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21212027 第1四半期プライムJGAAP

MIXI(2121) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益103%増

2027年度第1四半期の売上高は470.7億円(前年同期比+50.3%)、営業利益は54.3億円(同+102.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社MIXI

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥470.7億¥313.2億+50.3%
営業利益¥54.3億¥26.8億+102.8%
経常利益¥56.5億¥20.2億+179.3%
純利益¥53.1億¥14.7億+260.6%
ROE2.7%0.8%-

Executive Summary

全セグメントが増収となるなか、Sports事業の急拡大と販管費効率化が利益成長を牽引し、大幅な増収増益となった決算。売上高は470.7億円(前年比+50.3%)、営業利益は54.3億円(同+102.8%)、経常利益は56.5億円(同+179.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は58.3億円(同+311.9%)となった。営業利益率は11.5%(前年8.5%)へ+300bp改善し、販管費率の低下と高採算セグメントの寄与が主因。経常段階では為替差益4.0億円の計上が上乗せ要因となっている。

業績変動要因

【売上高】4セグメント全てが増収となった。Sportsが+94.5%と最も高い伸びを示し、売上構成比は46.0%(216.7億円)へ拡大した。DigitalEntertainment(DE)は+21.5%で構成比41.5%(195.3億円)、Lifestyleは+24.5%(43.6億円)、Investmentは+158.1%(15.0億円)と幅広く増収した。従来DEに偏重していた売上構成は、Sportsの規模拡大により多角化が進んでいる。

【損益】販管費率は52.3%へ低下し(前年比-310bp程度)、営業レバレッジが働いたことで営業利益は+102.8%増加した。経常利益は為替差益4.0億円の計上により営業利益の伸びを上回る+179.3%増となった。特別損失は減損損失0.1億円のみで、一時的要因の影響は限定的である。親会社株主に帰属する当期純利益は58.3億円(前年14.1億円、+311.9%)。増収増益。

セグメント別分析

DigitalEntertainmentは売上195.3億円(+21.5%)、営業利益108.8億円(+39.5%)、利益率55.7%と全社利益の中核を担う。Sportsは売上216.7億円(+94.5%)と規模を大きく伸ばしたが、営業利益12.6億円(+108.3%)、利益率5.8%にとどまり、拡大局面のコスト吸収が課題として残る。Lifestyleは売上43.6億円(+24.5%)、営業利益2.6億円(+478.3%)と黒字転換に近い水準まで改善した。Investmentは売上15.0億円(+158.1%)、営業利益8.6億円(+2305.1%)、利益率57.3%と高採算での寄与を拡大している。全社的な利益はDEとInvestmentの高マージン事業に依存する構造で、Sportsの利益率改善が今後のセグメント間バランスの論点となる。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は11.5%(前年8.5%)へ+300bp改善し、粗利率は63.9%で前年と同水準を維持した。親会社株主に帰属する当期純利益ベースの純利益率は12.4%(前年4.5%)へ+790bp拡大しており、販管費効率化に加え経常段階の為替差益が押し上げに寄与した。【キャッシュ品質】営業CFは33.3億円で、親会社株主帰属純利益58.3億円に対する比率は0.57倍にとどまり、利益とキャッシュ創出の間に乖離がみられる。【投資効率】ROEは2.7%、EPS(基本)は89.47円(前年20.92円、+327.7%)となった。【財務健全性】自己資本比率は69.1%(前年67.6%)へ改善し、現金及び預金は1066.8億円と厚い水準を維持している。

キャッシュフロー分析

営業CFは33.3億円となり、前年の運転資本悪化からの反動で前年比プラスに転じたが、親会社株主帰属純利益58.3億円との比率は0.57倍にとどまる。買掛金等の減少や賞与引当金の取り崩し、法人税等の支払38.1億円が営業CFを圧迫した一方、契約負債は9.4億円増加し課金関連の前受収益は積み上がっている。投資CFは-12.5億円で、有形・無形固定資産への投資が中心。財務CFは-43.5億円で、配当金支払34.4億円などが主な流出要因となった。フリーキャッシュフローは営業CFと投資CFの合計で20.8億円となり、現金及び現金同等物の期末残高は1092.1億円である。

