| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥185.3億 | ¥173.0億 | +7.1% |
| 営業利益 | ¥7.7億 | ¥5.0億 | +52.2% |
| 経常利益 | ¥8.4億 | ¥5.7億 | +47.7% |
| 純利益 | ¥4.8億 | ¥3.6億 | +32.5% |
| ROE | 1.3% | 0.9% | - |
当四半期は増収増益で、販管費効率化を主因に営業利益率が改善した点が最大のポイントである。売上高は185.3億円(前年比+7.1%)、営業利益は7.7億円(同+52.2%)、経常利益は8.4億円(同+47.7%)、純利益は4.8億円(同+32.5%)となった。完成工事高の伸長に加え、販管費率が12.7%(前年14.0%)へ低下したことが増益に寄与した一方、為替差損0.3億円と減損損失0.6億円が税前利益を押し下げている。
【売上高】売上高は185.3億円で前年比+7.1%増収。完成工事高が184.9億円(同+7.3%)と伸長し、建設出来高の増加が主因である。セグメントは建設事業の単一セグメントであり、事業別の内訳開示はない。
【損益】粗利率は16.8%で前年16.9%からほぼ横ばいだが、販管費率が12.7%(前年14.0%)へ改善したことで営業利益率は4.1%(前年3.0%相当)へ上昇した。営業外では受取配当金0.9億円が経常利益を下支えしたが、特別損失として減損損失0.6億円を計上し、税前利益の伸びは純利益の伸び(+32.5%)にとどまった。増収増益である。
【収益性】営業利益率は4.1%で前年から改善し、純利益率は2.6%(前年2.1%)へ上昇した。粗利率は16.8%と前年16.9%からほぼ横ばいで、原価面での構造的な改善は限定的である。【キャッシュ品質】受取配当金0.9億円は安定的な収益源だが、為替差損0.3億円と減損損失0.6億円は非経常的要素として税前利益を圧迫した。【投資効率】ROEは1.3%、自己資本比率は62.6%(前年60.4%)で、資本効率は低位ながら財務基盤は保守的である。EPSは11.16円(前年8.68円、+28.6%)、BPSは886.43円。【財務健全性】現金及び預金186.9億円に対し長期借入金は3.1億円に留まり、実質的なネットキャッシュ状態にある。流動資産411.0億円は流動負債176.8億円を大きく上回り、短期の資金繰りに懸念はない。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、バランスシートの変動から資金動向を分析する。現金及び預金は186.9億円で前年末177.3億円から+9.5億円増加した。完成工事未収入金は174.2億円(前年207.7億円)へ減少し、回収の進展が資金創出に寄与したとみられる。一方、未成工事受入金は12.3億円(前年8.4億円、+46.0%)へ増加し、受注案件の前受金が短期の資金余力を補強している。設備投資に関する重い負担は見られず、有形固定資産は102.8億円で前年からほぼ横ばいであり、現金の蓄積傾向は投資よりも回収・前受の効果によるものと解釈できる。
当期利益の質は、本業の採算改善に支えられた経常部分が中心である。販管費率の低下は構造的なコスト管理の成果とみられ、持続性のある改善要素である一方、営業外収益の受取配当金0.9億円は保有投資有価証券60.1億円からの安定的な収入であり、恒常的な下支え要因といえる。他方、為替差損0.3億円と減損損失0.6億円は非経常的な性格が強く、税前利益7.7億円から純利益4.8億円への圧縮に影響している。包括利益は4.6億円で純利益4.8億円とほぼ同水準にあり、有価証券評価差額金や為替換算調整額による大きな乖離は見られない。工事損失引当金が0.8億円(前年0.3億円、+179.3%)へ増加している点は、特定案件の採算見直しを示唆し、今後の利益の質を評価する上で注視点となる。
通期業績予想に対する進捗は、売上高が805.0億円予想に対し23.0%、営業利益が55.0億円予想に対し13.9%、経常利益が同55.0億円予想に対し15.2%となっている。通期予想は前年比で減収減益(売上-3.9%、営業利益-5.6%、経常利益-8.9%)を見込んでおり、当第1四半期の増収増益とは方向性が異なる。建設業では下期に工事進行が集中する傾向があり、単純な四分の一進捗基準との比較には季節性を踏まえた解釈が必要である。業績予想・配当予想の修正はいずれも実施されていない。
会社は年間配当50.00円/株を計画している(前年実績22円は中間配当相当と見られ、単純比較は行わない)。発行済株式数41,775千株から算出すると配当総額は約20.9億円となり、通期純利益予想37.0億円に対する配当性向は約56.5%である。現金及び預金186.9億円、実質ネットキャッシュ約184億円という財務余力を踏まえると、当期の配当水準は現預金・利益水準から見て過度な負担とはいえない。
工事採算リスク: 工事損失引当金が0.8億円(前年0.3億円、+179.3%)へ増加しており、固定価格契約における労務費・資材価格上昇が特定案件の採算を圧迫している可能性がある。
一時的損失の発生: 当期に減損損失0.6億円、為替差損0.3億円を計上しており、これらは税前利益7.7億円の約12%に相当する規模で、非経常的な利益変動要因となっている。
資本効率の低さ: ROEは1.3%、営業利益率は4.1%と、いずれも改善傾向にあるものの絶対水準としては低く、投資有価証券60.1億円を含む資産構成に対して収益性の向上余地がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.1% | 4.5% (2.7%–6.6%) | -0.4pt |
| 純利益率 | 2.6% | 3.8% (-1.1%–4.4%) | -1.2pt |
収益性は業種中央値をやや下回り、中位以下の位置づけにある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.1% | 4.8% (3.4%–10.1%) | +2.3pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、IQR上位圏に位置する。
※出所: 当社調べ
販管費率の低下(12.7%、前年14.0%)が営業利益率改善の主因であり、コスト管理面での構造的な効率化が進んでいる可能性がある。
減損損失と為替差損という非経常的要因が税前利益を圧迫した一方、これらを除いた本業の採算は改善傾向にあり、コア収益力のトレンドは良好と読み取れる。
通期予想は減収減益を見込む一方、当第1四半期は増収増益であり、工事損失引当金の増加も見られることから、下期にかけての工事採算の推移が業績の質を評価する上での注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 892円 |
| base(基準) | 920円 |
| bull(強気) | 941円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 886円 |
| 調整後予想EPS | 98.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 56.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.04倍 / 9.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 896円〜946円、ω±0.1で 920円〜922円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。