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22122026 第2四半期プライムJGAAP

山崎製パン(2212) 2026年度第2四半期決算 増収・営業益3%増

2026年度第2四半期の売上高は6,766億円(前年同期比+4.0%)、営業利益は358.5億円(同+3.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

食品/食料品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥6766.4億¥6506.3億+4.0%
営業利益¥358.5億¥346.9億+3.3%
経常利益¥378.8億¥354.5億+6.8%
純利益¥251.5億¥242.1億+3.9%
ROE4.8%4.7%-

Executive Summary

増収増益を確保したが、営業利益の伸びは売上高の伸びを下回り、営業利益率はわずかに低下した。売上高は6,766.4億円(前年比+4.0%)、営業利益は358.5億円(同+3.3%)、経常利益は378.8億円(同+6.8%)、親会社株主に帰属する中間純利益は242.0億円(同+5.3%)となった。主力の食品事業が全カテゴリーで拡大した一方、流通事業の損失拡大が連結収益性の重石となっている。

業績変動要因

【売上高】売上高は前年同期比+4.0%の6,766.4億円。食品事業は同+4.1%の6,369.3億円で、菓子パン、製菓・米菓・その他商品類、和菓子など主力カテゴリーが軒並み増加した。流通事業は同▲0.0%の437.1億円とほぼ横ばいにとどまった。

【損益】営業利益は同+3.3%の358.5億円、営業利益率は5.3%で前年同期からわずかに低下した。増収に対し販管費率が28.0%へ上昇し、コスト吸収が限定的だったことが要因。経常利益は営業外収益(受取配当金11.8億円、為替差益3.7億円)の寄与もあり同+6.8%の378.8億円と営業利益を上回る伸びを示した。特別損失は固定資産除売却損9.8億円を含む一時的要因13.1億円で、純利益は同+3.9%の251.5億円。総じて増収増益だが、増収ペースに対し利益成長がやや鈍い点が特徴。

セグメント別分析

食品事業は売上高6,369.3億円(同+4.1%)、営業利益348.1億円(同+5.3%)、利益率5.5%で連結利益の大半を創出している。流通事業は売上高437.1億円(同▲0.0%)に対し、営業損失9.6億円(前年同期は2.4億円の損失)と損失が拡大しており、物流・人件費の負担増が収益性を圧迫している。食品事業の増収増益と流通事業の損失拡大という対照的な構図が連結業績の特徴である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率5.3%、純利益率3.7%はいずれも前年並みからやや横ばい圏で推移し、粗利率33.3%・売上原価率66.7%は食品製造業として標準的な水準にある。【キャッシュ品質】営業CFは624.1億円で純利益251.5億円の約2.5倍にあたり、利益の現金化は良好だが、売上債権減少320.5億円の寄与が大きく、運転資本要因を除いた基調的な水準の確認が必要である。【投資効率】ROEは4.8%で、純利益率・総資産回転率の水準に照らすと収益性・資産効率の改善余地がある水準。設備投資277.4億円は減価償却220.4億円を上回り、投資超過の状態が続いている。【財務健全性】自己資本比率57.1%、現金及び預金1,746.3億円と財務基盤は厚く、支払利息8.5億円に対し受取利息・配当14.9億円が上回るなど、金利負担への耐性は高い。

キャッシュフロー分析

営業CFは624.1億円で前年同期比+0.6%とほぼ横ばいだが、内訳では売上債権の減少320.5億円が大きく寄与し、棚卸資産は37.4億円増加、仕入債務は84.2億円減少と運転資本の押し上げ効果が一定程度含まれる。投資CFは331.8億円の支出で、設備投資277.4億円が中心であり、既存設備の維持更新を上回る投資水準となっている。この結果、フリーキャッシュフローは292.3億円の黒字を確保し、投資負担を内部資金で賄えている。財務CFは227.9億円の支出で、配当支払と自社株買い22.2億円を含み、フリーキャッシュフローの範囲内で株主還元と借入返済を実施している。

