財務の基礎知識入門
取引時間と休場日|いつ売買できる?
日本の株式市場で売買できる時間帯と、取引が休みになる日を初心者向けにやさしく解説。前場や後場、寄り付きや引けの意味、PTSの夜間取引、休場日の見分け方、実践的な使い分けまで具体例で紹介します。
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入門取引時間休場
目次
東京証券取引所での現物株の基本の時間帯は、午前の部と午後の部に分かれています。午前の部を前場、午後の部を後場と呼び、間にはお昼休みがあります。朝の開店時と夕方の閉店時には、まとめて値段を決める時間があり、それぞれ寄り付きと引けと呼びます。朝イチの開店セール、閉店前の駆け込みのようなイメージです。
市場が開いていない時間は、売買は成立しません。ただし一部の証券会社が提供するPTSという夜間の売買サービスでは、夕方から夜にかけて取引できることがあります。これは商店街の本店が閉まった後に、近くのミニ店舗が営業しているようなものです。ただしお客さんが少なく、欲しい価格で買えないこともあります。
取引がお休みになる日もあります。土日や祝日、年末年始は市場がお休みで、株式の売買はできません。台風やシステム障害などで臨時に休むことも、まれにあります。
また、仕事や家事で昼間に画面を見られない人ほど、時間帯の使い分けが大切です。朝に予約を入れる、昼休みに見直す、夜に振り返るなど、ライフスタイルに合ったやり方を組み立てやすくなります。
さらに、寄り付きと引けは、注文が集中しやすく値段が決まりやすい特徴があります。まとまった数量を売買したいときや、極端な価格を避けたいときに、この特性を活用できます。
手順1 市場が開いているか確認する
手順2 いまがどの時間帯かを確認する
手順3 取引時間外の選択肢を考える
手順4 注文の効かせ方を決める
例1 朝に成行で買いたい 8:30にA社株を成行で100株買う注文を出します。この時点では取引は成立しません。9:00の寄り付きで、いちばん多くの人が売り買いできる価格が決まり、その価格であなたの注文も成立します。もし注文が多すぎて全部は約定しなければ、残りは市場に残るか、当日限りなら自動で失効します。
例2 昼休み中に注文を入れる 12:10にB社株を指値で売る注文を入力します。市場は休みなので、この時点では何も動きません。12:30に後場が再開したら、その価格に買いたい人がいれば売れて、いなければ売れずに残ります。
例3 市場終了後に好材料が出た 15:30にC社が良い決算を発表。もう市場は閉まっています。あなたの証券会社がPTSに対応していれば、夕方や夜に売買できる場合があります。ただし取引量が少なく、思った価格で買えない可能性があります。翌朝9:00の寄り付きで改めて大きく動くことも多いため、夜に急いで追いかけるより、翌朝の寄り付きで状況を見て判断するという選択もあります。
例4 旅行中にどうするか 平日に外出続きで画面を見られないとき、前日の夜に指値や逆指値の予約注文を入れておけば、当日自動で発動します。朝の寄り付きで実行するか、終日有効にするか、有効期限を決めておくと安心です。
例5 年末年始のまたぎ 12月末から1月初めは市場が休みの日が続きます。たとえば12月29日に注文を出しても、次の営業日になるまで成立しません。有効期限が当日限りだと消えてしまうため、年またぎは期限の確認が大切です。
寄り付きの活用 まとまった量を売買したいときは、寄り付きで注文がぶつかりやすく、約定しやすい傾向があります。寄成や寄付成行などの注文方法を覚えると操作が楽になります。
引けの活用 終値はその日の代表的な価格としてニュースや指標に使われます。引けで約定させたいときは引成という方法があります。ザラバ中の値動きに振り回されたくないときに便利です。
ニュースの時間と合わせる 決算や重要発表は、場が閉まった15時以降に出ることが多いです。翌朝の寄り付きでギャップ 上下に大きく飛ぶ 値動きが起きやすいため、寄り前に指値や逆指値を準備しておくと慌てません。
ライフスタイル別の工夫 昼間に見られない人は、朝か夜に予約注文で対応。見られる人は、前場と後場の流れを見て、引けに向けて調整するなど、時間帯ごとの性格を使い分けましょう。
PTSの位置づけ どうしても夜に売買したい、ニュースに素早く反応したいときに選択肢になります。ただし価格が飛びやすいので、指値で価格を決め、数量も抑えめから始めるのがおすすめです。
前場: 午前の取引時間。東京証券取引所では通常9:00から11:30まで。
後場: 午後の取引時間。東京証券取引所では通常12:30から15:00まで。
寄り付き: その日の最初に価格が決まるタイミング。9:00に多くの注文をまとめて価格を決定する。
引け: その日の最後に価格が決まるタイミング。15:00にまとめて価格が決定する。
PTS: 私設取引システム。取引所の時間外に、証券会社などが運営する市場で売買できる仕組み。
休場日: 市場が休みで売買ができない日。土日、祝日、年末年始など。
指値注文: 価格を指定して出す注文。指定価格でのみ売買が成立する。
成行注文: 価格を指定せずに出す注文。その時点で最も取引しやすい価格で成立する。