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14332027 第2四半期プライムJGAAP

ベステラ株式会社 2027年度 第2四半期 決算

ベステラ株式会社の2027年度第2四半期決算レポート

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥59.0億¥51.0億+15.6%
営業利益¥5.7億¥2.3億+154.1%
経常利益¥6.1億¥2.1億+183.2%
純利益¥1.0億¥2.2億−55.1%
ROE(年換算)3.8%8.2%-

Executive Summary

主力の解体・メンテナンス事業の増収と採算改善により、営業・経常段階では大幅増益となったが、有価証券評価損と高い税負担により純利益は減益となった。売上高は58.95億円(前年比+15.6%)、営業利益は5.74億円(同+154.1%)、経常利益は6.09億円(同+183.2%)と大きく伸長した一方、純利益は0.99億円(同-55.1%)にとどまった。営業利益率は9.7%と前年同期4.4%から約530bp改善し、粗利率も21.8%へ約360bp上昇したことがこの増益の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は58.95億円(前年比+15.6%)で、主力の解体・メンテナンス事業が18.7%増の58.60億円と全体を牽引した。同事業の完成工事総利益率は21.9%と前年同期17.9%から約400bp改善している。一方その他事業は0.36億円(同-78.2%)と縮小し、事業ポートフォリオの分散効果は限定的である。

【損益】営業利益は5.74億円(同+154.1%)、経常利益は6.09億円(同+183.2%)と、売上成長率を上回るペースで拡大した。販管費は7.11億円(同+1.6%)に抑制され、増収に対する費用増が小さく営業レバレッジが強く働いた。ただし特別利益3.14億円(投資有価証券売却益)に対し、特別損失5.00億円(投資有価証券評価損が中心)を計上し、税引前利益は4.23億円に縮小。法人税等3.24億円(実効税率76.6%)が加わり、純利益は0.99億円(同-55.1%)となった。営業・経常段階の改善が最終利益に結びついておらず、増収増益(営業・経常段階)だが純利益は減益という構図である。

セグメント別分析

解体・メンテナンス事業は売上高58.60億円(前年比+18.7%)、セグメント利益12.82億円(同+45.4%)、利益率21.9%(前年17.9%)と、増収に加えて採算も改善した。売上高全体の99.4%を占める中核事業であり、連結業績はこの事業の動向に強く依存する。その他事業(人材サービス等)は売上高0.36億円(同-78.2%)、利益0.03億円(同-93.2%)と大幅に縮小し、全社利益への寄与は限定的である。全社販管費7.11億円を差し引いた結果、連結営業利益は5.75億円となった。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は9.7%と前年同期4.4%から改善し、粗利率も21.8%(前年18.2%)へ上昇した。一方、純利益率は1.7%(前年4.3%)に低下しており、特別損失と高税負担が最終利益率を圧迫している。【キャッシュ品質】営業CFは-4.73億円で、純利益に対する比率はマイナスとなり、利益とキャッシュフローの乖離が大きい。売上債権の増加6.42億円が主因であり、収益の現金化には課題が残る。【投資効率】ROE(年換算)は3.8%で、純利益率の低下が主因となっている。総資産は137.0億円(前年83.3億円)と拡大した。【財務健全性】自己資本比率は38.3%(前年64.8%)へ低下し、長期借入金60.91億円の調達がレバレッジ上昇の主因である。現金及び預金は76.50億円と厚く、短期の資金繰りには余力がある。

キャッシュフロー分析

営業CFは-4.73億円となり、前年同期の+11.95億円から大きく悪化した。売上債権の増加6.42億円および仕入債務等の減少0.32億円が主な資金流出要因であり、営業利益・経常利益の改善が現金創出に結びついていない。投資CFは+13.37億円で、投資有価証券の売却収入13.25億円が中心である。財務CFは+53.52億円で、長期借入金60.00億円の調達が現金及び預金を76.50億円(前年比+62.16億円)まで押し上げた。フリーCFは+8.64億円と計上されるが、これは有価証券売却による一時的な投資CF流入を含んでおり、恒常的な資金創出力を示すものではない点に留意が必要である。

