- 売上高: 123.54億円
- 営業利益: 10.84億円
- 当期純利益: 8.24億円
- 1株当たり当期純利益: 86.09円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 123.54億円 | 111.14億円 | +11.2% |
| 売上原価 | 98.60億円 | 88.24億円 | +11.7% |
| 売上総利益 | 24.94億円 | 22.90億円 | +8.9% |
| 販管費 | 14.10億円 | 13.55億円 | +4.1% |
| 営業利益 | 10.84億円 | 9.35億円 | +15.9% |
| 営業外収益 | 65百万円 | 50百万円 | +28.6% |
| 営業外費用 | 4百万円 | 5百万円 | -14.1% |
| 経常利益 | 11.45億円 | 9.80億円 | +16.8% |
| 税引前利益 | 12.02億円 | 9.81億円 | +22.5% |
| 法人税等 | 3.78億円 | 3.13億円 | +20.8% |
| 当期純利益 | 8.24億円 | 6.68億円 | +23.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 8.23億円 | 6.67億円 | +23.4% |
| 包括利益 | 10.45億円 | 6.48億円 | +61.3% |
| 減価償却費 | 76百万円 | 20百万円 | +270.9% |
| 支払利息 | 2百万円 | 59万円 | +248.0% |
| 1株当たり当期純利益 | 86.09円 | 69.83円 | +23.3% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 110.68億円 | 108.20億円 | +2.49億円 |
| 現金預金 | 67.19億円 | 64.60億円 | +2.59億円 |
| 売掛金 | 41.79億円 | 41.53億円 | +26百万円 |
| 棚卸資産 | 1百万円 | 1百万円 | 0円 |
| 固定資産 | 44.60億円 | 42.50億円 | +2.10億円 |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 6.54億円 | 6.40億円 | +14百万円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -4.29億円 | -3.15億円 | -1.14億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 6.7% |
| 粗利益率 | 20.2% |
| 流動比率 | 314.8% |
| 当座比率 | 314.8% |
| 負債資本倍率 | 0.45倍 |
| インタレストカバレッジ | 524.43倍 |
| EBITDAマージン | 9.4% |
| 実効税率 | 31.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +11.2% |
| 営業利益前年同期比 | +15.9% |
| 経常利益前年同期比 | +16.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +23.3% |
| 包括利益前年同期比 | +61.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 10.80百万株 |
| 自己株式数 | 1.23百万株 |
| 期中平均株式数 | 9.57百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,120.61円 |
| EBITDA | 11.60億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 40.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 232.38億円 |
| 営業利益予想 | 19.25億円 |
| 経常利益予想 | 19.87億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 13.66億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 142.90円 |
| 1株当たり配当金予想 | 40.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のアイエックス・ナレッジ(9753)は、売上・利益ともに2桁成長で堅調、営業増益率が売上成長を上回る良好な四半期でした。売上高は123.54億円で前年比+11.2%、営業利益は10.84億円で+15.9%、経常利益は11.45億円で+16.7%、当期純利益は8.23億円で+23.3%と伸長しました。営業利益率は8.77%(=10.84/123.54)で、前年推計8.42%(=9.35/111.11)から約+35bp改善し、収益性の底上げが確認できます。純利益率も6.66%(=8.23/123.54)となり、前年推計6.00%(=6.67/111.11)から約+66bp改善しました。粗利率は20.2%と公表され、販管費率は11.41%(=14.10/123.54)で、スケール効果による営業レバレッジが効いています。営業外収益0.65億円のうち受取配当金0.50億円、受取利息0.03億円と、非資源・金融収入の寄与は限定的ながら経常増益を後押ししました。財務体質は強固で、現金預金67.19億円、流動比率314.8%、当座比率314.8%、負債資本倍率0.45倍と保守的な構成です。インタレストカバレッジは524倍と極めて高く、利払い負担は無視できる水準です。