- 売上高: 529.84億円
- 営業利益: 48.12億円
- 当期純利益: 38.10億円
- 1株当たり当期純利益: 144.65円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 529.84億円 | 509.19億円 | +4.1% |
| 売上原価 | 384.89億円 | 380.00億円 | +1.3% |
| 売上総利益 | 144.95億円 | 129.19億円 | +12.2% |
| 販管費 | 96.82億円 | 94.55億円 | +2.4% |
| 営業利益 | 48.12億円 | 34.64億円 | +38.9% |
| 営業外収益 | 6.52億円 | 4.79億円 | +36.1% |
| 営業外費用 | 98百万円 | 4.24億円 | -76.9% |
| 経常利益 | 53.66億円 | 35.19億円 | +52.5% |
| 税引前利益 | 54.00億円 | 35.10億円 | +53.8% |
| 法人税等 | 15.90億円 | 9.48億円 | +67.7% |
| 当期純利益 | 38.10億円 | 25.61億円 | +48.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 36.20億円 | 24.20億円 | +49.6% |
| 包括利益 | 37.67億円 | 31.60億円 | +19.2% |
| 支払利息 | 64百万円 | 53百万円 | +20.8% |
| 1株当たり当期純利益 | 144.65円 | 96.76円 | +49.5% |
| 1株当たり配当金 | 12.50円 | 12.50円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 513.58億円 | 478.96億円 | +34.62億円 |
| 現金預金 | 234.31億円 | 219.04億円 | +15.27億円 |
| 売掛金 | 155.03億円 | 150.00億円 | +5.03億円 |
| 棚卸資産 | 59.30億円 | 52.06億円 | +7.24億円 |
| 固定資産 | 237.92億円 | 229.57億円 | +8.35億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 6.8% |
| 粗利益率 | 27.4% |
| 流動比率 | 270.2% |
| 当座比率 | 239.0% |
| 負債資本倍率 | 0.46倍 |
| インタレストカバレッジ | 75.19倍 |
| 実効税率 | 29.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +4.1% |
| 営業利益前年同期比 | +38.9% |
| 経常利益前年同期比 | +52.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +49.5% |
| 包括利益前年同期比 | +19.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 26.80百万株 |
| 自己株式数 | 1.77百万株 |
| 期中平均株式数 | 25.03百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,058.02円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 12.50円 |
| 期末配当 | 12.50円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AcousticMaterials | 149.75億円 | 14.57億円 |
| Chemical | 52.78億円 | 4.47億円 |
| ChemicalAndEngineering | 51.57億円 | 6.71億円 |
| Machinery | 25.41億円 | 3.12億円 |
| SyntheticMaterials | 227.93億円 | 17.50億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 700.00億円 |
| 営業利益予想 | 55.00億円 |
| 経常利益予想 | 58.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 39.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 155.82円 |
| 1株当たり配当金予想 | 16.50円 |
第2026年度第3四半期の連結業績は、売上高529.84億円(前年同期比+4.1%)、営業利益48.12億円(同+38.9%)、経常利益53.66億円(同+52.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益36.20億円(同+49.5%)と、売上小幅増に対し利益率改善が顕著である。営業利益率は9.1%(営業利益48.12/売上529.84)と前年同期から改善し、粗利益率は27.4%と製品マージンは健全に推移している。営業外収益は6.52億円(受取配当1.44、受取利息1.53、その他為替差益等を含む)で、営業外の寄与も利益押し上げに寄与した。支払利息は0.64億円にとどまり、インタレストカバレッジは約75倍と利払い余力は非常に高い。実効税率は29.4%で、税負担係数は0.670と想定どおりの水準である。ROEは3因子のデュポンで7.0%と報告されており、総資産回転率0.705、純利益率6.8%、財務レバレッジ1.46が構成要素である。流動比率270.2%、当座比率239.0%、現金預金234.31億円と短期的な流動性は非常に強く、短期の支払余力は高い。短期借入中心の資本構成のため短期負債比率は93.3%と高く、リファイナンスまたは満期集中リスクへの注意が必要である。売掛金155.03億円に対する回収日数が長期化しており、品質アラートとしてDSO=107日が示されている点は運転資本管理上の懸念である。のれんは0.25億円へ大幅縮小(-75.7%)しており、減損リスクは低下している一方で、過去にのれん関係で処理があった可能性を示唆する。長期借入金は1.99億円へ縮小(-52.7%)しており、財務保守化が進んでいる。当第3四半期終了時点で親会社株主に帰属する純資産は483.73億円、1株当たり純資産は2,058.02円と資本基盤は堅固である。通期業績予想は売上700億円、営業利益55.0億円、当期純利益39.0億円、EPS155.82円、通期配当16.5円(会社予想)で、Q3実績は通期計画に対し概ね順調な進捗を示唆している。総括すると、マージン改善と強い資本性が評価できるが、高水準の売掛金回収日数と短期負債集中は中期的なモニタリング対象である。
