- 売上高: 62.59億円
- 営業利益: -1.63億円
- 当期純利益: -2.25億円
- 1株当たり当期純利益: -40.13円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 62.59億円 | 47.31億円 | +32.3% |
| 売上原価 | 42.51億円 | - | - |
| 売上総利益 | 4.81億円 | - | - |
| 販管費 | 5.46億円 | - | - |
| 営業利益 | -1.63億円 | -64百万円 | -154.7% |
| 営業外収益 | 2百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 18百万円 | - | - |
| 経常利益 | -1.89億円 | -79百万円 | -139.2% |
| 税引前利益 | -84百万円 | - | - |
| 法人税等 | 2百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -2.25億円 | -86百万円 | -161.6% |
| 減価償却費 | 1百万円 | - | - |
| 支払利息 | 8百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -40.13円 | -15.33円 | -161.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 18.02億円 | - | - |
| 現金預金 | 4.11億円 | - | - |
| 売掛金 | 4.72億円 | - | - |
| 固定資産 | 86百万円 | - | - |
| 有形固定資産 | 65百万円 | - | - |
| 総資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -1.28億円 | -7.37億円 | +6.09億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -93百万円 | -6百万円 | -87百万円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 4.78億円 | 63百万円 | +4.15億円 |
| フリーキャッシュフロー | -2.21億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | -2.6% |
| 総資産経常利益率 | -9.1% |
| 1株当たり純資産 | 199.30円 |
| 純利益率 | -3.6% |
| 粗利益率 | 7.7% |
| 流動比率 | 336.7% |
| 当座比率 | 336.7% |
| 負債資本倍率 | 0.75倍 |
| インタレストカバレッジ | -19.94倍 |
| EBITDAマージン | -2.6% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 6.99百万株 |
| 自己株式数 | 292千株 |
| 期中平均株式数 | 5.62百万株 |
| 1株当たり純資産 | 204.38円 |
| EBITDA | -1.62億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2025年度Q4のReYuu Japan株式会社(単体、JGAAP)は、売上高が62.59億円で前年同期比+32.3%と高成長ながら、営業損失1.63億円、当期純損失2.25億円と赤字決算でした。売上総利益は4.81億円、粗利率7.7%にとどまり、販管費5.46億円(売上比8.7%)が粗利を上回ったことが営業赤字の主因です。営業利益率は-2.6%、経常利益は-1.89億円、純利益率は-3.6%と、トップラインの伸びに反してボトムラインはマイナスです。ROEは-16.4%(純利益率-3.6%×総資産回転率2.760×財務レバレッジ1.66倍)で、収益性低下が自己資本効率を大きく毀損しています。インタレストカバレッジは-19.94倍と極めて脆弱で、損失状態での金利負担耐性の低さが露呈しています。流動比率は336.7%と高水準で、短期の流動性は十分ですが、営業損失とマイナス営業CFが継続する場合の中期的な資金繰りには留意が必要です。営業CFは-1.28億円で純損失-2.25億円に対する営業CF/純利益は0.57倍と、利益の現金化が不十分です。フリーキャッシュフローは-2.21億円とマイナスで、当期は財務CF+4.78億円で資金を賄い、自社株買い-0.99億円も実施しています。売上総利益率(7.7%)と販管費率(8.7%)の差は約-100bp超で、構造的に利益創出余地が薄いコスト構造が示唆されます。前年の利益率データが未開示のためbpベースでの対前年の拡大・縮小は定量不能ですが、当期の営業赤字幅(-2.6%)からみて粗利率の低さが決定的な収益圧迫要因です。総資産回転率は2.760と高く、売上効率は良好である一方、低粗利率がROEを引き下げる主因となっています。短期借入金4.00億円に対し現金4.11億円、売掛金4.72億円を保有し、満期ミスマッチリスクは限定的です。自己資本比率は開示不足ながら、負債資本倍率0.75倍からみてレバレッジは保守的な範囲ですが、損益赤字が続けば資本の毀損が進み得ます。税効果は軽微で実効税率-2.9%と、損失前提の税負担は限定的です。今後は粗利率の改善(価格改定、ミックス改善、原価低減)と販管費のコントロールが黒字転換の鍵で、営業CFの黒字化が最優先課題です。高成長を収益化できればROEはレバレッジに頼らずとも改善余地がありますが、現状はキャッシュ創出力の弱さと金利負担耐性の低さが懸念材料です。
