| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥235.6億 | ¥232.7億 | +1.3% |
| 営業利益 | ¥-3.3億 | ¥-3.8億 | +13.1% |
| 経常利益 | ¥-2.3億 | ¥-3.0億 | +25.7% |
| 純利益 | ¥-0.7億 | ¥-1.0億 | +25.5% |
| ROE | -0.1% | -0.2% | - |
2027年度第1四半期は売上高が微増となる一方、営業・経常・純損益はいずれも赤字が継続した。ただし赤字幅は前年同期から縮小しており、収益改善の方向性がうかがえる。売上高は235.6億円(前年比+1.3%)、営業損失は-3.3億円(前年-3.8億円、損失幅0.5億円縮小)、経常損失は-2.3億円(前年-3.0億円、同0.8億円縮小)、親会社株主に帰属する四半期純損失は-0.8億円(前年-1.1億円、同0.3億円縮小)となった。損失縮小の主因は、製造販売・環境事業の売上+13.0%・営業利益+52.6%という好調な伸びが、建設事業の減収(-7.9%)・採算悪化を一部相殺したことにある。
【売上高】売上高は235.6億円で前年同期比+1.3%とほぼ横ばいの伸びにとどまった。セグメント別では建設事業が121.5億円(YoY-7.9%)と減収した一方、製造販売・環境事業は115.8億円(YoY+13.0%)と増収し、事業構成は建設縮小・製造販売拡大の方向にシフトしている。
【損益】営業損失は-3.3億円(前年-3.8億円)で、損失幅は0.5億円縮小した。粗利率8.9%に対し販管費率10.3%が上回る構造は変わらず、営業赤字が続く要因となっている。セグメント営業損益は建設事業が-2.05億円(前年-0.85億円)と赤字が拡大した一方、製造販売・環境事業は+5.57億円(前年+3.65億円、YoY+52.6%)と全社利益の牽引役となった。両セグメント合算の黒字3.51億円は、報告セグメントに帰属しない全社費用6.92億円によりほぼ相殺され、連結営業損失に至っている。経常損失は受取配当金0.8億円を含む営業外収益1.16億円が下支えとなり-2.26億円まで縮小した。特別損益はネットで-0.01億円と軽微で、損益への影響は限定的である。親会社株主に帰属する四半期純損失は税効果(法人税等-1.5億円)を経て-0.80億円となった。全体としては、増収ながら営業・経常・純損益ともに赤字が継続する局面だが、前年対比では損失幅が縮小しており、製造販売・環境事業の増益が損益改善を主導する構図となっている。
建設事業は売上121.5億円(YoY-7.9%)、営業損失-2.05億円(前年-0.85億円)とマージンは-1.7%に悪化し、減収と採算悪化が併存する状況にある。製造販売・環境事業は売上115.8億円(YoY+13.0%)、営業利益5.57億円(YoY+52.6%、マージン4.8%)と好調に推移し、全社利益の主力に浮上した。両セグメントの営業利益合計は3.51億円の黒字だが、報告セグメントに帰属しない全社費用6.92億円(前年6.60億円)を吸収しきれず、連結営業損失-3.33億円に至っている。セグメント間のマージン格差(建設-1.7%対製造販売4.8%)は大きく、全社費用の水準がセグメント黒字を上回る構図が続く限り、連結損益の改善には建設事業の採算是正が鍵となる。
【収益性】営業利益率は-1.4%(前年-1.6%)、経常利益率は-1.0%(前年-1.3%)、純利益率(親会社株主帰属ベース)は-0.3%(前年-0.5%)といずれも小幅ながら改善方向にある。粗利率は8.9%で、販管費率10.3%がこれを上回る構造が営業赤字の主因となっている。【キャッシュ品質】現金及び預金は129.5億円(前年139.1億円)で、有利子負債は短期3.8億円・長期1.3億円の計5.1億円にとどまり、実質的にネットキャッシュの状態にある。営業外収益は受取配当金0.8億円を中心に1.2億円で売上高比0.5%と、経常損益への影響は限定的である。【投資効率】ROEは-0.1%で前年から小幅改善したものの引き続きマイナス圏にあり、資本効率の改善は道半ばである。総資産は774.5億円(前年885.0億円、-12.5%)で、完成工事未収入金の減少などにより資産規模が縮小した。【財務健全性】自己資本比率は66.3%(自己資本513.4億円÷総資産774.5億円)と前年60.6%から上昇し、財務基盤は保守的な水準を維持している。流動資産453.0億円は流動負債214.3億円を大きく上回り、短期的な資金繰りの余力は厚い。
キャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は129.5億円で前年末139.1億円から9.6億円減少したが、短期借入金は3.8億円(前年44.9億円、-91.6%)へ大幅に圧縮されており、有利子負債の返済に資金を充当した可能性がうかがえる。運転資本面では、完成工事未収入金が178.5億円(前年303.1億円、-41.1%)と大きく減少した一方、未成工事支出金は36.3億円(前年17.7億円、+105.1%)、未成工事受入金は30.6億円(前年17.8億円、+72.0%)といずれも増加しており、工事の進捗段階の変化に伴い資金循環の構成が変わったことを示している。前受金である未成工事受入金の増加は、短期の資金繰りを下支えする要素となる。支払利息は0.09億円と軽微であり、金利負担の観点からは財務コストの圧力は限定的である。
