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19382027 第1四半期プライムJGAAP

日本リーテック(1938) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は140.2億円(前年同期比+15.2%)、営業利益は4.3億円(黒字転換)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥140.2億¥121.7億+15.2%
営業利益¥4.2億−¥0.5億+950.0%
経常利益¥6.5億¥1.1億+475.7%
純利益¥4.1億¥0.2億+2128.3%
ROE0.6%0.0%-

Executive Summary

2027年3月期第1四半期は、主力の電気設備工事の増収を背景に営業損益が黒字転換し、経常・純利益も大幅増益となった。売上高は140.2億円(前年121.7億円、YoY+15.2%)、営業利益は4.2億円(前年△0.5億円の赤字から黒字転換)、経常利益は6.5億円(前年1.1億円、YoY+475.7%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は4.1億円(前年0.2億円、YoY+2128.3%)となった。増益の主因は電気設備工事セグメントの増収に伴う採算改善と固定費吸収の進展で、経常段階では受取配当金2.1億円を含む営業外収益が上乗せに寄与した。

業績変動要因

【売上高】売上高は140.2億円(YoY+15.2%)で、外部顧客売上高の93.2%を占める電気設備工事が130.6億円(YoY+14.1%)と主導した。兼業事業は14.7億円(YoY+26.2%)と二桁成長を続け、不動産賃貸は1.1億円(YoY△0.4%)とほぼ横ばいであった。

【損益】売上総利益率は13.1%で前年10.6%から+253bp改善し、販管費率が10.1%と売上成長に対し抑制的に推移した結果、営業利益は前年の△0.5億円から4.2億円へ黒字転換した。経常利益は営業利益4.2億円に対し、受取配当金2.1億円を中心とする営業外収益3.3億円が上乗せされる一方、持分法投資損失0.8億円を含む営業外費用1.0億円が差し引かれ、6.5億円となった。特別損益は固定資産売却益0.02億円と軽微で、税引前利益6.5億円に対し法人税等2.4億円(実効税率37.4%)を控除した純利益は4.1億円となった。増収に伴う原価・固定費吸収の進展と非営業収益の寄与が重なった増収増益である。

セグメント別分析

電気設備工事は売上130.6億円(YoY+14.1%)、セグメント利益11.2億円(YoY+55.3%)、利益率8.6%と、全社利益の中核を担う。兼業事業は売上14.7億円(YoY+26.2%)、セグメント利益1.6億円(YoY+270.6%)、利益率10.9%と、主力を上回る収益性で高成長を続けている。不動産賃貸は売上1.1億円(YoY△0.4%)、セグメント利益0.2億円(YoY+4.6%)、利益率14.6%と3セグメント中最も高い採算を維持するが、規模は限定的である。セグメント利益合計13.0億円に対し、配分されない全社費用等の調整額△8.8億円を控除して連結営業利益4.3億円となっており、全社費用の規模が利益水準に相応の影響を与えている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は3.0%で前年の△0.4%から黒字転換し、純利益率も2.9%(前年0.15%)まで回復した。粗利率は13.1%(前年10.6%)へ改善し、増収に対する販管費の伸び抑制が営業レバレッジとして働いている。【キャッシュ品質】現金及び預金は93.8億円(前年83.9億円)で流動性は厚く、完成工事未収入金は365.3億円と前年482.2億円から圧縮され、債権回収の進展がうかがえる。【投資効率】ROEは0.6%(純利益率2.9%×総資産回転率0.152×財務レバレッジ1.37)で、事業採算の改善が進む一方、資産効率は低水準にとどまる。総資産は924.8億円(前年1,013.4億円)へ縮小し、資産回転率は改善方向にある。【財務健全性】自己資本比率は73.2%(前年68.4%)へ上昇し、有利子負債は5.0億円と限定的で、営業利益ベースのインタレストカバレッジは約53.5倍と利払い余力は極めて大きい。流動比率は277.9%(流動資産497.5億円/流動負債179.0億円)で短期支払能力に懸念は小さい。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。完成工事未収入金は365.3億円と前年482.2億円から大きく減少しており、工事代金の回収が進展し資金繰りの安定に寄与したとみられる。一方で未成工事支出金は19.2億円(前年10.7億円、+79.1%)へ増加し、進行中案件への先行支出が拡大している。流動負債側では賞与引当金が5.3億円(前年28.4億円)へ大幅に減少し、電子記録債務は18.2億円(前年13.7億円)へ増加した。この結果、現金及び預金は93.8億円(前年83.9億円)へ増加しており、営業活動を通じた資金創出は良好であったと考えられる。投資有価証券は199.6億円(前年200.6億円)とほぼ横ばいで、大きな投融資の動きは確認できない。

