- 売上高: 1,338.95億円
- 営業利益: 272.78億円
- 当期純利益: 100.66億円
- 1株当たり当期純利益: 27.89円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 1,338.95億円 | 1,575.91億円 | -15.0% |
| 売上原価 | 567.57億円 | 750.97億円 | -24.4% |
| 売上総利益 | 771.37億円 | 824.93億円 | -6.5% |
| 販管費 | 498.59億円 | 613.17億円 | -18.7% |
| 営業利益 | 272.78億円 | 211.76億円 | +28.8% |
| 営業外収益 | 17.18億円 | 30.36億円 | -43.4% |
| 営業外費用 | 4.43億円 | 60.70億円 | -92.7% |
| 経常利益 | 285.53億円 | 181.41億円 | +57.4% |
| 税引前利益 | 184.96億円 | 176.88億円 | +4.6% |
| 法人税等 | 84.30億円 | 59.24億円 | +42.3% |
| 当期純利益 | 100.66億円 | 117.64億円 | -14.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 100.52億円 | 117.50億円 | -14.5% |
| 包括利益 | 90.17億円 | 120.90億円 | -25.4% |
| 支払利息 | 47百万円 | 66百万円 | -28.8% |
| 1株当たり当期純利益 | 27.89円 | 32.64円 | -14.6% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 27.86円 | 32.63円 | -14.6% |
| 1株当たり配当金 | 28.00円 | 28.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 3,412.62億円 | 3,445.15億円 | -32.53億円 |
| 現金預金 | 2,433.64億円 | 2,477.60億円 | -43.96億円 |
| 売掛金 | 311.88億円 | 331.75億円 | -19.87億円 |
| 棚卸資産 | 61.63億円 | 48.40億円 | +13.23億円 |
| 固定資産 | 683.90億円 | 716.44億円 | -32.54億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 7.5% |
| 粗利益率 | 57.6% |
| 流動比率 | 557.0% |
| 当座比率 | 546.9% |
| 負債資本倍率 | 0.23倍 |
| インタレストカバレッジ | 580.38倍 |
| 実効税率 | 45.6% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -15.0% |
| 営業利益前年同期比 | +28.8% |
| 経常利益前年同期比 | +57.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -14.5% |
| 包括利益前年同期比 | -25.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 367.59百万株 |
| 自己株式数 | 7.03百万株 |
| 期中平均株式数 | 360.46百万株 |
| 1株当たり純資産 | 925.83円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 28.00円 |
| 期末配当 | 101.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Amusement | 3.63億円 | 42.17億円 |
| DigitalEntertainment | 0円 | 200.90億円 |
| Merchandising | 4.84億円 | 67.93億円 |
| Publication | 19百万円 | 47.86億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 2,800.00億円 |
| 営業利益予想 | 410.00億円 |
| 経常利益予想 | 410.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 169.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 46.88円 |
| 1株当たり配当金予想 | 25.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のスクウェア・エニックスHDは、減収ながら大幅な利益率改善で営業増益を確保した四半期である。売上高は1,338.95億円で前年比15.0%減と厳しいが、営業利益は272.78億円で同28.8%増、経常利益は285.53億円で同57.4%増と収益性の改善が際立つ。営業利益率は20.4%(=272.78/1,338.95)まで上昇し、前年の約13.5%から約690bp拡大したと推定される。経常利益率も21.3%と前年約11.5%から約980bp拡大し、受取利息12.45億円を中心とする営業外収益の寄与(営業外収入比率17.1%)が追い風となった。当期純利益は100.52億円で前年比14.5%減だが、売上減少に伴い純利益率は7.5%と前年約7.5%からほぼ横ばい(+約3bp)にとどまった。実効税率は45.6%と高水準で、税負担の増加が純利益の伸びを抑制したとみられる。粗利率は57.6%と高く、タイトルミックスやデジタル比率の上昇、販促費の効率化等が利益率の改善に寄与した可能性が高い。貸借対照表は総資産4,096.53億円に対し現金預金2,433.64億円を保有し、流動比率557%、当座比率547%と極めて厚い流動性を示す。負債合計は758.33億円、負債資本倍率0.23倍と保守的な資本構成で、インタレストカバレッジも580倍と財務耐性は非常に高い。ROEは3.0%と低位で、低い総資産回転率(0.327)と低レバレッジ(1.23倍)が資本効率を抑制している。ROICは16.4%と示され、投下資本ベースでは高収益だが、潤沢な現金がROE希薄化の要因となっている。キャッシュフロー情報は未開示のため、営業CF対純利益やFCFの確認ができず、利益のキャッシュ化の程度に不確実性が残る。配当は詳細未開示だが、計算上の配当性向471.7%は持続性に疑義がある(特別・期ずれ要因の可能性含む)。総じて、利益率構造は改善し、財務基盤は極めて強固である一方、成長持続性(売上反転)とキャッシュフローの裏付け、税率の正常化が今後の焦点となる。短期的にはコスト最適化と金利収益が利益を下支えするが、中期的なROE改善には成長投資の回転(資産回転率向上)と余剰資本活用が鍵となる。
