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92482026 第1四半期スタンダードJGAAP

人・夢・技術グループ(9248) 2026年度第1四半期決算

2026年度第1四半期の売上高は111.9億円(前年同期比+15.4%)、営業利益は10.3億円(黒字転換)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥111.9億¥97.0億+15.4%
営業利益¥10.3億−¥4.8億+314.5%
経常利益¥10.4億−¥4.1億+351.2%
純利益¥6.6億−¥4.0億+265.2%
ROE(年換算)12.5%−7.6%-

Executive Summary

前年同期の営業赤字から一転して大幅増益となり、収益体質の改善が業績を牽引した。売上高は111.9億円(前年比+15.4%)、営業利益は10.3億円(前年同期は4.8億円の赤字)、経常利益は10.4億円(同4.1億円の赤字)、純利益は6.6億円(同4.0億円の赤字)となった。増収に加え、粗利率が19.3%から31.0%へ大幅改善したことが黒字転換の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は111.9億円で前年比+15.4%増収。連結売上の94.9%を占めるコンサルタント事業が106.1億円(同+17.0%)と全体を牽引し、プロダクツ事業も3.1億円(同+18.7%)と増収した。一方、サービスプロバイダ事業は2.6億円(同-26.8%)と減収し、事業間で明暗が分かれた。

【損益】営業利益は10.3億円で前年同期の4.8億円の赤字から黒字転換した。粗利率は31.0%と前年同期の19.3%から11.7pt改善し、販管費率も21.7%と2.6pt低下したことで営業レバレッジが強く働いた。経常利益は10.4億円、純利益は6.6億円といずれも黒字転換した。営業外収支は為替差益0.3億円を含むが小幅にとどまり、黒字化は本業の採算改善によるものである。増収増益。

セグメント別分析

コンサルタント事業は売上高106.1億円(前年比+17.0%)、セグメント利益33.1億円(同+86.9%)で、利益率は19.6%から31.2%へ大幅改善し、連結利益の実質的な牽引役となった。サービスプロバイダ事業は売上高2.6億円(同-26.8%)と減収したが、セグメント利益は1.3億円(同+72.4%)と増加し、利益率は47.6%と高水準を維持した。プロダクツ事業は売上高3.1億円(同+18.7%)と増収した一方、セグメント利益は0.2億円(同-27.3%)と減益し、利益率は8.4%から5.1%へ低下しており、増収基調のなかでも採算改善は事業間でばらつきがある。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は9.2%で前年同期のマイナス5.0%から大幅に改善し、純利益率も5.9%(前年同期マイナス4.1%)へ転換した。粗利率は31.0%で前年同期の19.3%から11.7pt上昇し、原価率低下が収益性改善の中核となっている。【キャッシュ品質】現金及び預金は80.2億円で前年同期の77.8億円から増加し、利益改善に伴う資金創出力の回復がうかがえる。包括利益は6.9億円で純利益6.6億円とほぼ同水準にあり、その他有価証券評価差額金等の変動要因は限定的である。【投資効率】年換算ROEは12.5%で、営業利益率・純利益率の改善が主因である。総資産は459.8億円と前年同期の411.4億円から増加した一方、純資産は210.8億円とほぼ横ばいで推移しており、総資産回転率の観点では資産効率のモニタリングが引き続き重要である。【財務健全性】自己資本比率は45.9%で前年同期の50.7%から4.8pt低下した。短期借入金が32.0億円から105.0億円へ急増したことが流動負債の増加および自己資本比率低下の主因であり、負債構成の短期化が進んでいる。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書は開示されていないが、貸借対照表の推移からは資金動向の一端が読み取れる。現金及び預金は80.2億円と前年同期の77.8億円から増加しており、営業黒字化に伴う資金創出力の回復が背景にあると考えられる。一方で短期借入金が32.0億円から105.0億円へ73.0億円増加しており、事業拡大に伴う運転資金需要を短期資金調達で賄った可能性がある。流動資産は338.9億円で流動負債181.4億円を大きく上回り、短期的な支払能力自体は確保されているが、現金預金だけでは短期借入金全額をカバーできない水準にある。

