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94662026 第3四半期スタンダードJGAAP

アイドママーケティングコミュニ…(9466) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は36.8億円(前年同期比-18.4%)、営業利益は2.3億円(同-36.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/情報・通信業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥36.8億¥45.1億−18.4%
営業利益¥2.3億¥3.6億−36.6%
経常利益¥2.3億¥3.7億−36.9%
純利益¥1.6億¥2.7億−42.4%
ROE(年換算)6.2%10.9%-

Executive Summary

売上高の減収に販管費の下方硬直性が重なり、営業・経常・純利益ともに二桁減益となった決算である。売上高は36.8億円(前年同期45.1億円、YoY-18.4%)、営業利益は2.3億円(同3.6億円、YoY-36.6%)、経常利益は2.3億円(同3.7億円、YoY-36.9%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1.6億円(同2.7億円、YoY-42.4%)となった。粗利益率は25.8%へ改善したものの、販管費率が19.5%へ上昇し営業レバレッジが逆方向に働いたことが減益の主因である。

業績変動要因

【売上高】単一セグメントの統合型販促支援事業において、売上高は36.8億円と前年同期比18.4%減少した。顧客の販促投資需要または案件量・単価の弱さが減収の背景にあるとみられる。

【損益】売上総利益は9.5億円(同16.1%減)で、粗利益率は25.8%と前年同期の25.1%から約72bp改善し、原価管理自体は相対的に改善している。一方、販管費は7.2億円と6.4%の減少にとどまり、売上高の減少率を大きく下回ったため、販管費率は19.5%と約251bp上昇した。この費用吸収不足により営業利益は2.3億円(同36.6%減)、経常利益も同水準の減益となった。前年同期にあった事業譲渡益0.4億円を含む特別利益が当期は無いため、税引前利益の減少率(-44.3%)は営業利益の減少率を上回り、純利益は1.6億円(同42.4%減)となった。減収減益に区分される。

セグメント別分析

当社グループは統合型販促支援事業の単一セグメントであり、セグメント別の開示は省略されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は6.2%で前年同期の8.0%から約180bp低下、純利益率は4.2%で前年同期の6.0%から約177bp低下した。粗利益率は25.8%で前年同期の25.1%から改善している。【キャッシュ品質】売掛金は7.5億円と前年同期比48.2%増加し、売上高減少と逆行しており運転資本の質は注視を要する。仕掛品比率は高水準にあり、案件進行中の原価滞留リスクが示唆される。【投資効率】年換算ROEは6.2%で、純利益率4.2%×総資産回転率1.047倍×財務レバレッジ1.41倍に分解され、利益率と資産回転率の両面で改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率は71.0%(前年72.5%)、流動比率は313.8%と厚く、有利子負債3.3億円に対しインタレストカバレッジは59倍超と利払い余力は高い。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の詳細開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は21.0億円で前年同期の22.0億円からわずかに減少した。長期借入金は3.3億円と前年同期の4.0億円から18.7%圧縮されており、財務面での資金流出があったとみられる。一方、売掛金が2.4億円増加、買掛金・電子記録債務も合計で2.3億円超増加しており、運転資本の拡大が資金効率に影響している可能性がある。投資有価証券は6.0億円へ1.0億円増加しており、余資の一部が投資に振り向けられている。総じて現金水準は高いまま維持されており、事業活動への資金余力は確保されている。

収益の質

当期の経常利益は営業利益2.3億円に営業外損益差引0.04億円の黒字を加えた水準にとどまり、受取配当金や為替差益といった小幅な項目で構成され、経常的な収益力は主に本業に依存している。前年同期には事業譲渡益0.4億円を含む特別利益があったが、当期は特別損益がなく、税引前利益の減少率が営業利益の減少率を上回る結果となった。運転資本面では、売上高が減少する一方で売掛金が48.2%増加しており、収益とキャッシュ回収のタイミングに乖離が生じている可能性がある。仕掛品比率も高水準にあり、原価認識のタイミングや案件採算の確実性が利益の質を左右する要素となっている。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対する進捗率は、売上高73.7%(標準進捗75%をやや下回る)、営業利益76.3%(標準をやや上回る)、純利益62.2%となっている。純利益進捗の遅れは前年同期にあった特別利益の剥落が比較を圧迫している面があり、通期純利益予想2.5億円の達成には第4四半期に約0.95億円の純利益が必要となる。営業利益は進捗ベースでは概ね計画線上にある一方、純利益は第4四半期の着地に左右される状況である。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり5.00円であり、直近公表の配当予想からの修正はない。通期配当予想は年間10.00円で、前回公表から変更はない。通期純利益予想2.5億円と期中平均株式数約1,308万株から算出される予想配当性向は約52.3%である。純資産33.3億円、現金預金21.0億円に対し有利子負債は3.3億円にとどまり、財務余力は配当の安定性を支える水準にある。ただし配当性向の実績値は、通期純利益の着地に応じて変動しうる。

リスク要因

  1. 販促需要・案件量の変動: 売上高が前年同期比18.4%減少しており、顧客企業の販促投資動向に業績が左右されやすい構造にある。

  2. 費用吸収不足による営業レバレッジ悪化: 販管費率が約251bp上昇し営業利益率が約180bp低下した。売上回復が遅れれば固定費負担が継続的に利益率を圧迫する可能性がある。

  3. 運転資本・仕掛品の滞留: 売掛金は前年同期比48.2%増、仕掛品比率も高水準にあり、案件の進行遅延や原価回収の確実性についてモニタリングが必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率6.2%8.3% (3.6%–18.6%)−2.1pt
純利益率4.2%6.1% (2.3%–12.8%)−1.9pt

業種中央値と比較して収益性は下位圏に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−18.4%10.4% (-0.9%–19.9%)−28.8pt

同業種の多くが増収基調にある中、自社は大幅な減収でIQR下限を下回る水準にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 粗利益率は25.8%へ改善した一方、販管費率上昇により営業利益率は6.2%へ低下しており、コスト構造の固定性が減収局面で利益率を圧迫している点が確認できる。

  2. 通期営業利益計画への進捗は76.3%と標準を上回るが、純利益進捗は62.2%にとどまり、前年特別利益の反動を除いた本業ベースの回復度合いを注視する必要がある。

  3. 売掛金の48.2%増加と仕掛品比率の高さは、売上減少と逆行する運転資本動向として、案件採算・回収管理の実態を確認すべきポイントである。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)231円
base(基準)235円
bull(強気)239円
算出前提
1株純資産(BPS)254円
調整後予想EPS20.0円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向52.3%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.92倍 / 11.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 228円〜241円、ω±0.1で 234円〜235円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。