| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥4240.2億 | ¥3736.7億 | +13.5% |
| 営業利益 | ¥188.8億 | ¥154.0億 | +22.6% |
| 税引前利益 | ¥186.4億 | ¥152.7億 | +22.1% |
| 純利益 | ¥126.3億 | ¥110.3億 | +14.5% |
| ROE | 5.2% | 4.6% | - |
当第1四半期は増収増益となり、トップラインの拡大以上に利益成長が進んだ点が特徴である。売上高は4,240.2億円(前年比+13.5%)、営業利益は188.8億円(同+22.6%)、税引前利益は186.4億円(同+22.1%)、親会社株主に帰属する四半期利益は121.9億円(同+14.3%)となった。増収の主因はAsia Pacificセグメントの高成長、増益の主因は販管費率の改善によるもので、コスト規律を伴った成長が確認できる。
【売上高】売上高は4,240.2億円で前年比+13.5%。セグメント別ではAsia Pacificが1,454.4億円(+26.0%)と全社成長を牽引し、Staffingは1,559.7億円(+3.3%)で最大の売上構成を維持した。Technologyは289.0億円(+7.6%)、BPOは341.1億円(+6.5%)と着実な伸びを示す一方、Careerは383.4億円(-0.9%)で唯一の減収セグメントとなった。
【損益】営業利益は188.8億円(前年比+22.6%)で、営業利益率は4.45%(前年4.12%)へ改善した。粗利率は22.5%で前年から低下したが、販管費率が17.9%へ低下し収益性を支えた。セグメント利益ではAsia Pacificが41.2億円(+96.1%)と急伸し、Staffingは116.7億円(+13.8%)で全社利益の中核を担う。一方、Careerは93.5億円(-10.5%)と高マージン(24.4%)ながら減益し、BPOも12.6億円(-0.6%)とほぼ横ばいであった。税引前利益は186.4億円(+22.1%)、純利益(親会社株主帰属)は121.9億円(+14.3%)で、増収増益と結論できる。
Staffingが売上1,559.7億円・利益116.7億円で全社の中核を担い、利益率7.5%を確保した。Asia Pacificは売上1,454.4億円(+26.0%)、利益41.2億円(+96.1%)と成長率・利益成長率ともに全セグメント中で最も高く、規模拡大に伴う採算改善が進んでいる。Careerは利益率24.4%と最高水準を維持するものの、売上・利益とも前年を下回り調整局面にある。Technologyは利益12.4億円(+42.8%)と利益率4.3%へ改善し、BPOは売上6.5%増ながら利益はほぼ横ばい(-0.6%)で採算改善が課題である。セグメント間では高成長・低採算のAsia Pacificと、安定・高採算のCareerという対照的な構図が見られる。
【収益性】営業利益率は4.45%で前年4.12%から改善し、純利益率は2.88%とほぼ前年並みである。粗利率は22.5%で前年から低下したものの、販管費率が17.9%へ低下したことで補われた。【キャッシュ品質】営業CFは204.5億円で純利益121.9億円の約1.68倍にあたり、利益に対するキャッシュ創出力は高い水準にある。【投資効率】ROEは5.2%、EBITは188.8億円で、資産効率面では総資産6,269.7億円に対する回転率は改善余地があるとみられる。【財務健全性】自己資本比率は35.3%で前年35.4%とほぼ同水準を維持し、現金及び預金は826.4億円、営業CFと配当支払の関係からは短期的な資金の持続性は確保されている。
営業CFは204.5億円で前年比+48.7%と大きく増加し、税引前利益186.4億円および減価償却費98.6億円を起点に、営業債務の増加66.0億円が資金流入に寄与した一方、契約資産の増加32.5億円と前払費用の増加が資金流出要因となった。投資CFは-60.4億円で、有形固定資産取得19.0億円や無形資産取得33.8億円などの継続的な投資を反映している。財務CFは-171.9億円で、配当金支払133.1億円とリース負債返済54.6億円、長期借入金返済101.8億円が主な流出要因である。フリーキャッシュフローは144.1億円となり、配当支払133.1億円をおおむねカバーしているが、余裕は限定的である。結果として現金及び現金同等物は826.4億円となり、前期末から23.7億円減少した。
