クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥18.5億 | ¥24.3億 | −23.7% |
| 営業利益 | −¥0.2億 | ¥0.1億 | −333.3% |
| 経常利益 | −¥0.2億 | ¥0.1億 | −355.6% |
| 純利益 | −¥0.2億 | ¥0.4億 | −136.1% |
| ROE(年換算) | −0.5% | 1.5% | - |
Executive Summary
当第3四半期累計は、主力の戸建分譲住宅事業における引渡減少を主因に減収減益となり、営業損益が前年の黒字から損失に転じた点が最大のポイントである。売上高は18.5億円(前年24.3億円、YoY -23.7%)、営業利益は-0.2億円(前年0.1億円、YoY -333.3%)、経常利益は-0.2億円(前年0.1億円、YoY -355.6%)、純利益は-0.2億円(前年0.4億円、YoY -136.1%)となった。売上減少率に対して販管費の圧縮が追いつかず、損益が悪化した構図である。
業績変動要因
【売上高】売上高は18.5億円で前年同期比-23.7%の減収。セグメント別では主力の建売住宅事業が17.9億円(-23.7%)、請負住宅事業が0.4億円(-39.8%)と、戸建分譲住宅事業全体で18.3億円(-24.1%)と大幅減。不動産賃貸事業は0.2億円(+32.9%)と伸長したが規模は小さく、全体を支えるには至っていない。不動産仲介事業も0.1億円(-15.7%)と減少した。
【損益】売上総利益は2.6億円(粗利率14.1%、前年14.2%とほぼ横ばい)で、収益性自体は大きく崩れていない。一方、販管費は2.8億円(販管費率15.3%)となり、売上減少に対して十分に圧縮できず、営業利益は-0.2億円(前年0.1億円)に転落した。営業外では支払利息0.2億円が負担となり、経常利益も-0.2億円と悪化。純利益は-0.2億円(前年0.4億円)で、減収減益の結果となった。
セグメント別分析
セグメント利益は売上総利益ベースで開示されている。建売住宅事業は売上17.9億円・利益2.4億円(利益率13.6%)で構成比の中心を占めるが、前年比で売上・利益ともに-23.7%程度縮小した。請負住宅事業は売上0.4億円・利益0.04億円(利益率9.7%)で前年比-39.8%と落ち込みが大きい。不動産仲介事業は売上0.1億円と小規模だが利益0.6億円(利益率801.6%、内部売上・仲介手数料構成による特殊値)を計上しており、前年比では-28.1%の減益。不動産賃貸事業は売上0.2億円・利益0.2億円(利益率82.0%)で、前年比+17.7%の増益と唯一の改善セグメントとなった。全体として戸建分譲住宅事業の縮小が業績悪化の主因であり、他事業の規模は限定的である。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は-1.1%(前年0.4%相当)、純利益率は-0.8%(前年1.8%相当)と、いずれも前年から悪化し損失基調に転じている。粗利率は14.1%で前年からほぼ横ばいであり、収益性悪化は販管費負担の相対的増加と営業外の利息負担による。【キャッシュ品質】包括利益は0.8億円とプラスだが、これは投資有価証券の評価差額拡大(1.0億円)によるもので、営業活動由来の利益とは質が異なる。純利益がマイナスである中で包括利益がプラスとなっており、経常的な収益力とは乖離がある。【投資効率】ROE(年換算)は-0.5%、純利益率-0.8%×総資産回転率0.28倍×財務レバレッジ1.66倍で概算される値と整合的であり、資本効率は低下している。【財務健全性】自己資本比率は60.1%(前年57.3%)と上昇し、資本の厚みは維持されている。現金及び預金は8.0億円で前年16.4億円から半減し、長期借入金も13.6億円(前年19.3億円)へ圧縮されており、資金と負債の両面で規模が縮小している。
キャッシュフロー分析
CF計算書の詳細開示はないため、BSの変動から資金動向を分析する。現金及び預金は8.0億円で前年同期の16.4億円から8.4億円減少し、期中に大きな資金流出があったことがわかる。この間、短期借入金は1.3億円(前年3.0億円)、長期借入金は13.6億円(前年19.3億円)へと合計で約8.4億円圧縮されており、現金減少の多くが借入金の返済に充当されたと考えられる。一方で投資有価証券は6.2億円(前年4.8億円)に増加し、評価差額の拡大とあわせて資産構成の一部を有価証券に移した形跡がみられる。営業損益がマイナスである状況下での借入圧縮は、営業活動からの資金創出力が限定的である中で行われている点に留意が必要である。
収益の質
当期の包括利益0.8億円は、純利益-0.2億円に対して投資有価証券の評価差額1.0億円が押し上げた結果であり、経常的な事業収益とは異質のものである。営業外収益には受取配当金0.2億円が含まれるが、これは安定的な収益源として一定の反復性を持つ一方、規模は小さい。営業外費用は支払利息0.2億円で、借入金圧縮の効果が今後の負担軽減に寄与する可能性がある。前年同期には投資有価証券売却益0.5億円が特別利益として計上されていたが、当期はこの一時的要因が剥落しており、前年からの利益単純比較には注意を要する。総じて、当期の損益は営業実態の悪化を反映した数値であり、包括利益のプラスは評価差額という非経常的要素に支えられている。
