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97402027 第1四半期プライムJGAAP

セントラル警備保障(9740) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は215億円(前年同期比+6.4%)、営業利益は19億円(同+6.4%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥215.0億¥201.9億+6.4%
営業利益¥19.0億¥17.8億+6.4%
経常利益¥19.0億¥17.9億+6.0%
純利益¥9.7億¥13.4億−27.5%
ROE(年換算)8.8%12.1%-

Executive Summary

本業は増収増益を維持したが、特別損失の影響で最終利益は大幅減益となった。売上高は215.0億円(前年比+6.4%)、営業利益は19.0億円(同+6.4%)、経常利益は19.0億円(同+6.0%)となり、いずれも過去数値を上回った。一方、純利益(連結の当期純利益)は9.7億円(同-27.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8.4億円(同-30.3%)に減少した。主因は前年同期に計上した固定資産売却益2.35億円が今期はほぼ剥落したこと、および当期に4.0億円の特別損失を計上したことである。

業績変動要因

【売上高】売上高は215.0億円で前年比+6.4%増収。セグメント別では主力のセキュリティ事業が209.7億円(同+6.3%)で連結売上の97.5%を占め、ビル管理・不動産事業は6.8億円(同+3.1%)となった。

【損益】営業利益は19.0億円(同+6.4%)、経常利益も19.0億円(同+6.0%)と、本業の増益は明確である。売上原価が前年比+7.5%増と売上成長率を上回り、粗利率は23.5%(前年24.3%)へ低下したが、販管費率が概ね横ばいで抑制されたため営業利益率は8.8%を維持した。他方、特別損失4.0億円(固定資産除売却損等)の計上と、前年計上の特別利益(固定資産売却益2.35億円)の剥落により税引前利益は15.0億円(同-26.0%)に圧縮され、純利益は同-27.5%となった。以上より、本決算は増収増益(営業・経常段階)と評価できるが、特別損益要因により最終利益は減益となっている。

セグメント別分析

セキュリティ事業は外部顧客向け売上高209.7億円(前年比+6.3%)、セグメント利益17.7億円(同+1.6%)、利益率8.5%(前年8.9%から約40bp低下)となった。増収に対し利益の伸びが限定的で、原価上昇の影響がうかがえる。ビル管理・不動産事業は売上高6.8億円(同+3.1%)、セグメント利益1.2億円(同+230.1%)、利益率17.9%(前年比大幅上昇)と高収益だが、連結売上構成比は2.5%にとどまり、連結収益性は主にセキュリティ事業の動向に依存する構造である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は8.8%で前年同期からほぼ横ばい。粗利率は23.5%で前年24.3%から低下し、原価上昇が確認される一方、販管費率の抑制により営業利益率は維持された。【キャッシュ品質】売掛金は13.2億円(前年19.4億円から-32.0%)、電子記録債権も大幅減少しており、営業債権の縮小がみられる。現金及び預金は174.8億円で前年比増加し、資金余力は改善している。【投資効率】ROE(年換算)は8.8%。純利益率は特別損失の影響で圧縮されており、営業段階の収益力に比べ最終利益ベースの資本効率は抑制されている。【財務健全性】自己資本比率は62.8%、流動資産381.0億円は流動負債206.2億円を大きく上回り、財務基盤は保守的である。有利子負債水準は低く、支払利息負担も限定的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の各区分(営業・投資・財務CF)の開示はないため、バランスシートの変動から資金動向を分析する。現金及び預金は174.8億円で前年同期比+8.4億円増加した。売掛金が19.4億円から13.2億円へ、電子記録債権も大幅に減少しており、営業債権の圧縮が現金増加の一因とみられる。この動きは売上債権の積み上がりによる利益の見かけ上の押し上げがないことを示唆し、収益の質を支える要素となる。ただし、特別損失4.0億円の計上が純利益を下押ししているため、純利益のみを基準とした資金創出力の評価には一時的要因の分離が必要である。

