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20602027 第1四半期プライムJGAAP

フィード・ワン(2060) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益45%増

2027年度第1四半期の売上高は784.4億円(前年同期比+9.0%)、営業利益は21.4億円(同+45.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

食品/食料品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥784.4億¥719.7億+9.0%
営業利益¥21.4億¥14.8億+45.0%
経常利益¥23.6億¥18.6億+26.7%
純利益¥17.8億¥16.4億+8.2%
ROE2.8%2.6%-

Executive Summary

畜産飼料事業の増益と食品事業の黒字転換を背景に、増収増益の決算となった。売上高は784.4億円(前年比+9.0%)、営業利益は21.4億円(同+45.0%)、経常利益は23.6億円(同+26.7%)、純利益(親会社株主に帰属する四半期純利益)は17.6億円(同+7.6%)となった。営業利益率は2.7%で前年同期の2.1%から改善し、売上増加を上回る増益率は費用面での固定費吸収を示唆する。ただし税引前利益には投資有価証券売却益2.2億円が含まれており、純利益の伸び率が営業段階に比べ抑制された一因となっている。

業績変動要因

【売上高】売上高784.4億円は前年比+9.0%増となり、全セグメントで増収した。畜産飼料事業は590.1億円(同+4.6%)で最大の売上構成(構成比75.2%)を占め、水産飼料事業は78.2億円(同+50.1%)と大幅増収、食品事業は116.1億円(同+12.2%)となった。

【損益】営業利益21.4億円(同+45.0%)、経常利益23.6億円(同+26.7%)と増益幅が売上成長を上回り、営業レバレッジの発現がみられる。セグメント利益(経常利益ベース)では畜産飼料事業が27.0億円(同+16.6%)と増益を牽引した一方、水産飼料事業は増収にもかかわらず2.1億円(同-30.5%)と減益、食品事業は1.1億円で前年の赤字(0.14億円)から黒字転換した。経常利益23.6億円に対し税引前利益は25.8億円で、差額2.2億円は投資有価証券売却益を中心とする特別利益によるもので一時的要因である。全体として増収増益。

セグメント別分析

畜産飼料事業(売上構成比75.2%)はセグメント利益27.0億円(同+16.6%、利益率4.6%)で連結増益の中核を担った。水産飼料事業(構成比10.0%)は売上高が同+50.1%と大きく伸びたが、セグメント利益は2.1億円(同-30.5%、利益率2.7%)へ低下し、増収と採算の乖離が生じている。食品事業(構成比14.8%)はセグメント利益1.1億円(利益率0.9%)で前年同期の赤字から黒字転換したが、水準は依然低い。

主要財務指標

【収益性】営業利益率2.7%は前年同期2.1%から改善、経常利益率3.0%も同2.6%から上昇したが、純利益率2.3%はほぼ横ばいで、粗利率11.0%・販管費率8.3%という低マージン構造を反映する。【キャッシュ品質】税引前利益25.8億円のうち投資有価証券売却益2.2億円が含まれ、経常収益力とは区別して評価する必要がある。売掛金428.8億円・電子記録債権を含む売上債権が厚く、買掛金337.8億円が仕入資金を支えている。【投資効率】ROE2.8%はデュポン分解上、純利益率2.2%×総資産回転率0.58回×財務レバレッジ2.15倍に分解され、低い純利益率がROEの主な制約要因である。【財務健全性】自己資本比率46.6%、有利子負債244.5億円(うち長期借入金231.5億円)、現金及び預金118.8億円で、流動比率182.1%と短期の財務安定性は良好である。

キャッシュフロー分析

本決算にはキャッシュフロー計算書の開示がないため、貸借対照表の動きから資金動向を確認する。現金及び預金は118.8億円で前年の111.4億円から増加した。売上債権は428.8億円と前年の404.4億円から拡大しており、売上成長に伴い運転資金需要が増している。棚卸資産は25.5億円で前年の26.6億円からやや減少し、原材料調達コストの落ち着きがうかがえる。買掛金は337.8億円で前年の310.6億円から増加し、仕入債務による資金繰りの補完がなされている。長期借入金は231.5億円で前年の233.3億円からほぼ横ばいであり、大きな資金調達・返済の動きは見られない。