当期の損益は本業(営業損益)と営業外収益(受取配当金0.8億円等)、軽微な特別損益で構成されており、一時的要因への依存度は低い。特別利益0.2億円(固定資産売却益0.1億円等)と特別損失0.2億円(固定資産除却損0.2億円)はほぼ相殺し、ネット影響は-0.01億円と限定的である。前年同期には投資有価証券売却益1.2億円という一時的な押し上げ要因があったが、今期はこれが剥落したにもかかわらず経常損失・純損失がいずれも縮小しており、本業の改善が損益改善の主因であると解釈できる。営業損益(-3.3億円)と経常損益(-2.3億円)の乖離0.9億円は主に受取配当金を含む営業外収益によるもので、経常的な収益源として一定の下支え効果がある。経常損益(-2.3億円)と純損益(-0.8億円)の乖離は法人税等-1.5億円によるもので、税引前損失に対し法人税等が費用ではなく戻し(還付相当)として作用しており、実効税率は名目上の水準から乖離した形となっている。包括利益は-2.2億円で親会社株主に帰属する純損失-0.8億円との乖離が生じており、その差異は有価証券評価差額金-1.1億円および退職給付に係る調整額-0.3億円といった評価性の変動によるものである。
通期会社計画は売上高1300億円(YoY+7.1%)、営業利益60億円(YoY+3.7%)、経常利益61億円(YoY+1.7%)であり、当第1四半期の業績・配当予想の修正はいずれも無しとされている。売上高の進捗率は18.1%で、単純な四半期按分基準の25%を下回っており、進捗はやや遅れている。営業・経常利益は第1四半期時点で損失であり、通期黒字化に向けては第2四半期以降の積み上げが前提となる。建設事業には季節性があり出来高計上が下期以降に厚くなる傾向を踏まえると、進捗の遅れは一定程度織り込み得るが、通期計画達成には建設事業の採算改善と全社費用の吸収が必要となる。
会社計画による年間配当予想は1株90円で、予想EPS90.89円に対する配当性向は約99.0%と高水準にある。第1四半期は純損失を計上しているが、現金及び預金129.5億円と有利子負債5.1億円という財務基盤を踏まえると、当面の配当原資に対する制約は小さいと見られる。もっとも配当性向が利益水準に対して高い状態が続く場合、通期の利益進捗如何によっては維持可能性のモニタリングが必要となる。
建設事業の採算悪化: 売上121.5億円(YoY-7.9%)に対し営業損失-2.05億円(マージン-1.7%)と、減収と採算悪化が併存している。原価上昇や案件ミックスの変化が背景にあるとみられ、通期損益の改善には採算是正が課題となる。
全社費用の負担: 全社費用は6.92億円(前年6.60億円)で、セグメント合算の営業利益3.51億円を上回り、連結営業損失の主因となっている。セグメント収益の改善だけでは連結黒字化に直結しない構造にある。
完成工事未収入金の水準: 178.5億円と流動資産の一部を占める規模にあり、前年から41.1%減少したものの、工事代金の請求・回収タイミングは四半期ごとの資金繰りに影響を与えうる項目である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -1.4% | 4.5% (2.7%–6.6%) | -5.9pt |
| 純利益率 | -0.3% | 3.8% (-1.1%–4.4%) | -4.1pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく下回り、収益性は同業内で低位にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 1.3% | 4.8% (3.4%–10.1%) | -3.5pt |
売上高成長率も業種中央値を下回り、トップラインの伸びは同業内で相対的に緩やかである。
※出所: 当社集計
製造販売・環境事業が全社利益の主力に浮上している。売上+13.0%・営業利益+52.6%・マージン4.8%と、建設事業の採算悪化を補う成長ドライバーとなっている。
全社費用(6.92億円)がセグメント合算黒字(3.51億円)を上回り、連結営業損失の主因となっている。セグメント収益改善に加え、全社費用の吸収度合いが連結損益の帰趨を左右する。
財務基盤は保守的で、自己資本比率66.3%、有利子負債5.1億円に対し現金及び預金129.5億円と、実質的なネットキャッシュの状態にある。一方で通期売上進捗は18.1%とやや遅れており、第2四半期以降の出来高積み上げが計画達成の前提となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,091円 |
| base(基準) | 1,118円 |
| bull(強気) | 1,138円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,141円 |
| 調整後予想EPS | 101.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 99.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.98倍 / 11.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,090円〜1,148円、ω±0.1で 1,118円〜1,119円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。