| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥784.4億 | ¥719.7億 | +9.0% |
| 営業利益 | ¥21.4億 | ¥14.8億 | +45.0% |
| 経常利益 | ¥23.6億 | ¥18.6億 | +26.7% |
| 純利益 | ¥17.8億 | ¥16.4億 | +8.2% |
| ROE | 2.8% | 2.6% | - |
2027年3月期第1四半期は、水産飼料事業の伸長と原価率改善を背景に増収増益となった。売上高は784.4億円(前年比+9.0%)、営業利益は21.4億円(同+45.0%)、経常利益は23.6億円(同+26.7%)、当期純利益(連結、非支配株主持分含む)は17.8億円(同+8.2%)となった。営業利益率は2.7%と前年同期比+0.7pt改善し、売上総利益率の改善(+0.1pt)に加え、販管費の伸び(+1.6%)を売上高の伸び(+9.0%)以下に抑えたことで営業レバレッジが働いた。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は17.6億円(同+7.6%)にとどまり、前年の実効税率が低水準だった反動で税負担が正常化したことが、経常段階までの伸び率を下回った主因である。
【売上高】売上高は784.4億円で前年同期比+9.0%の増収。セグメント別では水産飼料事業が78.5億円(同+49.6%)と大きく伸長し、食品事業も116.1億円(同+12.2%)と増収に寄与した。主力の畜産飼料事業は591.1億円(同+2.3%)と緩やかな伸びにとどまるが、売上構成比75.4%を占め収益の中心であることに変わりない。
【損益】営業利益は21.4億円(同+45.0%)と大幅増益。売上原価率89.0%(前年89.1%)がほぼ横ばいの中、売上総利益率は11.0%(同+0.1pt)に改善し、販管費の伸びを売上高の伸び以下に抑えたことで営業レバレッジが発現した。経常利益は23.6億円(同+26.7%)で、持分法投資利益が前年の2.9億円から0.5億円へ減少した一方、受取配当金が1.3億円から1.7億円に増加し営業外費用も減少したため、経常段階でも増益を確保した。税引前利益は25.8億円(同+34.9%)で、投資有価証券売却益2.2億円を含む特別利益2.2億円が押し上げ要因となったが、前年の実効税率13.8%が今期30.9%へ正常化した影響で、親会社株主に帰属する当期純利益は17.6億円(同+7.6%)にとどまった。増収増益。
セグメント利益(調整前合計30.6億円)は畜産飼料が27.0億円(同+16.6%)と牽引役で、セグメント利益全体の88.4%を占める。水産飼料は売上+49.6%の高成長にもかかわらずセグメント利益は2.1億円(同-30.5%)と減益で、増収と採算の両立が課題として観察される。食品事業はセグメント利益1.1億円(前年同期は0.1億円の損失)と黒字転換し、事業ポートフォリオの分散に寄与している。
【収益性】営業利益率は2.7%(前年同期2.1%)で+0.7pt改善、経常利益率は3.0%(同2.6%)で+0.4pt改善した一方、親会社株主に帰属する当期純利益率は2.2%(同2.3%)とほぼ横ばいで、税負担正常化が下押し要因となった。【キャッシュ品質】売上債権(受取手形・売掛金)は428.8億円で前年同期比+6.0%増加し、売上高の伸び(+9.0%)を下回るペースで推移しており、運転資本の急激な悪化は確認されない。【投資効率】ROEは2.8%(四半期ベース、非年率換算)、総資産回転率は0.58回で、自己資本比率46.6%と高水準の中、資本効率は薄利構造を反映して低位にとどまる。【財務健全性】インタレストカバレッジは31.9倍、有利子負債(短期・長期借入金・リース債務合計)は約251.5億円でDebt/Capital比率は約28.4%と、財務レバレッジは保守的な水準を維持している。
キャッシュフロー計算書は開示範囲に含まれないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は118.8億円で前年同期の111.4億円から+6.6%増加し、手元流動性は積み上がっている。売上債権は428.8億円(+6.0%)、仕入債務は337.8億円(+8.8%)とともに増加し、売上高の伸び(+9.0%)とおおむね連動した運転資本の拡大にとどまっている。長期借入金は231.5億円で前年同期の233.3億円から微減しており、財務活動面では有利子負債の圧縮方向が続いている。特別利益に計上された投資有価証券売却益2.2億円は一時的な資金流入であり、経常的な資金創出力とは切り離して評価する必要がある。
