記事一覧に戻る
21302027 第1四半期プライムIFRS

メンバーズ(2130) 2027年度第1四半期決算 増収5%

2027年度第1四半期の売上高は57.5億円(前年同期比+5.2%)、営業損失は4億円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥57.5億¥54.7億+5.2%
営業利益−¥4.0億−¥0.7億−462.5%
税引前利益−¥3.5億−¥0.4億−702.3%
純利益−¥2.5億−¥0.4億−514.6%
ROE(年換算)−16.9%−2.5%-

Executive Summary

当第1四半期は増収ながら営業損失が拡大し、収益性の悪化が最大の特徴となる決算である。売上高は57.5億円(前年54.7億円、YoY+5.2%)と増収を維持したが、営業利益は-4.0億円(前年-0.7億円)、純利益は-2.5億円(前年-0.4億円)と、いずれも損失が拡大した。販管費が前年比+30.5%と売上成長率を大きく上回るペースで増加したことが、損失拡大の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は57.5億円で前年比+5.2%の増収となった。単一セグメント(DX伴走支援サービス事業)であり、セグメント別の増減要因は開示されていないが、売上総利益は10.6億円(前年10.4億円、+1.4%)にとどまり、増収の割に売上原価も46.9億円(+6.1%)と増加したため、粗利率は18.4%と前年から低下した。

【損益】販管費は14.5億円で前年比+30.5%増加し、売上成長率5.2%を大きく上回るペースで拡大した。この結果、営業利益率は-6.9%(前年-1.3%)まで悪化し、営業損失は前年の-0.7億円から-4.0億円へ拡大した。金融収益0.5億円が一部を補ったが、税引前利益は-3.5億円、純利益は-2.5億円となった。増収減益にとどまらず、営業・純利益ともに損失が拡大する増収・損益悪化の決算である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は-6.9%(前年-1.3%)、純利益率は-4.4%(前年-0.8%)と、いずれも悪化した。粗利率は18.4%で前年から低下し、販管費率は25.3%(前年20.3%)まで上昇している。【キャッシュ品質】営業CFは-1.2億円、フリーCFは-1.4億円であり、営業CF小計2.0億円から法人税支払3.2億円が差し引かれてマイナス化した。営業CFが純利益を上回る形にはなっていない点は、収益の質を評価する上で留意点となる。【投資効率】ROE(年換算)は-16.9%と本業赤字を反映して大きく低下している。【財務健全性】自己資本比率は51.5%(前年52.0%)とほぼ同水準を維持し、現金及び現金同等物は37.4億円である。総資産・純資産はいずれも前年から減少しており、利益剰余金の取り崩しが進んでいる。

キャッシュフロー分析

営業CFは-1.2億円で前年同期の+2.7億円から悪化し、税前小計2.0億円に対し法人税支払3.2億円が計上されたことが主因である。投資CFは-0.2億円と設備投資は小規模にとどまり、フリーCFは-1.4億円となった。財務CFは-5.6億円で、うち配当支払4.1億円、リース負債返済1.5億円が主な流出項目である。この結果、現金及び現金同等物は期首44.4億円から37.4億円へ7.0億円減少した。営業活動による資金創出が配当や固定的なリース支払を下回る状態が続いており、当第1四半期時点では現金は取り崩し局面にある。

収益の質

営業損失4.0億円に対し、金融収益0.5億円が税引前損失を3.5億円まで縮小させたが、金融収益は売上高の約0.9%にとどまり、営業外収益への依存度は高くない。税引前損失3.5億円から純損失2.5億円への差は法人税等0.9億円であり、税負担が損失をやや縮小させる形となっている。営業CFは-1.2億円で純損失2.5億円をやや上回るが、法人税支払3.2億円が営業CFを押し下げており、経常的な現金創出力の低下がうかがえる。包括利益は-2.6億円と純損失-2.5億円とほぼ同水準で、その他有価証券の評価差損-0.03億円の影響は限定的である。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高268.7億円、営業利益25.0億円(前期比+56.2%)、純利益17.4億円(同+43.1%)であり、業績予想・配当予想の修正はなされていない。第1四半期の進捗率は売上高21.4%と均等進捗の25%をやや下回り、営業利益・純利益は損失であるため進捗率はマイナスとなっている。通期計画の達成には、第2四半期以降に販管費増勢の抑制と粗利率の回復を伴う大幅な収益改善が必要となる。

株主還元

通期配当予想は1株当たり35.00円で、前年同期に配当実績はない。当第1四半期の配当支払額は4.1億円で、同期間のフリーキャッシュフロー-1.4億円を上回っており、当期の内部資金創出では配当をカバーできていない。通期の親会社所有者帰属利益予想17.4億円に基づく予想配当性向は約25.9%となる。自社株買いは0.0億円と僅少であり、還元は配当が中心である。配当の持続性は、通期の営業利益回復と営業キャッシュフローの改善に依存する状況である。

リスク要因

  1. 人員稼働率・案件採算の悪化: 売上高が前年比+5.2%にとどまる一方、販管費は+30.5%増加し、営業損失は4.0億円へ拡大した。人材集約型サービスでは稼働率・案件単価・外注費の変動が固定費吸収力を左右し、最優先の監視項目となる。

  2. フリーキャッシュフロー赤字と現金減少: 営業CF-1.2億円、フリーCF-1.4億円により、現金及び現金同等物は四半期中に7.0億円減少した。現金残高37.4億円と自己資本比率51.5%は緩衝力を有するが、赤字と配当支出が続く場合は低下余地がある。

  3. 配当のキャッシュカバー不足: 配当支払4.1億円は当第1四半期のフリーキャッシュフロー-1.4億円を上回っており、配当は当期のキャッシュ創出でカバーされていない。配当の持続性は通期利益・営業CFの回復に依存する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

決算上の注目ポイント

  1. 増収は継続しているものの、販管費増加率(+30.5%)が売上成長率(+5.2%)を大きく上回り、営業損益・純損益ともに損失が拡大している点が、この決算で最も注目される構造変化である。

  2. 営業CFが純利益を安定的に上回っていない状況が続いており、法人税支払を含めたキャッシュ創出力の推移は、今後の決算で継続的に確認すべき指標である。

  3. 通期予想は営業利益25.0億円・純利益17.4億円と第1四半期実績から大幅な回復を前提としており、予想の修正が行われていない点も踏まえ、第2四半期以降の進捗が通期計画の実現性を判断する上での焦点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)757円
base(基準)797円
bull(強気)847円
算出前提
1株純資産(BPS)465円
調整後予想EPS142.4円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向25.8%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.71倍 / 5.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 773円〜821円、ω±0.1で 787円〜811円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。