ROEは7.7%(デュポン分解:純利益率6.7%×総資産回転率0.796×財務レバレッジ1.45倍)で、自己資本が厚い中でも利益率と効率の改善で資本生産性を確保しています。ROICは17.7%と高水準で、投下資本に対する収益力の高さが際立ちます。一方で、営業CFは6.54億円にとどまり、営業CF/純利益は0.79倍と品質警告域(<0.8)で、運転資本流出の可能性が示唆されます。売掛金は41.79億円と大きく、期中の回収タイミングやプロジェクト進捗に伴う請求・回収のずれが営業CFの一時的な重石となった可能性があります。財務CFは-4.29億円で、配当や借入返済等の株主・債権者リターンが継続していると推察されます(配当総額は未記載)。配当性向は52.5%と試算され、利益成長とバランスした水準です。総合商社のような持分法投資利益への依存は見られず、本業(SI/受託開発等)起点の収益改善が中心です。今後は、受注残とプロジェクトマージンの維持、期末に向けた売掛金回収の進展に注目しつつ、利益成長の持続性とキャッシュフローの同期が鍵となります。
ROEは7.7%で、純利益率6.7%×総資産回転率0.796×財務レバレッジ1.45倍に分解されます。今期の改善を牽引したのは利益率で、営業利益率は8.77%と前年推計8.42%から約+35bp改善、純利益率も6.00%→6.66%へ約+66bp改善しました。改善の背景は、売上成長(+11.2%)を上回る営業利益成長(+15.9%)が示す営業レバレッジの顕在化で、販管費率の抑制とプロジェクトマージン改善(粗利率20.2%)が要因と考えられます。財務レバレッジ(1.45倍)は低位安定で、ROE改善への寄与は限定的ですが、低リスク・低レバレッジでのROE 7%台は質が高いと評価できます。これらの変化は構造的なコストコントロールや積算精度の向上による持続的要因が中心とみられる一方、上期は大型案件の進捗や検収タイミングに左右されやすく、四半期ブレは残ります。懸念トレンドとして、足元では売上原価の上振れ(人件費や外注費の上昇)が粗利率を圧迫しうるほか、成長投資に伴う販管費の先行(もし売上成長を上回る伸びに転じる場合)がリスクとなります。
売上は+11.2%の二桁成長で、受託開発・保守運用の堅調やDX需要の取り込みが示唆されます(セグメント詳細は未記載)。営業利益+15.9%、純利益+23.3%と増益率が売上成長を上回り、収益性改善を伴った質の良い成長です。営業外収益0.65億円の寄与は限定的で、成長は主に本業ドリブンです。今後の持続性は、受注残・パイプライン、稼働率、人員計画(採用・外注比率)、価格改定の浸透が鍵です。今期はROIC 17.7%と高い資本効率が確認でき、成長投資の回収が進んでいる可能性がありますが、投資CFの詳細が未記載のため評価は限定的です。営業CF/純利益が0.79倍と弱く、成長に伴う運転資本の積み上がりがキャッシュ創出のネックで、下期の回収進展が持続成長の前提となります。前提データの制約(セグメント別、受注高・受注残、投資CF内訳の未記載)により、成長ドライバーの精緻な分解はできていませんが、現状は本業の増益基調継続がベースシナリオです。
流動性は極めて健全(流動比率314.8%、当座比率314.8%)、支払能力は高く、満期ミスマッチリスクは低い。負債資本倍率0.45倍と保守的な資本構成で、金利上昇耐性も十分。オフバランス債務は未記載のため保守的に留意が必要。
営業CF/純利益は0.79倍と品質面の注意サイン。売掛金規模から運転資本の期ズレが主因とみられ、下期の回収進展が重要。FCFは投資CF未記載で評価不能だが、ネットキャッシュ厚く短期の流動性懸念は限定的。
配当性向は計算値52.5%で中庸。営業CFが利益を下回るためキャッシュベースの余裕はやや限定的も、手元資金と低レバレッジが下支え。FCF・配当総額未記載のため最終的な持続性判断は保留。
ビジネスリスク:
- 大型案件の検収遅延・品質問題による売上・利益の期ずれ
- 人件費・外注費の上昇による粗利率圧迫(エンジニア採用難・単価上昇)
- 顧客のIT投資サイクル変動(景気後退局面での投資抑制)
- クラウド/特定ベンダー依存の技術トレンド変化リスク
財務リスク:
- 営業CF/純利益0.79倍と運転資本由来のキャッシュ創出の弱さ
- 受取配当金等の営業外収益の変動による経常利益のブレ(0.65億円規模)
- オフバランス債務(リース・保証)の未開示による見落としリスク
主な懸念事項:
- 売掛金41.79億円規模の回収タイミング次第で下期のキャッシュ創出が左右される点
- 販管費の先行(採用・教育・マーケ)により営業レバレッジが剥落する可能性
- プロジェクト複雑化による赤字案件発生リスク
重要ポイント:
- 売上+11.2%、営業利益+15.9%、純利益+23.3%で、利益率改善を伴う健全な増収増益
- 営業利益率8.77%(前年比+約35bp)、純利益率6.66%(同+約66bp)とマージン拡大
- ROE 7.7%、ROIC 17.7%で資本効率は良好、低レバレッジでの収益力確保
- 営業CF/純利益0.79倍とキャッシュ創出が弱く、売掛金回収が短期課題
- 強固なバランスシート(流動比率315%、負債資本倍率0.45倍、現金67億円)で耐性高い
注視すべき指標:
- 受注高・受注残と稼働率(案件パイプラインの強さ)
- 売掛金回転日数(DSO)と営業CF/純利益の改善度合い
- 粗利率(外注比率・単価改定の進捗)と販管費率の推移
- 大型案件の検収進捗と一過性損益(投資有価証券関連等)の有無
- 人員計画(採用・離職)と外注単価動向
セクター内ポジション:
国内SI中堅の中では、低レバレッジかつ高ROICで資本効率が高く、利益率改善も進展。一方、キャッシュ創出は運転資本影響により短期的に弱めで、回収進展が評価の鍵。
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