クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥477.2億 | ¥394.9億 | +20.9% |
| 営業利益 | ¥49.0億 | ¥38.2億 | +28.4% |
| 経常利益 | ¥48.5億 | ¥30.2億 | +60.8% |
| 純利益 | ¥32.9億 | ¥16.6億 | +98.3% |
| ROE(年換算) | 12.2% | 7.1% | - |
Executive Summary
売上高の二桁成長を背景に、営業利益・経常利益・純利益がいずれも増益となり、増収増益の決算となった。売上高は477.2億円(前年比+20.9%)、営業利益は49.0億円(同+28.4%)、経常利益は48.5億円(同+60.8%)、純利益は32.9億円(前年16.6億円から+98.2%)となった。販管費の伸び率9.4%が売上成長率20.9%を下回り、営業レバレッジが効いたことに加え、営業外費用の減少と特別損益の押上げが純利益の伸びを増幅した。通期会社予想に対する進捗率は営業利益75.1%とほぼ計画線上だが、純利益は86.2%と先行している。
業績変動要因
【売上高】売上高は477.2億円で前年比+20.9%増収。セグメント別では主力のHighSchoolStudentSection(高校生部門)が229.5億円(構成比48.1%、利益率23.0%)と最大規模で高収益性を維持している。SportsBusinessSectionは134.9億円(構成比28.3%)だが利益率は4.4%と低く、PrimaryAndSecondaryStudentSectionは97.7億円(利益率17.4%)と健全な収益性を示す一方、BusinessSchoolSectionは9.0億円で営業損失1.8億円(利益率▲20.0%)と唯一の赤字セグメントである。
【損益】営業利益は49.0億円(同+28.4%)で、販管費の伸び率9.4%が売上成長率を下回ったことによる固定費吸収が主因。売上総利益率は前年からやや低下したが、販管費率の低下がこれを上回り営業利益率は10.3%に改善した。経常利益は48.5億円(同+60.8%)と営業利益の伸びを上回ったが、これは営業外費用が11.1億円から4.4億円へ大幅減少したことが寄与している。純利益は32.9億円(同+98.2%)で、特別利益2.5億円(特別損失0.3億円)による差引2.2億円の押上げを含む。増収増益であり、収益構造は営業段階での効率化と営業外・特別要因の双方に支えられている。
セグメント別分析
セグメント別営業利益は、HighSchoolStudentSectionが52.8億円と全社営業利益49.0億円を上回る規模で稼ぎ頭となっている。PrimaryAndSecondaryStudentSectionは17.0億円と2番目の利益貢献を示す一方、SportsBusinessSectionは売上規模の割に営業利益5.9億円(利益率4.4%)と収益性が相対的に低い。BusinessSchoolSectionは売上9.0億円に対し営業損失1.8億円で、他セグメントの利益を一部相殺している。全社営業利益率10.3%との比較では、高校生部門・小中学生部門が牽引役、スポーツ事業とビジネススクール事業が収益性の課題領域となっている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は10.3%、純利益率は6.9%で、いずれも前年同期(9.7%、4.2%)から改善している。年換算ROEは12.2%であり、純利益率・総資産回転率0.664倍・財務レバレッジ2.66倍の組み合わせで形成されている。【キャッシュ品質】包括利益75.2億円は純利益32.9億円を42.3億円上回り、その他有価証券評価差額金の増加41.5億円が主因であり、経常的な事業収益とは区別される評価益要素が純資産拡大に大きく寄与している。【投資効率】総資産回転率は0.664倍で、総資産の74.4%を固定資産が占め、投資有価証券が総資産の26.5%(254.2億円)を占める資産構成となっている。インタレストカバレッジは17.7倍と高く、支払利息負担への耐性は強い。【財務健全性】自己資本比率は37.6%で前年同期34.6%から改善した。流動比率は114.0%で、現金及び預金182.5億円は短期借入金17.9億円の約10倍にあたり、短期的な流動性は確保されている。有利子負債は229.2億円、Debt/Capital比率は38.9%である。
キャッシュフロー分析
CF計算書の直接開示はないが、BS推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は182.5億円で前年同期185.7億円からほぼ横ばいであり、事業成長に伴う資金需要を内部資金でおおむね吸収したとみられる。一方、短期借入金は17.9億円と前年同期比+10.0億円(+126.3%)増加し、長期借入金は211.3億円と同▲15.0億円減少しており、負債構成が短期側へ一部シフトしている。投資有価証券は254.2億円と前年同期比+60.6億円増加しており、投資活動における資金の一部が有価証券への投資に向けられたことがうかがえる。純資産は360.6億円と前年同期比+48.9億円増加し、その多くは評価差額金の拡大による部分である点に留意が必要である。
収益の質