当期の増益は営業利益の伸長が中心であり、一時的要因の影響は限定的である。営業外では金融収益3.6億円に対し金融費用8.0億円で純額-4.4億円、その他の収益2.6億円・その他の費用5.3億円もいずれも小規模で、税引前利益186.4億円に対する影響は軽微である。持分法投資利益2.1億円も連結利益への寄与は限定的で、税引前利益と純利益の乖離は実効税率32.3%(前年27.8%から上昇)に起因するものであり、税負担の増加が純利益の伸び(+14.3%)を営業利益の伸び(+22.6%)より抑える方向に働いた。営業CFが純利益の約1.68倍である点は、利益がキャッシュフローに裏付けられていることを示し、収益の質は良好と評価できる。包括利益は149.6億円で純利益121.9億円(連結ベース126.3億円)を上回り、主因は在外営業活動体の換算差額21.2億円の増加であり、円安による海外子会社の資産価値上昇が寄与している。
通期計画に対する進捗率は、売上高25.5%(4,240.2億円/16,650.0億円)、営業利益26.6%(188.8億円/710.0億円)、純利益27.4%(親会社株主帰属121.9億円/445.0億円)である。単純な季節性の目安(Q1=25%)をいずれも上回っており、通期計画に対して順調な進捗と言える。今四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。
会社の通期配当予想は年間13.00円、EPS予想19.60円から算出される配当性向は約66.3%である。当第1四半期の配当支払額は133.1億円(前年110.3億円から増加)で、フリーキャッシュフロー144.1億円によりおおむねカバーされている。自社株買いは当期実績で0.0億円であり、株主還元は配当中心の枠組みとなっている。
運転資本の重さ: 契約資産は当期末357.0億円(前年末317.5億円)へ増加し、営業債権を含む売上債権は2,052.1億円と高水準にある。売上収益に対する売上債権比率は約48.4%に達し、資金繰りの安定性を左右する要因となっている。
のれん・無形資産の集中: のれんは953.7億円で純資産2,408.8億円の約39.6%を占める。M&Aを通じた成長戦略に伴うものであり、今後の減損リスクについては定期的な減損テストの結果を注視する必要がある。
セグメント間の業績ばらつき: Careerセグメントは高マージン(24.4%)を維持する一方、売上・利益とも前年を下回っており、BPOも利益がほぼ横ばいである。全社の増益はAsia PacificとStaffingへの依存度が高く、セグミックスの変化が全社収益性に与える影響をモニタリングする必要がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.5% | 8.1% (2.3%–15.9%) | -3.6pt |
| 純利益率 | 3.0% | 5.9% (1.6%–10.7%) | -2.9pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性は業種内でやや低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 13.5% | 9.3% (0.4%–16.9%) | +4.2pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、成長性は業種内で相対的に高い水準にある。
※出所: 当社調べ
増収増益に加え、販管費率の改善(-161bp相当)を伴う営業利益率の上昇(4.12%→4.45%)が確認され、コスト効率化を伴う成長という構造的な変化が観察される。
営業CFが純利益の約1.68倍に達し、契約資産や売上債権の増加といった運転資本の重さを抱えつつも、キャッシュ創出力に裏付けられた増益であることが読み取れる。
セグメント別にはAsia Pacificの高成長・高利益成長と、Careerの減収減益という対照的な傾向が続いており、セグメントミックスの変化が今後の全社収益性の趨勢を左右する構造となっている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 127円 |
| base(基準) | 132円 |
| bull(強気) | 137円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 99円 |
| 調整後予想EPS | 20.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 66.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.33倍 / 6.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 128円〜135円、ω±0.1で 131円〜133円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。