クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥87.3億 | - | - |
| 営業利益 | −¥0.1億 | - | - |
| 経常利益 | −¥0.1億 | - | - |
| 純利益 | ¥0.2億 | - | - |
| ROE(年換算) | 0.3% | - | - |
Executive Summary
2026年度第2四半期累計は、本業が損益分岐点近辺にとどまり、純利益は資産売却益に依存する構成となった。売上高は87.34億円、営業利益は▲0.10億円(営業利益率▲0.1%)、経常利益は▲0.07億円、純利益は0.16億円である。粗利率11.3%に対し販管費率11.4%とほぼ拮抗しており、税引前利益0.30億円の大半は投資有価証券売却益0.38億円によるもので、本業収益力の裏付けは弱い。
業績変動要因
【売上高】売上高は87.34億円で、主力のシェアリング型統合マーケティング事業が85.28億円(構成比97.6%)を占める。その他事業は2.06億円にとどまり、単一顧客である株式会社アール向け売上が連結売上高の34.9%を占めるなど、事業・顧客集中度が高い構造である。
【損益】営業損益は▲0.10億円、経常損益は▲0.07億円とほぼ損益分岐点で推移し、支払利息0.13億円が経常段階の赤字幅拡大に寄与した。税引前利益0.30億円は投資有価証券売却益0.38億円(一時的要因)がほぼ全てを占め、これを除けば税引前段階でも赤字である。純利益0.16億円はこの一時的な特別利益に依存しており、実質的な収益基調は減収ではないが、増収減益ないし損益均衡型の構造にある。結論として、売上高はほぼ横ばい圏、損益は本業赤字を一時的利益で補う構図であり、増収減益に近い状態と評価される。
セグメント別分析
報告セグメントはシェアリング型統合マーケティング事業のみで、売上高85.28億円(構成比97.6%)、セグメント利益は▲0.01億円(利益率▲0.0%)とほぼ損益均衡である。「その他」区分は売上高2.06億円に対しセグメント損失0.29億円(利益率▲14.1%)と大幅な赤字であり、規模は小さいものの連結損益の押し下げ要因となっている。主力事業が全体の利益水準を規定する一方、その他事業の赤字改善が連結営業損益の黒字化に向けた課題である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は▲0.1%、純利益率は0.2%と、いずれも低水準にとどまる。粗利率11.3%に対し販管費率11.4%とほぼ同水準で、営業レバレッジの観点からは粗利率のわずかな改善が損益を左右する局面にある。年換算ROEは0.3%であり、純利益率の低さがROE低迷の主因である。【キャッシュ品質】営業CFは▲9.12億円で、純利益0.16億円との乖離が大きく、利益の現金裏付けは弱い。【投資効率】年換算ROICはマイナス圏にあり、資本コストを上回る収益創出には至っていない。総資産回転率は年換算で1.34倍と一定の資産効率は確保している。【財務健全性】自己資本比率は73.4%、流動比率は450.1%超と厚い流動性を維持し、有利子負債7.20億円・Debt/Capital比率7.0%と保守的な資本構成である。ただし営業赤字によりインターレストカバレッジはマイナスで、金利負担を本業利益で賄えていない。
キャッシュフロー分析
営業CFは▲9.12億円、投資CFは0.25億円、財務CFは▲3.58億円で、フリーキャッシュフローは▲8.86億円となった。営業CFの悪化は前渡金の増加6.71億円、売上債権の増加1.57億円、棚卸資産の増加1.05億円が主因であり、買掛金増加0.43億円等の資金流入では吸収しきれなかった。投資CFは投資有価証券売却収入0.42億円が設備投資0.11億円を上回りプラスとなった。財務CFは長期借入金返済3.60億円を主因にマイナスとなり、これらの結果、現金及び現金同等物は期首から12.45億円減少した。現金預金残高は76.55億円と総資産の58.8%を占め短期的な耐久力は厚いが、運転資本の資金拘束が継続すればキャッシュ創出力の改善が課題となる。
収益の質
純利益0.16億円のうち、税引前利益0.30億円の主要因は投資有価証券売却益0.38億円という一時的要因であり、これを除くと経常的な事業活動からは赤字である。営業外収益0.16億円・営業外費用0.14億円(うち支払利息0.13億円)はほぼ均衡しており、経常損益は▲0.07億円にとどまる。営業CFが▲9.12億円と純利益に対して大幅なマイナスであることは、発生主義利益と現金創出の乖離が大きいことを示し、前渡金・売上債権・棚卸資産の増加というアクルーアル要因が主因である。包括利益0.17億円は純利益0.16億円とほぼ同水準で、その他有価証券評価差額金の影響は軽微であり、包括利益と純利益の乖離は小さい。
株主還元
第2四半期配当は1株当たり0円であり、配当性向は0%である。営業CFが▲9.12億円、フリーキャッシュフローが▲8.86億円である状況を踏まえると、無配は内部資金の維持を優先する対応として整合的である。現金預金76.55億円・純資産95.54億円は将来的な株主還元の原資となり得るが、本業の営業黒字化と営業CFのプラス転換が今後の配当政策の前提になるとみられる。自社株買いに関する情報は開示されていない。
リスク要因
-
事業・顧客集中リスク: 主力のシェアリング型統合マーケティング事業が連結売上高の97.6%を占め、うち株式会社アール向け売上が連結売上高の34.9%を占める。主要顧客の予算・契約動向が業績に直接的な影響を及ぼす構造である。
-
キャッシュフロー・運転資本リスク: 営業CFは▲9.12億円で、前渡金増加6.71億円、売上債権増加1.57億円、棚卸資産増加1.05億円が資金を拘束している。現金及び現金同等物は前年同期比12.45億円減少しており、資金消費が継続すれば流動性の厚みが低下する可能性がある。
-
収益性・金利負担リスク: 営業利益が▲0.10億円と赤字であるため、支払利息0.13億円を本業利益で賄えない状態にある。税引前利益0.30億円は投資有価証券売却益0.38億円に依存しており、当該一時的要因を除くと収益基盤は脆弱である。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | −0.1% | 17.3% (4.1%–24.5%) | −17.4pt |
| 純利益率 | 0.2% | 13.0% (2.0%–16.2%) | −12.8pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく下回り、収益性は業種内で下位に位置する。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
-
営業利益率▲0.1%、純利益0.16億円の大半が投資有価証券売却益0.38億円という一時的要因に依存しており、本業ベースでの黒字化定着が今後の確認点となる。
-
営業CFが▲9.12億円と純利益に対して大幅な乖離があり、前渡金・売上債権・棚卸資産の増加という運転資本要因が資金を拘束している。資金効率の改善状況がモニタリングポイントとなる。
-
自己資本比率73.4%、流動比率450%超と財務健全性は高く、有利子負債も低水準にとどまる。この財務基盤の厚みが、営業赤字局面における耐久力を支えている。
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。