- 売上高: 102.38億円
- 営業利益: 3.79億円
- 当期純利益: 2.56億円
- 1株当たり当期純利益: 80.40円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 102.38億円 | 99.96億円 | +2.4% |
| 売上原価 | 71.28億円 | 69.63億円 | +2.4% |
| 売上総利益 | 31.10億円 | 30.34億円 | +2.5% |
| 販管費 | 27.30億円 | 26.96億円 | +1.3% |
| 営業利益 | 3.79億円 | 3.37億円 | +12.5% |
| 営業外収益 | 88百万円 | 31百万円 | +181.4% |
| 営業外費用 | 78百万円 | 26百万円 | +198.5% |
| 経常利益 | 3.89億円 | 3.43億円 | +13.4% |
| 税引前利益 | 3.89億円 | 3.44億円 | +13.3% |
| 法人税等 | 1.34億円 | 1.18億円 | +13.5% |
| 当期純利益 | 2.56億円 | 2.26億円 | +13.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2.50億円 | 2.22億円 | +12.6% |
| 包括利益 | 3.20億円 | 2.09億円 | +53.1% |
| 支払利息 | 3百万円 | 3百万円 | -2.7% |
| 1株当たり当期純利益 | 80.40円 | 70.87円 | +13.4% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 70.48億円 | 66.36億円 | +4.12億円 |
| 現金預金 | 32.89億円 | 29.41億円 | +3.48億円 |
| 売掛金 | 30.27億円 | 28.95億円 | +1.32億円 |
| 棚卸資産 | 5.03億円 | 5.31億円 | -28百万円 |
| 固定資産 | 97.39億円 | 98.15億円 | -76百万円 |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 3,653.54円 |
| 純利益率 | 2.4% |
| 粗利益率 | 30.4% |
| 流動比率 | 213.3% |
| 当座比率 | 198.0% |
| 負債資本倍率 | 0.44倍 |
| インタレストカバレッジ | 113.54倍 |
| 実効税率 | 34.3% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +2.4% |
| 営業利益前年同期比 | +12.4% |
| 経常利益前年同期比 | +13.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +12.8% |
| 包括利益前年同期比 | +52.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 4.22百万株 |
| 自己株式数 | 1.10百万株 |
| 期中平均株式数 | 3.12百万株 |
| 1株当たり純資産 | 3,732.04円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 23.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| ClinicalTesting | 39.24億円 | 1.53億円 |
| DispensingPharmacy | 57.67億円 | 4.04億円 |
| MedicalDevicesAndMaintenance | 3.35億円 | 2百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 206.88億円 |
| 営業利益予想 | 7.75億円 |
| 経常利益予想 | 7.71億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 5.05億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 162.13円 |
| 1株当たり配当金予想 | 23.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の札幌臨床検査センターは、売上・利益ともに増収増益で着地し、マージンも小幅に改善した堅実な四半期だった。売上高は102.38億円で前年比+2.4%、営業利益は3.79億円で+12.4%、経常利益は3.89億円で+13.6%、当期純利益は2.50億円で+12.8%となった。粗利益は31.10億円、粗利率は30.4%と安定しており、販管費は27.30億円、販管費率は26.7%でコストコントロールが奏功した。営業利益率は3.70%(前期比+約34bp)、経常利益率は3.80%(同+約39bp)、純利益率は2.44%(同+約23bp)と、各段階で改善が見られる。非営業収益は0.88億円で、営業外収入比率は35.2%と示され、金利・配当等の寄与が収益に一定の押上げ効果を与えた。一方で、デュポン分解ベースのROEは2.1%と低位で、資本効率に課題が残る。総資産回転率は0.610倍、財務レバレッジは1.44倍と保守的なバランスシート構成が確認できる。流動比率213.3%、当座比率198.0%と流動性は十分で、短期借入金は0.30億円にとどまり、インタレストカバレッジは113.5倍と極めて健全だ。ROICは2.6%とベンチマーク(7-8%以上)を大きく下回り、投下資本に対する収益性に警鐘が鳴る。営業キャッシュフローやフリーキャッシュフローは未開示で、利益の現金化度合いは本時点で判定不能である。配当性向(計算値)は38.8%と中庸で、利益水準からみた配当負担は過大ではない。売上の伸び(+2.4%)に対して営業利益の伸び(+12.4%)が上回っており、正の営業レバレッジが働いたとみられる。売掛金30.27億円・棚卸5.03億円・買掛金21.96億円の水準から、運転資本の負担は管理可能な範囲にとどまる。非営業収益依存(営業外収入比率35.2%)の高さは、反転局面での利益変動性を増す潜在要因となるため留意が必要だ。今後は、価格・ミックス改善と検体数の安定成長、ならびに検査プロセスの自動化・効率化によるROICの引き上げが重要テーマとなる。総じて、収益は改善基調だが、資本効率とキャッシュフローの確認が次の評価の鍵である。