業績予想・ガイダンス
通期業績予想は売上高32.2億円(YoY -1.6%)、営業利益1.1億円(YoY +450.0%)、経常利益0.9億円(YoY +500.0%)であり、当第3四半期累計の実績(売上18.5億円、営業利益-0.2億円)からは、残り四半期での急速な収益回復を前提とした計画となっている。累計売上は通期予想比で約57.6%の進捗にとどまり、営業損益も現時点でマイナスであるため、通期の黒字化には第4四半期における引渡集中や販管費の抑制が必要となる。業績予想および配当予想の修正は無いとされているが、進捗状況と計画との差は大きい。
株主還元
通期の配当予想は1株当たり25.00円であり、中間配当は0円であった。当第3四半期累計の純利益はマイナスであるため、配当性向は現時点の実績純利益に対して算出すると意味を持たない値となる。会社側は配当予想の修正を行っていないが、通期の純利益予想(0.6億円)に基づく配当性向は、期末配当のみを前提とすると一定の負担を伴う水準になる。自社株買いに関する開示はない。
リスク要因
-
受注・引渡タイミングの変動リスク: 戸建分譲住宅事業の売上が前年比-24.1%と大きく変動しており、季節性や引渡タイミングに業績が左右されやすい構造がみられる。
-
利息負担リスク: 支払利息0.2億円に対し営業利益が-0.2億円であり、営業損益で利息をカバーできない状況にある。長期借入金は13.6億円まで圧縮されているが、利払い負担の軽減は道半ばである。
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現金残高縮小リスク: 現金及び預金は8.0億円で前年16.4億円から半減しており、借入返済等による資金の圧縮が進んでいる。流動比率は流動資産51.9億円/流動負債12.1億円で高水準を維持しているが、現金そのものの厚みは低下している。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | −1.1% | 8.0% (2.8%–11.2%) | −9.1pt |
| 純利益率 | −0.8% | 4.4% (1.2%–7.2%) | −5.3pt |
収益性は業種中央値を大きく下回り、営業・純利益率ともに業界内で低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | −23.7% | 18.5% (6.9%–54.7%) | −42.2pt |
売上成長率は業種内で大幅に劣後し、多くの同業が増収する中での減収となっている。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
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当第3四半期累計は主力の戸建分譲住宅事業の縮小により減収減益となり、営業利益・経常利益ともに前年の黒字から損失に転じた。粗利率自体は14.1%とほぼ前年並みであり、悪化の主因は売上減少に対する販管費・利息負担の相対的増加にある。
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包括利益0.8億円は投資有価証券の評価差額拡大によるもので、営業活動由来の利益とは性質が異なる。経常的な収益力の評価にあたっては、この非経常的要素を区別して捉える必要がある。
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現金及び預金は前年から半減し、その多くが借入金返済に充当されたとみられる。通期予想は残り四半期での大幅な収益改善を前提としており、累計の進捗と計画の間には相応の差がある。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,524円 |
| base(基準) | 1,529円 |
| bull(強気) | 1,533円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,997円 |
| 調整後予想EPS | 31.7円 |
| 株主資本コスト r | 10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 83.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.062(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.77倍 / 48.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,489円〜1,570円、ω±0.1で 1,516円〜1,538円。
注記:
- 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 55%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。