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17862027 第1四半期プライムJGAAP

オリエンタル白石(1786) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は151.8億円(前年同期比-17.1%)、営業利益は4.3億円(同-78.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥151.8億¥183.0億−17.1%
営業利益¥4.3億¥20.5億−78.8%
経常利益¥5.5億¥20.9億−73.6%
純利益¥4.1億¥14.7億−71.8%
ROE0.8%2.8%-

Executive Summary

2027年度第1四半期は減収減益となり、主力建設事業の採算悪化と非主力事業の赤字が全社業績を押し下げた。売上高は151.8億円(前年183.0億円、-17.1%)、営業利益は4.3億円(前年20.5億円、-78.8%)、経常利益は5.5億円(前年20.9億円、-73.6%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は4.2億円(前年14.9億円、-71.5%)となった。完成工事総利益率が21.4%から14.8%へ悪化したことが減益の主因で、販管費がほぼ横ばいであったため利益率悪化が直接営業利益を圧迫した。

業績変動要因

【売上高】売上高は151.8億円で前年比-17.1%の減収。セグメント別では主力のConstructionが136.4億円(構成比89.9%、前年比-11.0%)と最大の減収要因となった。SteelStructureは9.9億円(同-58.9%)と大幅減収、PortOperationServiceは6.1億円(同+17.7%)と増収したが規模は小さい。

【損益】完成工事総利益率は14.8%と前年21.4%から-660bp低下し、案件ミックス悪化と原価高騰の価格転嫁ラグが影響したとみられる。販管費は18.2億円とほぼ横ばいのため、粗利縮小がそのまま営業利益を圧迫し、営業利益は4.3億円(-78.8%)となった。セグメント利益ではConstructionが6.5億円(同-67.3%)に落ち込み、SteelStructureは-1.5億円、PortOperationServiceは-0.9億円と非主力2部門が赤字化し全社採算を希薄化させた。経常利益は営業外収益(受取配当1.1億円等)1.6億円により営業利益より上振れし5.5億円となったが、前年比では-73.6%の大幅減益。特別利益0.9億円(固定資産売却益)が純利益4.2億円の一部を構成し、一時的要因の寄与がある。結論として、減収減益である。

セグメント別分析

Constructionは売上136.4億円(構成比89.9%、前年比-11.0%)、営業利益6.5億円(同-67.3%)、利益率4.8%と主力ながら採算が大幅悪化した。SteelStructureは売上9.9億円(同-58.9%)、営業利益-1.5億円(前年+1.3億円から赤字転落)、利益率-14.8%と収益の足かせとなった。PortOperationServiceは売上6.1億円(同+17.7%)と増収したが営業利益-0.9億円(利益率-14.7%)で赤字継続。その他事業(太陽光発電、不動産賃貸等)は売上0.6億円、営業利益0.2億円(同+31.2%)、利益率33.9%と小規模ながら高採算を維持している。全体として、非主力2部門の赤字が主力事業の減益と重なり、セグメント間の利益率乖離が全社収益性を押し下げる構図となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は2.9%で前年11.2%から-830bp低下、純利益率は2.8%で前年8.1%から-530bp低下しており、粗利率悪化がそのまま収益性指標に反映されている。【キャッシュ品質】完成工事未収入金273.3億円に対し工事未払金85.6億円と債権が厚い運転資本構造が続く一方、未成工事受入金は29.8億円(前年17.0億円、+75.1%)と前受金が積み上がり、キャッシュのクッションとなっている。【投資効率】ROEは0.8%で、純利益率の低下と総資産回転率の低さが重なり資本効率は低位にある。BPSは408.48円(前年413.03円)とほぼ横ばい。【財務健全性】自己資本比率は66.9%(前年64.2%)と上昇し、流動資産515.2億円が流動負債187.8億円を大きく上回るなど、流動性・資本構成は保守的な水準を維持している。

