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17622027 第1四半期プライムJGAAP

高松コンストラクショングループ(1762) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は884.5億円(前年同期比+11.8%)、営業利益は54.6億円(同+173.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥884.5億¥790.8億+11.8%
営業利益¥54.6億¥20.0億+173.4%
経常利益¥53.2億¥18.7億+185.0%
純利益¥33.0億¥8.1億+308.7%
ROE2.2%0.5%-

Executive Summary

大幅増収増益となり、特に利益率改善が牽引する回復局面を示す決算内容。売上高は884.5億円(前年比+11.8%)、営業利益は54.6億円(同+173.4%)、経常利益は53.2億円(同+185.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は32.9億円(同+309.4%)といずれも大幅な増益となった。営業利益率は6.2%で前年2.5%から+3.7pt改善し、粗利率改善と販管費率低下が両輪となった。建築・土木の工事採算是正と不動産事業の高マージン寄与が増益の主因である。通期計画に対する進捗は売上22.1%とやや遅れる一方、営業利益27.3%・純利益26.3%と利益は前倒しで進捗している。

業績変動要因

【売上高】売上高は884.5億円で前年比+11.8%の増収。建築事業425.7億円(構成比48.1%、+8.8%)が最大セグメントで、土木242.9億円(27.5%、+10.1%)、不動産236.9億円(26.8%、+28.5%)が続く。不動産事業の高い伸びが全社成長を牽引し、未成工事受入金は452.8億円(前年379.0億円、+19.5%)へ増加し先行受注の積み上がりを示す。

【損益】営業利益は54.6億円(+173.4%)、営業利益率は6.2%で前年2.5%から+3.7pt改善した。粗利率は16.9%(前年14.0%、+2.9pt)へ改善し、販管費率は10.7%(前年11.4%)へ低下、増収に伴う固定費吸収が進んだ。営業外損益の影響は限定的で経常利益は53.2億円(+185.0%)。特別損益はほぼ皆無(特益0.02億円、特損0.04億円)で一時的要因は確認されない。法人税等負担は実効税率38.0%とやや高く、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益32.9億円(+309.4%)の乖離の主因となっている。増収増益で着地した。

セグメント別分析

建築事業は売上425.7億円(+8.8%)、営業利益33.4億円(+83.1%)、利益率7.8%で最大の利益貢献セグメント。土木事業は売上242.9億円(+10.1%)、営業利益15.2億円(+151.2%)、利益率6.2%と工事採算の是正が顕著に現れている。不動産事業は売上236.9億円(+28.5%)、営業利益24.5億円(+142.5%)、利益率10.3%と3セグメント中最高で、全社利益率の押し上げに寄与している。全社的には不動産>建築>土木の順で利益率が高く、3事業とも増収増益となった。全社共通費等を含む調整額は-18.4億円(前年-14.4億円)で、報告セグメント計の利益7.3億円から営業利益5.5億円への調整幅がやや拡大している。

主要財務指標

【収益性】営業利益率6.2%(前年2.5%)、純利益率(親会社株主帰属ベース)3.7%(前年1.0%)といずれも改善し、粗利率も16.9%(前年14.0%)へ上昇した。【キャッシュ品質】完成工事未収入金は944.3億円(前年1,272.0億円、-25.8%)へ減少し回収が進捗、未成工事受入金は452.8億円(前年379.0億円、+19.5%)へ増加し先行受注の積み増しを示す。【投資効率】ROEは2.2%(四半期実績、非年率換算)で、純利益率3.7%×総資産回転率0.30回×財務レバレッジ2.00倍の分解による。EPSは94.56円(前年23.10円)。【財務健全性】自己資本比率は50.0%(前年46.7%)へ上昇し、現金及び預金350.7億円が短期借入金282.8億円(前年470.0億円、-39.8%)を上回りネットキャッシュを確保している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書のデータはないため、貸借対照表の主要勘定の増減から資金動向を確認する。現金及び預金は350.7億円で前年同期比+3.4%(339.2億円→350.7億円)となった。完成工事未収入金は944.3億円へ前年1,272.0億円から-25.8%減少しており、売上債権の回収進展が資金創出に寄与したとみられる。一方、未成工事受入金は452.8億円(前年379.0億円、+19.5%)へ増加し、前受金という形での資金流入も確認できる。短期借入金は282.8億円(前年470.0億円)へ-39.8%削減されており、有利子負債の圧縮が進んでいる。これらの動きから、運転資本の改善を伴いながら財務基盤を強化していることがうかがえる。