収益の質

特別損益は利益0.02億円・損失0.07億円と僅少で、当期純利益への影響は限定的である。営業外収益5.8億円のうち為替差益は4.0億円を占め、経常利益の押し上げ要因となっているが、為替変動に依存するため再現性は一様ではない。税引前利益56.5億円に対し法人税等は3.4億円にとどまり、実効税率は約6.0%と法定実効税率を大きく下回る水準であり、繰延税金資産・負債の変動が影響している可能性がある。包括利益は61.4億円(うち親会社株主分66.5億円)で、為替換算調整額3.9億円や有価証券評価差額金4.4億円を含み、親会社株主帰属純利益58.3億円との間に+8.2億円程度の乖離がある。

業績予想・ガイダンス

当第1四半期は業績予想・配当予想ともに修正が行われている。通期予想(売上高1850.0億円、営業利益195.0億円、経常利益200.0億円、親会社株主帰属純利益250.0億円)に対する進捗率は、売上高25.4%、営業利益27.8%、経常利益28.3%、純利益23.3%となった。単純な四半期按分(25%)と比較すると売上・営業・経常利益は上回って推移しており、進捗は良好な水準にある。純利益の進捗率はやや下回るが、これは実効税率の低さによる当期の押し上げ分を控除した水準感である。

株主還元

配当予想は年間155円(当四半期に修正あり)で、予想EPS384円に対する配当性向は40.4%となる。配当支払額は34.4億円で、当期のフリーキャッシュフロー20.8億円を上回るが、現金及び預金1066.8億円の潤沢な水準が資金繰りを支えている。自己株式は前年比で残高が減少しており、株式数の変動を通じた還元姿勢がうかがえる。

リスク要因

  1. 収益集中リスク: DigitalEntertainmentが営業利益108.8億円と全社利益の中核を占め、主力タイトルの運営動向やコンテンツライフサイクルへの依存度が高い。

  2. セグメント収益性の格差: Sports事業は売上+94.5%と急拡大した一方、営業利益率は5.8%にとどまり、規模拡大に対するコスト吸収の進捗がモニタリング対象となる。

  3. キャッシュ転換の弱さ: 営業CF33.3億円は親会社株主帰属純利益58.3億円の0.57倍にとどまり、運転資本(買掛金減少、賞与引当金取り崩し等)の変動が利益の現金化を遅らせている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率11.5%8.1% (2.3%–15.9%)+3.5pt
純利益率11.3%5.9% (1.6%–10.7%)+5.4pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で上位水準に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)50.3%9.3% (0.4%–16.9%)+41.0pt

売上高成長率は業種中央値・IQR上限を大きく上回り、業種内でも突出した増収率となっている。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. Sports事業の売上+94.5%を主因に全社売上構成が変化し、従来のDigitalEntertainment偏重から事業ミックスの多角化が進んでいる。

  2. 営業利益率+300bp改善は販管費効率化と高採算事業の寄与によるものだが、実効税率は約6.0%と法定水準を大きく下回っており、当期純利益の水準には税効果の影響が含まれている点は決算内容の理解上留意される。

  3. 営業CFは親会社株主帰属純利益の0.57倍にとどまり、買掛金減少や賞与引当金取り崩しなど運転資本の変動がキャッシュ創出を圧迫している。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,373円
base(基準)3,458円
bull(強気)3,562円
算出前提
1株純資産(BPS)3,001円
調整後予想EPS446.4円
株主資本コスト r9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向40.4%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.15倍 / 7.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,362円〜3,558円、ω±0.1で 3,447円〜3,474円。

注記:

  • のれん償却 43.7円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。