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92472026 第3四半期プライムJGAAP

TREホールディングス(9247) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は915.6億円(前年同期比+5.2%)、営業利益は189.1億円(同+21.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥915.6億¥870.0億+5.2%
営業利益¥189.1億¥155.6億+21.6%
経常利益¥185.4億¥152.6億+21.5%
純利益¥122.4億¥105.3億+16.3%
ROE14.6%14.0%-

Executive Summary

2026年度第3四半期累計決算は、売上高915.6億円(前年同期比+45.6億円 +5.2%)、営業利益189.1億円(同+33.5億円 +21.6%)、経常利益185.4億円(同+32.8億円 +21.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益122.4億円(同+17.1億円 +16.3%)と全利益段階で二桁増益を達成した。営業利益率は20.7%(前年同期15.6%から+5.1pt)と大幅改善し、高収益体質が鮮明となった。ROE 14.6%は前年同期13.8%から改善し、総資産利益率も上昇傾向にある。

業績変動要因

【売上高】トップラインは前年比+5.2%増の915.6億円となった。セグメント別では、主力の廃棄物処理・再資源化事業が434.9億円(前年比+67.2億円 +18.3%)と大幅増収を牽引した。廃棄物処理収入は391.5億円(同+67.0億円 +20.6%)と好調で、業容拡大と単価改善が寄与した。資源リサイクル事業は317.5億円(同▲4.6億円 ▲1.4%)と微減収となり、金属スクラップ価格は284.6億円(前年290.0億円)とやや軟調であった。再生可能エネルギー事業は109.7億円(同+4.2億円 +4.0%)で、電力供給収入95.5億円(前年93.5億円)と堅調に推移した。【損益】売上総利益は296.3億円(粗利率32.4%)で前年同期より改善した。販管費は107.1億円(販管費率11.7%)と抑制され、営業利益は189.1億円(営業利益率20.7%)と前年比+21.6%の大幅増益となった。営業外では支払利息3.8億円の負担があるものの、経常利益は185.4億円と高水準を維持した。特別損益は純額で▲2.8億円(特別利益1.1億円、特別損失3.9億円)で、減損損失1.3億円を計上したが影響は軽微であった。税引前利益182.5億円に対し法人税等60.1億円(実効税率32.9%)を控除し、純利益は122.4億円となった。結論として増収増益のパターンであり、営業レバレッジが効いた高収益決算である。

セグメント別分析

廃棄物処理・再資源化事業は売上高434.9億円、営業利益167.8億円(利益率38.6%)で全社の主力事業である。構成比は売上高の47.5%、営業利益の88.7%を占め、圧倒的な収益貢献を示す。資源リサイクル事業は売上高317.5億円、営業利益21.4億円(利益率6.7%)で、金属スクラップ価格の影響を受け利益率は相対的に低い。再生可能エネルギー事業は売上高109.7億円、営業利益6.0億円(利益率5.5%)で、電力販売の安定収益を確保している。セグメント間の利益率差異は顕著で、廃棄物処理・再資源化事業の高利益率(38.6%)が全社収益性を牽引する構造となっている。

主要財務指標

【収益性】ROE 14.6%(前年同期13.8%から+0.8pt)、営業利益率 20.7%(前年同期15.6%から+5.1pt)、純利益率 13.4%(前年同期12.1%から+1.3pt)と全指標で改善。【キャッシュ品質】現金及び預金265.9億円、短期借入金139.8億円に対する現金カバレッジは1.90倍で流動性は十分。売掛金218.8億円は前年比+42.3億円増加し、売掛金回転日数87日と回収期間が長期化傾向にある点は注視が必要。【投資効率】総資産回転率 0.53倍(年換算)、EPS基本250.16円は前年203.84円から+22.7%増加。【財務健全性】自己資本比率 49.0%(前年46.6%から+2.4pt)、流動比率 122.7%、有利子負債425.3億円に対し現金保有は265.9億円で、ネット有利子負債は159.4億円。負債資本倍率(Debt/Equity)0.51倍で財務は安定的。

キャッシュフロー分析

現金及び預金は前年比+15.9億円増の265.9億円へ積み上がった。売掛金は前年比+42.3億円増と大幅増加し、売上増に伴う運転資本需要の拡大が確認できる。買掛金は前年比+1.4億円と小幅増にとどまり、サプライヤークレジット活用は限定的である。棚卸資産は35.2億円(前年33.6億円)とほぼ横ばいで在庫管理は適切に行われている。有形固定資産は980.2億円と前年比+67.6億円増加し、建設仮勘定を含む設備投資が継続されている。投資有価証券は74.2億円で前年比+4.0億円増、のれんは39.3億円で前年比+8.4億円増とM&Aによる無形資産の計上が進んでいる。短期借入金は139.8億円と前年比▲21.1億円減少し、長期借入金285.5億円への返済シフトと合わせ、有利子負債構成の長期化が進行している。短期負債に対する現金カバレッジは1.90倍で流動性リスクは低い。

