- 売上高: 29.30億円
- 営業利益: 2.85億円
- 当期純利益: 2.02億円
- 1株当たり当期純利益: 72.71円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 29.30億円 | 27.07億円 | +8.2% |
| 営業利益 | 2.85億円 | 2.40億円 | +18.8% |
| 営業外収益 | 13百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 4百万円 | - | - |
| 経常利益 | 2.93億円 | 2.49億円 | +17.7% |
| 税引前利益 | 2.43億円 | - | - |
| 法人税等 | 78百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 2.02億円 | 1.65億円 | +22.4% |
| 支払利息 | 4百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 72.71円 | 59.42円 | +22.4% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 9.08億円 | - | - |
| 現金預金 | 87百万円 | - | - |
| 固定資産 | 50.15億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 40.52億円 | - | - |
| 無形資産 | 2百万円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 6.9% |
| 流動比率 | 70.7% |
| 当座比率 | 70.7% |
| 負債資本倍率 | 1.21倍 |
| インタレストカバレッジ | 69.19倍 |
| 実効税率 | 31.9% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +8.3% |
| 営業利益前年同期比 | +18.4% |
| 経常利益前年同期比 | +17.5% |
| 当期純利益前年同期比 | +22.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 2.82百万株 |
| 自己株式数 | 33千株 |
| 期中平均株式数 | 2.79百万株 |
| 1株当たり純資産 | 988.88円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 10.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| CinemaAmusement | 13.72億円 | 1.99億円 |
| RealEstate | 15.59億円 | 3.49億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 36.60億円 |
| 営業利益予想 | 2.30億円 |
| 経常利益予想 | 2.40億円 |
| 当期純利益予想 | 1.55億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 55.60円 |
| 1株当たり配当金予想 | 10.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社きんえい(単体、JGAAP)の2026年度Q3は、売上高29.30億円(前年同期比+8.3%)、営業利益2.85億円(+18.4%)、経常利益2.93億円(+17.5%)、当期純利益2.02億円(+22.4%)と、増収・大幅増益を確保しました。売上伸長に対し営業利益の伸びが上回っており、営業レバレッジが効いた決算です(推定DOL約2.2倍)。営業外収益0.13億円、営業外費用0.04億円とネット0.09億円の寄与があり、経常利益を押し上げました。一方、経常利益2.93億円から税引前利益2.43億円へ約0.50億円の特別損失が発生したとみられ、実効税率は約31.9%で平準的水準です。純利益率は6.9%(2.02/29.30)、総資産回転率0.495倍、財務レバレッジ2.15倍から算出されるROEは7.3%と、資本効率は堅調です。固定資産が総資産の約84.7%(50.15/59.19)を占める資産構成で、キャピタル・インテンシブな体質がうかがえます。流動比率70.7%、当座比率70.7%と短期流動性はややタイトで、運転資本は▲3.76億円とマイナスですが、営業利益に対する支払利息は小さくインタレストカバレッジは69.19倍と非常に厚いです。総負債33.42億円、純資産27.57億円で負債資本倍率1.21倍と、レバレッジは適度な範囲に収まっています。短期借入金2.50億円・長期借入金0.05億円、現金預金0.87億円から推計するネット有利子負債は約1.68億円とコンパクトです。EPSは72.71円、PBR算定の参考となる1株当たり純資産は約988.88円と試算されます。配当性向は14.0%と低位で、利益進捗対比の配当負担は軽く、平時の持続可能性は高いと評価します。ただし、営業CF・投資CF・FCF情報が未開示であり、キャッシュフローの質と配当のFCFカバレッジは判断が限定的です。特別損失(推定0.50億円)の内容は未開示で、来期以降の再発性有無が利益の平準性評価の焦点になります。全体として、増収・増益、利益率改善、余裕ある利払い能力、適度なレバレッジというポジティブな構図である一方、流動性のタイトさとキャッシュフロー開示の欠落が短期の注視点です。今後は営業CFの実勢、設備投資の規模・タイミング、短期借入のロールオーバー動向、特損の性質を見極めることが重要です。データは四半期累計の単体ベースで、XBRL未記載項目が多く、分析の一部は計算・推定に依拠しています。
