クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥202.1億 | ¥186.7億 | +8.2% |
| 営業利益 | ¥43.1億 | ¥36.2億 | +19.1% |
| 経常利益 | ¥54.3億 | ¥47.9億 | +13.5% |
| 純利益 | ¥37.3億 | ¥39.4億 | −5.4% |
| ROE(年換算) | 52.8% | 59.0% | - |
Executive Summary
売上・営業利益ともに増収増益となったが、増益率と純利益の方向性が乖離した点が今四半期の特徴である。売上高は202.1億円(前年比+8.2%)、営業利益は43.1億円(同+19.1%)、経常利益は54.3億円(同+13.5%)と増収を上回る増益を確保した一方、純利益は37.3億円(同-5.4%)と減益となった。増益の主因は販管費の伸び(+5.8%)が売上成長を下回ったことによる営業レバレッジ、減益の主因は実効税率が前年の約17.6%から30.9%へ上昇したことである。
業績変動要因
【売上高】売上高は202.1億円、前年比+8.2%増収となった。主力のキャリア事業が141.1億円(同+7.9%、構成比69.8%)と最大の牽引役となり、介護・障害福祉経営支援が34.7億円(同+9.4%)、海外が15.9億円(同+3.9%)、その他が10.5億円(同+15.2%)と全セグメントが増収した。
【損益】営業利益は43.1億円(同+19.1%)、営業利益率21.3%と前年同期比で拡大した。粗利率91.0%の高付加価値モデルに加え、販管費の伸び(+5.8%)が売上成長率を下回ったことが利益率改善に寄与した。経常利益は持分法投資利益12.1億円を含む営業外収益12.2億円により54.3億円(同+13.5%)となった。一方、法人税等が16.7億円(前年8.4億円)へ増加し実効税率が30.9%へ上昇したため、純利益は37.3億円(同-5.4%)と減益に転じた。特別損失0.4億円は軽微である。総じて増収増益(税前)だが、税負担増により純利益ベースでは減益という結論になる。
セグメント別分析
キャリア事業は売上高141.1億円(同+7.9%)、セグメント利益50.1億円(同+10.2%)、利益率35.5%と最大の収益源であり、利益成長が売上成長を上回った。介護・障害福祉経営支援は売上高34.7億円(同+9.4%)、セグメント利益10.3億円(同+2.5%)、利益率29.5%で、増収に対し利益の伸びが鈍く利益率は前年よりやや低下している。海外は売上高15.9億円(同+3.9%)に対しセグメント損失3.2億円で、前年の損失6.9億円から改善したが依然赤字である。その他は売上高10.5億円(同+15.2%)に対し損失1.2億円を計上した。全社調整額はマイナス12.9億円で前年の同マイナス11.4億円から拡大しており、管理部門コストの増加が確認できる。
主要財務指標
【収益性】営業利益率21.3%、経常利益率26.9%、純利益率18.4%となり、粗利率91.0%の高付加価値モデルが基盤にある。年換算ROEは52.8%と高水準である。【キャッシュ品質】経常利益と純利益の差31.4%は主に実効税率30.9%への上昇に起因し、営業外収益は持分法投資利益12.1億円が中心を占める。【投資効率】無形固定資産73.6億円(うちソフトウェア73.1億円)が総資産の13.5%を占め、のれんは0.5億円と小さく、M&A由来の減損リスクは限定的である。【財務健全性】自己資本比率52.0%、流動比率165.1%、現金及び預金153.5億円で、短期借入金は前年の46.0億円から30.4億円へ減少し短期資金調達依存が低下している。
キャッシュフロー分析
CF計算書の開示項目は限定的だが、貸借対照表の推移から資金動向を読み取ると、現金及び預金は153.5億円と前年の137.3億円から増加している。短期借入金は46.0億円から30.4億円へ15.6億円減少し、有利子負債の圧縮が進んだ。投資有価証券は29.1億円から19.5億円へ9.6億円減少しており、投資資産の圧縮ないし回収が現金積み増しに寄与した可能性がある。買掛金は4.1億円から3.0億円へ減少しており、運転資本面では大きな負担増は見られない。全体として、収益拡大と資産構成の見直しにより手元流動性が厚みを増している。
収益の質
営業利益43.1億円に対し経常利益は54.3億円で、差額11.2億円の大半は持分法投資利益12.1億円を中心とする営業外収益12.2億円が占める。この営業外収益は売上高の6.1%に相当し、連結営業活動そのものから生じる利益ではなく投資先の業績に依存するため、経常利益の質を評価する際は区別が必要である。営業外費用は1.0億円で、支払利息0.4億円と為替差損0.6億円が主内訳である。経常利益54.3億円と純利益37.3億円の乖離は実効税率30.9%(前年約17.6%)への上昇が主因であり、税引前利益自体は54.0億円と堅調である。特別損失0.4億円は固定資産除売却損が中心で、金額的に軽微であり一時的要因として利益の質を大きく損なうものではない。
