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14142026 通期プライムJGAAP

ショーボンドホールディングス株式会社 2026年度 通期 決算

ショーボンドホールディングス株式会社の2026年度通期決算レポート

建設・資材/建設業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥892.0億¥907.1億-1.7%
営業利益¥208.3億¥207.9億+0.2%
経常利益¥214.8億¥211.4億+1.6%
純利益¥155.1億¥150.4億+65.6%
ROE14.3%14.1%-

Executive Summary

売上高が減少する一方で利益率改善により増益を確保し、収益の質は総じて堅調な決算となった。売上高は892.0億円(前年比-1.7%)と縮小したが、営業利益は208.3億円(同+0.2%)、経常利益は214.8億円(同+1.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は154.4億円(同+2.5%)と各段階で増益を確保した。主因は主力の国内建設事業における粗利率改善(29.9%、前年比+約0.7pt)と販管費の抑制で、案件採算管理の徹底が営業レバレッジを働かせた。

業績変動要因

【売上高】売上高は892.0億円で前年比-1.7%の減収。主力の国内建設セグメントが848.5億円(-2.2%)と縮小し全体を押し下げたが、その他セグメント(海外建設・製品製造販売等)は67.8億円(+5.5%)と拡大しポートフォリオの裾野拡大に寄与した。国内建設は売上構成比95.1%を占め、事業集中度は依然高い。

【損益】営業利益は208.3億円(+0.2%)、営業利益率は23.4%で前年23.0%から改善した。粗利率改善と販管費の横ばいコントロールにより減収下でも増益を確保している。経常利益は214.8億円(+1.6%)で、受取配当金3.0億円を中心とする営業外収支の純増(+5.5億円)が寄与。純利益は特別利益として投資有価証券売却益11.4億円を計上した影響で155.1億円(+65.6%)と大きく伸びたが、前年の特別損失(固定資産除却損等1.5億円)との比較も含め、一時的要因の影響が大きい点に留意が必要。結論として減収増益である。

セグメント別分析

国内建設セグメントは売上848.5億円(構成比95.1%、-2.2%)、営業利益196.8億円(-0.8%)、利益率23.2%で全社収益性を牽引する主力事業。その他セグメントは売上67.8億円(構成比7.6%、+5.5%)、営業利益10.4億円(+13.5%)、利益率15.4%と規模は小さいが成長率・利益成長率ともに国内建設を上回る。全社の利益改善は国内建設の高い利益率維持とその他事業の拡大の両輪による。

主要財務指標

【収益性】営業利益率23.4%、純利益率17.4%はいずれも前年から改善し、粗利率29.9%の改善が起点となっている。【キャッシュ品質】営業CFは193.3億円で純利益155.1億円の約1.25倍と収益に対しキャッシュの裏付けが厚く、売上債権の減少(+60.0億円)が資金創出に寄与した。【投資効率】ROEは14.3%、ROA(経常利益ベース)は16.6%で、自己資本比率83.5%という保守的な資本構成の中でも相応の資本効率を確保している。【財務健全性】自己資本比率83.5%、流動資産989.7億円に対し流動負債190.4億円と流動性は極めて厚く、有利子負債への依存も小さいため財務基盤は安定している。

キャッシュフロー分析

営業CFは193.3億円と前年比+104.1%の大幅増加となり、売上債権の減少(+60.0億円)と法人税等支払70.6億円を吸収してなお高水準の資金創出を実現した。投資CFは2.4億円のプラスで、設備投資11.7億円を投資有価証券売却等の回収資金で相殺した形。財務CFは自社株買い50.0億円と配当支払を中心に-148.7億円となり、株主還元へ資金を積極配分した。フリーキャッシュフローは営業CFと投資CFの合計で195.7億円に達し、配当・自社株買いなど株主還元の原資として一定の余力を示しているが、還元総額とのバランスは今後も注視される点である。

収益の質

経常的な収益力は国内建設事業の高い営業利益率によって支えられており、営業外収益7.0億円は受取配当金3.0億円を中心に安定的な性質を持つ。一方で特別利益11.4億円は投資有価証券売却益によるもので、一時的要因として純利益を押し上げている。営業CFが純利益を上回っており、アクルーアル(会計上の利益とキャッシュの差異)の観点からは収益の質は良好と評価できる。経常利益214.8億円と純利益155.1億円の差は主に法人税等70.6億円によるもので、構造的な乖離要因は限定的である。

業績予想・ガイダンス

通期計画(売上900.0億円、営業利益210.0億円、経常利益216.0億円)に対し、実績は売上892.0億円(達成率99.1%)、営業利益208.3億円(99.2%)、経常利益214.8億円(99.4%)となり、いずれも差異は1%未満で計画をほぼ達成した。EPS実績76.08円は予想77.36円に対し98.3%の水準で、見通しの精度は高い。

株主還元

配当性向は60.1%で、配当と自社株買いを合わせた総還元性向はさらに高い水準にある。当期は自社株買いとして50.0億円を実施し、自己株式は前期比で拡大した。株式分割の影響により1株当たり配当の単純比較は困難だが、分割考慮前の期末配当は101円00銭であり、株主還元を重視する姿勢が継続している。総還元の積極化は資本効率の向上に資する一方、純資産の圧縮を伴う点は財務柔軟性の観点から留意される。

リスク要因

  1. 顧客集中リスク: 東日本高速道路・西日本高速道路・国土交通省の上位3者で売上の相当割合を占め、公共事業の発注動向・予算配分の変化が業績に影響しやすい構造にある。

  2. 事業集中リスク: 国内建設セグメントが売上の95.1%を占め、インフラ補修という特定市場への依存度が高く、事業ポートフォリオの多角化は限定的である。

  3. 収益の一時性リスク: 当期純利益の増加には投資有価証券売却益11.4億円という一時的要因が含まれており、これを除いた実力ベースの利益成長はより緩やかである点を踏まえた評価が求められる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率23.4%5.3% (3.3%–6.6%)+18.0pt
純利益率17.4%4.0% (2.7%–5.0%)+13.4pt

建設業界の中央値を大きく上回る利益率水準にあり、業種内でも高収益体質に位置づけられる。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)-1.7%9.8% (-3.6%–14.8%)-11.6pt

売上高成長率は業種中央値を下回り、トップラインの伸びでは同業他社に劣後する状況にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 高採算のインフラ補修事業を基盤に、粗利率・営業利益率が前年から改善し、減収下でも増益を確保した点は営業レバレッジとコスト管理の有効性を示している。

  2. 当期純利益の増加には投資有価証券売却益という一時的要因が含まれており、これを除いた実力ベースの収益動向を継続的に確認する必要がある。

  3. 配当性向60.1%に加え自社株買いを実施する総還元姿勢が続いており、営業CFの拡大がこれを支える一方、純資産圧縮の進行度合いは財務健全性の観点から注視される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)612円
base(基準)638円
bull(強気)658円
算出前提
1株純資産(BPS)533円
調整後予想EPS86.4円
株主資本コスト r9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向60.1%
予想EPSの信頼度調整×1.117(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.20倍 / 7.4倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 621円〜657円、ω±0.1で 636円〜642円。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。