収益の質

経常利益378.8億円は営業利益358.5億円を上回り、その差は営業外収支の黒字(営業外収益32.9億円、うち受取配当金11.8億円・為替差益3.7億円に対し、営業外費用12.6億円)による。特別損益は利益1.6億円に対し損失13.1億円(固定資産除売却損9.8億円、減損損失2.9億円)が計上されており、純額では一時的な下押し要因となっている。包括利益は277.1億円と純利益251.5億円を上回り、為替換算調整額+29.4億円や有価証券評価差額金+13.3億円がプラス方向に寄与した一方、退職給付に係る調整額は▲17.3億円と押し下げに働いている。営業CFが純利益を上回る点はアクルーアルの質が良好であることを示すが、その主因は運転資本の一時的な改善であり、経常的な収益力とは区別して評価する必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期予想(売上高1兆3,380億円、営業利益640.0億円、経常利益670.0億円)に対する上期進捗率は、売上高50.6%、営業利益56.0%、経常利益56.5%と、営業・経常利益は標準的な50%を上回るペースで推移している。会社側は業績予想・配当予想ともに修正を行っておらず、通期の増収率2.0%に対し上期は4.0%増と上回っている一方、通期営業利益率計画4.8%に対し上期実績は5.3%であり、下期にコスト上昇要因を織り込んだ保守的な計画になっている可能性がある。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は60.0円で据え置かれている。通期予想EPS215.73円に対する配当性向は約27.8%であり、利益に対する配当負担は抑制的な水準にある。上期累計では自社株買いを22.2億円実施しており、配当支払と合わせた総還元は上期フリーキャッシュフロー292.3億円の範囲内で賄われている。

リスク要因

  1. 原材料・エネルギーコストの上昇: 小麦、砂糖、油脂、乳製品、包装資材等のコスト上昇に対し、営業利益率は5.3%と前年並みからやや低下しており、価格転嫁の遅れが利益率に与える影響は相対的に大きい。

  2. 流通事業の採算悪化: 売上高437.1億円に対し営業損失9.6億円で、前年同期の2.4億円損失から拡大している。物流費・人件費の増加が収益性を圧迫しており、改善動向の確認が必要。

  3. 運転資本要因への依存: 上期の営業CF増加は売上債権減少320.5億円の寄与が大きく、在庫増加37.4億円も進んでいる。今後、運転資本の反動が営業CFの水準に影響する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(food_beverage)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.3%
純利益率3.7%

自社の収益性指標について業種中央値との比較データは現時点で限定的である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)4.0%

成長率についても業種中央値データは限定的であり、単独の実績値として捉える。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 食品事業は売上高前年同期比+4.1%、セグメント利益+5.3%と主力カテゴリー全般で拡大しており、連結営業利益の大半を創出している。一方、流通事業の損失拡大が連結利益率の押し下げ要因となっている点が構造的な確認事項である。

  2. 通期予想に対する上期進捗率は営業利益56.0%、純利益56.9%と標準的な50%を上回っており、会社予想は据え置かれている。下期にコスト増加要因をどの程度吸収するかが、通期計画達成の分岐点となる。

  3. 営業CFは純利益の約2.5倍と現金化は良好だが、売上債権減少という一時的要因の寄与が大きい。フリーキャッシュフロー292.3億円は設備投資と株主還元を賄っており、財務健全性(自己資本比率57.1%)とあわせて資金余力は確保されている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,576円
base(基準)2,628円
bull(強気)2,664円
算出前提
1株純資産(BPS)2,659円
調整後予想EPS235.9円
株主資本コスト r9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向27.8%
予想EPSの信頼度調整×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.99倍 / 11.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,554円〜2,705円、ω±0.1で 2,627円〜2,629円。

注記:

  • のれん償却 8.6円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。