| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥562.9億 | ¥522.8億 | +7.7% |
| 営業利益 | ¥12.3億 | ¥11.1億 | +10.6% |
| 経常利益 | ¥16.0億 | ¥13.3億 | +19.9% |
| 純利益 | ¥34.7億 | ¥10.3億 | +236.8% |
| ROE | 4.6% | 1.4% | - |
2027年3月期第1四半期は、飼料事業とその他事業の増収を受けて営業・経常段階で増収増益となり、加えて固定資産売却益を中心とする特別利益が純利益を大きく押し上げた決算となった。売上高は562.9億円(前年同期522.8億円、YoY+7.7%)、営業利益は12.3億円(同11.1億円、YoY+10.6%)、経常利益は16.0億円(同13.3億円、YoY+19.9%)。親会社株主に帰属する当期純利益は34.7億円(同10.2億円、YoY+238.5%)となったが、これは固定資産売却益31.2億円を含む特別利益35.0億円の計上によるところが大きく、経常的な収益力とは切り離して捉える必要がある。
【売上高】売上高は562.9億円で前年同期比+7.7%。主力の飼料(Feed)セグメントは498.7億円(構成比88.6%、YoY+4.1%)と底堅く推移し、報告セグメントに含まれないその他事業(畜産用機器・鶏卵販売等)は64.3億円(構成比11.4%、YoY+47.1%)と大幅に伸長し、増収の押し上げに寄与した。
【損益】粗利率は9.5%(前年9.3%)で+0.2pt改善し、販管費率は7.3%(前年7.2%)とほぼ横ばいで、営業利益は12.3億円(YoY+10.6%)、営業利益率は2.2%(前年比+0.06pt)とわずかに改善した。経常利益は営業外収益(受取配当金1.9億円、為替差益1.1億円)の増加も加わり16.0億円(YoY+19.9%)となった。税引前利益は51.0億円まで拡大したが、これは固定資産売却益31.2億円、投資有価証券売却益1.8億円を含む特別利益35.0億円の計上によるもので、税引前利益の68.6%を特別利益が占める。この一時的要因により親会社株主に帰属する当期純利益は34.7億円(YoY+238.5%)に達した。結論として、営業・経常段階は増収増益であり、純利益の大幅増は特別利益による一過性の押し上げが主因である。
飼料セグメントの利益は12.67億円(前年11.78億円、YoY+7.6%)、セグメントマージンは2.5%。その他事業の利益は4.60億円(前年2.31億円、YoY+99.1%)、マージンは7.2%と飼料事業を上回り、収益性の差が明確である。セグメント利益調整額は33.73億円(前年2.8億円)に急拡大しており、これは全社費用△6.1億円のほか、金融収支8.5億円、固定資産売却益31.1億円が含まれることによる。報告セグメント外の調整額が四半期損益を大きく左右している点は、セグメント単体の実力値を見る上で留意が必要である。
【収益性】営業利益率2.2%、経常利益率2.8%に対し、親会社株主に帰属する当期純利益率は6.2%と大きく上振れており、これは特別利益計上によるもので、コアの収益力を示す指標としては営業利益率・粗利率(9.5%)を重視すべきである。【キャッシュ品質】税引前利益51.0億円のうち特別利益が35.0億円を占め、経常的な利益創出力と当期純利益の間には明確な乖離が存在する。売掛金は334.0億円で四半期売上高の約59%に相当し、在庫27.7億円は前年からやや圧縮されている。【投資効率】ROEは4.6%で、総資産回転率は低水準にとどまり、自己資本利益率の押し上げは主に特別利益によるものである。総資産1097.8億円に対し純資産750.5億円と自己資本の厚みが投資効率をやや抑制する構造にある。【財務健全性】自己資本比率は68.4%(前年66.8%)に上昇し、長期借入金は47.6億円(前年53.5億円)に減少、現金及び預金は122.0億円と有利子負債を上回るネットキャッシュの状態にあり、財務基盤は総じて安定している。
キャッシュ・フロー計算書の開示区分は本データに含まれないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は122.0億円と前年の118.3億円から増加しており、長期借入金は47.6億円と前年53.5億円から減少していることから、有利子負債の圧縮と現金積み増しが同時に進んだと見られる。売掛金は334.0億円で前年329.7億円からやや増加した一方、買掛金は162.3億円で前年157.1億円から増加しており、運転資本の増減は売掛・買掛でおおむね相殺されている。有形固定資産は265.9億円で前年271.9億円から減少しており、固定資産売却益31.2億円の計上と整合的である。全体として、資産売却による資金創出と借入圧縮が進む一方、営業活動そのものによる資金創出力は今回のデータからは直接確認できない。
