| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥202.1億 | ¥186.7億 | +8.2% |
| 営業利益 | ¥43.1億 | ¥36.2億 | +19.1% |
| 経常利益 | ¥54.3億 | ¥47.9億 | +13.5% |
| 純利益 | ¥37.3億 | ¥39.4億 | -5.4% |
| ROE | 13.2% | 14.7% | - |
当四半期は営業・経常段階で二桁増益となった一方、税負担の増加により親会社株主に帰属する当期純利益は前年比で減益となった。売上高は202.1億円(前年比+8.2%)、営業利益は43.1億円(同+19.1%)、経常利益は54.3億円(同+13.5%)となり、いずれもトップラインの伸びを上回る利益成長を示した。一方、純利益は37.3億円(同-5.4%)にとどまり、実効税率が前年の17.6%から30.9%へ上昇したことが主因である。営業利益率は21.3%(前年比+1.9pt)へ改善し、主力のCareer事業の増収増益が全社業績を牽引した。
【売上高】売上高202.1億円はYoY+8.2%の増収。構成比69.8%を占める主力Career事業が141.1億円(+7.9%)で牽引し、Elderly/Disability事業が34.7億円(+9.4%)、Overseas事業が15.9億円(+3.9%)と全セグメントが増収となった。2026年1月の新経営体制移行に伴い、当期よりセグメント区分を「キャリア」「介護・障害福祉経営支援」「海外」の3区分に変更している点に留意が必要。
【損益】営業利益は43.1億円(+19.1%)で増収率を上回る伸びとなり、営業利益率は21.3%(前年比+1.9pt)へ改善した。粗利率91.0%(同+0.3pt)の高収益構造を維持しつつ、人件費・広告費の増加が売上成長ペースを下回ったことで販管費率が抑制され、営業レバレッジが発現した。セグメント別ではCareerの営業利益が50.1億円(+10.2%、利益率35.5%)と全社利益を牽引し、Elderly/Disabilityは10.3億円(+2.5%、利益率29.7%)で堅調、Overseasは営業損失3.2億円ながら前年の損失から53.5%縮小した。経常利益は54.3億円(+13.5%)で、持分法投資利益12.1億円の寄与が大きく、営業外収益は売上高比6.1%とやや高水準にある。他方、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は37.3億円で前年39.4億円から-5.4%の減益となった。実効税率の上昇(17.6%→30.9%)と為替差損0.6億円の計上が押し下げ要因である。以上より、営業・経常段階は増収増益、最終利益は税負担・為替要因により前年比減益という結果であり、本業の収益力自体はむしろ改善している。
Career事業は売上141.1億円(+7.9%)、営業利益50.1億円(+10.2%)、利益率35.5%と全社の収益基盤である。Elderly/Disability事業は売上34.7億円(+9.4%)、営業利益10.3億円(+2.5%)、利益率29.7%で増収増益を維持。Overseas事業は売上15.9億円(+3.9%)に対し営業損失3.2億円で赤字が継続するが、前年損失から53.5%縮小しており改善傾向にある。その他事業(シニアライフ等)は売上10.5億円(+15.2%)に対し営業損失1.2億円。全社営業利益43.1億円は、報告セグメント計56.0億円から管理部門費用等の調整額-12.9億円を控除した水準であり、Careerの高採算がグループ管理コストを吸収する構造となっている。
【収益性】営業利益率21.3%(前年比+1.9pt)、純利益率18.4%(同-2.7pt)、ROE13.2%となっている。ROEは純利益率18.4%、総資産回転率0.372倍(四半期ベース)、財務レバレッジ1.92倍の3要素分解で構成され、純利益率の低下が最終収益性を圧迫する一方、営業段階の収益力は改善している。【キャッシュ品質】現金及び預金は153.5億円(前年137.3億円から+11.8%)に増加し、有利子負債(短期借入金30.4億円、1年内返済長期借入金13.0億円、長期借入金10.5億円の合計53.9億円)を控除した実質ネットキャッシュは約99.6億円と厚みを持つ。【投資効率】投資有価証券は19.5億円と前年29.1億円から-32.9%縮小しており、市況変動に対する感応度は前年より低下している。【財務健全性】自己資本比率は52.0%(前年比+1.8pt)、流動比率は165.1%(流動資産407.3億円/流動負債246.7億円)で、固定負債は14.3億円と小規模にとどまり、財務構造は保守的な水準にある。
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は153.5億円と前年比+16.2億円(+11.8%)増加し、資金は積み上がっている。負債面では短期借入金が30.4億円と前年46.0億円から-15.6億円(-33.9%)減少しており、借入への依存度が低下した。投資有価証券は19.5億円と前年29.1億円から-9.6億円(-32.9%)縮小しており、保有資産の入れ替えまたは売却が資金源の一つとなった可能性がある。契約負債は22.0億円と前年15.7億円から+6.3億円(+39.8%)増加しており、前受的な収益基盤の拡大がキャッシュの先取りに寄与している。総じて、借入圧縮と前受金の積み上がりが現金増加を支える構図であり、資金基盤は安定的に推移している。
