| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥3192.8億 | ¥3029.3億 | +5.4% |
| 営業利益 | ¥246.3億 | ¥221.3億 | +11.3% |
| 経常利益 | ¥385.2億 | ¥341.5億 | +12.8% |
| 純利益 | ¥563.7億 | ¥452.8億 | +27.4% |
| ROE | 5.0% | 4.8% | - |
2026年3月期第3四半期累計は、売上高3,192.8億円(前年同期比+163.5億円 +5.4%)、営業利益246.3億円(同+25.0億円 +11.3%)、経常利益385.2億円(同+43.7億円 +12.8%)、純利益563.7億円(同+110.9億円 +24.5%)と全項目で増益を達成した。売上高営業利益率は7.7%で前年同期比+0.4pt改善。純利益は投資有価証券売却益488.8億円および受取配当金139.5億円が寄与し大幅増となった。メディア・コンテンツ事業売上高2,357.1億円(営業利益164.6億円)、ライフスタイル事業713.9億円(同23.3億円)、不動産・その他156.2億円(同58.4億円)のマルチセグメント構成。総資産は15,482.8億円(前期末比+2,521.6億円)となり、投資有価証券が9,893.6億円(総資産比63.9%)まで積み上がり、時価評価益による包括利益の拡大が顕著である。
【収益性】ROE 4.9%(前年5.8%から低下)、営業利益率7.7%(前年7.3%から+0.4pt)、純利益率17.7%は投資売却益488.8億円の寄与により高位だが営業本業ベースでは7.7%に留まる。ROIC 1.5%は投下資本効率の低さを示し改善余地が大きい。【キャッシュ品質】現金及び預金700.5億円(前期末比+0.8億円微増)、流動比率215.0%、当座比率203.8%で短期流動性は良好。【投資効率】総資産回転率0.21回(年換算0.27回)は業種中央値0.68回を大きく下回り、投資有価証券の資産構成比率が高いことが要因。棚卸資産回転日数13.2日、売掛金回転日数101.0日(業種中央値60.5日比+40.5日長期化)で運転資本効率に課題あり。【財務健全性】自己資本比率73.0%(前期末73.2%から微減、業種中央値59.5%を+13.5pt上回る)、有利子負債147.0億円、ネットデット・EBITDA倍率は-1.9倍(実質無借金)、財務レバレッジ1.37倍で資本構成は極めて保守的。
四半期累計での営業CF明細開示はないが、BS推移から資金動向を分析する。現金預金は前年同期比+0.8億円微増の700.5億円に留まり、当期純利益563.7億円の現金化は限定的だった模様。運転資本動向では売掛金が886.7億円(前期末比+145.2億円)と増加しており、回収長期化により資金拘束が強まっている。棚卸資産も114.7億円(前期末比+25.3億円 +28.3%)と在庫積み増しが確認でき、運転資本効率は悪化傾向。投資有価証券は9,893.6億円と前期末比+2,329.0億円の大幅増で、時価評価益の計上および追加取得が資産を膨張させた。財務活動面では自己株式控除額が308.6億円(前期末比+172.0億円)増加しており、自己株取得による株主還元が実施された可能性がある。流動負債1,026.0億円に対し流動資産2,206.2億円で短期支払能力は十分だが、実質的な現金創出力は営業利益246.3億円および受取配当金139.5億円が中心と推定される。有利子負債は147.0億円と少額でインタレストカバレッジは176倍と極めて高く、利払い負担は軽微である。
経常利益385.2億円に対し営業利益246.3億円で、営業外純益は138.9億円となる。この差は主に受取配当金139.5億円によるもので、持分法投資損益等の寄与も含まれる。特別利益464.3億円の大部分は投資有価証券売却益488.8億円が占め、税引前当期純利益849.6億円の54.6%を特別利益が占める構造である。営業外収益と特別利益を合わせた非営業利益は603.2億円に達し、売上高比18.9%を占める。本業営業利益だけでは営業利益率7.7%に留まるため、収益の質は金融投資収益に大きく依存している。営業CFの実態開示がないためアクルーアルの直接評価は困難だが、売掛金および棚卸資産の増加傾向から運転資本効率の悪化が現金収支を圧迫している可能性がある。投資有価証券の含み益拡大が包括利益を押し上げており(包括利益2,183.9億円)、当期利益の持続性は市況環境と投資売却タイミングに左右される点に留意が必要である。
【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) IT・通信業種における2025年第3四半期の比較。収益性: 営業利益率7.7%(業種中央値8.0%を-0.3pt下回る)、純利益率17.7%(業種中央値5.6%を+12.1pt大幅上回るが投資売却益が主因)、ROE 4.9%(業種中央値8.2%を-3.3pt下回る)、ROIC 16.0%(業種中央値16.0%と同水準だが自社実績は1.5%で下位に位置)。効率性: 総資産回転率0.21回(業種中央値0.68回を大幅に下回る)、売掛金回転日数101日(業種中央値60.5日比+67%長期化)で運転資本効率は業種内で劣後。健全性: 自己資本比率73.0%(業種中央値59.5%を+13.5pt上回り上位水準)、流動比率215.0%(業種中央値213.0%とほぼ同水準)で財務安全性は高い。成長性: 売上高成長率+5.4%(業種中央値+10.5%を-5.1pt下回り成長は中位以下)。総合評価では、財務健全性は業種トップクラスだが、資本効率と運転資本管理、売上成長率で業種平均を下回る。投資有価証券への資本偏重が総資産回転率・ROIC低下の主因である。(業種: IT・通信(99社)、比較対象: 2025年Q3、出所: 当社集計)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。