dupont_3factor:
- ROE_reported: 7.0%
- Net_Profit_Margin: 6.8% (純利益率 = 当期純利益36.20 / 売上529.84)
- Total_Asset_Turnover: 0.705 (総資産回転率 = 売上529.84 / 総資産751.50)
- Financial_Leverage: 1.46倍 (財務レバレッジ = 総資産751.50 / 自己資本515.09)
most_changed_component: 純利益率の改善が最も大きな寄与(営業利益率の拡大および営業外収益の貢献)
business_drivers: 営業利益率の拡大(営業利益+38.9%)は粗利率の改善(27.4%)と販管費の増加抑制に起因。営業外収益(受取利息・配当、有価証券売却等)のプラス寄与が経常利益を押し上げた。総資産回転率は0.705で横ばい~安定的。財務レバレッジは低位であり、ROE向上は主に利益率改善による内部的強化である。
sustainability_assessment: 利益率改善は製品マージン改善と営業外収益の寄与によるため、製品マージンが維持される限り持続性は中程度。ただし為替差損益や有価証券売却益等の非反復要素が混在するため、持続性は限定的なリスクありと評価する。
concerning_trends: 運転資本面では売掛金回収遅延(DSO=107日)が継続しており、販管費増加率が売上成長率を上回るトレンドが見られれば利益率改善の持続性を損なう可能性がある点を注視する。
sales_sustainability: 売上高は前年同期比+4.1%の緩やかな成長。通期計画(700億円)に沿った進捗であり、基礎需要は堅調と判断される。
quality_of_earnings: 粗利率27.4%および営業利益率9.1%は製品収益性が改善していることを示すが、営業外収益(受取利息・配当、投資有価証券売却益等)や為替差益/差損の変動が一部利益を左右しているため、経常的純利益の質は中程度と評価される。インタレストカバレッジが高く利払い負担は小さい点はプラス。
outlook: 通期予想は営業利益55.0億円、当期純利益39.0億円と設定されており、Q3実績は通期計画に向けて順調。ただし売掛金回収改善と短期負債の再配分が進むかによってキャッシュ創出の安定性に差が出る。
liquidity:
- current_ratio: 270.2%(流動資産513.58 / 流動負債190.10)- 流動性は非常に良好
- quick_ratio: 239.0%(当座比率)- 高水準の即時支払余力
solvency_and_leverage:
- interest_bearing_debt: 29.56億円(短期借入27.57、長期借入1.99)- 有利子負債は限定的
- debt_to_capital: 5.4% - 極めて保守的な資本構成
- short_term_debt_concentration: 短期負債比率93.3%(品質アラート)- 短期借入に集中しているためリファイナンス/満期集中リスクが存在
mismatches_and_reserves: 売掛金155.03億円に対する回収期間の長期化(DSO=107日)が指摘され、運転資本の満期ミスマッチリスクを高める可能性がある。のれんは0.25億円へ大幅減少、長期借入金の縮小も確認され、資本健全性は向上している。
warnings: 短期負債比率93%はリファイナンスリスク警告(⚠️), 流動比率・当座比率は十分に良好で即時支払余力は高い
のれん: 0.25億円(-75.7%) - 前年同期の1.03億円から大幅減少。M&A関連の会計処理(減損または組織再編に伴う消却等)が示唆される。のれんは極めて小額化しており、将来の減損リスクは低下。長期借入金: 1.99億円(-52.7%) - 前年同期4.21億円から半減。長期負債の圧縮が進んでおり、資本構成の保守化に寄与。ただし短期借入金主導の構成は残存しており、満期プロファイルの偏りは引き続き監視対象。
cash_positions: 現金預金は234.31億円と潤沢で、短期支払余力は高い。
working_capital_risk: 売掛金の回収遅延(DSO=107日)が運転資本負担を増大させるため、将来的なキャッシュ創出に対するリスク要因となる。
other_points: 支払利息が小さいことから利息キャッシュ負担は限定的であり、キャッシュフローの利払い余地は大きい。
dividend_policy_note: 会社予想で通期配当16.5円(期中配当12.5+期末12.5の方針)となっている。
payout_analysis: 計算上の配当性向は約18.5%(配当25円×発行株数 / 純利益ベース)で、配当のみの持続可能性は高い。自社株買いの情報はないため、総還元性向分析は行っていない。
fcf_coverage: 営業CF・フリーCFの明示数値が利用できないためFCFでのカバレッジは記載していないが、現金預金水準と低い有利子負債を勘案すると短期的な配当継続余地は高いと評価される。
ビジネスリスクとして、顧客側の支払サイクル長期化による運転資本負担増(売掛金DSO=107日)、為替変動による営業外損益の変動(為替差損益の発生実績あり)、製品構成や市場需要の変化に伴うマージン圧力が挙げられます。
財務リスクとしては、短期負債への依存(短期負債比率93%):リファイナンス/満期集中リスク、売掛金回収遅延がキャッシュフローへ与える影響が挙げられます。
主な懸念事項としては、DSOの長期化が継続すると営業キャッシュフローの質が低下する可能性がある点(優先度高)、短期負債集中は市場環境悪化時に流動性面の脆弱性を生む(優先度中)、営業外損益や有価証券売却益の比率が高まると利益の再現性が低下(優先度中)が挙げられます。
重要ポイントとして、利益率改善と高い現金保有により短中期の財務余力は良好、売掛金回収遅延(DSO=107日)と短期負債集中はモニタリング必須のリスク、ROEは7.0%とまだ投資魅力度の高いレンジではないが、改善トレンドは確認できる、有利子負債は小さく利払い負担は軽微(インタレストカバレッジ約75倍)、通期予想は達成可能に見えるが、運転資本改善が鍵が挙げられます。
注視すべき指標は、売掛金回収日数(DSO) - 改善傾向の有無、短期借入金残高の推移および借入構成の長期化(リファイナンス状況)、営業利益率および粗利率の推移(マージン持続性)、現金及び現金同等物と営業キャッシュフローの推移(キャッシュ創出の実態)、有価証券売却益等の非反復項目の占比です。
セクター内ポジションについては、同業他社に比べて財務基盤は保守的で流動性は良好だが、売掛金回収効率の悪さは同業平均に対する競争上の弱点になり得る。ROEは改善中だが市場での高ROE企業には及ばない。