当期の税引前利益51.0億円のうち、経常利益は16.0億円にとどまり、残る35.0億円は固定資産売却益31.2億円と投資有価証券売却益1.8億円を中心とする特別利益であり、税引前利益の約69%を非経常項目が占める。営業外収益3.8億円の内訳は受取配当金1.9億円、為替差益1.1億円が中心で、いずれも本業の稼得力とは別軸の要素である。包括利益は32.2億円と親会社株主に帰属する当期純利益34.7億円をやや下回り、その他有価証券評価差額金-1.5億円、為替換算調整額-0.8億円、退職給付に係る調整額-0.5億円といったその他の包括利益項目のマイナスが差異の要因となっている。以上を踏まえると、当期の利益の質は特別利益への依存度が高く、経常的な収益力を評価する際は営業利益・経常利益を軸に見る必要がある。
通期業績予想は売上高2210.0億円(YoY+4.3%)、営業利益59.0億円(YoY-10.4%)、経常利益62.0億円(YoY-13.5%)で、営業・経常ともに前期比減益の計画となっている。第1四半期の進捗率は売上高25.5%、経常利益25.8%とおおむね標準的な水準にある一方、営業利益は20.9%とやや遅れた進捗である。親会社株主に帰属する当期純利益(通期予想69.0億円)に対する進捗率は50.3%だが、これは第1四半期の特別利益計上による前倒しであり、通期計画自体が減益を織り込んでいることと合わせて解釈する必要がある。業績予想・配当予想の修正はいずれも本四半期時点で行われていない。
通期の配当予想は1株当たり76.00円、EPS予想240.45円に対する配当性向は約31.6%である。自己資本比率68.4%、現金及び預金122.0億円が長期借入金47.6億円を上回るネットキャッシュの財務基盤が、この配当水準の支えとなっている。第1四半期純利益は特別利益により嵩上げされているが、配当計画は通期の経常的収益力を前提としたものとみられ、財務健全性の高さも踏まえると配当性向約31.6%の持続性は相対的に高いと考えられる。
事業ポートフォリオの集中: 飼料セグメントが売上高の88.6%を占め、粗利率9.5%とコモディティ色の強い事業構造にあるため、穀物・油脂等の原材料価格や為替の変動が採算に影響しやすい。
特別利益への依存: 当第1四半期の親会社株主に帰属する当期純利益34.7億円のうち、税引前利益ベースで約69%が固定資産売却益等の特別利益に起因しており、経常的な収益力との乖離が大きい。
運転資本の状況: 売掛金334.0億円は四半期売上高の約59%に相当する水準にあり、買掛金162.3億円との対比を含めた運転資本の管理状況は、今後の資金創出力を評価する上でモニタリングの対象となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.2% | 5.2% (1.2%–6.4%) | -3.0pt |
| 純利益率 | 6.2% | 3.7% (0.3%–4.9%) | +2.4pt |
営業利益率は業種中央値を下回るが、純利益率は特別利益の寄与により業種中央値を上回っている。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.7% | 6.5% (3.8%–10.4%) | +1.2pt |
売上高成長率は業種中央値をやや上回る水準にある。
※出所: 当社集計
親会社株主に帰属する当期純利益はYoY+238.5%と大幅増となったが、主因は固定資産売却益31.2億円を含む特別利益35.0億円の計上であり、一過性の要素が大きい点は決算の質を評価するうえで重要である。
粗利率は9.5%(前年9.3%、+0.2pt)、営業利益率は2.2%(前年比+0.06pt)と、コア収益性は小幅ながら改善傾向にあり、その他事業の利益マージン7.2%は飼料事業の2.5%を上回る。
通期計画に対する第1四半期の進捗は、売上高・経常利益が標準的な水準である一方、営業利益はやや遅れており、特別利益剥落後の第2四半期以降におけるコア営業利益の積み上げ状況が注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,560円 |
| base(基準) | 2,650円 |
| bull(強気) | 2,658円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,615円 |
| 調整後予想EPS | 264.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 31.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.01倍 / 10.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,576円〜2,727円、ω±0.1で 2,649円〜2,651円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。