| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥651.1億 | ¥828.4億 | -21.4% |
| 営業利益 | ¥62.0億 | ¥167.0億 | -62.9% |
| 経常利益 | ¥57.7億 | ¥208.1億 | -72.3% |
| 純利益 | ¥40.5億 | ¥157.4億 | -74.3% |
| ROE | 0.6% | 2.4% | - |
2027年3月期第1四半期は減収減益となり、販管費率の上昇と営業外費用の増加が利益圧縮の主因となった。売上高は651.1億円(前年比-21.4%)、営業利益は62.0億円(同-62.9%)、経常利益は57.7億円(同-72.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は32.4億円(同-79.4%)となった。Japan・Europeセグメントの売上減少が全体の減収を主導し、粗利率悪化は限定的だったものの販管費率が14.5%(前年10.1%)へ上昇したことで営業利益率は9.5%(前年20.2%)に縮小した。
【売上高】売上高は651.1億円で前年比-21.4%。セグメント別ではJapanが466.6億円(構成比71.7%、YoY-21.5%)と全体を押し下げ、Europeも27.9億円(構成比4.3%、YoY-55.3%)と大きく減少した。一方でNorthAmericaは156.3億円(構成比24.0%、YoY-4.1%)と相対的に底堅く、売上構成比では第2位ながら減収率は最も小さい。MiddleEastは0.3億円(YoY-96.3%)とほぼ消失に近い水準まで縮小した。
【損益】粗利率は30.1%で前年30.6%から0.5pt悪化に留まったが、販管費率が14.5%(前年10.1%)へ4.4pt上昇し、営業利益率は20.2%から9.5%へ10.6pt縮小した。営業外では為替差益9.2億円・持分法投資利益3.1億円がプラスに寄与した一方、デリバティブ評価損13.0億円・支払利息5.5億円が下押しし、営業外費用合計25.4億円が営業外収益合計21.1億円を上回った結果、経常利益は57.7億円(経常利益率8.9%、前年25.1%)へ72.3%減少した。特別損益はほぼ発生していない。税引前利益57.7億円に対し法人税等17.2億円(実効税率29.8%)を計上し、非支配株主帰属利益8.1億円を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は32.4億円(純利益率5.0%、前年19.0%)となった。減収減益。
セグメント利益ではNorthAmericaが65.5億円(利益率41.9%、YoY-4.6%)と最大の稼ぎ頭であり、売上減少に対し利益率をほぼ維持している。Europeは13.4億円(利益率48.0%、YoY-56.8%)と高マージンながら売上急減に連動して利益も半減した。Japanは売上構成比71.7%を占めるものの利益は23.3億円(利益率5.0%、YoY-75.3%)にとどまり、前年の全社利益への貢献度が大きく低下した。MiddleEastは売上が0.3億円まで縮小し、営業損失1.1億円を計上している。全社費用(セグメント間調整額)は-39.1億円で前年-33.1億円から拡大しており、報告セグメント合計利益101.1億円から全社費用を差し引いた62.0億円が連結営業利益となる。地域構成では高マージンの北米・欧州比率の維持・拡大が、全体収益性の底上げに直結する構造といえる。
【収益性】営業利益率は9.5%で前年同期20.2%から10.6pt低下し、純利益率(親会社株主帰属ベース)も5.0%と前年19.0%から14.0pt縮小した。粗利率30.1%の悪化は0.5ptに留まる一方、販管費率が10.1%から14.5%へ上昇しており、収益性低下の主因は売上減少に対する固定費吸収不足にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は961.8億円と前年同期541.8億円から419.2億円(+77.3%)増加し、長期借入金577.6億円を上回る実質的なネットキャッシュ状態にある。売掛金は431.8億円(前年402.8億円、+7.3%)と増加した一方、買掛金は22.8億円(前年34.0億円、-32.8%)に縮小しており、売上減少下での運転資本構成の変化がうかがえる。【投資効率】ROEは0.6%で、前年同期の純利益ベースで試算した水準(約2.4%)から低下しており、収益性悪化がそのまま資本効率の低下に直結している。【財務健全性】自己資本比率は72.5%(前年76.4%)、流動比率は248.0%、当座比率は243.1%といずれも高水準で短期支払能力は厚い。有利子負債(長期借入金577.6億円)に対する純資産6,235.4億円の比率(D/E相当)は0.38倍、支払利息に対する営業利益の倍率は11.3倍であり、財務基盤は総じて強固な水準を維持している。