収益の質

経常的な事業収益力を示す営業利益4.2億円に対し、営業外収益3.3億円(うち受取配当金2.1億円)が上乗せされ経常利益6.5億円となっており、非営業収益の寄与度は相対的に大きい。営業外費用には持分法投資損失0.8億円が含まれ、支払利息0.1億円と合わせて1.0億円となっている。特別損益は固定資産売却益0.02億円のみで、一時的要因による歪みは限定的である。税引前利益6.5億円に対し法人税等2.4億円を控除した純利益は4.1億円で、経常利益と純利益の乖離は税負担によるもので特段の異常はない。包括利益は4.6億円で純利益4.1億円とほぼ同水準にあり、有価証券評価差額金+1.1億円と退職給付に係る調整額△0.4億円が主な差異要因となっている。受取配当金は反復性のある収益ではあるものの、事業本体の採算改善(粗利率・営業利益率の向上)と切り分けて評価する必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想(売上高753.0億円、営業利益73.5億円、経常利益83.6億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高18.6%、営業利益5.8%、経常利益7.7%、純利益6.6%(会社予想61.4億円対比)となった。建設業は工事進行に伴う期後半偏重の季節性があるため、単純な4分の1(25%)水準との比較では低めに見えるが、この点を踏まえれば想定の範囲内とみられる。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。今後は電気設備工事の案件採算維持と固定費コントロールが、通期計画達成に向けた進捗確認のポイントとなる。

株主還元

会社が公表する年間配当予想は97円で、前期実績82円との比較では増配予想となっている。会社予想EPS247.42円に対する配当性向は約39.2%(97円÷247.42円)で算出される。有利子負債5.0億円に対し現金及び預金93.8億円、投資有価証券199.6億円を保有する強固な財務基盤が配当の裏付けとなっている。自己株式の取得に関する開示は確認されない。

リスク要因

  1. セグメント集中リスク: 電気設備工事が外部顧客売上高の93.2%を占め、同事業の案件採算や資材・労務費の変動が全社業績への感応度を高めている。

  2. 採算変動リスク: 売上総利益率は13.1%(前年10.6%)まで改善したものの、業種中央値4.5%(営業利益率ベース)に対し自社営業利益率3.0%は下回っており、外注費・労務費上昇局面での利益圧迫余地が残る。

  3. 経常利益の非営業収益依存: 経常利益6.5億円のうち受取配当金2.1億円が一定の寄与を占めており、投資有価証券の配当方針や評価変動が経常段階の収益安定性に影響し得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.0%4.5% (2.7%–6.6%)−1.5pt
純利益率2.9%3.8% (-1.1%–4.4%)−0.9pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回っており、黒字転換は達成したものの採算水準は業種内で相対的に低い位置にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)15.2%4.8% (3.4%–10.1%)+10.4pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い増収ペースにある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業損益が前年の赤字から4.2億円の黒字へ転換し、粗利率も13.1%(+253bp)へ改善した。増収と原価・固定費吸収の同時進行が確認できる決算内容である。

  2. 経常利益6.5億円のうち受取配当金2.1億円の寄与が大きく、事業本体の稼ぐ力(営業利益率3.0%)は業種中央値4.5%を下回る水準にとどまる。営業段階の採算改善が今後の確認点となる。

  3. 通期計画に対する進捗率は営業利益で5.8%と低めだが、建設業特有の期後半偏重の季節性を踏まえた水準と考えられる。完成工事未収入金の圧縮や自己資本比率73.2%への上昇など、財務体質面では前年から改善が進んでいる。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,677円
base(基準)2,758円
bull(強気)2,817円
算出前提
1株純資産(BPS)2,732円
調整後予想EPS276.3円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向39.2%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.01倍 / 10.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,682円〜2,838円、ω±0.1で 2,758円〜2,759円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。