クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥371.2億 | ¥355.6億 | +4.4% |
| 営業利益 | ¥29.3億 | ¥25.3億 | +15.8% |
| 経常利益 | ¥29.7億 | ¥25.4億 | +16.7% |
| 純利益 | ¥18.9億 | ¥20.9億 | −9.4% |
| ROE(年換算) | 26.5% | 33.7% | - |
Executive Summary
営業利益・経常利益は増益を確保したが、税負担増により純利益は減益となった増収増益・最終減益の決算である。売上高は371.2億円(前年比+4.4%)、営業利益は29.3億円(同+15.8%)、経常利益は29.7億円(同+16.7%)となった一方、親会社株主に帰属する純利益は18.9億円(同-9.4%)にとどまった。増益の主因は販管費率の低下(前年51.7%台から改善)による営業レバレッジであり、減益の主因は実効税率上昇に伴う法人税等負担の増加である。
業績変動要因
【売上高】売上高は371.2億円で前年同期比+4.4%増収。単一セグメント(レストラン事業)のため、増収は既存店を含む全社的な販売動向を反映している。通期売上予想723.3億円に対する進捗率は51.3%で、標準的な進捗率をやや上回る。
【損益】売上総利益率は59.6%で前年同期の64.4%から約4.8pt低下し、原価上昇圧力がうかがえる。一方、販管費は191.9億円で前年の203.7億円から減少し、販管費率は51.7%へ改善した。この販管費効率化が粗利率低下を上回り、営業利益率は7.9%へ改善した。経常利益は営業外収支がほぼ中立のため営業利益と同様の伸びとなった。他方、純利益は税引前利益29.6億円に対し実効税率が高く、税金費用10.7億円を計上した結果、前年比-9.4%の減益となった。結論として、増収増益(営業・経常段階)だが最終利益は減益という構図である。
セグメント別分析
報告セグメントはレストラン事業単一であり、セグメント別の詳細開示は省略されている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は7.9%で前年同期から改善したが、売上総利益率は59.6%と前年の64.4%から低下しており、利益率改善は販管費コントロールに依存する構図である。純利益率は5.0%で前年の5.8%から低下した。【キャッシュ品質】営業CFは37.0億円で純利益18.9億円の約2倍に達し、利益の現金化は良好である。EBITDAに対する営業CF比率も高水準にあり、アクルーアルの観点からも収益の質は概ね良好と評価できる。【投資効率】ROE(年換算)は26.5%と高水準であり、純利益率・総資産回転率・財務レバレッジの組み合わせで形成されている。設備投資は23.7億円で減価償却費9.3億円の約2.6倍に達し、成長投資を積極化している。【財務健全性】自己資本比率は42.1%で前年の38.9%から改善した。一方、流動資産76.4億円に対し流動負債119.7億円と流動比率は1倍を下回り、短期流動性はモニタリングが必要な水準である。有利子負債水準に対しては現預金・営業CFの創出力が相応の緩衝となっている。
キャッシュフロー分析
営業CFは37.0億円で前年比+41.6%と増加し、純利益18.9億円の約2倍の水準にあり、利益の現金裏付けは強い。もっとも、営業CFには買掛金の増加6.7億円が寄与しており、運転資本の押し上げ効果を含む点は留意が必要である。投資CFはマイナス23.7億円で、設備投資が中心であり、店舗・設備への積極的な資本配分を反映している。財務CFはマイナス6.0億円で、長期借入金の返済と配当支払が主な流出要因である一方、短期借入金は増加した。営業CFと投資CFを合算したフリーキャッシュフローは13.3億円の黒字を確保しており、投資超過に陥っていない。期末現金及び預金は25.2億円で前年から増加した。
収益の質
経常利益から純利益への乖離は主として税金費用の増加によるものであり、一時的要因としては減損損失0.1億円が計上されているが、金額としては軽微である。営業外収益は1.3億円と売上高比0.4%程度にとどまり、営業外要因への依存は限定的で、利益の大部分は本業由来である。営業CFが純利益の約2倍に達しており、アクルーアル(発生主義と現金主義の乖離)の観点からは利益の質は良好といえるが、営業CFの一部は買掛金・未払消費税等の期末残高増加による押し上げを含むため、下期の支払局面での反動を確認する必要がある。
業績予想・ガイダンス
通期業績予想に対する進捗率は、売上高51.3%、営業利益60.0%、経常利益60.7%、純利益59.5%と、利益指標は上期の標準的な進捗率(50%)を上回る。会社は当四半期において業績予想の修正を行っておらず、上期の進捗は通期計画(営業利益+52.4%、経常利益+52.0%の増益計画)達成に向けて良好な出発点にある。ただし、上期の増益は粗利率改善ではなく販管費削減が主因であり、下期に原価上昇圧力が強まった場合には進捗優位性が縮小し得る点が今後の焦点となる。
株主還元
第2四半期配当は1株当たり5.00円であり、配当予想の修正は行われていない。通期配当予想は1株当たり10.00円、通期EPS予想101.87円から算出される予想配当性向は約9.8%である。自社株買いに関する開示はないため、還元指標としては配当性向のみを用いる。低い配当性向は、設備投資や借入金返済など他の資金使途を優先しつつ配当の下支えを図る方針を示唆する。
リスク要因
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原価率上昇による粗利益率圧迫: 売上総利益率は前年同期比約4.8pt低下している。食材費・人件費・エネルギー費の上昇を価格改定や販管費効率化で吸収できない場合、営業利益率改善の持続性に影響しうる。
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短期流動性: 流動比率は63.8%程度と1倍を下回り、流動負債が流動資産を上回る構造にある。営業CFの継続的な創出が資金繰りの安定に重要となる。
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資産除去債務の負担: 資産除去債務は32.1億円で総負債の16%程度を占める。店舗の閉鎖や原状回復コストの上昇があれば、将来のキャッシュ流出要因となりうる。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 7.9% | – | – |
| 純利益率 | 5.1% | – | – |
比較データが限定的なため、収益性の業種内位置づけについては明確な判断が難しい。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 4.4% | – | – |
同様に成長性についても中央値データが未整備であり、絶対水準としての参考情報にとどまる。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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営業利益率の改善は売上総利益率の低下を販管費削減で相殺した結果であり、収益構造の持続性は下期の原価動向と販管費コントロールの両立にかかっている。
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営業CFは純利益の約2倍に達し、設備投資(減価償却費の約2.6倍)を賄いながらフリーキャッシュフローの黒字を維持しており、投資と株主還元の両立余地がうかがえる一方、流動比率は1倍を下回り短期流動性はモニタリングが必要な水準にある。
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通期計画に対する上期利益進捗率は60%前後と標準を上回っており、会社は業績予想を据え置いているが、進捗の優位性が販管費削減という一時的要因に依存している点は決算データから読み取れる注目点である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 630円 |
| base(基準) | 655円 |
| bull(強気) | 691円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 461円 |
| 調整後予想EPS | 108.4円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 9.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.064(全対象企業のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.42倍 / 6.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 636円〜675円、ω±0.1で 650円〜663円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。