クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥868.5億 | ¥795.0億 | +9.2% |
| 営業利益 | ¥138.9億 | ¥121.9億 | +14.0% |
| 経常利益 | ¥141.0億 | ¥123.8億 | +13.9% |
| 純利益 | ¥91.2億 | ¥81.7億 | +11.7% |
| ROE(年換算) | 17.5% | 16.0% | - |
Executive Summary
売上高成長を上回る利益成長により、増収増益かつ利益率改善を伴う決算となった。売上高は868.5億円(前年比+9.2%)、営業利益は138.9億円(同+14.0%)、経常利益は141.0億円(同+13.9%)、純利益(親会社株主に帰属する四半期純利益)は91.2億円(前年81.7億円)となった。増益率が増収率を上回った主因は、粗利率がわずかに低下する中での販管費抑制であり、営業レバレッジが効いた形である。
業績変動要因
【売上高】売上高は868.5億円で前年同期比+9.2%増加した。売上原価は649.8億円(同+9.7%)で売上原価の伸びが売上高をやや上回り、売上総利益率は25.2%と前年の25.5%から小幅に低下した。
【損益】販管費は79.8億円で前年同期比1.5%減少し、販管費率は9.2%と前年の10.2%から約1pt低下した。粗利率の低下を販管費抑制が吸収し、営業利益は138.9億円(同+14.0%)、営業利益率は16.0%(前年15.3%)に改善した。経常利益は141.0億円(同+13.9%)で、営業外収支は2.1億円の純収益にとどまり収益への影響は限定的である。特別損益は投資有価証券売却益0.7億円に対し減損損失2.1億円を含む特別損失2.2億円が計上され、純額1.4億円の損失となった。この一時的要因により純利益の伸び率(+11.7%)は営業・経常利益の伸び率をやや下回った。総じて増収増益であり、増益の主因は費用効率化による営業レバレッジの発現である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は16.0%で前年同期の15.3%から約0.7pt改善し、純利益率は10.4%で前年の10.2%から約0.2pt改善した。粗利率は25.2%とわずかに低下したが、販管費率9.2%への低下がこれを相殺している。【キャッシュ品質】現金及び預金は300.7億円で、有利子負債(長期借入金8.8億円のみ)を大きく上回るネットキャッシュ状態にある。売掛金・受取手形は209.3億円で前年から減少しており、売上拡大局面でも受取残高は抑制されている。【投資効率】ROE(年換算)は17.5%であり、自己資本比率76.6%という低レバレッジ下でも高い水準を維持している。研究開発費は2.7億円、売上高比0.3%と限定的である。【財務健全性】流動資産556.7億円に対し流動負債137.8億円と流動比率は高く、自己資本比率76.6%は前年から改善した。のれん85.2億円は総資産の9.4%、純資産の12.3%であり、管理可能な範囲にある。
キャッシュフロー分析
CF計算書の開示はないが、BS推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は300.7億円で前年の273.6億円から27.1億円増加し、有利子負債は長期借入金8.8億円に留まる。売掛金は209.3億円と前年から減少しており、利益成長に対して回収サイドの資金効率は改善方向にある。買掛金は51.9億円で前年からわずかに減少しており、支払サイドの負担も抑えられている。自己株式は前年比で増加し株主資本からの控除額が拡大しているが、純資産は695.2億円と積み上がりを維持しており、内部資金の蓄積が資本配分の余力を支えている構図である。
収益の質
経常的な収益力は営業利益の伸びに支えられており、営業外収支(純額2.1億円の収益)は売上高比0.3%と収益全体への影響は小さい。一方、特別損益は投資有価証券売却益0.7億円に対し減損損失2.1億円を含む特別損失2.2億円が計上され、純額1.4億円の損失となった。この一時的要因により、税引前利益139.6億円と経常利益141.0億円の間には差異が生じている。売掛金が前年から減少する一方で売上高は増加しており、収益と資金回収のタイミングにズレが生じている兆候はみられず、アクルーアルの観点からは収益の質は概ね良好と評価できる。ただし減損損失の計上は無形資産・のれんの収益性を継続的に注視する必要性を示している。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想に対するQ3累計の進捗率は、売上高74.1%(868.5億円/1,172.0億円)、営業利益75.5%(138.9億円/184.0億円)、経常利益75.8%(141.0億円/186.0億円)である。いずれも四半期進捗の標準的な水準である75%近傍にあり、通期計画との大きな乖離は見られない。EPS予想166.43円に対し、Q3累計EPSは118.20円である。
株主還元
通期の年間配当予想は1株当たり94.0円である。第2四半期配当は0円であり、配当は期末側に集中する配分構成となっている。期中平均株式数を用いた年間配当総額の概算は約71.8億円であり、通期の親会社株主に帰属する利益予想127.0億円に対する配当性向は約56.6%となる。純資産695.2億円、現金及び預金300.7億円という財務基盤は、この配当水準を支える余力を有している。
リスク要因
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技術投資・研究開発費の低さ: 研究開発費は2.7億円、売上高比0.3%にとどまる。情報サービス業では技術更新や人材投資が競争力の源泉となるため、この比率の低さは中長期の差別化力を注視する材料となる。
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売掛金回収期間の水準: 年換算の売掛金回収日数は概算で66日程度であり、比較的長めの水準にある。売上拡大局面で検収・請求タイミングが後ずれすれば、運転資本負担が増す可能性がある。
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のれん・無形資産の減損リスク: のれん85.2億円、無形固定資産171.8億円を保有し、当期は減損損失2.1億円を計上した。のれんは純資産の12.3%、総資産の9.4%と管理可能な範囲だが、買収資産の収益計画が未達となれば追加減損の可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 16.0% | 8.3% (3.6%–18.6%) | +7.7pt |
| 純利益率 | 10.5% | 6.1% (2.3%–12.8%) | +4.4pt |
自社の営業利益率・純利益率はいずれも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で優良な位置にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.2% | 10.4% (-0.9%–19.9%) | −1.2pt |
売上高成長率は業種中央値をわずかに下回るが、IQRの範囲内にあり成長スピードは業種内で標準的な水準である。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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売上高+9.2%に対し営業利益+14.0%となり、営業利益率は約0.7pt改善した。粗利率のわずかな低下を販管費抑制が吸収する構図であり、費用効率化が増益を主導している点が特徴である。
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ROE(年換算)17.5%、自己資本比率76.6%という低レバレッジ下での高収益性は、財務リスクを抑えつつ本業の収益力で成果を上げている構造を示している。
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研究開発費率0.3%と売掛金回収期間の長さは、情報サービス業における中長期の技術競争力および運転資本管理の観点から、今後の推移を継続的に確認すべき論点である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,138円 |
| base(基準) | 1,175円 |
| bull(強気) | 1,221円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 913円 |
| 調整後予想EPS | 174.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 56.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.29倍 / 6.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,143円〜1,209円、ω±0.1で 1,169円〜1,184円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。