・ROE分解(デュポン): ROE 3.0% = 純利益率7.5% × 総資産回転率0.327 × 財務レバレッジ1.23倍。・変動要因の特定: 同期は営業利益率の大幅改善が最大のドライバーで、売上減にもかかわらず営業増益を実現。純利益率は高税率で伸びが抑制、総資産回転率は0.327と低位(潤沢な現金による分母増)でROEの抑制要因。・ビジネス上の背景: タイトルミックス改善、デジタル販売比率の高さ、販管費の効率化が営業利益率を押し上げた一方、大きな現金保有と低レバレッジが資本効率を希薄化。受取利息の増加(12.45億円)は金利環境の追い風。・持続性評価: コスト効率の改善の一部は持続可能だが、営業外収益(利息)寄与は金利サイクルに依存し、また大作タイトルの発売タイミングにより利益率は変動しやすい。税率は期ズレや一過性要因で高止まりの可能性があり、平準化すれば純利益率は改善余地。・懸念トレンド: 売上は-15.0%減と縮小。販管費詳細(広告費・開発費の資産計上・償却)は未開示で、売上減少局面での固定費負担再増加リスクに留意。総資産回転率の低さはROEの構造的な制約で、余剰現金の活用が課題。
・売上持続可能性: 上期は前年比-15.0%と縮小。大型タイトルの発売サイクルと既存タイトル運営(MMO/モバイル)のMAU・課金動向が左右。現状は高マージン化で耐えているが、来期以降の新作投入ペース次第で反転余地。・利益の質: 営業外収益(主に受取利息)寄与が経常段階を押し上げる一方、営業利益率の改善が主因で本業の収益性は上向き。純利益は高税率で伸び悩み、下期に税率が平準化すれば押し上げ効果が見込める。・見通し: タイトルミックスとコストコントロールで通期の利益率は相対的に堅調と想定。ただし売上のボラティリティを踏まえ、下期の新作パイプライン、予約状況、ライブサービスKPI(DAU/ARPU/リテンション)のトレンドが決定的。
・流動性: 流動比率557%、当座比率547%と非常に強固。現金2,433.64億円が流動負債612.69億円を大幅に上回り、短期の支払い能力は極めて高い。・資本構成: 負債資本倍率0.23倍、自己資本3,338.20億円で健全。実質ネットキャッシュ企業と評価できる。・満期ミスマッチ: 流動資産3,412.62億円に対し流動負債612.69億円でミスマッチリスクは低い。・オフバランス: リース・コミットメント、コンテンツ制作の将来支出等の開示は本データに未記載のため評価保留。全体として財務健全性は非常に高く、警告水準(流動比率<1.0、D/E>2.0)には全く該当しない。
・営業CF対純利益: 未開示のため算出不可。したがって利益のキャッシュ化(収益認識と前受収益・運転資本の動き)の評価は限定的。・FCFと資本配分: 設備投資や開発投資(無形資産計上・償却)の金額未開示でFCFの持続可能性は判断保留。・運転資本: 売掛金311.88億円、棚卸資産61.63億円。デジタル主体のため在庫リスクは相対的に低い一方、前受金・契約負債(未開示)の変動がキャッシュフローのブリッジに大きく影響する可能性。・示唆: 下期は大型タイトル発売やセール期で前受/売掛の増減が発生しやすく、営業CF/純利益>1.0の持続性確認が重要。
・配当性向: 計算上471.7%と極めて高く、通常の利益水準に対しては非持続的な水準。特別配当や期ズレの影響、通期ベースでの平準化余地を勘案しても、長期的な持続性には疑義。・FCFカバレッジ: 営業CF・投資CF未開示で算出不可。現預金水準は厚く、短期的な配当原資は潤沢だが、継続可能性はFCF創出力次第。・方針見通し: 余剰資本の水準を踏まえ、自己株式取得や機動的配当政策の余地は大きいが、開発投資とM&Aの機会費用とのバランスが焦点。
ビジネスリスク:
- タイトル投入タイミングの偏重による売上ボラティリティ拡大
- ライブサービス(MMO/モバイル)のKPI悪化(DAU/ARPU/リテンション)
- 開発費の増大とヒット率低下による収益性圧迫
- プラットフォーム・手数料率変更(ストアフィー/レベニューシェア)の影響
- IPポートフォリオの陳腐化リスク
財務リスク:
- 高い実効税率の継続による純利益率抑制
- 営業外収益(利息)への相対的依存度上昇と金利サイクル逆回転リスク
- 為替変動による売上・費用の目減り(多通貨売上/コスト)
- 開発投資の資産計上・減損リスク(無形資産46.05億円は小さいがパイプラインの将来負担は潜在)
主な懸念事項:
- 売上高が前年比-15.0%と縮小し、成長トレンドが不透明
- キャッシュフロー情報未開示により利益のキャッシュ化を検証できない
- 配当性向が計算上471.7%と高水準で持続性に懸念
- 総資産回転率0.327と低く、ROEが3.0%にとどまる構造的制約
重要ポイント:
- 売上減でも営業利益率が約690bp改善し、収益性は大幅に向上
- 経常利益率は営業外収益寄与もあり約980bp拡大
- 純利益は高税率で伸び悩み、純利益率の改善は限定的
- 極めて強固なネットキャッシュと高流動性で財務耐性は非常に高い
- ROEは3.0%と低位で、余剰資本と総資産回転率の低さがボトルネック
- 配当性向は一時的に高く、通期・FCFでの裏付け確認が必要
注視すべき指標:
- 下期の新作ローンチ計画と予約/レビュー指標
- ライブサービスKPI(MAU/DAU、ARPU、課金率、継続率)
- 販管費の推移(広告費・ユーザー獲得コスト効率)
- 開発投資の資産計上/償却・減損の有無
- 実効税率の平準化見通し
- 営業CF/純利益、FCFの回復度
- 為替動向と地域別売上ミックス
セクター内ポジション:
国内大手ゲーム各社と比較して財務安全性は最上位クラス、利益率も上期時点で良好。一方で売上のモメンタムとROEは見劣りし、成長反転と余剰資本活用の実行力が相対評価の分岐点。
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