クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥222.7億 | ¥199.4億 | +11.7% |
| 営業利益 | ¥32.3億 | ¥31.6億 | +2.2% |
| 税引前利益 | ¥32.5億 | ¥32.0億 | +1.3% |
| 純利益 | ¥21.8億 | ¥20.8億 | +5.0% |
| ROE | 13.7% | 12.4% | - |
Executive Summary
当四半期は増収増益だが、販管費の増勢により営業利益の伸びは売上成長に追いつかず、利益率面ではやや伸び悩んだ。売上高は222.7億円(前年比+11.7%)、営業利益は32.3億円(同+2.2%)、税引前利益は32.5億円、純利益(連結)は21.8億円(同+5.0%、親会社株主帰属分は18.2億円、同+1.4%)となった。粗利率は56.6%と改善した一方、販管費率が42.0%に上昇し、営業利益率は14.5%へ低下した。通期予想に対する進捗は売上47.7%、営業利益51.3%と概ね計画線上で推移している。
業績変動要因
【売上高】売上高は222.7億円で前年199.4億円から+11.7%の増収となった。粗利率は56.6%と前年から改善しており、単価やサービスミックスの適正化が寄与したとみられる。セグメント別の開示はないため、全社ベースの傾向として記述する。
【損益】営業利益は32.3億円(前年比+2.2%)にとどまり、営業利益率は14.5%と前年から低下した。粗利率改善効果を販管費の増加(前年77.98億円→93.47億円、+19.9%)が相殺した形である。税引前利益は32.5億円、金融費用1.3億円・金融収益0.2億円と営業外損益の影響は軽微で、業績は本業主導である。純利益(連結)は21.8億円(+5.0%)、親会社株主帰属分は18.2億円(+1.4%)となり、非支配株主持分の増加が両者の乖離要因となっている。以上より、当期は増収増益であるが、増収に対して利益成長が鈍い構造が特徴である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は14.5%で前年の15.9%相当から低下し、純利益率も8.2%程度へ低下した。粗利率は56.6%と前年から改善しており、収益性の悪化は主に販管費増加によるものである。【キャッシュ品質】営業CFは25.7億円で純利益(連結21.8億円)に対し1.18倍、親会社株主帰属純利益に対しては1.41倍と、利益の現金裏付けは良好である。【投資効率】ROEは13.7%で、総資産回転率は低めながら財務レバレッジが効いており、資産効率の改善余地がある。総資産は423.6億円、純資産は158.8億円で、純資産は前年168.2億円から減少している。【財務健全性】自己資本比率は29.0%で前年33.1%から低下しており、のれん122.9億円が純資産の77.4%を占める点は、財務体質の柔軟性を評価するうえで留意点となる。
キャッシュフロー分析
営業CFは25.7億円で前年比+37.9%と大きく増加し、営業CF小計(運転資本変動前)37.4億円に対し、棚卸資産増加(-1.2億円)、仕入債務減少(-7.2億円)、法人税等支払(-10.7億円)、リース料支払(-5.9億円)が現金流出要因となった。投資CFは-10.3億円で、うち設備投資は-0.4億円と小さく、定期預金への振替が主な投資活動とみられる。財務CFは-20.4億円で、配当支払-9.0億円に加え自社株買い-25.0億円が主因である。フリーCF15.4億円は配当を十分カバーするが、自社株買いを含めた総還元はフリーCFを上回っており、現金及び現金同等物は78.7億円へと減少している。
収益の質
営業外の金融収益0.2億円・金融費用1.3億円、その他収益0.2億円・その他費用0.4億円はいずれも売上高比で軽微であり、業績は本業主導で特別損益による嵩上げは見られない。持分法投資利益1.2億円も利益全体への寄与は小さい。税引前利益32.5億円に対し法人税等10.7億円で実効税率は約33%と、金融費用の軽さを踏まえて妥当な水準である。営業CFが純利益を上回る水準で推移しており、アクルーアル(会計発生高)の観点からも利益の質は高いといえる。
業績予想・ガイダンス
通期予想(売上高467.0億円、営業利益63.1億円、純利益39.3億円)に対する上期進捗率は、売上高47.7%、営業利益51.3%、純利益(連結)55.5%と、概ね計画線上で推移している。営業利益・純利益の進捗が売上高をやや上回っており、上期時点では収益性面での計画達成に向けた進捗が確認できる。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。契約負債は21.3億円(前年17.7億円)に増加しており、下期の売上計上に向けた先行需要の存在がうかがえる。
株主還元
配当支払額は9.0億円で、親会社株主帰属純利益18.2億円に対する配当性向は約49%である。これに加え自社株買いを25.0億円実施しており、配当と自社株買いを合わせた総還元性向は親会社純利益比で約187%とフリーCF(15.4億円)を上回る水準となっている。通期の配当予想は16.4円で、上期の四半期配当実績(Q1: 4.1円、Q2: 4.1円)から計画線上の進捗とみられる。総還元がフリーCFを超過している点は、手元現金の取り崩しを伴う還元姿勢であり、今後の営業CF創出力の持続がその継続性の前提となる。
リスク要因
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のれん減損リスク: のれんは122.9億円と純資産158.8億円の77.4%を占め、総資産の29.0%に相当する。今後の事業計画未達や割引率上昇時には、減損計上により自己資本を大きく毀損する可能性がある。
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売上債権回収・運転資本リスク: 売掛金・受取手形は49.7億円と増加傾向にあり、棚卸資産は前年比+49.2%増加した一方、買掛金は-26.9%減少しており、運転資本の悪化が営業CFの逆風となっている。
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収益性の希薄化リスク: 販管費率は42.0%に上昇し、粗利率改善効果を相殺して営業利益率を14.5%へ押し下げた。販管費の増勢が売上成長を上回る状態が続けば、営業レバレッジの改善は限定的となる。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 14.5% | 17.3% (4.1%–24.5%) | -2.8pt |
| 純利益率 | 9.8% | 13.0% (2.0%–16.2%) | -3.2pt |
自社の収益性は業種中央値をいずれも下回っており、業種内では中位からやや下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 11.7% | 22.5% (16.2%–26.8%) | -10.8pt |
売上成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内の成長分布では下位に位置する。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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増収(+11.7%)にもかかわらず営業利益は+2.2%にとどまり、粗利率改善(56.6%)を販管費増加(販管費率42.0%)が相殺している。営業利益率の趨勢的な改善余地が今後の注目点となる。
-
営業CFは25.7億円(前年比+37.9%)と利益に対して十分な水準にあり、アクルーアルの観点からも利益の現金裏付けは強い。一方でのれんは純資産の77.4%を占め、資産の質の面では留意が必要である。
-
配当と自社株買いを合わせた総還元は親会社純利益比で約187%とフリーCFを上回っており、株主還元姿勢は積極的である一方、その持続性は今後の営業CF創出力に依存する。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 176円 |
| base(基準) | 184円 |
| bull(強気) | 194円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 115円 |
| 調整後予想EPS | 33.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 51.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.60倍 / 5.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 179円〜189円、ω±0.1で 182円〜187円。
注記:
- 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 55%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
- 純資産に対するのれんの比率が高く、減損が発生した場合は前提が大きく変わります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。