純利益32.9億円のうち、経常的な事業収益の伸びに加え、営業外費用の減少(11.1億円→4.4億円)と特別損益純額2.2億円(特別利益2.5億円、特別損失0.3億円)が押上げに寄与しており、純利益の伸び率+98.2%を営業利益の伸び率+28.4%と同一視することはできない。営業外収益3.9億円の中心は受取配当金2.3億円であり、事業外の投資リターンが一定の役割を果たしている。包括利益75.2億円は純利益を42.3億円上回り、その差はその他有価証券評価差額金の増加41.5億円によるもので、市場価格変動に基づく評価益であり、当期の事業活動そのものから生じたアクルーアルとは性質が異なる。したがって、当期の増益は営業段階の効率化を土台としつつ、営業外・特別要因および評価益の影響を相応に含んでいる。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想は売上高647.6億円(前年比+17.2%)、営業利益65.3億円(同+34.1%)、経常利益63.7億円(同+64.3%)、純利益38.2億円である。Q3累計の進捗率は売上高73.7%、営業利益75.1%、経常利益76.2%、純利益86.2%となっており、営業利益はQ3標準進捗率75%とほぼ整合的である。純利益の進捗が先行しているのは、特別損益の押上げと営業外費用の減少が影響しており、通期の達成度評価は営業利益・経常利益の積み上がりを中心に見る必要がある。
株主還元
通期の1株当たり配当予想は150円、通期EPS予想144.91円に対する予想配当性向は約103.5%である。この配当性向は配当金のみを純利益で除した値であり、自社株買いを含む総還元性向ではない。第2四半期配当は0円で、配当は期末に集中する設計となっている。配当性向が100%を超える水準にあることは、当期利益のみを原資とすれば利益の内部留保を伴わない配当設計であることを意味し、利益剰余金228.3億円との比較では当面の支払余力は確保されているものの、配当の持続性は今後の利益成長に依存する。
リスク要因
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有価証券価格変動リスク: 投資有価証券は254.2億円で総資産の26.5%を占め、前年同期比+60.6億円(+31.3%)増加した。その他有価証券評価差額金は134.5億円に達し、包括利益と純資産の変動が市場価格に左右されやすい構造となっている。
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収益性ミックスの構造リスク: 売上総利益率は前年同期比で低下傾向にあり、販管費率の低下による吸収が続いている。SportsBusinessSection(利益率4.4%)とBusinessSchoolSection(利益率▲20.0%)の低収益セグメントが全社利益率を下押ししており、粗利益率の下げ止まりが今後の課題となる。
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配当性向・負債構成の変化: 予想配当性向は約103.5%と利益を上回る水準にあり、利益成長が鈍化した場合は内部留保の減少要因となる。加えて短期借入金が前年同期比+126.3%増加し、流動比率も114.0%へ前年同期の水準から低下しており、短期資金構成の変化は継続的な確認が必要である。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(healthcare)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 10.3% | 6.9% (3.0%–10.5%) | +3.4pt |
| 純利益率 | 6.9% | 5.3% (2.4%–7.7%) | +1.6pt |
自社の営業利益率・純利益率は業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い位置にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 20.9% | 8.6% (1.4%–16.0%) | +12.2pt |
自社の売上成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも上位のトップライン成長を示している。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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営業利益率は10.3%へ改善し、販管費の伸び率9.4%が売上成長率20.9%を下回ったことによる営業レバレッジが確認できる。増収と固定費吸収の組み合わせが増益の主因である。
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純利益の伸び率98.2%には、営業外費用の減少と特別損益純額2.2億円の寄与が含まれ、営業利益の伸び率28.4%と比べ質的に異なる要素を含む点は決算の注目ポイントである。
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投資有価証券の増加と評価差額金の拡大が純資産増加・包括利益の主因となっており、事業の経常的な収益力とは別に、資産保有構成が財務指標に与える影響が大きい点が特徴的である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,354円 |
| base(基準) | 1,400円 |
| bull(強気) | 1,414円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,370円 |
| 調整後予想EPS | 159.4円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 100.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.02倍 / 8.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,365円〜1,436円、ω±0.1で 1,399円〜1,401円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(86%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。