収益の質

税引前利益25.8億円には特別利益2.2億円が含まれ、その大半は投資有価証券売却益2.2億円である。経常利益23.6億円との差はこの一時的要因によるものであり、純利益17.6億円の一部は本業の経常収益力とは区別して評価する必要がある。営業外収益は3.0億円で受取配当金1.7億円が中心であり、これも投資有価証券からの安定的な収益ではあるものの事業本体の収益力とは性質が異なる。包括利益は18.2億円で親会社株主分18.0億円は純利益17.6億円とほぼ同水準にあり、有価証券評価差額金や為替換算調整額など評価性の項目に大きな乖離はない。全体として、当期利益には一時的な資産売却益が一定程度寄与しており、経常的な収益力の趨勢を見る上では営業利益・経常利益の動向を重視すべきである。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高3170.0億円(同+9.1%)、営業利益85.0億円(同+5.1%)、経常利益88.0億円(同+2.2%)である。Q1実績の進捗率は売上高24.7%、営業利益25.2%、経常利益26.8%、純利益27.1%となり、いずれも標準的な25%近辺からやや上振れている。特に営業利益の45.0%増益というQ1の伸び率は、通期計画の+5.1%増を大きく上回るペースであり、期初としては強い出だしといえる。ただし純利益の進捗には投資有価証券売却益が寄与しているため、通期の上振れ評価は営業利益ベースの持続性を中心に見る必要がある。業績予想の修正は行われていない。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は52.0円で、修正はない。期中平均株式数38,269千株と通期純利益予想65.0億円を用いた配当性向は約30.6%であり、60%を下回る水準にとどまる。前期の2026年3月期中間配当は普通配当16円に記念配当5円を加えた21円であり、比較の際は記念配当分を区別する必要がある。

リスク要因

  1. 低マージン構造リスク: 粗利率11.0%、営業利益率2.7%という低収益構造のため、飼料原料・エネルギー・物流費・為替の変動を販売価格へ転嫁できない場合、利益への影響が大きい。

  2. 水産飼料事業の採算悪化: 売上高は同+50.1%の大幅増収となった一方、セグメント利益は同-30.5%の2.1億円に減少しており、増収と利益率改善が伴っていない。

  3. 一時的利益への依存: 税引前利益25.8億円のうち2.2億円は投資有価証券売却益であり、当四半期純利益の一部は資産売却という非経常的な要因に支えられている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(food_beverage)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率2.7%5.3% (1.7%–6.6%)−2.6pt
純利益率2.3%3.7% (0.7%–4.9%)−1.5pt

自社の収益性は業種中央値を下回り、飼料事業中心のコモディティ性を反映した低マージン構造にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)9.0%5.2% (2.9%–10.1%)+3.8pt

売上成長率は業種中央値を上回り、IQR上限に近い水準で推移している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+9.0%増に対し営業利益は+45.0%増となり、当四半期は費用吸収による営業レバレッジの発現がみられる。畜産飼料事業のセグメント利益+16.6%増が連結増益の主因である。

  2. 水産飼料事業は大幅増収にもかかわらずセグメント利益が-30.5%減となり、成長の利益転換効率が今後の確認事項となる。食品事業は黒字転換したが利益率は0.9%にとどまる。

  3. 通期営業利益予想に対するQ1進捗率は25.2%で標準的な水準をやや上回るが、純利益には投資有価証券売却益2.2億円が寄与しており、経常的な収益力の推移は営業利益・経常利益を中心に見る必要がある。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,661円
base(基準)1,703円
bull(強気)1,732円
算出前提
1株純資産(BPS)1,653円
調整後予想EPS179.0円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.6%
予想EPSの信頼度調整×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.03倍 / 9.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,655円〜1,753円、ω±0.1で 1,702円〜1,705円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。