| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥169.7億 | ¥159.8億 | +6.2% |
| 営業利益 | ¥11.8億 | ¥10.9億 | +8.0% |
| 経常利益 | ¥11.5億 | ¥11.0億 | +4.4% |
| 純利益 | ¥7.5億 | ¥7.5億 | +1.1% |
| ROE | 6.7% | 6.4% | - |
日本アクアの当第2四半期は増収増益で、営業段階の収益性改善が確認できる一方、純利益の伸びは限定的にとどまった。売上高は169.7億円(前年比+6.2%)、営業利益は11.8億円(同+8.0%)、経常利益は11.5億円(同+4.4%)、純利益は7.5億円(同+1.1%)となった。売上成長を上回る営業利益の伸びは粗利率改善が主因だが、支払利息の増加と税負担の高さが経常・純利益段階での増益率を抑制した。
【売上高】売上高は169.7億円で前年同期比+6.2%増収。断熱施工需要の底堅さを背景としたトップライン拡大が継続している。
【損益】売上原価は131.3億円(原価率77.4%)で、粗利率は22.6%と前年比約+0.8pt改善した。販管費は26.6億円で+10.7%と売上成長率を上回るペースで増加し、営業利益率を一部圧迫したものの、粗利改善が相殺し営業利益は11.8億円(+8.0%)となった。経常利益は11.5億円(+4.4%)にとどまり、支払利息0.3億円を含む営業外費用の増加が要因。純利益は7.5億円(+1.1%)で、法人税等3.9億円(実効税率約34%)の負担が増益率を抑制した。増収増益。
【収益性】営業利益率は6.9%で前年から改善、粗利率22.6%も前年比+0.8pt向上しており、原価コントロールとミックス改善が寄与している。一方で純利益率は4.5%と前年からやや低下し、税負担と金融費用の増加が純利益段階での改善を抑えている。【キャッシュ品質】営業CFは14.3億円で純利益7.5億円の約1.9倍に達し、利益の現金裏付けは強い。減価償却1.1億円を加味したキャッシュ創出力は良好で、フリーキャッシュフローも12.6億円と潤沢。【投資効率】ROEは6.7%で、純利益率・総資産回転率・財務レバレッジの組み合わせにより形成されており、資産効率の改善がROE維持に寄与している。【財務健全性】自己資本比率は44.1%で前年45.1%からわずかに低下。総資産255.6億円に対し純資産112.8億円で、資本構成は概ね安定しているが、短期借入金50億円が有利子負債の中心を占めており、資金調達構造への留意が必要。
営業CFは14.3億円で前年比+62.6%と大幅に増加し、純利益7.5億円を上回るキャッシュ創出を確認できる。増加の背景には、売上債権や棚卸資産の圧縮による運転資本の改善が寄与している。投資CFは-1.8億円と設備投資0.4億円を中心に軽微な支出にとどまり、事業拡大に対して投資規模は抑制的なスタンスがうかがえる。この結果フリーキャッシュフローは12.6億円の黒字となり、財務CFの-9.1億円(配当支払や借入変動を含む)を十分に吸収できる水準にある。現金及び預金は27.6億円と前年から増加し、内部資金による還元余力は高いと言える。
営業利益から純利益にかけての乖離は、営業外損益と税負担によって生じている。営業外収益0.6億円に対し営業外費用0.8億円で、支払利息0.3億円が主な構成要素であり、経常的な資金調達コストの範囲内といえる。特別損益は特別利益0.0億円、特別損失0.0億円とごく僅少で、一時的要因による損益への影響は実質的にない。法人税等は3.9億円で実効税率は約34%とやや高めであり、税引前利益11.5億円に対して純利益7.5億円への圧縮要因となっている。営業CFが純利益の約1.9倍に達している点は、利益の質が高く、アクルーアル(会計上の利益と現金の乖離)が小さいことを示唆している。
通期計画に対する進捗は、売上高45.9%(169.7億円/370.0億円)、営業利益40.7%(11.8億円/29.0億円)、経常利益39.5%、純利益38.3%となっており、いずれも上期における単純な50%基準を下回る。断熱施工事業は下期に売上が偏重する季節性があるとみられ、進捗率の見た目の低さは事業特性を反映した部分がある一方、下期における販管費の増勢抑制と受注消化の進度が通期計画達成の鍵となる。
上期の配当実績は無配であり、通期の配当予想は35円で前期の配当実績を踏まえた計画となっている。通期純利益予想19.7億円に対し、想定配当総額(期中配当支払実績11.3億円)を踏まえた配当性向は概ね57%程度の水準であり、フリーキャッシュフロー12.6億円は期中の配当支払をカバーする規模にある。自社株買いの実施は開示されておらず、株主還元は配当を中心とした構成となっている。
短期資金調達への依存: 有利子負債である短期借入金50億円は前年48億円から増加し、現金及び預金27.6億円との比較では調達構造がロールオーバー(借換え)に依存する形となっている。金利環境の変化時に資金調達コストが変動しやすい点はモニタリングが必要。
運転資本の滞留: 売掛金・受取手形79.9億円、棚卸資産26.6億円は売上規模に対して大きく、キャッシュ創出の変動要因となりうる。当期は運転資本の圧縮がキャッシュフロー改善に寄与したが、今後の売上拡大局面では回収・在庫管理の巧拙が資金効率に影響する。
販管費の増勢: 販管費は前年比+10.7%増加し、売上高成長率+6.2%を上回っている。粗利率改善により営業利益率は維持されているが、費用増勢が売上成長を上回る状態が続けば、将来的な利益率への影響をモニタリングする必要がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.9% | 3.7% (3.3%–3.8%) | +3.3pt |
| 純利益率 | 4.4% | 3.6% (2.4%–4.7%) | +0.8pt |
収益性は業種中央値を上回り、営業利益率・純利益率ともに業界内で優位な水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.2% | 8.0% (-1.8%–18.3%) | -1.7pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回り、成長スピードは業界内で中位程度に位置する。
※出所: 当社調べ
粗利率が前年比約+0.8pt改善し22.6%となったことは、原価コントロールや事業ミックスの寄与を示しており、営業利益率6.9%の押し上げにつながっている。
営業CFは純利益の約1.9倍にあたる14.3億円に達し、フリーキャッシュフローも12.6億円と潤沢であり、利益の現金裏付けの強さが確認できる。
通期計画に対する進捗率は売上・利益ともに40%前後で単純50%基準を下回っており、下期の事業進捗や季節性を踏まえた業績推移が今後の決算データで注目される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 418円 |
| base(基準) | 439円 |
| bull(強気) | 454円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 351円 |
| 調整後予想EPS | 69.1円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 56.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.25倍 / 6.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 427円〜451円、ω±0.1で 437円〜442円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。