経常利益54.3億円のうち、持分法投資利益12.1億円が営業外収益の中核(営業外収益合計12.2億円の大部分)を占めており、経常段階の収益は持分法適用会社の業績変動に相応の影響を受ける構造にある。特別損益は特別損失0.4億円(固定資産除売却損0.1億円)にとどまり、一時的要因の規模は限定的である。純利益への影響が大きいのはむしろ税負担であり、実効税率は前年17.6%から30.9%へ上昇し、税前利益が+12.8%増加したにもかかわらず純利益は-5.4%の減益となった。包括利益は39.5億円で、親会社株主に帰属する当期純利益37.3億円との差異は+2.2億円であり、為替換算調整額+2.1億円が主因である。両者の乖離は比較的小さく、収益の質の観点からは為替要因を除けば純利益と実態収益との整合性は高いと言える。
通期予想は売上高718.3億円(YoY+11.0%)、営業利益68.0億円(同+0.2%)、経常利益87.3億円(同+0.1%)、EPS75.10円で、当四半期に予想修正は行われていない。当第1四半期の進捗率は、売上高28.1%、営業利益63.3%、経常利益62.2%、純利益60.5%(純利益予想61.65億円に対する進捗)となっており、単純な四半期均等進捗率25%を大幅に上回る水準にある。特に利益項目の進捗が売上高の進捗を大きく上回っている点は、通期の増益率想定(営業利益+0.2%、経常利益+0.1%)が第1四半期実績の伸び率(+19.1%、+13.5%)と比べて保守的であることを示している。
当期の配当予想は0円であり、配当性向は0%となっている。前年同期の配当実績も0円であり、方針に変化はない。利益剰余金は280.0億円に積み上がっており、内部留保を活用した成長投資が優先されている状況が確認できる。
セグメント集中リスク: 売上高の69.8%をCareer事業が占めており、同事業の需要動向(採用市況等)が全社業績に与える影響度が大きい構造となっている。
海外セグメントの損失継続: Overseas事業は営業損失3.2億円で、前年の損失から53.5%縮小したものの黒字化には至っておらず、収益化の進捗が引き続き注目点となる。
経常利益の持分法依存と税負担変動: 経常利益54.3億円のうち持分法投資利益が12.1億円を占め、経常段階の変動要因となり得る。加えて実効税率が17.6%から30.9%へ上昇しており、税負担の水準が純利益のボラティリティに影響している。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 21.3% | 8.0% (2.2%–15.8%) | +13.3pt |
| 純利益率 | 18.4% | 5.8% (1.5%–10.7%) | +12.7pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を10pt超上回っており、収益性は業種内で高位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 8.2% | 9.3% (0.2%–16.9%) | -1.1pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回り、成長スピードは業種内で中位水準にある。
※出所: 当社集計
当第1四半期の営業利益・経常利益の通期進捗率はそれぞれ63.3%、62.2%と、四半期均等進捗(25%)は元より通期増益率想定(営業利益+0.2%、経常利益+0.1%)を大きく上回っており、決算データ上は通期計画の保守性が観察される。
実効税率が前年17.6%から30.9%へ上昇したことで、経常段階までの増益にもかかわらず純利益は前年比-5.4%の減益となった。税負担水準の推移が今後の増益トレンド評価における観察点となる。
Overseasセグメントの損失は前年から53.5%縮小し、契約負債は+39.8%増加している。損益改善と前受的収益基盤の拡大という2つの構造変化が確認できる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 480円 |
| base(基準) | 517円 |
| bull(強気) | 529円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 344円 |
| 調整後予想EPS | 82.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 0.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.50倍 / 6.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 502円〜534円、ω±0.1で 512円〜525円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。