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18352027 第1四半期プライムJGAAP

東鉄工業(1835) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益9%減

2027年度第1四半期の売上高は296.5億円(前年同期比+1.4%)、営業利益は21.3億円(同-9.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥296.5億¥292.3億+1.4%
営業利益¥21.2億¥23.4億−9.1%
経常利益¥25.3億¥26.4億−4.2%
純利益¥17.0億¥17.5億−2.6%
ROE1.3%1.3%-

Executive Summary

増収減益の四半期決算で、粗利率改善を上回る販管費率の上昇が収益性を押し下げた。売上高は296.5億円(前年292.3億円、YoY+1.4%)、営業利益は21.2億円(前年23.4億円、YoY-9.1%)、経常利益は25.3億円(前年26.4億円、YoY-4.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は16.7億円(前年17.2億円、YoY-3.3%)となった。営業利益率は7.2%で前年8.0%から0.8pt低下し、主力の土木セグメントの採算悪化と販管費増加が主因である。

業績変動要因

【売上高】セグメント別では土木194.3億円(構成比65.5%、YoY+2.0%)が中核を占め、建築78.3億円(構成比26.4%、YoY-4.6%)は減収、その他27.2億円(構成比9.2%、YoY+26.4%)が牽引した。全社売上高は296.5億円でYoY+1.4%の小幅増収にとどまった。

【損益】粗利率は16.4%(前年15.6%)へ0.8pt改善したが、販管費率が9.3%(前年7.6%)へ1.7pt上昇し、これを相殺して営業利益率は7.2%(前年8.0%)へ0.8pt低下した。営業外では受取配当金3.9億円を含む営業外収益4.3億円が経常段階を押し上げ、経常利益率は8.5%(前年9.0%)で0.5pt低下と営業段階より縮小幅が小さい。親会社株主に帰属する純利益は法人税等8.2億円(実効税率32.6%程度)と非支配株主帰属利益0.4億円を控除した結果16.7億円となり、YoYは-3.3%で経常段階からの乖離幅(34.0%)は主に税負担に起因する。特別損益は0.01億円と軽微で一時的要因の影響はほぼない。以上より、当四半期は増収減益である。

セグメント別分析

土木事業は売上194.3億円(YoY+2.0%)と堅調に推移した一方、営業利益は11.8億円(YoY-23.1%)と大きく減益し、利益率は6.1%(前年8.0%程度)へ1.9pt低下した。全社売上の65%超を占める中核事業であるため、この採算悪化が全社営業利益率を押し下げる主要因となっている。建築事業は売上78.3億円(YoY-4.6%)と減収ながら営業利益は6.0億円(YoY+9.4%)、利益率7.6%(前年6.7%程度)へ改善した。その他事業(鉄道関連製品製造販売・不動産賃貸・環境事業等)は売上27.2億円(YoY+26.4%)、営業利益3.5億円(YoY+34.0%)、利益率12.8%(前年9.6%程度)と全セグメント中最も高い収益性を示し、全社マージンの下支え役となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率7.2%(前年8.0%)、経常利益率8.5%(前年9.0%)、純利益率(親会社株主に帰属する当期純利益ベース)5.6%(前年5.9%)といずれも小幅に低下しており、下段の利益ほど縮小幅は小さい。【キャッシュ品質】営業外収益は売上高の1.4%程度と小さく、損益は概ね経常的な事業活動により形成されている一方、包括利益10.0億円は連結の当期純利益17.0億円を下回り、有価証券評価差額金-6.3億円等の評価差損が押し下げ要因となっている。【投資効率】ROEは1.3%(四半期実績)にとどまり、総資産回転率も低水準で、資本効率は保守的なバランスシート構造を反映している。【財務健全性】自己資本比率は80.5%(前年65.1%)、流動比率は456.7%(前年238.1%)といずれも大幅に改善しており、短期借入金の圧縮による総資産・流動負債の縮小が財務健全性の向上に寄与している。