収益の質

経常利益185.4億円に対し営業利益189.1億円で、営業外純損失は約3.7億円である。内訳は営業外収益5.5億円に対し営業外費用9.3億円で、支払利息3.8億円が主因である。営業外収益は売上高の0.6%と小さく、本業収益中心の構造である。特別損益は純額▲2.8億円で、固定資産売却益1.1億円に対し減損損失1.3億円と固定資産除売却損0.7億円を計上した。一時的要因は軽微で、経常利益と税引前利益の乖離は小さい。売掛金回転日数が87日と長期化しているため、営業利益の現金化には一定のタイムラグが存在するが、現金保有水準は十分であり収益の質は概ね良好である。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想は売上高1,180億円、営業利益210億円、経常利益205億円、純利益130億円である。第3四半期累計実績に対する進捗率は、売上高77.6%(標準進捗75%比+2.6pt)、営業利益90.1%(同+15.1pt)、経常利益90.4%(同+15.4pt)、純利益94.2%(同+19.2pt)と全項目で前倒し進捗している。特に営業利益・純利益の進捗が顕著で、通期予想を上回る可能性が高まっている。業績予想修正が当四半期に実施されており、上振れを織り込んだ数値と推察される。

株主還元

年間配当予想は30円(中間配当実績20円、期末配当予想25円未確定)である。第3四半期累計純利益122.4億円に基づく年間配当総額は約14.3億円(発行済株式52,611千株から自己株式4,831千株を控除した47,780千株ベース)となり、配当性向は約11.7%と保守的水準にある。前年実績との比較データはないが、現金保有265.9億円と営業CFの蓄積から配当支払能力は十分であり、増配余地も存在する。自社株買いの記載はなく、総還元性向は配当性向と同じ約11.7%となる。

リスク要因

  1. 資源価格変動リスク: 金属スクラップ価格の低迷が資源リサイクル事業の収益性を圧迫しており、前年比▲1.4%の減収となった。資源価格は外部環境に依存するため、今後の相場変動が業績に影響する可能性がある。
  2. 売掛金回収長期化リスク: 売掛金回転日数87日と長期化しており、前年比+42.3億円の増加はキャッシュコンバージョンサイクルの悪化を示唆する。回収遅延が運転資本負担を増大させ、資金繰りに影響するリスクがある。
  3. のれん減損リスク: 当期に子会社化によりのれんが10.2億円増加し、累計39.3億円となった。M&A後の収益性が想定を下回った場合、減損損失計上により純利益が減少するリスクが存在する。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

【業種内ポジション】(参考情報・当社調べ) TREホールディングスの決算をIT・通信業種ベンチマーク(2025年第3四半期、n=104社)と比較した。収益性: ROE 14.6%は業種中央値8.3%(IQR 3.6%〜13.1%)を大きく上回り、上位四分位を超える高水準にある。営業利益率20.7%は業種中央値8.2%(IQR 3.6%〜18.0%)を大幅に上回り、業種内で上位に位置する高収益企業である。純利益率13.4%も業種中央値6.0%(IQR 2.2%〜12.7%)を上回り、上位四分位に入る。健全性: 自己資本比率49.0%は業種中央値59.2%(IQR 42.5%〜72.7%)をやや下回るが、第1四分位を上回っており健全性は確保されている。流動比率122.7%は業種中央値215%(IQR 157%〜362%)を下回るが、1倍超を維持し短期支払能力に問題はない。効率性: 総資産回転率0.53倍は業種中央値0.67倍(IQR 0.49〜0.93)をやや下回り、資産効率は業種中位レベルである。売掛金回転日数87日は業種中央値61.25日(IQR 45.96〜82.69)を上回り、回収サイクルが長い点が課題として浮かび上がる。成長性: 売上高成長率+5.2%は業種中央値+10.4%(IQR ▲1.2%〜+19.6%)を下回るが、プラス成長を維持している。EPS成長率+22.7%は業種中央値+22%(IQR ▲13%〜+80%)と同水準で、堅実な利益成長を実現している。総じて、TREホールディングスは高収益・高ROEの優良企業ポジションにあるが、資産効率と売掛金回収サイクルに改善余地がある。(業種: IT・通信業(104社)、比較対象: 2025年第3四半期、出所: 当社集計)

