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97602026 第3四半期スタンダードJGAAP

進学会ホールディングス(9760) 2026年度第3四半期決算 増収16%

2026年度第3四半期の売上高は50.5億円(前年同期比+15.5%)、営業損失は8億円。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥50.5億¥43.8億+15.5%
営業利益−¥8.0億−¥3.7億−115.7%
経常利益−¥8.3億−¥3.8億−115.6%
純利益−¥10.0億−¥4.5億−124.3%
ROE(年換算)−16.4%−6.4%-

Executive Summary

増収にもかかわらず売上原価の増加が上回り、損失が拡大した点が本決算の要点である。売上高は50.5億円(前年比+15.5%)と伸長したものの、営業利益は△8.0億円(前年△3.7億円から赤字幅拡大)、経常利益は△8.3億円、純利益は△10.0億円となった。増収の主因は不動産事業の売買収益拡大だが、資金運用事業の損失拡大が連結損益を押し下げた。

業績変動要因

【売上高】売上高は50.5億円で前年比+15.5%増収。セグメント別では、資金運用事業が28.6億円(構成比56.6%、前年比+9.3%)と最大規模を占め、不動産事業が10.8億円(構成比21.4%、前年比+125.9%)と大幅増収した。一方、教育関連事業は7.3億円(同14.4%、前年比△11.2%)、スポーツ事業は2.5億円(同4.9%、前年比△3.5%)と減収した。

【損益】売上原価は54.5億円と前年比+27.0%増加し、売上高の伸び(+15.5%)を上回った結果、売上総損失3.9億円(前年は総利益0.9億円)に転落した。販管費は4.0億円で前年比△11.6%と抑制されたが、原価率悪化を吸収できず営業損失は7.96億円へ拡大した。セグメント別では、不動産事業が営業利益2.9億円(利益率26.6%)と収益に寄与した一方、資金運用事業は営業損失7.0億円(利益率△24.6%)と連結損失の主因となった。経常損失8.3億円から純損失10.0億円への乖離は法人税等1.7億円の計上によるもので、営業外・特別損益の影響は軽微である。結論として、増収減益(損失拡大)である。

セグメント別分析

不動産事業は売上高10.8億円(前年比+125.9%)、営業利益2.9億円(利益率26.6%)と主力の利益貢献事業である。資金運用事業は売上高28.6億円(同+9.3%)と最大規模だが、営業損失7.0億円(前年は1.4億円の損失)へ拡大し、連結損失の中心要因となった。教育関連事業は売上高7.3億円(同△11.2%)、営業損失1.2億円(前年2.1億円の損失から改善)。スポーツ事業は売上高2.5億円(同△3.5%)、営業損失0.3億円(前年0.1億円の損失から拡大)。報告セグメント計は5.7億円の損失で、全社費用等3.1億円を加え連結営業損失8.0億円となった。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は△15.7%で前年の△8.4%から7.4pt悪化し、純利益率も△19.8%へ低下した。粗利率はマイナス7.8%で、前年の2.0%から大幅悪化しており、原価管理が収益性の最大の課題である。【キャッシュ品質】現金及び預金は32.0億円で前年比22.8億円減少し、短期借入金77.0億円が有利子負債の全額を占める。【投資効率】ROEは年換算で△16.4%、総資産175.7億円に対し純資産は81.2億円と資産・資本ともに前年から縮小している。【財務健全性】自己資本比率は46.2%で前年の39.4%から改善したが、これは総資産減少(分母縮小)が主因であり、絶対的な資本蓄積の改善を意味しない。流動負債91.2億円に対し短期借入金が77.0億円を占め、短期資金繰りの管理が重要な局面にある。

キャッシュフロー分析

CF計算書データは開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は32.0億円で前年同期の54.8億円から22.8億円減少しており、資金の流出超過が続いている。この間、短期借入金は77.0億円へ6.7億円増加しており、借入による資金手当てが行われた一方で、純損失10.0億円の計上が現預金を圧迫した構図がうかがえる。売上債権等(未収入金)は39.7億円で前年比28.9億円減少し、流動資産全体の縮小に寄与している。総資産は175.7億円と前年の236.2億円から60.5億円減少しており、資産規模の縮小と資金繰りの逼迫が同時に進行している状況がうかがえる。