収益の質

営業外収益は1.8億円(売上高比0.2%)、営業外費用は3.2億円(うち支払利息1.7億円)で、経常的な財務コストが中心となっている。特別損益は特別利益0.02億円、特別損失0.04億円といずれも僅少であり、純利益に対する一時的要因の影響はほぼない。経常利益53.2億円と親会社株主に帰属する当期純利益32.9億円の乖離は主に法人税等20.2億円(実効税率38.0%)によるもので、税負担が純利益の伸びをやや抑制している。アクルーアルの観点では、完成工事未収入金の大幅な圧縮(-25.8%)と未成工事受入金の増加(+19.5%)が確認でき、計上された利益に見合う現金回収が伴っていることから収益の質は良好と評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する進捗率は、売上高22.1%(884.5億円/4,000.0億円)、営業利益27.3%(54.6億円/200.0億円)、経常利益27.3%(53.2億円/195.0億円)、純利益26.3%(32.9億円/125.0億円)である。売上進捗は単純比例(25%)をやや下回るが、利益進捗はいずれも上回っており、収益性改善が計画対比で先行している。当四半期において業績予想の修正は行われておらず、会社計画に沿った進捗と位置づけられる。販売用不動産443.4億円や未成工事受入金452.8億円の積み上がりは、下期にかけての売上計上余地を示唆する。

株主還元

配当予想は年間144円(前期実績45円)で、当四半期において配当予想の修正はない。通期EPS予想359円に対する配当性向は約40.1%(144円/359円)である。現金及び預金350.7億円、自己資本比率50.0%という財務基盤を踏まえると、配当原資の安定性は確保されているとみられる。

リスク要因

  1. 資材・人件費上昇リスク: 粗利率は16.9%(前年14.0%)まで改善したものの、なお20%を下回る水準にあり、資材価格や労務費の上昇局面では採算が再度圧迫される可能性がある。

  2. 在庫・引渡し偏在リスク: 販売用不動産は443.4億円まで積み上がっており、不動産事業の売上計上タイミングにより四半期ごとの業績に振れが生じやすい。

  3. 有利子負債の満期構成: 短期借入金は282.8億円(前年470.0億円、-39.8%)へ圧縮されたが、有利子負債に占める短期比率はなお高く、現金及び預金350.7億円で上回るもののリファイナンス動向のモニタリングが必要。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(construction)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率6.2%4.5% (2.7%–6.6%)+1.7pt
純利益率3.7%3.8% (-1.1%–4.4%)−0.0pt

収益性は業種中央値をやや上回る水準で、営業利益率は業種上位のレンジに位置する一方、純利益率は概ね業種平均並みである。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)11.8%4.8% (3.4%–10.1%)+7.0pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い成長を示している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は6.2%と前年2.5%から+3.7pt改善し、粗利率改善と販管費率低下の両輪でトレンドの転換点を示している。建築・土木の採算是正と不動産の高マージン寄与が主因である。

  2. 完成工事未収入金の-25.8%減少と未成工事受入金の+19.5%増加が並行しており、利益計上に現金回収が伴う収益の質の高さがうかがえる。

  3. 通期進捗は売上22.1%に対し利益27%台と利益優位の進捗であり、下期にかけて販売用不動産や未成工事受入金の積み上がりが売上計上の後押し材料となりうる。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)4,079円
base(基準)4,196円
bull(強気)4,280円
算出前提
1株純資産(BPS)4,231円
調整後予想EPS400.9円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向40.1%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.99倍 / 10.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 4,080円〜4,316円、ω±0.1で 4,195円〜4,197円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。