キャッシュフロー計算書項目は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は961.8億円と前年同期の541.8億円から419.2億円増加しており、事業活動を通じた資金の積み上がりがうかがえる。売掛金は431.8億円(前年402.8億円、+7.3%)に増加した一方、棚卸資産は38.0億円(前年38.8億円、-2.1%)とほぼ横ばいで推移した。買掛金は22.8億円(前年34.0億円、-32.8%)へ縮小しており、売上減少に伴う仕入・調達規模の縮小を反映している。投資有価証券は2,408.7億円と前年2,740.2億円から縮小しており、市場変動による評価額の減少が寄与している。長期借入金577.6億円を保有しつつ現預金がこれを上回る水準にあり、財務的な資金繰りの余力は厚い状態にある。
当期の特別損益はほぼ発生しておらず、利益変動の大半は営業損益および営業外損益における経常的な項目で説明できる。営業外では為替差益9.2億円・持分法投資利益3.1億円がプラスに寄与した一方、デリバティブ評価損13.0億円・支払利息5.5億円がマイナスに作用しており、市況・金利変動に連動した変動要素を含む。包括利益は-237.5億円と、親会社株主に帰属する当期純利益32.4億円との間に大きな乖離が生じている。この乖離は主に有価証券評価差額金-251.3億円と繰延ヘッジ損益-92.5億円によるもので、為替換算調整額+61.2億円が一部を相殺している。これらは保有株式やヘッジ商品の時価変動に伴う項目であり、当期の事業収益力を示す純利益とは切り離して捉える必要がある。
通期業績予想(売上高3,140.0億円、営業利益460.0億円、経常利益460.0億円、EPS253.91円、DPS45円)に対し、当第1四半期の進捗率は売上高20.7%、営業利益13.5%、経常利益12.5%となった。会社は通期で営業利益+18.2%増を見込むが、当四半期は前年比-62.9%の減益であり、進捗ペースは単純な4分の1(25%)を下回る水準にある。当四半期に業績予想の修正が行われており、通期前提が期初計画から見直されたことを示している。今後の進捗は下期における収益回復の実現度合いに左右される。
通期配当予想は1株当たり45円であり、当四半期の配当予想修正は行われていない。会社計画EPS253.91円を分母とした配当性向は約17.7%(45円/253.91円)となる。現金及び預金961.8億円という手元流動性の厚さは、配当の下支え材料となり得る。
地域別収益構成の偏り: Japanは売上構成比71.7%を占めるが利益率は5.0%にとどまり、NorthAmerica(利益率41.9%)との収益性格差が大きい。地域別ミックスの変化が全社収益性に与える影響は大きい。
運転資本の変動: 売掛金は431.8億円(前年比+7.3%)へ増加する一方、買掛金は22.8億円(同-32.8%)へ縮小しており、売上減少下での回収・支払サイトの変化が資金繰りに影響し得る。
有価証券・ヘッジ評価の変動: その他有価証券評価差額金-251.3億円、繰延ヘッジ損益-92.5億円により包括利益は-237.5億円のマイナスとなっており、市況変動が自己資本の変動要因となっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 9.5% | 5.1% (3.1%–9.2%) | +4.5pt |
| 純利益率 | 6.2% | 3.6% (1.8%–5.6%) | +2.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回っており、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -21.4% | 4.8% (-7.8%–13.6%) | -26.2pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内でも減収幅が突出している。
※出所: 当社集計
販管費率が14.5%(前年10.1%)へ上昇したことが営業利益率縮小の主因であり、売上減少に対する固定費吸収の状況は今後の収益性回復を見る上での重要な観測点となる。
通期計画は営業利益+18.2%増を見込むが、当第1四半期の進捗率は13.5%にとどまり、下期偏重の計画達成には収益性の顕著な回復が前提となる。
現金及び預金961.8億円が長期借入金577.6億円を上回る実質ネットキャッシュ状態にあり、自己資本比率72.5%と合わせて財務基盤の安定性を示している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,482円 |
| base(基準) | 2,595円 |
| bull(強気) | 2,634円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,436円 |
| 調整後予想EPS | 292.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 17.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.150(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.07倍 / 8.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,521円〜2,673円、ω±0.1で 2,591円〜2,601円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。