収益の質

営業外収益は0.2億円で売上高の0.5%にとどまり、受取配当金0.1億円が主体である。営業外費用は0.6億円で、うち支払利息0.4億円が含まれる。特別利益・特別損失はいずれも0.0億円台と規模が限定的であり、当期損失の本質は特別損益要因ではなく、営業段階での売上原価超過と資金運用事業の損失にある。経常損失8.3億円から純損失10.0億円への乖離は1.8億円で、主に法人税等1.7億円の計上によるものである。営業損益がマイナスの中でも税負担が発生しており、税効果が損失を緩和せず、むしろ最終損益を悪化させる形となっている点は収益の質を評価するうえで留意点となる。

業績予想・ガイダンス

通期売上高予想75.0億円に対しQ3累計の進捗率は67.4%で、標準的な75%を7.6pt下回る。通期営業損失予想2.8億円に対し、Q3累計で既に7.96億円の損失を計上しており、進捗率は284.3%に達している。同様に、経常損失予想3.3億円に対し累計損失8.3億円(進捗率250.9%)、純損失予想4.8億円に対し累計損失10.0億円(進捗率209.2%)と、いずれも予想を大きく超過する損失状況にある。会社は業績予想を修正しておらず、Q4単独で売上高24.5億円、営業利益5.2億円程度の黒字転換が必要となる計算であり、累計実績との乖離が大きい点は注目される。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円、通期配当予想も0円であり、配当性向は実質的に0%である。純損失が継続する中、当期は現金配当による株主還元は予定されていない。

リスク要因

  1. 資金運用事業の損失拡大: 売上高28.6億円に対しセグメント損失7.0億円、利益率△24.6%となっており、連結最大規模の事業が損失の主因となっている。運用資産の評価損益や案件採算の変動が連結業績を左右する構造にある。

  2. 短期資金繰りの逼迫: 有利子負債77.0億円の全額が短期借入金であり、現金及び預金32.0億円との比率は0.41倍にとどまる。現金預金は前年同期比22.8億円減少しており、借換えや資金調達条件の動向がモニタリングポイントとなる。

  3. 原価率悪化による粗利赤字: 売上原価が前年比+27.0%増加し、売上高の伸び+15.5%を上回った結果、粗利率は△7.8%となった。原価構造の改善が確認されない場合、増収が損失拡大に直結する状態が続く可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率−15.7%8.3% (3.6%–18.6%)−24.1pt
純利益率−19.8%6.1% (2.3%–12.8%)−26.0pt

収益性は業種中央値を大きく下回り、業種内で下位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)15.5%10.4% (-0.9%–19.9%)+5.1pt

売上高成長率は業種中央値を上回るが、収益性の低さと対照的な結果となっている。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高成長率+15.5%に対し売上原価は+27.0%増加し、粗利率が前年の2.0%から△7.8%へ悪化した。増収が損失拡大を伴う構造となっている点は収益性評価上の重要な観察事項である。

  2. 通期営業損失予想2.8億円に対しQ3累計は7.96億円の損失であり、進捗率は284.3%に達している。予想据え置きとの乖離が大きく、Q4の損益動向が今後の焦点となる。

  3. 有利子負債77.0億円の全額が短期借入金であり、現金/短期負債比率は0.41倍にとどまる。資金繰り面での借換え動向は財務健全性を評価するうえでの注視点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)284円
base(基準)292円
bull(強気)301円
算出前提
1株純資産(BPS)488円
調整後予想EPS−27.6円
株主資本コスト r10.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.0%
予想EPSの信頼度調整×1.000(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)

感応度: 株主資本コスト±1%で 285円〜300円、ω±0.1で 287円〜296円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。