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96872026 第3四半期スタンダードJGAAP

KSK(9687) 2026年度第3四半期決算 増収・営業益32%増

2026年度第3四半期の売上高は190.6億円(前年同期比+10.3%)、営業利益は21.7億円(同+31.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社KSK

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥190.6億¥172.8億+10.3%
営業利益¥21.7億¥16.4億+31.7%
経常利益¥22.7億¥17.1億+32.9%
純利益¥17.1億¥12.3億+38.9%
ROE(年換算)12.7%9.8%-

Executive Summary

増収に加えて販管費の抑制が寄与し、営業利益以下が売上成長を大きく上回る増益となった決算である。売上高は190.6億円(前年比+10.3%)、営業利益は21.7億円(同+31.7%)、経常利益は22.7億円(同+32.9%)、純利益は17.1億円(前年12.3億円、同+38.9%)となった。増益の主因は粗利益率の小幅な低下(23.6%→23.3%)を上回る販管費率の改善(14.1%→12.0%)であり、強い営業レバレッジが働いた。

業績変動要因

【売上高】売上高は190.6億円で前年比+10.3%増収。セグメント別ではNetworkServiceが111.9億円(全体の58.7%)で最大構成比を占め、ITSolusion44.5億円、SystemCore34.2億円と続く。全セグメントが利益率20%超と収益性の高い事業構成である。

【損益】売上総利益は44.5億円(前年40.7億円)で、粗利益率は23.6%から23.3%へ約26bp低下した。一方、販管費は22.8億円へ1.5億円減少し、販管費率は14.1%から12.0%へ約210bp改善した。この結果、営業利益率は9.5%から11.4%へ上昇し、営業利益の増加額5.2億円は売上総利益の増加額3.7億円を上回った。特別損益はわずか(利益0.01億円)で業績への影響は軽微であり、経常利益22.7億円と税引前利益22.7億円はほぼ一致する。増収に加え販管費効率化が利益を押し上げた増収増益の決算である。

セグメント別分析

NetworkServiceは売上111.9億円・営業利益24.4億円(利益率21.8%)で売上・利益ともに全体の過半を占める中核事業である。ITSolusionは売上44.5億円・営業利益12.1億円(利益率27.1%)で3セグメント中最高の利益率を示す。SystemCoreは売上34.2億円・営業利益8.0億円(利益率23.4%)で、いずれのセグメントも20%を超える高収益体質にある。

主要財務指標

【収益性】営業利益率11.4%(前年9.5%)、純利益率9.0%(前年7.1%)はいずれも改善し、年換算ROEは12.7%と良好な水準にある。ROEは純利益率9.0%×総資産回転率約1.06回×財務レバレッジ約1.34倍で構成され、負債活用に依存しない収益性が支えとなっている。【キャッシュ品質】売掛金の年換算DSOは72日で、増収局面における回収期間の長期化が確認できる。【投資効率】売掛金は前年54.0億円から49.9億円へ減少しているが、DSO水準自体は請求・検収サイクルの管理対象である。【財務健全性】自己資本比率73.7%、流動比率360.4%、負債資本倍率0.34倍と保守的な資本構成であり、増益局面でも財務余力は厚い。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書のデータは開示範囲に含まれないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は57.7億円で前年53.2億円から4.5億円増加し、投資有価証券も71.5億円(前年60.0億円)へ増加している。総資産は240.5億円へ70.9億円拡大し、純資産も179.6億円へ増加しており、利益の蓄積と資産価値の変動が資産・資本両面を押し上げている。売掛金は49.9億円で前年54.0億円からやや減少しており、増収下でも売掛金残高自体は圧縮方向にある一方、年換算DSOは72日と回収サイクルの長さが観察される。

収益の質

経常利益22.7億円と税引前利益22.7億円はほぼ一致し、特別損益は利益0.01億円にとどまるため、当期の増益はほぼ本業の営業活動によるものと判断できる。営業外収益は1.0億円で売上高の0.5%と小規模であり、内訳は受取利息0.7億円、受取配当金0.3億円が中心で、一時的な収益への依存は見られない。実効税率は約24.5%で通常の範囲にある。包括利益は19.3億円で純利益17.1億円をやや上回り、その差は主に有価証券評価差額金1.9億円の増加によるもので、事業損益とは別に投資有価証券の時価変動が純資産に反映されている点は留意点となる。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対する進捗は、売上高が75.0%(標準進捗率75%と一致)、営業利益82.7%、経常利益84.0%、純利益87.0%であり、利益進捗が売上進捗を上回っている。特に純利益進捗は標準比で10pt超上振れており、通期計画達成に向けてはQ4の費用計上・税負担・案件採算が着地を左右する構図である。通期計画達成に必要なQ4売上高は63.4億円、Q4営業利益は4.5億円と算定される。

株主還元

通期予想の年間配当金は1株163.0円であり、通期予想EPS325.09円に対する予想配当性向は約50.1%となる。第2四半期配当は0円で、年間配当は期末配当への配分が大きい構成とみられる。利益剰余金151.7億円、現金及び預金57.7億円と配当支払いの余力は厚く、配当性向50%水準は利益に対して過大ではない。自社株買いの実績・計画は開示範囲に含まれず、総還元性向としては算定していない。

リスク要因

  1. 売掛金の回収期間長期化: 年換算DSOは72日で、一般的な健全性目安の60日を上回る。増収局面において運転資本の積み上がりが進むと、利益の現金化が遅れる可能性がある。

  2. 粗利益率の小幅低下: 粗利益率は23.6%から23.3%へ約26bp低下した。販管費率改善による営業利益率の押し上げが一時的なものであれば、今後の増益ペースが鈍化する可能性がある。

  3. 有価証券エクスポージャー: 投資有価証券は71.5億円で総資産の29.7%を占める。市場価格変動がその他有価証券評価差額金を通じて純資産・包括利益に影響を与える構造にある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率11.4%8.3% (3.6%–18.6%)+3.1pt
純利益率9.0%6.1% (2.3%–12.8%)+2.9pt

収益性は業種中央値を上回るが、上位IQR(18.6%)には届かず中位上位の位置づけにある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)10.3%10.4% (-0.9%–19.9%)−0.1pt

売上高成長率は業種中央値とほぼ同水準であり、成長性は業界平均的なレンジにある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高10.3%増に対し営業利益31.7%増・純利益38.9%増となり、販管費率の改善(14.1%→12.0%)を主因とする強い営業レバレッジが確認された。

  2. 営業利益率11.4%・年換算ROE12.7%は業種中央値(営業利益率8.3%)を上回る水準にあり、自己資本比率73.7%・流動比率360.4%と財務安全性も高い。

  3. 純利益の通期進捗率87.0%は標準進捗率を約12pt上回っており、Q4の費用・税負担・案件採算の動向が通期計画達成度を左右する構造的な観察点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,956円
base(基準)3,067円
bull(強気)3,102円
算出前提
1株純資産(BPS)2,962円
調整後予想EPS357.6円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向50.1%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.04倍 / 8.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,986円〜3,153円、ω±0.1で 3,065円〜3,071円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(87%)が標準(75%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。