決算上の注目ポイント

決算上の注目ポイントとして以下2点を指摘する。第一に、営業利益率20.7%と前年比+5.1ptの大幅改善は、主力の廃棄物処理・再資源化事業の高収益化(利益率38.6%)が牽引している構造的な収益力向上を示している。売上増に対し営業利益の伸びが4倍超となる営業レバレッジの効果が顕著であり、固定費吸収と高粗利事業へのシフトが確認できる。第二に、売掛金回転日数87日と回収サイクルの長期化は、売上増が必ずしも即座にキャッシュ化されないリスクを内包しており、運転資本管理の改善が中期的な課題である。現金保有は265.9億円と潤沢であるが、売掛金の前年比+42.3億円増は今後の資金効率に影響する可能性がある。通期業績予想に対する進捗率が営業利益90%超と前倒しで推移しており、通期予想の上方修正余地が存在する点も注目される。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。


AI財務分析

総括

第3四半期累計は、売上高の増収を上回る営業利益・親会社株主帰属純利益の増益となり、収益性が明確に改善した。売上高は915.59億円で前年同期比5.2%増、営業利益は189.13億円で同21.6%増、親会社株主帰属純利益は121.44億円で同16.7%増である。売上総利益は296.27億円と前年同期の250.92億円から45.35億円増加した。粗利益率は32.4%と前年同期の28.8%から352bp上昇した。営業利益率は20.7%と前年同期の17.9%から278bp拡大した。純利益率は13.3%と前年同期の12.0%から130bp改善した。売上原価は619.31億円で前年同期の619.10億円とほぼ横ばいであり、増収が粗利の増加に直結したことが利益拡大の中心である。販管費は107.13億円で前年同期比12.4%増となり、売上成長率5.2%を上回った。しかし、粗利の増加額45.35億円が販管費増加額11.80億円を大きく上回り、営業利益は33.54億円増加した。主力の廃棄物処理・再資源化事業は、外部売上高432.74億円、セグメント利益167.84億円となり、全社的な利益成長を主導した。資源リサイクル事業は外部売上高が317.46億円で前年同期比1.6%減、セグメント利益も21.41億円で同17.9%減となり、金属スクラップ市況・スプレッドへの感応度が示された。再生可能エネルギー事業は外部売上高107.87億円で同5.3%増となり、セグメント損益は前年同期の0.47億円の損失から6.04億円の利益へ転換した。年換算ROEは19.3%であり、純利益率13.3%と財務レバレッジ2.04倍を活用した高い株主資本収益性を維持している。通期営業利益予想210.00億円に対する進捗率は90.1%と、標準的な第3四半期進捗率75%を15.1ポイント上回る。通期計画達成には第4四半期の営業利益が20.87億円、営業利益率が約7.9%となる計算であり、第3四半期累計の20.7%から利益率が大きく低下する前提である。DSOは年換算65日で60日を上回っており、増収局面における売掛金の回収日数は運転資本管理上の重要な監視項目である。のれんは39.27億円と前年比27.2%増加しており、子会社化による成長投資が業績寄与と将来の減損リスクの双方を左右する。

収益性分析

年換算ROE 19.3%は、純利益率13.3%×総資産回転率0.713回×財務レバレッジ2.04倍として分解される。収益性の核は純利益率13.3%であり、営業利益率20.7%、税引前利益率19.9%という高い本業収益力がこれを支える。最も顕著な前年同期比の変化は利益率で、粗利益率が352bp、営業利益率が278bp、純利益率が130bp上昇した。売上原価がほぼ横ばいの一方で売上高が45.56億円増加したことにより、粗利が45.35億円増加したことが主因である。販管費は11.80億円増加しており、販管費増加率12.4%は売上成長率5.2%を上回るため、販管費の固定費吸収のみを利益改善の理由とは評価しにくい。一方、粗利増分が販管費増分を大きく超過しており、現時点では正の営業レバレッジが実現している。営業外損益は3.77億円の純費用で、営業利益から経常利益への減額は限定的である。金利負担係数は0.965、インタレストカバレッジは49.51倍と、支払利息3.82億円は営業利益189.13億円に対して小さい。税負担係数は0.665で、実効税率32.9%により税引前利益から純利益への変換は一定程度抑制されている。廃棄物処理・再資源化事業のセグメント利益率は38.8%で前年同期の36.3%から改善し、資源リサイクル事業の6.7%、再生可能エネルギー事業の5.6%を大幅に上回る。したがって、高収益の廃棄物処理・再資源化事業の成長持続性が全社ROEを維持するうえで最重要である。年換算ROAは、年換算親会社株主帰属利益161.92億円を前年同期末・当期末平均総資産約1,665.94億円で除して約9.7%となり、資産集約的な事業構造のなかで良好な水準にある。