キャッシュフロー分析

CF計算書データが開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は252.5億円(前年205.7億円、+22.7%)へ増加した。完成工事未収入金は741.8億円(前年1,216.1億円、-39.0%)へ大幅に減少し、債権回収が進展した様子がうかがえる。同時に工事関連買掛金も168.7億円(前年264.2億円、-36.2%)へ縮小し、流動負債全体は240.7億円(前年624.3億円、-61.4%)へ大きく減少しており、短期借入金の圧縮が主な背景とみられる。総資産は1,642.8億円(前年2,038.5億円、-19.4%)へ縮小したが、これは運転資本の圧縮と借入返済に伴うバランスシートのスリム化を反映したものであり、手元資金は増加している。

収益の質

当四半期は経常的な収益が中心で、特別損失は0.01億円と僅少である。営業外収益4.3億円のうち受取配当金が3.9億円を占め、経常利益25.3億円に対して約15.3%の押し上げ寄与となっており、配当収入の水準次第で今後の経常利益に一定の変動要因となりうる。経常利益25.3億円に対し親会社株主に帰属する純利益は16.7億円で、乖離幅は8.6億円(乖離率34.0%)、主因は法人税等8.2億円(実効税率32.6%程度)と非支配株主に帰属する純利益0.4億円である。包括利益は10.0億円で連結の当期純利益17.0億円を7.0億円下回り、有価証券評価差額金-6.3億円と退職給付に係る調整額-0.7億円がその他の包括利益の押し下げ要因となっている。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗率は、売上高17.8%、営業利益11.8%、経常利益13.7%、純利益(親会社株主に帰属するベース)12.8%であり、第1四半期の標準的な進捗目安(25%)をいずれも下回る。通期計画は売上高1,670.0億円(YoY+2.4%)、営業利益180.0億円(YoY+2.3%)、経常利益185.0億円(YoY+1.5%)、EPS予想377.48円で、当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。進捗の出遅れは土木セグメントの採算悪化と販管費増加が背景にあり、下期にかけての出来高積み上げとコスト管理が計画達成の前提となる。

株主還元

会社計画の年間配当は152円で、予想EPS377.48円に対する配当性向は40.3%である。自己資本比率80.5%、流動比率456.7%と財務基盤は厚く、配当原資の面でも余力がある。当四半期時点で配当予想の修正はない。

リスク要因

  1. 土木セグメントの採算悪化: 土木事業の営業利益率は6.1%で前年の8.0%程度から1.9pt低下した。売上の65%超を占める中核事業であるため、この採算低下が全社収益性に与える影響が大きい。

  2. 販管費増加による逆営業レバレッジ: 販管費は27.5億円(YoY+23.7%)で売上高の伸び(YoY+1.4%)を大幅に上回り、営業利益率を7.2%(前年8.0%)へ押し下げた。

  3. 通期進捗の遅れ: 営業利益の通期進捗率は11.8%で第1四半期の標準的な目安(25%)を下回っており、下期偏重の出来高計画への依存度が相対的に高い。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率7.2%4.5% (2.7%–6.6%)+2.7pt
純利益率5.7%3.8% (-1.1%–4.4%)+2.0pt
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を上回り、収益性は業種内で上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)1.4%4.8% (3.4%–10.1%)−3.4pt
売上高成長率は業種中央値を下回り、トップライン伸長は業種内で相対的に緩やかである。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 増収でも営業利益率は7.2%へ悪化しており、粗利率改善(+0.8pt)を上回る販管費率上昇(+1.7pt)が収益性後退の主因である。

  2. セグメント別では中核の土木事業の利益率が6.1%へ低下する一方、建築・その他事業の採算は改善しており、事業ポートフォリオ内でマージン格差が拡大している。

  3. 自己資本比率80.5%・流動比率456.7%と財務健全性は前年から一段と向上しており、通期計画達成に向けた財務面の余力は確保されている。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,845円
base(基準)3,970円
bull(強気)4,060円
算出前提
1株純資産(BPS)3,839円
調整後予想EPS421.5円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向40.3%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.03倍 / 9.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,861円〜4,084円、ω±0.1で 3,967円〜3,975円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。