| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥366.1億 | ¥295.7億 | +23.8% |
| 営業利益 | ¥34.0億 | ¥15.7億 | +116.9% |
| 経常利益 | ¥37.0億 | ¥16.6億 | +123.4% |
| 純利益 | ¥24.1億 | ¥10.7億 | +126.4% |
| ROE | 1.9% | 0.8% | - |
今四半期は増収増益で、原価率改善と販管費効率化による営業レバレッジの発現が特徴である。売上高は366.1億円(前年比+23.8%)、営業利益は34.0億円(同+116.9%)、経常利益は37.0億円(同+123.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は23.3億円(同+108.8%)となった。増収の主因は構成比71.0%を占める補修工事部門の拡大(売上+27.1%)で、粗利率は17.5%(前年15.0%)へ2.5pt改善し、営業利益率は9.3%(前年5.3%)へ4.0pt拡大した。
【売上高】売上高は366.1億円(前年比+23.8%)で、両セグメントが増収した。補修工事部門は259.8億円(+27.1%、構成比71.0%)、建設工事部門は106.3億円(+16.5%、構成比29.0%)となり、補修工事部門の伸長が全体の増収を主導した。
【損益】粗利率は17.5%(前年15.0%)へ2.5pt改善し、販管費率は8.2%(前年9.7%)へ1.5pt低下した。この結果、営業利益率は9.3%(前年5.3%)へ4.0pt拡大し、営業利益は34.0億円(+116.9%)となった。営業外損益は受取配当金2.8億円や為替差益0.3億円(前年は差損2.3億円)により純額2.9億円の利益となり、経常利益は37.0億円(+123.4%)に達した。特別損益は利益0.1億円・損失0.0億円と僅少で、一時的要因の影響は限定的である。実効税率34.8%を経て、親会社株主に帰属する当期純利益は23.3億円(+108.8%)となった。増収増益であり、原価改善と固定費吸収の進展が明確な四半期である。
補修工事部門は売上259.8億円(+27.1%)、営業利益41.9億円(+60.4%)、営業利益率16.1%。建設工事部門は売上106.3億円(+16.5%)、営業利益6.8億円(+119.7%)、営業利益率6.4%。両部門とも増収増益だが、利益率には9.7ptの差があり、補修工事部門が報告セグメント利益計48.7億円のうち86.0%を稼ぐ収益構造となっている。報告セグメント利益計48.7億円から全社費用14.7億円を控除し、連結営業利益34.0億円となる。高採算の補修工事の構成比が高いことが、全社マージン改善の主因である。
【収益性】営業利益率は9.3%で前年5.3%から4.0pt改善し、粗利率も17.5%で前年15.0%から2.5pt上昇した。【キャッシュ品質】未成工事支出金は144.9億円(前年同期末比+44.6%)、契約負債は74.7億円(同+9.7%)で、いずれも受注消化と工事進行に伴う運転資本の増加を示している。【投資効率】ROEは1.9%で、純利益率の改善がその主因である。【財務健全性】自己資本比率は72.9%、有利子負債146.6億円に対し現金及び預金274.3億円を保有し、ネットキャッシュ127.7億円を確保している。インタレストカバレッジ(EBIT/支払利息)は66.7倍と、金利負担に対する耐性は高い水準にある。
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向をみる。現金及び預金は274.3億円で、前年同期末比79.9億円(-22.6%)減少した。未成工事支出金は144.9億円(+44.7億円、+44.6%)へ積み上がり、契約負債は74.7億円(+6.6億円、+9.7%)増加しており、工事進行に伴う運転資本の増加が現金減少の一因とみられる。投資有価証券は253.4億円(+22.8億円、+9.9%)へ増加し、有形固定資産も207.0億円へ拡大しており、事業投資への資金配分も継続している。有利子負債は長期借入金85.9億円・社債50.0億円を中心に146.6億円で、現預金との差引によるネットキャッシュ127.7億円を維持しており、資金繰りの余力は保たれている。
今期の増益は営業段階の改善が中心で、営業外収益5.1億円(売上高比1.4%)のうち受取配当金2.8億円・持分法利益0.9億円・為替差益0.3億円が寄与し、非経常的な押し上げは限定的である。特別損益は利益0.1億円・損失0.0億円と僅少で、純利益への一過性の歪みはほぼない。実効税率は34.8%で平常的な水準にある。一方、工事損失引当金は11.7億円(前年10.6億円、+11.2%)へ増加しており、採算懸念案件への引当を厚めに積む保守的な会計処理がうかがえる。包括利益は32.2億円(親会社株主分31.3億円)で、親会社株主に帰属する当期純利益23.3億円との差異約8.0億円は主にその他有価証券評価差額金7.4億円の増加によるものであり、市況連動的な項目として本業の収益力とは区別して理解する必要がある。
通期計画に対する進捗率は、売上高22.9%(366.1億円/1600.0億円)、営業利益19.5%(34.0億円/174.0億円)、経常利益20.1%(37.0億円/184.0億円)、純利益19.4%(23.3億円/120.0億円)である。単純な四半期均等進捗の目安25%をいずれも下回るが、工事進行基準に基づく収益認識が下期に偏重しやすい事業特性が背景とみられる。当四半期において業績予想・配当予想の修正はない。
年間配当予想は75円で、前期実績70円から増配となる計画である。予想EPS190.16円に対する配当性向は39.4%で、自社株買いの実施は確認されない。現金及び預金274.3億円、ネットキャッシュ127.7億円という財務基盤を踏まえると、配当計画の遂行余力は確保されている。
セグメント集中リスク: 補修工事部門が売上高の71.0%、報告セグメント利益の86.0%を占めており、同部門の受注動向や工事スケジュールの変動が業績全体に影響しやすい構造である。
運転資本の増加: 未成工事支出金は144.9億円(前年同期末比+44.6%)へ拡大しており、工事進行に伴う立替資金の増加が資金繰りに与える影響を継続的に確認する必要がある。
為替感応度: 為替差損益は前年同期の差損2.3億円から当期は差益0.3億円へ変動しており、営業外損益の振れ幅が経常利益に一定の影響を及ぼす構造である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 9.3% | 4.5% (2.7%–6.6%) | +4.8pt |
| 純利益率 | 6.6% | 3.8% (-1.1%–4.4%) | +2.8pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 23.8% | 4.8% (3.4%–10.1%) | +19.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でトップクラスの伸びとなっている。
※出所: 当社集計
粗利率は17.5%(前年15.0%)、営業利益率は9.3%(前年5.3%)へといずれも改善しており、補修工事部門の高収益(営業利益率16.1%)を軸とした収益構造の質的な改善が確認できる。
通期進捗率は売上・利益とも20%前後にとどまり、標準進捗25%を下回っている。工事進行基準に伴う下期偏重の特性を踏まえ、次四半期以降の進捗確認が業績動向の把握に資する。
配当予想は75円で前期実績70円からの増配計画である。工事損失引当金の積み増し(+11.2%)は採算管理の保守性を示し、未成工事支出金の増加(+44.6%)は運転資本吸収の継続をうかがわせる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,991円 |
| base(基準) | 2,054円 |
| bull(強気) | 2,099円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,008円 |
| 調整後予想EPS | 212.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 39.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.02倍 / 9.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,997円〜2,113円、ω±0.1で 2,052円〜2,055円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。