クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥258.1億 | ¥232.5億 | +11.0% |
| 営業利益 | ¥71.1億 | ¥62.4億 | +13.9% |
| 経常利益 | ¥71.4億 | ¥62.5億 | +14.3% |
| 純利益 | ¥48.9億 | ¥42.7億 | +14.4% |
| ROE | 22.4% | 19.1% | - |
Executive Summary
増収増益かつ利益率改善を伴う質の高い決算で、コスト効率化が収益性拡大に寄与した。売上高は258.1億円(前年比+11.0%)、営業利益は71.1億円(同+13.9%)、経常利益は71.4億円(同+14.3%)、純利益は48.9億円(同+14.4%)とすべて2桁増となった。増収に加え粗利率改善(93.2%、前年92.7%)と広告宣伝費の抑制が営業利益率を27.5%(前年26.8%)に押し上げ、増収率を上回る増益率を実現した。
業績変動要因
【売上高】売上高は258.1億円で前年比+11.0%増収。セグメント別では主力の国内人材紹介事業が233.9億円(+10.5%)と売上の90.6%を占め、海外事業は22.3億円(+17.2%)と2桁成長で成長を牽引した。国内求人広告事業は2.4億円(+7.5%)と規模は小さいが安定的に拡大している。一時点で充足される履行義務が売上の94.2%を占め、成約時点で収益認識される特性は前年から変化していない。
【損益】営業利益は71.1億円(+13.9%)、経常利益は71.4億円(+14.3%)と増収率を上回る増益となった。売上原価17.5億円は限定的で粗利率は93.2%へ改善、販管費率は65.7%(前年65.8%)とわずかに低下し、広告宣伝費の減少(12.3億円、前年13.2億円)が収益性改善に寄与した。給料及び手当は94.6億円(+11.1%)と売上成長と同程度のペースで増加している。特別損益はごく僅少(特別損失0.01億円)で一時的要因の影響は限定的であり、経常利益から純利益への差異は法人税等(実効税率31.6%)による通常の税負担が主因である。結論として増収増益であり、コスト規律を伴った収益性の改善が特徴的な決算といえる。
セグメント別分析
セグメント利益は国内人材紹介事業が69.1億円(前年比+13.4%)で利益率29.6%と高収益を維持し、全社利益の大半を占める。国内求人広告事業は0.8億円(+64.0%)と利益率36.0%に達し、小規模だが高い収益性を示す。海外事業は1.5億円(+47.5%)と利益率6.6%にとどまるが、前年から利益成長が加速しており、成長投資段階からの収益改善が進んでいる。全体として国内2部門が高収益基盤を形成し、海外は成長率の高さで補完する構造である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は27.5%(前年26.8%)、純利益率は18.9%(前年18.3%)といずれも改善し、ROEは22.4%に達した。ROE改善は財務レバレッジの拡大によるものではなく、粗利率上昇と広告費抑制による利益率改善が主因である。【キャッシュ品質】税引前利益71.4億円に対し営業外損益は収益0.6億円・費用0.2億円と軽微で、本業由来の利益構成となっている。【投資効率】総資産300.0億円に対し現金及び預金が206.3億円を占め、資産の大半が流動性の高い形態で保有されている一方、固定資産は46.2億円と小さく、資本集約度の低い事業モデルを反映している。【財務健全性】自己資本比率は72.7%(前年72.3%)と高水準を維持し、固定負債は0.8億円のみと有利子負債への依存はほぼない。流動資産253.8億円に対し流動負債は81.0億円で、短期的な資金繰りの余裕は大きい。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、B/S推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は206.3億円で前年の233.1億円から減少している一方、税引前利益71.4億円は前年から+14.3億円増加しており、本業の収益力自体は強化されている。売掛金・受取手形は36.1億円で前年の25.8億円から大きく増加しており、売上拡大に伴う回収債権の膨張が資金効率を一部圧迫している可能性がある。利益剰余金は230.8億円で前年の239.5億円から減少しており、配当支払や自己株式取引が現金水準に影響したと考えられる。総じて、本業の損益は改善しているものの、運転資本の増加が現金水準の伸び悩みに関連している点は資金動向の観察点である。
収益の質
営業外収益0.6億円・営業外費用0.2億円はいずれも売上比で極小であり、営業利益71.1億円と経常利益71.4億円の差は僅少で、利益の大半が本業由来である点は収益の質の高さを示す。特別損失は0.01億円と軽微で、固定資産除却損等の一時的要因の影響はほとんどない。税引前利益71.4億円に対し純利益48.9億円で実効税率は31.6%となり、経常利益と純利益の乖離は通常の税負担によるもので、非経常項目による歪みは見られない。包括利益は49.1億円で純利益48.9億円とほぼ一致し、為替換算調整額0.2億円の影響も小さく、純利益と包括利益の乖離は限定的である。