収益の質を見ると、営業利益21.4億円の増益は売上総利益率改善と販管費抑制による経常的な要因が中心であり、質は良好と評価できる。一方、経常利益・税引前利益の増加には非経常的な要素が混在する。持分法投資利益は前年同期の2.9億円から0.5億円へ大きく減少し、営業外収益の押し下げ要因となった一方、受取配当金は1.7億円(前年1.3億円)に増加し、これを一部相殺した。特別利益2.2億円は投資有価証券売却益が主体で、税引前利益25.8億円の8.4%に相当する一時的な寄与である。実効税率は前年同期の13.8%から30.9%へ正常化し、税引前利益の伸び+34.9%に対して親会社株主に帰属する当期純利益の伸びは+7.6%にとどまった。包括利益は18.2億円で前年同期の19.5億円から-6.6%減少しており、純利益の増加とは逆方向に動いている。この乖離は、前年同期に計上されたその他有価証券評価差額金の増加(+2.9億円)が今期は-0.2億円となったことが主因で、当期純利益と包括利益の差はアクルーアルではなく市場性証券の時価変動によるものである。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高24.8%(784.4億円/3170.0億円)、営業利益25.2%(21.4億円/85.0億円)、経常利益26.8%(23.6億円/88.0億円)、親会社株主に帰属する当期純利益27.1%(17.6億円/65.0億円)で、いずれも四半期進捗の目安となる25%を上回るか同水準にある。今回の決算では業績予想・配当予想の修正はいずれも実施されていない。通期計画は売上高+9.1%、営業利益+5.1%、経常利益+2.2%の増収増益を見込んでおり、第1四半期の増益ペース(営業利益+45.0%)は通期計画の伸び率を上回って推移している。
年間配当予想は1株26円で、会社計画の1株当期純利益169.85円に基づく配当性向は約15.3%となる。前期(2026年3月期)の中間配当は普通配当16円に記念配当5円を加えた計21円の実績があり、今期の年間予想26円は保守的な財務レバレッジ(Debt/Capital比率約28%)と手元流動性(現金及び預金118.8億円)を踏まえると、利益水準が維持される限り持続可能な水準と評価できる。自社株買いに関する開示は確認されない。
原材料市況・為替変動リスク: 売上原価率は89.0%(前年89.1%)とほぼ横ばいで推移しており、穀物・油脂等の主要原材料価格や為替の変動は今後の粗利率(現行11.0%)に影響を与えうる。
一時的収益要因への依存: 税引前利益25.8億円のうち投資有価証券売却益2.2億円が8.4%を占め、持分法投資利益は前年同期比-82.3%(2.9億円→0.5億円)と大きく減少しており、非経常項目を除いた経常的な収益力の評価には留意が必要。
セグメント別採算格差: 売上構成比75.4%を占める畜産飼料事業への依存度が高く、水産飼料事業はセグメント利益が前年同期比-30.5%となるなど、増収セグメントと採算改善が必ずしも一致していない。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.7% | 5.2% (1.2%–6.4%) | -2.4pt |
| 純利益率 | 2.3% | 3.7% (0.3%–4.9%) | -1.5pt |
収益性は業種中央値を下回り、営業利益率・純利益率ともに業種内では下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.0% | 6.5% (3.8%–10.4%) | +2.5pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、増収ペースは業種内で相対的に高い水準にある。
※出所: 当社集計
営業利益+45.0%の増益は売上総利益率改善(+0.1pt)と販管費抑制による営業レバレッジが主因で、通期進捗も25%超と順調に推移している。
親会社株主に帰属する当期純利益の伸び(+7.6%)は税引前利益の伸び(+34.9%)を大きく下回り、前年同期の実効税率が13.8%と低水準だった反動で今期30.9%へ正常化したことが主因。
事業構造面では、水産飼料事業の増収(+49.6%)と食品事業の黒字転換(0.1億円の赤字→1.1億円の黒字)が観察される一方、水産飼料のセグメント利益は減少しており、増収と採算改善の両立が今後のポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,667円 |
| base(基準) | 1,710円 |
| bull(強気) | 1,740円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,653円 |
| 調整後予想EPS | 179.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 15.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.054(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.03倍 / 9.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,661円〜1,761円、ω±0.1で 1,709円〜1,712円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。