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93762026 第1四半期スタンダードJGAAP

ユーラシア旅行社(9376) 2026年度第1四半期決算

2026年度第1四半期の売上高は11.4億円(前年同期比+16.8%)、営業利益は400万円(黒字転換)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥11.4億¥9.7億+16.8%
営業利益¥0.0億−¥0.3億+4.9%
経常利益-−¥0.2億−20.8%
純利益−¥0.1億−¥0.2億+75.0%
ROE(年換算)−1.3%−4.9%-

Executive Summary

売上拡大と販管費抑制により営業損益が黒字転換した一方、為替差損と税負担により最終損益は赤字が継続した。売上高は11.4億円(前年9.7億円、YoY+16.8%)、営業利益は0.04億円(前年-0.3億円)と黒字化、経常利益は0.0億円(YoY-20.8%)、親会社株主に帰属する当期純損失は0.05億円(前年-0.2億円の損失から縮小)となった。増収と販管費率の低下が営業利益改善の主因だが、為替差損0.05億円が営業利益を上回り、経常段階・最終段階での黒字化には至っていない。

業績変動要因

【売上高】売上高は11.4億円で前年同期比+16.8%増加した。売上総利益は2.0億円(前年1.6億円)となり、伸び率+24.2%は売上高の伸びを上回り、粗利率は16.8%から17.8%へ約110bp改善した。

【損益】販管費は2.0億円で前年同期比+1.5%増にとどまり、売上成長率を大幅に下回ったことで販管費率は20.0%から17.4%へ約260bp低下した。この営業レバレッジにより営業利益は前年同期の-0.3億円から0.04億円へ改善し黒字転換した。しかし為替差損0.05億円が営業利益を上回る規模で発生し、経常利益はYoY-20.8%、親会社株主に帰属する当期純損失は0.05億円となった。結論として増収増益(営業段階)だが、最終損益は営業外要因により赤字継続となる増収ながら最終利益改善が限定的な内容である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は0.4%で前年同期のマイナス水準から改善したが、粗利率17.8%とあわせて依然低水準にある。純利益率は年換算でマイナス0.4%となっている。【キャッシュ品質】営業利益0.04億円に対し為替差損0.05億円が計上され、営業外要因が最終損益を圧迫する構造であり、利益の質は営業外変動に対して脆弱である。【投資効率】ROEは年換算マイナス1.3%、総資産に対する回転効率はあるものの、収益性の低さが資本効率の回復を制約している。【財務健全性】自己資本比率は56.6%、現金及び預金は18.9億円で総資産の約61%を占め、流動性は厚く財務基盤は保守的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の個別開示は示されていないが、BS動向からは現金及び預金が18.9億円で前年同期の19.9億円から減少しており、流動負債11.9億円を上回る水準を維持している。利益段階では営業利益0.04億円に対し親会社株主に帰属する当期純損失0.05億円となっており、為替差損と法人税等の負担が資金創出力を圧迫する形となっている。総資産に対する現金比率は約61%と高く、当期の損益変動に対する耐性は確保されている一方、今後は営業利益の拡大が現金残高の安定・増加に結びつくかが注目点となる。

収益の質

当期の利益構造は、営業段階での黒字転換という経常的な改善と、為替差損という営業外の一時的変動要因が併存する内容である。営業外費用の中心は為替差損0.05億円であり、これは営業利益0.04億円を上回る規模で、経常利益・純利益を押し下げる主因となっている。加えて、税引前利益がわずかな水準にとどまる中で法人税等0.1億円が計上されており、実効税率が名目上極端に高くなる構造であり、繰延税金費用の影響が最終損益の予見可能性を低下させている。したがって、営業利益の改善は事業運営面での質の高い改善である一方、最終損益は営業外・税務要因に大きく左右されており、利益の質としては安定性に留意が必要な内容である。

業績予想・ガイダンス

通期会社計画は売上高51.5億円、営業利益1.4億円(YoY+22.5%)、経常利益1.4億円(YoY+13.8%)である。Q1の売上進捗率は22.1%で標準的な25%をやや下回る程度だが、営業利益進捗率は2.8%と標準を大幅に下回っている。通期計画の達成には、Q2以降での粗利率改善、販管費効率の維持、および為替差損の抑制が必要であり、下半期における利益創出のペースが焦点となる。

株主還元

会社予想の年間配当は1株当たり50円であり、前年の7円から大幅な増額が計画されている。期中平均株式数368.9974万株を用いた年間配当総額は約1.84億円となり、通期の親会社株主に帰属する当期純利益予想1.15億円に対する予想配当性向は約160%となる。これは配当のみに基づく配当性向であり、自社株買いを含む総還元性向ではない。Q1時点では親会社株主に帰属する当期純損失0.05億円であるため、配当原資は当期利益ではなく利益剰余金12.5億円および現金及び預金18.9億円に依存する構図であり、通期の利益進捗と合わせて配当の持続性をモニタリングする必要がある。

リスク要因

  1. 為替感応度リスク: 当期の為替差損0.05億円は営業利益0.04億円を上回る規模であり、外貨建て仕入れ・決済を伴う旅行事業の特性上、為替変動が損益に与える影響が大きい。

  2. 収益性の低さと利益バッファーの薄さ: 粗利率17.8%、営業利益率0.4%はいずれも低水準であり、わずかな原価変動や需要変動で再び営業損失に転じ得る構造である。

  3. 通期計画に対する進捗の遅れ: 通期営業利益計画1.4億円に対しQ1進捗率は2.8%にとどまり、季節性を考慮しても下半期での利益創出ペースの加速が必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(healthcare)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率0.4%
純利益率−0.5%

営業利益率・純利益率ともに業種内での比較データが限定的であり、絶対水準としては低位にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+16.8%増と販管費率の約260bp低下により、営業損益は前年同期の赤字から黒字へ転換した。この営業レバレッジの効果は事業運営面での改善を示す。

  2. 為替差損0.05億円が営業利益を上回ったことで、親会社株主に帰属する当期純損失0.05億円となった。営業段階の改善が営業外要因により相殺される構造が確認される。

  3. 通期会社計画に対するQ1営業利益進捗率は2.8%と低く、また予想配当性向は約160%と利益水準を上回る計画となっている。現金及び預金18.9億円、自己資本比率56.6%という財務基盤の厚さが、これらの計画の実現力を支える背景となっている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)422円
base(基準)428円
bull(強気)435円
算出前提
1株純資産(BPS)475円
調整後予想EPS32.7円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向100.0%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.90倍 / 13.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 417円〜439円、ω±0.1で 427円〜429円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。