収益の質

営業利益・経常利益は前年比+6.4%、+6.0%と本業ベースでの増益が確認され、営業外収益・費用の規模もそれぞれ0.3億円程度と限定的で、経常段階までの収益の質は良好である。一方、税引前利益は特別損失4.0億円(固定資産除売却損等)の計上により圧縮され、前年計上の特別利益(固定資産売却益2.35億円)が今期は剥落した。この特別損益の変動が純利益(前年比-27.5%)と親会社株主帰属純利益(同-30.3%)の減少を主導しており、経常的な収益力の悪化ではなく一時的要因による下押しと整理できる。包括利益は7.5億円で純利益9.7億円を下回り、有価証券評価差額金-1.6億円、退職給付に係る調整額-0.6億円がその他有価証券評価やOCI項目でマイナスに寄与した。売上債権の減少は利益の質を損なう要因ではなく、むしろアクルーアル面では健全性を示している。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高780.0億円(前期比-0.9%)、営業利益35.0億円(同-22.2%)、経常利益36.0億円(同-23.4%)であり、いずれも前期比減少を見込む保守的な計画である。第1四半期の進捗率は売上高27.6%、営業利益54.3%、経常利益52.8%と、いずれも標準進捗率(25%)を大きく上回っている。特に営業・経常利益の進捗率は会社計画に対して高水準であり、通期予想が第2四半期以降の費用増加や利益率低下、季節性を織り込んだ前提となっている可能性がある。当四半期において業績予想の修正はないが、配当予想の修正は行われている。

株主還元

通期配当予想は1株当たり81円で、通期EPS予想163.9円に対する配当性向(配当のみに基づく)は49.4%である。年間配当81円のうち、第2四半期末に普通配当30円、記念配当10円の合計40円が予定されており、記念配当を含む点に留意が必要である。基礎的な株主還元水準を評価する際は、普通配当部分と記念配当部分を区分して比較することが望ましい。利益剰余金336.2億円、現金及び預金174.8億円と、配当支払いに対する原資は厚い。

リスク要因

  1. 原価上昇による収益性圧迫: 売上原価は前年比+7.5%増と売上高成長率+6.4%を上回り、粗利率は23.5%(前年24.3%)へ低下した。主力セキュリティ事業の利益率も8.5%(前年8.9%)へ低下しており、人件費等コスト上昇の価格転嫁・効率化が今後の焦点となる。

  2. 特別損益の変動による最終利益のブレ: 当期に特別損失4.0億円を計上し、前年計上の特別利益2.35億円が剥落したことで、税引前利益は前年比-26.0%、純利益は同-27.5%となった。特別損益要因の再発有無が今後の利益安定性に影響する。

  3. 事業セグメントの集中リスク: セキュリティ事業がセグメント利益の93.5%を占め、連結業績が同事業の原価率・契約条件・人員体制に大きく依存する構造である。ビル管理・不動産事業は高利益率だが売上構成比2.5%と小規模である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.8%8.0% (2.4%–15.8%)+0.8pt
純利益率4.5%5.9% (1.6%–10.7%)−1.4pt

営業利益率は業種中央値をわずかに上回るが、純利益率は特別損益の影響で中央値を下回っている。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)6.4%9.3% (0.4%–16.9%)−2.9pt

売上高成長率は業種中央値をやや下回り、IQR内の中位水準にとどまる。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益・経常利益は前年比+6.4%、+6.0%と本業の増益は継続しており、最終利益の減少は特別損益要因が主因である点は決算内容を評価する上での重要な区分点となる。

  2. 通期会社計画は営業利益35.0億円(前期比-22.2%)と保守的だが、第1四半期の進捗率は54.3%と高水準であり、会社計画の前提と実績の差異は今後の四半期進捗を確認する上での注目点となる。

  3. 売掛金・電子記録債権の大幅減少と現金及び預金の増加は、営業債権の質および資金余力の観点でポジティブな変化として観察される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,751円
base(基準)2,805円
bull(強気)2,821円
算出前提値
1株純資産(BPS)3,151円
調整後予想EPS180.3円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向49.4%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.89倍 / 15.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,729円〜2,884円、ω±0.1で 2,794円〜2,812円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(37%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。