記事一覧に戻る
95532026 第1四半期グロースJGAAP

マイクロアド(9553) 2026年度第1四半期決算 増収・営業益224%増

2026年度第1四半期の売上高は45.6億円(前年同期比+17.7%)、営業利益は4億円(同+223.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥45.6億¥38.7億+17.7%
営業利益¥4.0億¥1.2億+223.8%
経常利益¥3.9億¥0.7億+421.9%
純利益¥3.0億−¥0.2億+1481.8%

Executive Summary

売上高の二桁成長に営業レバレッジが加わり、営業利益・経常利益とも大幅増益となった。売上高は45.57億円(前年比+17.7%)、営業利益は3.98億円(同+223.8%)、経常利益は3.85億円(同+421.9%)となった。親会社株主に帰属する四半期純利益は3.04億円で、前年同期の0.22億円の損失から黒字転換した。増収率を大きく上回る増益率は、費用増加の抑制ないし採算性の高い案件構成を示唆する。

業績変動要因

【売上高】売上高は45.57億円で前年同期比+17.7%増加した。データプラットフォーム事業の単一セグメントであり、事業別の内訳開示はないが、通期計画の売上成長率11.3%を上回るペースでの拡大となっている。

【損益】営業利益は3.98億円(同+223.8%)、経常利益は3.85億円(同+421.9%)と大幅増益となった。営業利益率は8.7%で前年同期の3.2%から約5.5pt改善し、売上高6.84億円の増加に対し営業利益は2.75億円増加した。営業利益から経常利益への差は0.13億円にとどまり、営業外収支による利益流出は限定的である。親会社株主帰属四半期純利益は3.04億円で前年同期の損失から黒字転換した。増収に加え利益率も改善しており、増収増益と結論できる。

セグメント別分析

当社グループはデータプラットフォーム事業の単一セグメントであり、セグメント別の売上・損益は開示されていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は8.7%で前年同期の3.2%から約5.5pt改善、経常利益率は8.5%、純利益率は6.7%で前年同期のマイナス0.6%から大きく改善した。【キャッシュ品質】親会社株主帰属純利益3.04億円に対し包括利益は3.15億円であり、両者の乖離は小さく利益の質を毀損する要因は限定的である。【投資効率】年換算ベースの総資産回転率は約1.84倍、財務レバレッジは約2.33倍であり、収益性改善とあわせて年換算ROEは高水準となっている。【財務健全性】自己資本比率は38.7%で前年同期の38.2%から上昇し、総資産98.83億円、純資産42.41億円といずれも前年から拡大しており、増益と資本基盤強化が並行している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表からは資金動向の一端が確認できる。総資産は前年同期比7.34億円増加し98.83億円となり、純資産も3.44億円増加して42.41億円となった。純資産の増加は主に当期の黒字転換による利益蓄積を反映しているとみられ、自己資本比率も38.2%から38.7%へ上昇している。総資産の伸び(8.0%増)が純資産の伸び(8.8%増)をやや下回ることから、負債面での大幅な積み増しは見られず、資産拡大と資本基盤の強化が同時に進んだ局面といえる。

収益の質

親会社株主帰属四半期純利益3.04億円に対し、四半期包括利益は3.15億円とほぼ同水準であり、その他有価証券評価差額等の非経常的な変動要因による乖離は小さい。営業利益から経常利益への減少額は0.13億円にとどまり、営業外費用の負担は限定的で、経常利益は営業活動による利益をおおむね反映している。特別損益項目は開示上目立った計上がなく、当期の増益は一時的要因ではなく本業の収益力改善によるものと判断できる。もっとも、Q1の営業利益率8.7%は通期計画の4.7%を大きく上回っており、四半期ごとの収益認識やコスト計上のタイミングが利益率に影響している可能性があり、通年での平準化を確認する必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画は売上高174.44億円(前年比+11.3%)、営業利益8.15億円(同+33.0%)、経常利益7.61億円(同+43.4%)である。Q1実績の進捗率は売上高26.1%に対し、営業利益48.8%、経常利益50.6%、純利益45.9%と、利益面で標準的な25%進捗を大きく上回っている。Q1営業利益率8.7%は通期計画の営業利益率4.7%を上回っており、通期計画には一定の保守性がある一方、後続四半期での投資増加や案件構成の変化により利益率が平準化する可能性も想定される。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。

株主還元

通期予想の年間配当金は1株当たり0円であり、前年同期に続き無配方針である。通期予想純利益6.63億円に対する予想配当性向は0%となり、現時点の資本配分は配当還元よりも内部留保を通じた事業投資・財務基盤の維持を優先する形となっている。自社株買いに関する情報は開示されていない。

リスク要因

  1. 利益率平準化リスク: Q1営業利益率8.7%は通期計画4.7%を約4pt上回っており、高採算案件や収益計上の四半期偏在が解消された場合、後続四半期の利益率低下により通期利益の上振れ余地が縮小する可能性がある。

  2. 広告・データ市場の需要変動リスク: データプラットフォーム事業は広告主の予算配分や消費動向の影響を受けやすく、固定費を抱える中で売上成長が鈍化した場合、営業レバレッジが逆方向に作用し利益率を圧迫する可能性がある。

  3. 比較基準の歪みリスク: 前年同期は親会社株主帰属四半期純利益がマイナス0.22億円であったため、純利益の大幅増加率は低い比較基準による増幅を含む。営業利益率・経常利益率の趨勢的な改善で実態を評価する必要がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.7%12.1% (6.7%–26.0%)−3.4pt

営業利益率は業種中央値を下回るが、業種IQRの下限は上回る水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)17.7%11.9% (3.6%–25.6%)+5.8pt

売上高成長率は業種中央値を上回り、業種内でも相対的に高い成長を示している。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高17.7%増に対し営業利益223.8%増となり、Q1では明確な営業レバレッジが確認された。営業利益率は前年同期比約5.5pt改善し8.7%に達している。

  2. 通期計画に対する利益進捗率は営業利益48.8%、経常利益50.6%と、標準的な25%進捗を大きく上回る。Q1の高採算が通年でどこまで持続するかが今後の焦点となる。

  3. 自己資本比率は38.2%から38.7%へ上昇し、増益による利益蓄積と資本基盤の強化が同時に進行している。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)176円
base(基準)186円
bull(強気)189円
算出前提
1株純資産(BPS)155円
調整後予想EPS26.7円
株主資本コスト r10.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向0.0%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.20倍 / 7.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 180円〜192円、ω±0.1で 185円〜187円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(46%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。

マイクロアド(9553) 2026年度第1四半期決算 増収・営業益224%増