収益の質

経常段階の増益は本業の採算改善に基づく経常的な要因であるのに対し、純利益の減益は投資有価証券評価損5.00億円と実効税率76.6%という非経常・税務的要因が中心である。特別利益3.14億円(投資有価証券売却益)と特別損失5.00億円(同評価損)が同時に発生しており、両者の相殺後もネットで特別損益はマイナスとなった。営業外収益0.7億円(受取配当金等)、営業外費用0.4億円(支払利息等)は概ね小規模で、経常利益への影響は限定的である。アクルーアルの観点では、営業CFがマイナスである一方で純利益がプラスとなっており、売上債権の増加を主因とする利益とキャッシュフローの乖離が見られ、収益の質としては留意が必要な状態である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想(売上高130.0億円、営業利益10.0億円、経常利益10.2億円、純利益5.30億円)に対し、上期の売上高進捗率は45.3%、営業利益進捗率は57.4%と、いずれも標準的な50%水準を意識すると営業利益面では良好な進捗である。純利益進捗率は18.7%にとどまるが、これは上期に計上した有価証券評価損5.00億円と高い実効税率という非経常的要因の影響が大きく、営業段階の進捗とは異なる評価が必要である。当該四半期において業績予想の修正が行われている一方、配当予想の修正はない。

株主還元

中間配当は1株当たり15.00円である。上期純利益0.99億円に対する配当性向は約140.9%となり、100%を超える水準にある。これは上期純利益が有価証券評価損と高税負担により一時的に圧縮された影響が大きい。会社予想の年間配当40.00円と通期予想EPS59.81円から算出される予想配当性向は約66.9%であり、上期実績よりは低下するが、一般的な目安である60%をやや上回る。配当のみに基づく評価であり、自社株買いを含む総還元性向のデータは開示されていない。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: 解体・メンテナンス事業が売上高の99.4%を占め、当該事業の受注環境・工事採算の変動が連結業績に直接的に波及する構造である。

  2. キャッシュフローの質: 営業CFは-4.73億円で、売上債権の増加6.42億円が主因である。営業利益・経常利益の改善が現金創出に結びついておらず、下期の債権回収動向が注視点となる。

  3. レバレッジと有価証券関連リスク: 長期借入金は60.91億円へ急増し、自己資本比率は38.3%(前年64.8%)へ低下した。加えて投資有価証券評価損5.00億円を計上しており、保有有価証券の価格変動が特別損益・純利益を不安定化させる可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(construction)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率9.7%5.6% (3.5%–8.1%)+4.1pt
純利益率1.7%4.0% (2.7%–6.4%)−2.4pt

営業利益率は業種中央値を上回るが、純利益率は特別損失・税負担の影響で業種中央値を下回る。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)15.6%6.4% (-4.2%–17.9%)+9.2pt

売上高成長率は業種のIQR上限に近く、業種内でも高い伸長を示している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 主力の解体・メンテナンス事業の増収と粗利率改善(21.9%、前年17.9%)により、営業利益率は9.7%へ改善した。営業・経常段階の増益は本業の採算向上を反映した経常的な変化である。

  2. 純利益は前年同期比-55.1%となったが、主因は投資有価証券評価損5.00億円と実効税率76.6%という非経常的・税務的要因であり、営業段階の改善とは方向が異なる。

  3. 長期借入金の急増により自己資本比率は低下し、営業CFもマイナスとなった。流動性自体は現金及び預金76.50億円と厚いが、借入資金の使途や下期の売上債権回収動向が今後の資金フローを評価する上での注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)594円
base(基準)612円
bull(強気)626円
算出前提
1株純資産(BPS)592円
調整後予想EPS71.9円
株主資本コスト r10.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向66.9%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.03倍 / 8.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 596円〜629円、ω±0.1で 612円〜613円。

注記:

  • のれん償却 5.1円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 53%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。