収益の質

当期の利益改善は本業の採算向上によるものであり、収益の質は高いと評価できる。営業外収益は0.6億円と小規模で、内訳は受取配当金0.1億円、為替差益0.3億円であり、いずれも経常的な事業損益への影響は限定的である。営業外費用も0.6億円(うち支払利息0.4億円)にとどまり、経常利益10.4億円と営業利益10.3億円はほぼ一致しており、営業外損益による嵩上げ・下押しは小さい。包括利益は6.9億円で純利益6.6億円と近接しており、その他有価証券評価差額金0.2億円などの評価性要因を除けば、純利益の裏付けとなるキャッシュ性の高い利益構造といえる。特別損益項目は明示されておらず、一時的要因による利益の押し上げは見られない。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高448.0億円(前期比-2.6%)、営業利益23.0億円(同-14.3%)、経常利益23.2億円(同-14.4%)と、減収減益を織り込んでいる。これに対し当第1四半期の進捗率は、売上高25.0%、営業利益45.0%、経常利益44.9%、純利益53.2%(通期純利益予想12.4億円に対する進捗)であり、いずれも標準的なQ1進捗目安(約25%)を大きく上回っている。通期計画が減益前提である一方、四半期の収益性は計画を上回るペースで推移している点が特徴的であり、今後の四半期進捗が計画対比でどう推移するかが注目点となる。業績予想・配当予想の修正はいずれもない。

株主還元

通期配当予想は1株当たり60.00円で、通期EPS予想141.18円に基づく予想配当性向は約42.5%である。当第1四半期のEPSは75.16円で、通期EPS予想に対する進捗率は53.2%となっており、四半期の利益進捗は配当予想に対して十分な水準にある。配当予想の修正はない。なお、短期借入金が前年同期比73.0億円増加しており、配当の持続性は利益水準に加え、資金調達構成の動向も併せて評価する必要がある。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: コンサルタント事業が連結売上高の94.9%、セグメント利益の95.7%を占めており、同事業の受注動向や技術者稼働率の変化が連結業績に大きく波及する構造にある。

  2. 短期資金調達リスク: 短期借入金が前年同期の32.0億円から105.0億円へ228.1%増加し、有利子負債に占める短期比率が高まっている。金融環境の変化時には借換え条件への感応度が相対的に高い。

  3. セグメント別採算のばらつき: サービスプロバイダ事業は売上高が前年同期比-26.8%と減収基調が続き、プロダクツ事業は増収ながらセグメント利益が同-27.3%と利益率が低下しており、コンサルタント事業以外での採算改善の広がりに濃淡がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率9.2%12.1% (6.7%–26.0%)−2.9pt
純利益率5.9%9.9% (3.9%–17.0%)−4.0pt
収益性は営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回っており、黒字転換は達成したものの業種内での採算水準は中位以下にとどまる。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)15.4%11.9% (3.6%–25.6%)+3.5pt
売上高成長率は業種中央値を上回っており、増収ペースは業種内で相対的に高い水準にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 前年同期の営業赤字4.8億円から営業利益10.3億円への転換は、粗利率の11.7pt改善と販管費率の2.6pt低下が重なった結果であり、コンサルタント事業の増収・利益率改善が中核要因である。

  2. 通期予想は減収減益を前提とする一方、第1四半期の営業利益・純利益進捗率はそれぞれ45.0%、53.2%と標準的な四半期進捗を上回っており、以降の四半期における収益性の持続が注目点となる。

  3. 短期借入金が前年同期比228.1%増加し、有利子負債の短期比率が高まっている。収益性改善とは独立した財務構成の変化として、資金調達動向のモニタリングが有用である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,132円
base(基準)2,179円
bull(強気)2,193円
算出前提
1株純資産(BPS)2,402円
調整後予想EPS155.3円
株主資本コスト r9.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向42.5%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.91倍 / 14.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,119円〜2,241円、ω±0.1で 2,171円〜2,183円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(53%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 54%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。