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91652026 第2四半期グロースJGAAP

クオルテック(9165) 2026年度第2四半期決算 増収・営業益34%増

2026年度第2四半期の売上高は20.6億円(前年同期比+6.8%)、営業利益は2.1億円(同+33.8%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/サービス業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥20.6億¥19.3億+6.8%
営業利益¥2.1億¥1.6億+33.8%
経常利益¥2.1億¥1.6億+34.3%
純利益¥1.4億¥0.9億+45.6%
ROE(年換算)8.1%5.6%-

Executive Summary

2026年度第2四半期累計は、増収に加えて売上原価抑制による粗利率改善が寄与し、営業・経常・純利益ともに大幅増益となった。売上高は前年同期比6.8%増の20.6億円、営業利益は同33.8%増の2.1億円、経常利益は同34.3%増の2.1億円、純利益は同45.6%増の1.4億円である。増益率が売上成長率を大きく上回った主因は、売上原価の伸びが0.5%増にとどまったことによる粗利率改善であり、収益性の質を伴った増益といえる。

業績変動要因

【売上高】売上高は20.6億円で前年同期比6.8%増となった。信頼性評価事業・微細加工事業を中心とする既存事業の需要が堅調に推移したとみられる。

【損益】売上原価は前年同期比0.5%増にとどまり売上成長を大きく下回った結果、粗利率は29.7%から33.8%へ410bp改善した。販管費は同17.1%増の4.9億円と売上成長率を上回ったが、粗利益の伸び(+21.6%)がこれを吸収し、営業利益率は8.1%から10.2%へ210bp上昇した。経常利益は営業外損益がほぼ均衡し営業利益とほぼ同水準の2.1億円。税引前利益は減損損失0.1億円等の特別損失0.1億円により営業利益をやや下回ったが、純利益は法人税等負担の低下もあり同45.6%増の1.4億円となった。増収増益であり、増益率が増収率を上回る質の高い決算内容である。

セグメント別分析

セグメント別の営業損益に関する具体的な数値開示はないが、信頼性評価事業・微細加工事業を報告セグメントとし、バイオ・ゼロ・イノベーション等を「その他」区分としている。「その他」区分ではバイオ関連で0.1億円の減損損失を計上しており、当該領域の資産収益性は相対的に低いことが示唆される。

主要財務指標

【収益性】営業利益率10.2%は前年同期の8.1%から210bp改善、純利益率も4.8%から6.6%へ上昇し、粗利率33.8%(前年29.7%)の改善が全体を牽引した。【キャッシュ品質】営業CFは4.2億円で純利益1.4億円の約3.1倍に達し、利益の現金化は良好である。減価償却費2.2億円と売上債権減少0.4億円が寄与した一方、棚卸資産は0.9億円の資金流出要因となった。【投資効率】ROE(年換算)は8.1%で、純利益率の改善が主因である一方、資本集約的な資産構成により総資産回転率は改善余地を残す。設備投資2.6億円は減価償却費2.2億円を上回り、投資超過の局面が続く。【財務健全性】自己資本比率74.1%、現金及び預金15.7億円と、財務基盤は保守的である。有利子負債は短期借入金1.2億円のみで、金利負担・返済リスクは限定的である。

キャッシュフロー分析

営業CFは4.2億円で前年同期比+209.5%と大幅に増加し、純利益1.4億円を大きく上回る現金創出力を示した。増加要因は減価償却費2.2億円と売上債権の減少0.4億円であり、一方で棚卸資産の増加0.9億円は資金流出要因となった。投資CFは設備投資2.6億円を主因にマイナス2.6億円となったが、営業CFで十分にカバーし、フリーキャッシュフローは1.6億円の黒字を確保した。財務CFはマイナス1.3億円で、配当金支払い0.9億円等が主な内容である。総じて、投資と株主還元を内部資金で賄える資金創出構造が確認できる。

収益の質

経常利益と純利益の差は主に特別損失0.1億円(減損損失0.1億円、固定資産除却損等)に起因し、税引前利益は営業利益をやや下回った。営業外収益・費用はいずれも僅少であり、経常利益は概ね本業の実力を反映した数値といえる。営業CFが純利益の約3.1倍に達している点は、利益が売上債権の積み増しなど非現金的な要因に依存していないことを示し、収益の質は高いと評価できる。一方、棚卸資産(うち仕掛品が中心)の増加は運転資本面での資金滞留を示しており、案件進捗や検収時期によっては将来のキャッシュフロー変動要因となり得る。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想に対する進捗率は、売上高46.8%、営業利益51.6%、経常利益51.5%、純利益49.8%であり、上期実績は概ね標準的な進捗率50%近辺で推移している。ただし通期予想が前提とする営業利益率は9.2%(予想営業利益4.0億円÷予想売上高44.0億円)であり、上期実績の10.2%を下回る。これは下期において販管費の増加や案件構成の変化などにより、上期対比で利益率がやや低下する計画であることを示唆する。配当予想の修正は行われていない。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり0円であり、通期会社予想配当は1株当たり37円である。通期予想EPS115.43円に対する配当性向は約32.1%となり、一般的な持続可能性の目安である60%を下回る水準である。上期の営業CF4.2億円、フリーキャッシュフロー1.6億円は、想定される年間配当総額(発行済株式数235万株ベースで約0.9億円)を十分にカバーしており、配当継続の財務的な裏付けは確保されている。自社株買いに関する開示はない。

リスク要因

  1. 棚卸資産(仕掛品)滞留リスク: 棚卸資産の中心は仕掛品1.97億円であり、上期は0.9億円の増加要因となった。案件進捗の遅延や検収の後ろ倒しが生じた場合、売上計上の遅延や営業CF悪化につながる可能性がある。

  2. 販管費増加と利益率変動リスク: 販管費は前年同期比17.1%増と売上高成長率6.8%を上回っている。通期計画は上期実績を下回る営業利益率9.2%を前提としており、下期に粗利率改善が鈍化した場合、利益率が圧迫される可能性がある。

  3. 個別資産の減損リスク: バイオ関連で0.06億円の減損損失を計上した。新規・周辺領域の事業化進捗が計画を下回る場合、追加の資産減損が発生し得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(it_telecom)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率10.2%17.3% (4.1%–24.5%)−7.1pt
純利益率6.6%13.0% (2.0%–16.2%)−6.4pt

収益性は業種中央値を下回り、業種内では中位〜下位に位置する水準である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)6.8%22.5% (16.2%–26.8%)−15.7pt

売上成長率は業種中央値を大きく下回っており、トップライン拡大ペースは業種内で相対的に緩やかである。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は前年同期比210bp改善して10.2%となり、粗利率改善を伴う質の高い増益が確認できる。一方、業種中央値との比較では収益性・成長性ともに下回っており、業種内での相対的な位置づけは中位以下である。

  2. 営業CFは純利益の約3.1倍、フリーキャッシュフローは1.6億円の黒字であり、利益の現金化は良好である。自己資本比率74.1%、有利子負債の低さと合わせ、財務基盤は保守的である。

  3. 通期計画は下期の営業利益率低下(約8.4%水準)を織り込んでおり、この低下が一時的要因によるものか、販管費負担の定着によるものかが今後の決算での確認ポイントとなる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,306円
base(基準)1,328円
bull(強気)1,356円
算出前提
1株純資産(BPS)1,415円
調整後予想EPS121.0円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向32.0%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.94倍 / 11.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,292円〜1,366円、ω±0.1で 1,326円〜1,330円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。