ステップ1(ROE分解): ROE -16.4% = 純利益率 -3.6% × 総資産回転率 2.760 × 財務レバレッジ 1.66倍。 ステップ2(変化が大きい要素): 当期のROEを押し下げている最大要因は純利益率のマイナス化(-3.6%)。総資産回転率は高水準で、レバレッジは中立的。 ステップ3(ビジネス上の理由): 低粗利率(7.7%)の下で販管費率(8.7%)が上回り、営業損失(-1.63億円)に直結。価格競争や原価上昇、ミックス劣化が示唆される。 ステップ4(持続性評価): 低粗利率は構造的要因の可能性があり短期改善は限定的。一方で売上成長が継続すればスケールメリットにより販管費率低下の余地はある。 ステップ5(懸念トレンド): 販管費絶対額5.46億円が粗利4.81億円を上回り、営業レバレッジが負に働いている。売上高+32.3%に対し、粗利率が薄く利益転換できていない点がボトルネック。
売上高は62.59億円で前年同期比+32.3%と強い。総資産回転率2.760は需要獲得力と資産効率の高さを示す。だが粗利率7.7%と販管費率8.7%の構造では成長が利益に結び付きにくい。営業利益率-2.6%からの黒字化には、(1) 価格改定・高付加価値商材へのミックス転換、(2) 調達・外注費の改善、(3) 固定費の圧縮が必要。営業外は受取利息0.00億円、支払利息0.08億円と小粒で、利益構造の改善は本業の粗利改善がカギ。短期的見通しは、売上成長の継続次第だが、粗利率改善の手当がない限り利益成長は限定的。中期的にはスケール効果で販管費率低下の余地があり、粗利率+100~200bpの改善が実現すれば営業損益の均衡に近づく可能性。
流動比率336.7%、当座比率336.7%と流動性は厚いため、流動比率<1.0の警告条件には該当しない。負債資本倍率0.75倍でD/E>2.0の警告水準にも該当しない。短期借入金4.00億円に対し、現金4.11億円と売掛金4.72億円があり、短期の満期ミスマッチは限定的。長期借入金4.37億円は固定負債4.86億円の中核で、金利上昇局面では負担増リスク。オフバランス債務の開示はなく、リース等の潜在債務は不明。純資産13.69億円、利益剰余金-1.67億円は累積赤字が示唆され、赤字継続時は資本の毀損に注意。
営業CF-1.28億円に対し純損失-2.25億円で営業CF/純利益は0.57倍。これは品質警告閾値0.8を下回り、利益の現金化が弱い可能性を示唆。投資CF-0.93億円と合わせたFCFは-2.21億円で、自立的な資金創出ができていない。財務CF+4.78億円で資金を補填しつつ、同時に自社株買い-0.99億円を実施しており、当期は外部資金依存で株主還元を賄った形。運転資本の内訳は限定的だが、売掛金4.72億円水準を踏まえると、回収サイト・与信管理の厳格化余地がある。営業CF改善には在庫・外注前払・未払の管理強化と粗利改善が必要。
配当実績・配当性向は未開示のため定量評価は不可。FCFが-2.21億円である以上、仮に配当を実施している場合、その持続可能性は営業CFの改善に依存。財務CFにより自社株買い-0.99億円を実施しているが、今後はキャッシュ創出力と負債コストのバランスを踏まえた慎重な還元が望ましい。黒字化とFCF黒字転換が確認できるまでは、総還元は保守的運用が妥当と考えられる。
ビジネスリスク:
- 低粗利率(7.7%)による価格競争の激化・採算悪化リスク
- 売上高は伸長するも販管費が粗利を上回る構造的収益性リスク
- 仕入・外注費の上昇や人件費インフレによるマージン圧迫
- 大口顧客・特定案件依存が高い場合の需要変動リスク(開示不十分)
- 業界固有: 受注型ビジネスにおけるプロジェクト原価超過・遅延リスク
財務リスク:
- インタレストカバレッジ-19.94倍と金利負担耐性の脆弱性
- 営業CFマイナス継続による外部資金依存の高まり
- 長短借入金合計8.37億円のリファイナンス・金利上昇リスク
- 累積赤字(利益剰余金-1.67億円)拡大による資本毀損リスク
主な懸念事項:
- 営業CF/純利益0.57倍と収益の現金化不足
- 粗利率<販管費率という負の営業レバレッジ構造
- FCFが-2.21億円で自己資金による成長投資・還元余地が限定
- 前年との利益率比較データ未開示によりトレンド把握が困難
重要ポイント:
- 売上+32.3%の高成長だが粗利率7.7%・販管費率8.7%で営業赤字-1.63億円
- ROE-16.4%の主因は純利益率-3.6%で、資産効率は良好(総資産回転率2.760)
- 営業CF/純利益0.57倍、FCF-2.21億円とキャッシュ創出力に課題
- 流動性は厚い(流動比率336.7%)が、金利耐性は脆弱(IC -19.94倍)
注視すべき指標:
- 粗利率(四半期ベースで+100~200bpの改善有無)
- 販管費率と固定費の削減進捗
- 営業CFとFCFの黒字化タイミング
- インタレストカバレッジと借入金の残高・金利条件
- 売掛金回収(DSO)と与信の健全性
セクター内ポジション:
資産回転は業界内でも高水準とみられる一方、マージンは同業中位~下位レンジ。レバレッジは保守的だが、利益創出力の弱さが相対劣位の主因。
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