業績予想・ガイダンス
通期会社計画に対する上期進捗は、売上高48.5%(532.0億円計画に対し258.1億円)、営業利益56.4%(126.0億円計画に対し71.1億円)、経常利益56.6%(126.0億円計画に対し71.4億円)となった。営業利益・経常利益は季節性の標準的な進捗率50%を上回り、上期時点で計画に対して前倒しで進捗している。売上高進捗はほぼ計画線並みであり、費用コントロールの効果が利益進捗の上振れに反映された形である。当四半期に業績予想・配当予想の修正は行われていない。
株主還元
上期配当は1株当たり19円で、上期純利益(48.9億円、期中平均株式数158,691千株)に基づく配当性向は概ね64%程度となる。通期会社計画では年間配当38円、EPS予想54.18円が示されており、これに基づく通期配当性割合は約70%と、高水準の還元方針がうかがえる。自己株式の取得に関する開示はなく、現時点では配当のみによる株主還元が中心である。自己資本比率72.7%、現金及び預金206.3億円という強固な財務基盤が、この還元水準の実行余力を支えている。
リスク要因
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国内事業への高集中: 売上の90.6%を国内人材紹介事業が占め、国内の雇用・採用市況の変動が業績全体に及ぼす影響が大きい構造である。
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売掛金の増加: 売掛金・受取手形は36.1億円で前年の25.8億円から大きく増加しており、売上成長に伴う回収サイトの長期化や与信状況の変化がキャッシュ転換に影響する可能性がある。
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人件費増加による販管費圧迫: 給料及び手当は94.6億円(+11.1%)と売上成長と同程度のペースで増加しており、採用競争の激化や人件費インフレが続く場合、販管費率上昇によりマージン改善の持続性に影響する可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 27.5% | 17.3% (4.1%–24.5%) | +10.2pt |
| 純利益率 | 18.9% | 13.0% (2.0%–16.2%) | +5.9pt |
自社の収益性は業種中央値を大きく上回り、IQR上限も超える水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 11.0% | 22.5% (16.2%–26.8%) | -11.5pt |
売上高成長率は業種中央値およびIQR下限を下回り、業種内では成長速度は相対的に緩やかである。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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営業利益率は27.5%(前年26.8%)へ改善し、広告宣伝費の抑制と粗利率上昇がマージン拡大に寄与した。ROE22.4%はレバレッジ依存ではなく利益率改善主導であり、収益構造の質的な強さを示している。
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海外事業は売上+17.2%、セグメント利益+47.5%と全社を上回るペースで成長しており、国内依存度の高い事業構成の中で成長ドライバーとしての役割が拡大している。
-
売掛金が前年比+40%程度増加しており、増収に伴う運転資本の拡大が現金及び預金の減少と関連している可能性がある。今後の資金効率の推移が観察点となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 255円 |
| base(基準) | 268円 |
| bull(強気) | 284円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 137円 |
| 調整後予想EPS | 56.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 70.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.95倍 / 4.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 261円〜275円、ω±0.1で 265円〜272円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。