成長性評価

売上成長率5.2%に対し営業利益成長率は21.6%であり、成長の質は売上規模の拡大よりも採算改善に依存している。廃棄物処理・再資源化事業は外部売上高が前年同期比17.8%増、セグメント利益が同25.9%増となり、売上・利益の両面で成長の中心である。資源リサイクル事業は外部売上高が同1.6%減、セグメント利益が同17.9%減となり、全社増益への逆風となった。再生可能エネルギー事業は増収に加えて黒字転換しており、利益貢献の裾野が拡大している。その他事業は外部売上高が同26.0%減少した一方、セグメント利益は同74.0%増の8.44億円となり、案件構成または採算改善による利益率上昇が示唆される。通期会社予想に対する進捗率は、売上高77.6%、営業利益90.1%、経常利益90.4%、親会社株主帰属純利益93.4%である。営業利益・経常利益・純利益の進捗率はいずれも標準進捗率を10ポイント以上上回る。通期予想は売上高1,180.00億円で前期比0.6%減、営業利益210.00億円で同8.6%減を見込むため、第4四半期には累計実績からの大幅な利益率低下を織り込む。業績予想は修正済みであり、現行計画は第3四半期までの上振れを一定程度反映している。第4四半期の売上高は264.41億円、営業利益は20.87億円が必要となるため、季節性、案件進捗、資源価格及び電力供給の変動が計画達成の主要変数となる。

財務健全性

流動比率は122.7%、当座比率は114.9%であり、短期債務に対する流動性は確保されている。流動資産551.20億円は流動負債449.13億円を102.07億円上回り、運転資本はプラスである。現金預金は265.90億円で、短期借入金139.82億円の1.90倍に相当し、短期借入への現金カバーは良好である。負債資本倍率は1.04倍であり、積極的な負債依存を示す2.0倍の警戒水準を大きく下回る。Debt/Capital比率は33.6%で、投資適格の目安とされる40%未満に収まる。有利子負債は425.30億円、純資産は839.38億円であり、財務レバレッジは成長投資を支える水準にとどまる。固定資産は1,151.61億円、うち有形固定資産は980.16億円で総資産の57.3%を占め、処理施設・設備・土地を必要とする資本集約的な事業構造である。長期借入金285.48億円が有利子負債の中心であり、長期保有資産との資金対応は一定程度図られている。利益剰余金は448.17億円と前年比99.18億円、28.4%増加し、内部留保による自己資本の蓄積が進んだ。自己株式は76.06億円と前年比16.48億円増加しており、自己資本の控除項目として資本余力を低下させる方向に作用する。のれんは39.27億円と前年比8.40億円、27.2%増加したが、純資産比4.7%、総資産比2.3%にとどまり、現時点で貸借対照表がM&A価値に過度に依存する構造ではない。子会社化に伴い廃棄物処理・再資源化事業で10.17億円ののれんが新規発生しており、買収先の収益化及び統合の進捗が今後の財務健全性を左右する。資産除去債務24.33億円は、施設・土地利用を伴う事業に固有の将来支出義務として継続的に管理すべき項目である。

B/S変動のポイント

利益剰余金: +99.18億円(+28.4%)- 第3四半期累計の親会社株主帰属純利益121.44億円の蓄積を主因として自己資本が拡充。配当余力及び損失吸収力の向上に寄与。自己株式: -16.48億円(簿価ベースで27.7%増)- 自己株式の増加は株主資本の控除額を拡大させる。資本還元・資本政策の規模と継続性を確認する必要がある。のれん: +8.40億円(+27.2%)- 廃棄物処理・再資源化事業における子会社化で10.17億円ののれんが発生。純資産比4.7%と規模は限定的だが、買収後の収益寄与及び減損兆候を監視。建設仮勘定: +42.23億円(+58.1%)- 施設・設備への投資進行を示す。将来の稼働開始による収益寄与と、完成後の減価償却・資産効率への影響が焦点。有形固定資産: +80.73億円(+9.0%)- 総資産の57.3%を占める資本集約的な事業基盤が拡大。投資資産の稼働率と収益性の維持が重要。