キャッシュフロー分析

CF計算書の個別開示はないが、BS変動から資金動向を読み取ると、現金及び預金は192.1億円(前年末156.0億円から+23.1%)と増加し、短期借入金は20.8億円から0.8億円へ大幅に圧縮された。未成工事支出金は17.1億円(前年23.0億円、-26.0%)と仕掛在庫が減少する一方、未成工事受入金は29.8億円(+75.1%)へ増加し、前受形態の資金が積み上がっている。完成工事未収入金は273.3億円と高水準が続き、売掛偏重の運転資本構造は変わらないが、短期借入金の削減と現金水準の上昇は内部資金の創出と回収の進展を示唆している。

収益の質

経常的な収益力の弱さを、受取配当金1.1億円を中心とする営業外収益1.6億円がやや補完している。特別利益0.9億円(固定資産売却益)は純利益4.2億円の約20%強に相当し、一時的要因の寄与が相応に大きい点で利益の質はやや慎重に評価すべきである。特別損失は0.1億円と小さく、税引前利益6.3億円と経常利益5.5億円の差は主にこの特別損益に起因する。法人税等2.1億円を控除した純利益4.1億円との整合性は保たれており、税負担面での異常な乖離は見られない。完成工事未収入金の高水準が継続しており、収益計上と現金化のタイムラグには留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対するQ1進捗は売上高20.2%(150.0億円÷750.0億円)、営業利益10.9%、経常利益12.2%、純利益15.4%で、単純進捗基準の25%をいずれも下回った。特に営業利益の進捗遅れが大きく、通期計画(40.0億円、前年比-25.0%)の達成には下期での建設事業の採算改善とSteelStructureの損益改善が前提となる。通期の売上高予想は750.0億円(前年比+8.9%)と増収を見込む一方、営業利益・経常利益は前年比減益の計画であり、当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。

株主還元

会社側の通期計画ではEPS21.37円に対しDPS14.5円を予定しており、この前提に基づく配当性向は約67.9%となる。配当予想の修正はなく、現時点では前年と同様の配当方針が維持されている。手元現金192.1億円および自己資本比率66.9%の水準から、想定される年間配当総額に対する支払い余力は確保されているとみられるが、Q1時点の利益進捗が計画を下回っており、通期純利益の実現状況が配当性向の実質水準を左右する。

リスク要因

  1. 粗利率悪化の持続リスク: 完成工事総利益率は21.4%から14.8%へ-660bp低下した。案件ミックス悪化と原価上昇の価格転嫁の遅れが続く場合、通期営業利益計画40.0億円の達成に影響しうる。

  2. 非主力事業の赤字継続リスク: SteelStructureは売上-58.9%減収の中で営業利益-1.5億円の赤字、PortOperationServiceも-0.9億円の赤字であり、両部門合計で全社営業利益4.3億円を上回る規模の損失を主力事業が吸収している。

  3. 運転資本の固定化リスク: 完成工事未収入金は273.3億円と総資産786.8億円の34.7%を占め、工事未払金85.6億円との差が大きい。回収サイクルの遅延はキャッシュ創出力に影響を与えうる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(construction)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率2.9%4.5% (2.7%–6.6%)−1.6pt
純利益率2.7%3.8% (-1.1%–4.4%)−1.0pt

自社の収益性は業種中央値をいずれも下回り、建設業界内では相対的に低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−17.1%4.8% (3.4%–10.1%)−21.9pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、同業他社の多くが増収を確保する中で自社は減収に転じている。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 収益性指標の悪化が顕著である。営業利益率2.9%(前年11.2%)、純利益率2.8%(前年8.1%)、ROE0.8%はいずれも前年から大幅に低下し、業種中央値も下回る水準にある。

  2. 財務体質は健全性を維持している。自己資本比率66.9%(前年64.2%)、短期借入金の96%削減、現金及び預金の23.1%増加など、流動性・資本構成の保守性は変化していない。

  3. 利益の質に一時的要因の寄与がみられる。純利益4.2億円のうち固定資産売却益0.9億円(特別利益)が一定の割合を占めており、経常的な収益力のみでは前年並みの利益水準を確保できていない点は、通期計画の進捗確認において留意点となる。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)359円
base(基準)366円
bull(強気)370円
算出前提
1株純資産(BPS)408円
調整後予想EPS23.9円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向67.8%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.90倍 / 15.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 356円〜376円、ω±0.1で 364円〜367円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。