ROE分解(デュポン): 純利益率6.9% × 総資産回転率0.495 × 財務レバレッジ2.15倍 = ROE約7.3%(報告値と一致)。純利益率は前年より改善(営業利益+18.4%が主因)し、営業外収支(+0.09億円)も小幅に寄与。売上高29.30億円、営業利益2.85億円から営業利益率は約9.7%と試算(参考値、報告ベースは未開示)。経常→税前で約0.50億円の特別損失が発生したため、最終利益はやや抑制されましたが、実効税率31.9%は標準的です。営業レバレッジ: 売上+8.3%に対して営業利益+18.4%で、推定DOL約2.2倍とコスト固定化の効きにより利益感応度が高い局面。営業外: 受取利息0.03億円、支払利息0.04億円でネット利息費用は▲0.01億円ながら、その他営業外収益が寄与し経常段階を支援。資産効率: 総資産回転率0.495倍は固定資産偏重の影響で中位やや低め。全体として、利益率は改善基調、資本効率は妥当、固定費吸収の進展が確認できます。
売上は29.30億円で+8.3%と堅調。単体ベースでの増収はコア事業の需要回復または価格/稼働率の改善の反映とみられます。営業利益+18.4%から、売上総利益率の改善または費用コントロールの進展が示唆されます(販管費・売上原価の内訳未開示のため詳細不明)。経常利益+17.5%と高い伸びだが、特別損失(推定0.50億円)が税前で成長率を一時的に抑制。純利益+22.4%は税効果と営業段階の改善が寄与。利益の質は、営業段階の伸長が主因で良好と評価するが、特損の再発性次第で変動の余地あり。見通しは、現時点では営業レバレッジが効く局面が継続すれば通期も増益が期待できる構図。ただし、固定資産比率が高く、需要変動時には逆方向のレバレッジが働くリスクも内包。未開示の設備投資計画・更新投資の規模により、短期的な減価償却・保守費用が利益成長を圧迫する可能性があります。
流動性: 流動資産9.08億円、流動負債12.85億円で流動比率70.7%、当座比率70.7%。運転資本▲3.76億円と短期流動性はタイト。現金預金0.87億円は短期借入金2.50億円に比して小さく、運転資金は借入依存の可能性。支払能力/レバレッジ: 総負債33.42億円、純資産27.57億円、負債資本倍率1.21倍と適度な水準。有利子負債(短期2.50、長期0.05)計2.55億円に対し、推定ネット有利子負債は約1.68億円(現金0.87差引)。インタレストカバレッジ69.19倍で利払い余力は極めて高い。資本構成: 自己資本比率は未開示だが、概算で46.6%(27.57/59.19)と見積もられ、財務の耐性は一定水準。固定資産比率が84.7%と高く、資産流動性は低い点に留意。
営業CF、投資CF、FCFはいずれも未開示のため、利益からキャッシュ創出力への橋渡し評価は限定的。利益の質は、営業利益の増勢と低い利払い負担から総論ポジティブだが、運転資本が▲3.76億円である点は短期CFに逆風となり得る。減価償却費・設備投資額が未開示のため、EBITDAおよび維持更新投資後のFCFの持続性は評価不能。営業外のプラス要因(純額+0.09億円)は現金性の高い利息・その他収益中心で一過性の大きな要因は見られない一方、特別損失(推定0.50億円)のキャッシュ影響は内容次第(減損は非現金、災害・撤退費は現金流出)で差異が生じる。現金残高0.87億円と短期借入2.50億円の組み合わせから、資金繰りは金融機関ラインの安定性に依存する局面が想定され、営業CFの季節性・回収サイトのモニタリングが重要。
配当性向は14.0%と低位で、EPS72.71円に対する仮定配当は約10.2円/株相当(参考試算)。期中平均株式数2,788,009株ベースの配当総額は約0.28〜0.29億円規模と推計され、純利益2.02億円に対するカバレッジは十分。ただし、FCFが未開示のため、FCFベースの配当余力は判断不能。現金残高0.87億円は推計年間配当(約0.28億円)を現金ベースで約3.1倍カバー可能だが、運転資金の逼迫と短期借入の存在を踏まえると、資金配分は営業CFや借入枠の状況次第。方針面では低配当性向を維持し内部留保の積み上げを優先していると解釈でき、利益進捗が続けば増配余地はある一方、キャッシュ創出と投資需要のバランスが前提となります。
ビジネスリスク:
- 固定費比率が高いとみられ、需要減少局面でマージンが急速に圧迫されるリスク(営業レバレッジの逆回転)
- 特別損失(推定0.50億円)の発生要因が不明で、再発性次第で利益の平準性に影響
- 固定資産比率が高く、資産流動性が低いことによる事業ポートフォリオの柔軟性制約
- 価格転嫁・稼働率に依存した収益構造で、景気・消費動向の変動影響を受けやすい
財務リスク:
- 流動比率70.7%、運転資本▲3.76億円と短期流動性がタイト
- 現金0.87億円に対し短期借入2.50億円とロールオーバー依存の可能性
- キャッシュフロー(営業/投資/フリー)未開示による資金繰りの不透明感
- 特別損失の内容次第で将来の追加現金流出リスク(撤退費用・補修費など)
主な懸念事項:
- 四半期時点の短期資金繰り(運転資金マイナス)の継続性
- 特別損失の性質・再発性の確認
- 設備投資計画・減価償却の水準と利益・CFへの影響
重要ポイント:
- 増収(+8.3%)に対し営業利益(+18.4%)が大きく伸長、営業レバレッジが顕在化
- ROE7.3%はデュポン分解とも整合し、資本効率は堅調
- インタレストカバレッジ69.19倍で利払い余力は非常に高い
- 流動比率70.7%・運転資本▲3.76億円と短期流動性は課題
- 固定資産比率84.7%で資産流動性は低いが、レバレッジは適度(負債資本倍率1.21倍)
- 特別損失推定0.50億円の一過性評価が短中期の利益見通しの鍵
注視すべき指標:
- 営業キャッシュフローと運転資本の推移(回収・在庫・前受/未払の動き)
- 設備投資額と減価償却費(EBITDA・FCFへの影響)
- 短期借入金の残高推移と調達条件(金利・コミットメントライン)
- 特別損失の内訳・再発性(減損/除却/撤退関連)
- 営業利益率の持続性(価格・稼働率・コストコントロール)
セクター内ポジション:
同業中小型内では、利益率・ROEは中位〜やや良好、レバレッジは抑制的で健全。一方、流動性指標は相対的に弱く、固定資産偏重で資産回転は低め。金利耐性は高いが、キャッシュフロー開示不足が相対評価の制約要因。
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