業績予想・ガイダンス
通期計画に対する第1四半期進捗率は、売上高28.1%、営業利益63.3%、経常利益62.2%、純利益60.5%と、いずれも標準進捗率25%を大きく上回る。特に営業利益は前年比+19.1%の伸びに対し、通期計画は前年比+0.2%増にとどまり、両者の伸び率に大きな乖離がある。第1四半期実績を踏まえると、通期計画は保守的な前提に基づいている可能性がある。業績予想・配当予想ともに修正は行われていない。
株主還元
通期の1株当たり配当予想は30.5円、予想EPS75.1円に基づく予想配当性向は40.6%である。期中平均株式数82,087千株から算出した年間配当総額は概算約25.0億円となる。自己株式は96.8億円(発行済株式の6.2%相当)を保有しているが、当四半期における追加取得の開示はなく、自社株買いを含めた総還元性向は算定していない。配当予想の修正はなく、通期利益計画を前提とすれば配当水準は利益でカバーされる計算となる。
リスク要因
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主力事業への集中リスク: キャリア事業は売上高141.1億円、セグメント利益50.1億円と連結利益の中心を占め、構成比は売上の69.8%に達する。同事業の採用市場動向や競争環境の変化が連結業績に直接波及しやすい構造である。
-
海外事業の収益性: 海外セグメントは損失3.2億円と、前年の損失6.9億円から改善したものの赤字が継続している。黒字化の時期や持続性は今後の連結利益率に影響する。
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税負担・持分法利益への依存: 実効税率が前年の約17.6%から30.9%へ上昇し純利益を押し下げた。加えて経常利益は持分法投資利益12.1億円への依存度が高く、投資先の業績変動が営業外損益を左右しうる。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 21.3% | 8.0% (2.4%–15.8%) | +13.3pt |
| 純利益率 | 18.4% | 5.9% (1.6%–10.7%) | +12.5pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく上回り、業種内で高収益グループに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 8.2% | 9.3% (0.4%–16.9%) | −1.1pt |
売上高成長率は業種中央値をわずかに下回り、成長性では平均的な水準にとどまる。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
営業利益率21.3%、粗利率91.0%という高い収益性水準に加え、売上成長率8.2%を上回る営業利益成長率19.1%が確認でき、費用効率の改善を伴う営業レバレッジが働いている。
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経常利益と純利益の乖離は実効税率の上昇に起因するものであり、税引前利益ベースでは前年比+12.8%の増益が確認できる。純利益単体の減益は一時的な税負担要因の影響が大きい。
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海外事業の赤字縮小(損失6.9億円→3.2億円)は連結利益改善に寄与しており、今後の黒字化の進捗が全社利益率のさらなる向上につながるかが注目点となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 464円 |
| base(基準) | 496円 |
| bull(強気) | 505円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 344円 |
| 調整後予想EPS | 82.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 40.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.44倍 / 6.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 482円〜510円、ω±0.1で 492円〜502円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(60%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。