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19282027 第2四半期プライムJGAAP

積水ハウス株式会社 2027年度 第2四半期 決算

積水ハウス株式会社の2027年度第2四半期決算レポート

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥19656.4億¥20154.1億−2.5%
営業利益¥1803.7億¥1554.7億+16.0%
経常利益¥1690.8億¥1366.0億+23.8%
純利益¥1271.3億¥1037.2億+22.6%
ROE(年換算)11.0%9.5%-

Executive Summary

当第2四半期累計は減収下での大幅増益であり、粗利率改善による収益性向上が業績の中心テーマである。売上高は1兆9,656.4億円(前年比-2.5%)、営業利益は1,803.7億円(同+16.0%)、経常利益は1,690.8億円(同+23.8%)、純利益は1,271.3億円(同+22.6%)となった。売上原価率の低下により粗利率は21.8%へ改善し、販管費増加を吸収した。なお税引前利益には投資有価証券売却益126.4億円が含まれており、純利益の伸びには一部一時的要因が寄与している。

業績変動要因

【売上高】売上高は1兆9,656.4億円で前年比2.5%減となり、トップラインは伸長していない。未成工事受入金は2,694.1億円(前年比+13.8%)、未成工事支出金は159.3億円(同+18.8%)と進行案件は拡大しており、下期以降の売上計上余地を示す。通期予想売上高4兆2,600億円に対する進捗率は46.1%と、標準的な50%水準を下回る。

【損益】営業利益は1,803.7億円(前年比+16.0%)、経常利益は1,690.8億円(同+23.8%)、純利益は1,271.3億円(同+22.6%)と、減収にもかかわらず大幅増益となった。主因は売上原価率の低下による粗利率改善(21.8%、前年比+2.0pt)であり、販管費率の上昇(12.6%、同+0.6pt)を上回った。営業外損益では為替差益38.0億円を計上する一方、支払利息は201.9億円(同+6.2%)に増加した。特別利益には投資有価証券売却益126.4億円を計上しており、これを除くと本業ベースの増益がより明確になる。結論として、当期は減収増益である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は9.2%で前年同期7.7%から改善、純利益率は6.5%で前年同期5.0%から改善した。粗利率は21.8%(前年19.8%)へ拡大し、原価コントロールと案件構成の改善が収益性向上の主因である。【キャッシュ品質】税引前利益1,813.8億円には投資有価証券売却益126.4億円が含まれ、これを除いた実質ベースの利益成長がより持続的な収益力を反映する。【投資効率】ROE(年換算)は11.0%であり、良好な資本効率を示す。総資産は5兆1,153.2億円、純資産は2兆3,029.9億円で、自己資本比率は45.0%に達した。【財務健全性】流動資産4兆406.6億円に対し流動負債1兆3,879.3億円と流動性は厚く、現金及び預金は4,270.8億円である。長期借入金5,038.4億円、社債7,547.8億円を含む有利子負債構成であり、支払利息は201.9億円(前年比+6.2%)と増加傾向にある。

キャッシュフロー分析

CF計算書の直接データは提供されていないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は4,270.8億円で前年同期の4,351.8億円から微減しており、販売用不動産(分譲用土地含む)が1兆6,289.0億円へ前年比8.0%増加するなど、事業資産への資金投下が継続している。純資産は前年同期比1,147.6億円増加し、上期利益の積上げと為替換算調整額の増加が資本基盤を拡充した。未成工事受入金の13.8%増は、進行案件に伴う前受金の増加を通じて運転資金を下支えする要素である。一方、有利子負債は長期借入金・社債合わせて高水準にあり、資金調達構造は借入と社債発行に依存する部分が大きい。

収益の質

当期の利益成長には経常的な要因と一時的な要因が混在している。営業利益の16.0%増は粗利率改善という本業由来の要因によるものであり、収益の質は相対的に高い。一方、税引前利益1,813.8億円には投資有価証券売却益126.4億円が特別利益として含まれ、これを控除した実質ベースの税引前利益は1,687.4億円となる。営業外収益では為替差益38.0億円が計上されており、これも市況変動に左右される非経常的性格を持つ。包括利益は1,583.0億円で、純利益1,271.3億円との差異は主に為替換算調整額431.1億円によるもので、海外資産の円換算価値の増加を反映している。純利益と包括利益の乖離は為替変動という外部要因に起因し、本業の収益力そのものを示すものではない点に留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期予想に対する進捗率は、売上高46.1%、営業利益51.5%、経常利益53.5%、純利益55.8%であり、利益項目は上期の標準進捗率50%を上回る一方、売上高は下回っている。通期予想では売上高が前期比+1.5%、営業利益が同+2.5%にとどまる一方、経常利益は同-3.6%を見込んでおり、上期の高い増益率がそのまま通期に持続する計画とはなっていない。当四半期に業績予想の修正が行われており、下期の金融費用や為替、投資売却益等の営業外・特別損益が変動要因として意識される。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり72.00円であり、上期配当性向(配当総額を親会社株主帰属純利益で除した値)は37.5%である。通期配当予想は1株当たり145.00円、通期EPS予想345.55円に基づく予想配当性向は約42.0%であり、60%未満の目安に収まる。自己資本比率45.0%、純資産の増加傾向は配当の継続的な支払いを支える財務基盤となっている。なお当四半期の配当予想修正はない。

リスク要因

  1. 住宅・不動産市況リスク: 販売用不動産(分譲用土地含む)は1兆6,289.0億円で総資産の31.8%を占める。住宅需要や地価の変動が販売回転・評価に影響を与えうる。

  2. リファイナンス・金利上昇リスク: 支払利息は201.9億円で前年比+6.2%増加している。長期借入金5,038.4億円、社債7,547.8億円を抱える資金調達構造のもと、金利動向が経常利益を圧迫する可能性がある。

  3. 有価証券売却益への依存リスク: 税引前利益には投資有価証券売却益126.4億円が含まれる。同水準の売却益は反復的な利益源泉ではなく、純利益の前年比較では分離して評価する必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(construction)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率9.2%5.6% (3.5%–8.1%)+3.6pt
純利益率6.5%4.0% (2.7%–6.4%)+2.4pt

収益性は業種中央値を大きく上回り、業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−2.5%6.4% (-4.2%–17.9%)−8.9pt

売上高成長率は業種中央値を下回り、トップライン面では業種内で見劣りする位置にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高が前年比2.5%減となる一方、営業利益は16.0%増と、粗利率改善を主因とするマージン主導の増益構造が明確である。

  2. 通期予想は売上高進捗率46.1%に対し利益進捗率が50%を上回っており、下期の売上回復と採算維持の両立が今後の焦点となる。

  3. 純利益には投資有価証券売却益126.4億円が含まれており、本業の営業利益率改善(9.2%、+1.5pt)と一時的要因を区別して評価することが決算の理解上重要である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,639円
base(基準)3,756円
bull(強気)3,840円
算出前提
1株純資産(BPS)3,552円
調整後予想EPS385.9円
株主資本コスト r8.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向42.0%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.06倍 / 9.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,651円〜3,866円、ω±0.1で 3,751円〜3,763円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。