キャッシュフロー品質

配当持続性

第2四半期配当は1株当たり20.00円である。通期予想配当は1株当たり50.00円であり、期末配当は30.00円となる前提である。通期予想EPS269.01円に対する予想配当性向は約18.6%であり、配当金のみでみた還元負担は低い。第3四半期累計の20.00円を基準とした配当性向は8.7%であり、累計利益に対する中間配当の負担も限定的である。利益剰余金448.17億円と高い年換算ROEを踏まえると、利益面での配当余力は確保されている。自己株式は前年比で16.48億円増加しているため、配当以外の資本還元又は資本政策の影響も資本配分を評価する際の注視点となる。

リスク評価

ビジネスリスクとして、高優先度:資源リサイクル事業はセグメント利益が前年同期比17.9%減少しており、金属スクラップ価格、調達価格、販売価格のスプレッド変動が収益を圧迫するリスクがある。、高優先度:廃棄物処理・再資源化事業はセグメント利益167.84億円で全社セグメント利益の最大部分を占める主力事業であり、処理量、処理単価、施設稼働率の変動が連結利益へ与える影響が大きい。、中優先度:再生可能エネルギー事業は前年同期の赤字から黒字へ転換したが、発電量、気象条件、電力価格及び設備稼働の変動により利益の再現性が左右される。、中優先度:環境・廃棄物処理業界では、環境規制、許認可、安全管理、処理施設の維持更新及び地域対応が事業継続と投資負担に影響する。、中優先度:子会社化により発生したのれん10.17億円を含むM&Aは、統合遅延や想定収益未達の場合に減損リスクを伴う。が挙げられます。

財務リスクとしては、中優先度:DSOは年換算65日で警戒目安の60日を超える。売掛金は218.80億円で総資産の12.8%を占めるため、回収条件の悪化や顧客信用力の変化は運転資本負担を増やす可能性がある。、中優先度:有利子負債425.30億円を抱えるため、将来の金利上昇は支払利息の増加を通じて利益を圧迫し得る。ただし現時点のインタレストカバレッジ49.51倍は十分な耐性を示す。、低優先度:流動比率122.7%は安全圏にある一方、150%超の強固な水準には届かず、設備投資や買収を伴う資金需要が重なれば流動性余力は縮小し得る。が挙げられます。

主な懸念事項としては、最優先監視項目は、通期営業利益予想に対して90.1%まで進捗した第3四半期累計実績と、第4四半期に織り込まれる約7.9%の低い営業利益率との差である。、売上成長率5.2%を上回る販管費成長率12.4%が継続する場合、粗利益率改善が一服した局面では営業レバレッジが逆回転する可能性がある。、品質アラートであるDSO年換算65日は、売上・利益の成長が現金回収に確実に転換しているかを確認する必要性を示す。、のれんは純資産比4.7%と低位だが、前年比27.2%増であり、今後の追加買収を含めて買収先の収益寄与と減損兆候を継続監視する必要がある。が挙げられます。

投資示唆

重要ポイントとして、営業利益率20.7%、純利益率13.3%、年換算ROE19.3%は、提示された収益性ベンチマーク上で優良な水準である。、廃棄物処理・再資源化事業の増収増益と利益率改善が、連結増益の主因である。、資源リサイクル事業の減益は、資源価格・スプレッド変動に対する事業ポートフォリオ上の感応度を示している。、通期利益計画の進捗は高いが、第4四半期に大幅な利益率低下を見込む構図であり、計画の保守性と季節性の検証が必要である。、資本構成と利払い能力は良好である一方、DSO年換算65日とM&Aに伴うのれん増加は重点監視項目である。が挙げられます。

注視すべき指標は、廃棄物処理・再資源化事業の売上成長率、セグメント利益率及び処理施設の稼働状況、資源リサイクル事業の金属スクラップ売上、セグメント利益率及び市況スプレッド、再生可能エネルギー事業の電力供給売上と黒字継続性、DSO年換算65日の推移及び売掛金218.80億円の増減、第4四半期の営業利益率と通期営業利益210.00億円に対する着地、のれん39.27億円の増減、買収先の収益寄与及び減損損失です。

セクター内ポジションについては、営業利益率20.7%、純利益率13.3%、年換算ROE19.3%、インタレストカバレッジ49.51倍、Debt/Capital比率33.6%は、提示された一般的な収益性・信用力ベンチマークに照らして良好である。資本集約的な環境・リサイクル事業として有形固定資産比率57.3%は高いが、高い利益率と低水準ののれん依存度が財務プロファイルを支えている。