ROEは純利益率×総資産回転率×財務レバレッジで2.4%×0.610×1.44≒2.1%となる。3要素のうち、当期は純利益率が営業・経常段階でのマージン改善により最もポジティブに寄与したと評価する。総資産回転率は0.610倍と前期から大きなジャンプは想定しづらく、資産効率の構造的改善は限定的。一方、財務レバレッジは1.44倍と低く、保守的資本構成がROEの押上げを抑制している。営業面では、売上+2.4%に対して営業利益+12.4%と正の営業レバレッジが観測され、販管費率の引き締めが効いた可能性が高い。非営業収益(0.88億円)の寄与も経常段階の押上げ要因で、営業外収入比率35.2%という開示値は、安定的な配当・利息や有価証券関連収益の寄与を示唆する。もっとも、こうした非営業要因は持続性に不確実性があり、構造的なROE改善の核にはなりにくい。事業面の背景としては、感染症関連需要の平常化後の基盤需要と価格・ミックスの微改善、加えて検査プロセスの効率化がコストを吸収したとみられる。これらの改善は一部持続可能と考えるが、診療報酬改定や人件費上昇が逆風となるリスクは残る。懸念トレンドとして、ROICが2.6%と低水準で、資産効率(回転率)の改善が伴わない限り、ROEの持続的上昇は限定的になりやすい。
売上は+2.4%と緩やかな成長で、検体数の安定・単価ミックスの小幅改善が背景と推定される。営業利益が+12.4%と上回る伸びを示し、販管費の伸びを売上成長以下に抑制したことが示唆される。営業利益率は3.70%へ約34bp改善、経常利益率も約39bp改善と、収益性の改善が可視化された。非営業収益0.88億円の寄与が経常段階の押上げに寄与しており、成長の一部は金融収益に依存している点は留意点。利益の質は、営業段階の改善が主だが、キャッシュフロー未開示のため現金創出力の裏付けは不足。見通しとしては、- 人件費・エネルギーコスト上昇の吸収、- 診療報酬改定の影響、- 機器更新・自動化投資による効率化、- 地域医療機関向けの受託拡大、が成長とマージンのカギ。高成長シナリオは描きにくいが、適切な価格・ミックス管理とコスト最適化で低~中シングル成長下でも利益率改善の余地はある。
流動比率213.3%、当座比率198.0%と短期流動性は厚く、警告水準には該当しない。負債資本倍率0.44倍、自己資本比率(計算値)約69.4%(=116.43/167.86)と資本構成は極めて保守的。短期負債33.05億円に対して現金預金32.89億円、売掛金30.27億円があり、満期ミスマッチリスクは低い。長期借入金12.64億円を含む有利子負債は抑制され、インタレストカバレッジ113.5倍と金利負担耐性は非常に高い。オフバランス債務の開示はなく、現時点で特段の示唆なし(追加資料要確認)。買掛金21.96億円は運転資本の自然ヘッジとして機能し、運転資本は37.43億円と余裕を確保。総じて、財務健全性は高いが、余剰資本の活用効率(低ROIC)は課題。
営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローは未開示のため、営業CF/純利益やFCFベースでの品質判定はできない。販管費率の抑制と利益率改善は利益の質を示唆するが、売掛金30.27億円・棚卸5.03億円の運転資本動向がキャッシュ転換に与える影響は不明。運転資本操作の兆候(売掛期間の延伸・買掛の過度な伸長)は開示不足で判定不能。設備投資額も未開示のため、更新投資・成長投資のキャッシュ需要は読み切れない。配当・自社株買いのキャッシュアウトも不明につき、FCFカバレッジの持続可能性評価は留保する。
配当性向(計算値)38.8%は保守的で、利益水準に対する負担は適正と評価する。もっとも、営業CF・FCF未開示のため、現金ベースでの配当カバレッジは評価不可。自己資本厚く(自己資本比率約69%)、短期的な支払余力は十分だが、ROICの低位(2.6%)は資本配分最適化の観点から配当・投資バランスの再点検を促す。安定配当方針を維持しつつ、キャッシュ創出力の確認と余剰資本の効率的活用(設備の自動化投資、M&A厳選、自己株式の活用等)が中期的に望ましい。
ビジネスリスク:
- 診療報酬・検査点数の改定による単価下落リスク
- 感染症関連需要の平常化によるボリューム減速リスク
- 人件費・エネルギー費の上昇によるマージン圧迫
- 地域競合・大手ラボとの価格競争激化
- 品質・法規制コンプライアンス(検査精度・個人情報)リスク
財務リスク:
- ROIC 2.6%と低位で資本効率が悪化するリスク
- 非営業収益依存(営業外収入比率35.2%)による利益変動性
- 売掛金回収期間の長期化による運転資本負担(可能性)
- 金利上昇局面での金融収益減少または金利費用増加の影響
主な懸念事項:
- 資本効率の低さ(ROE 2.1%、ROIC 2.6%)
- キャッシュフロー未開示に伴う利益の現金化不確実性
- マージン改善の持続性(人件費インフレと点数改定の同時進行)
- 非営業要因への依存度の可視化不足(内訳未記載項目あり)
重要ポイント:
- 小幅増収に対し二桁の増益で、営業・経常・純利益率がそれぞれ約23〜39bp改善
- 財務体質は極めて健全(流動比率213%、負債資本倍率0.44x、ICR 113x)
- ROE 2.1%、ROIC 2.6%と資本効率は低位で改善余地が大きい
- 非営業収益の寄与が目立ち、利益の持続可能性評価には留意が必要
- CF未開示のためFCF・配当カバレッジの検証が次のチェックポイント
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益とフリーキャッシュフロー
- 販管費率と人件費の伸び率
- 検査単価(点数)動向と検体数(ボリューム)
- 売掛金回転日数・買掛金回転日数
- ROICと総資産回転率のトレンド
- 非営業収益の内訳(配当・利息・有価証券関連)と持続性
- 設備投資額と自動化投資の回収見通し
セクター内ポジション:
地域密着型の臨床検査事業として財務健全性は上位水準だが、規模拡大や高度化投資でマージン・ROICを押し上げる余地があり、資本効率面では同業上位に劣後。収益の安定性は高い一方、成長性は緩やかで、運転資本・投資効率の改善が差別化要因となる。
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