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87502026 第3四半期プライムJGAAP

第一生命ホールディングス(8750) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の経常利益は5,977億円(前年同期比+7.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

金融(除く銀行)/保険業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高---
営業利益---
経常利益¥5977.1億¥5576.5億+7.2%
純利益¥3703.4億¥3537.1億+4.7%
ROE9.1%10.2%-

Executive Summary

国内保険事業の増益が海外保険事業の減益を補い、経常利益・純利益ともに前年同期を上回る増収増益決算となった。経常収益は8兆3,207.58億円(前年同期比+6.1%)、経常利益は5,977.12億円(同+7.2%)、税引前利益は5,168.64億円(同+8.1%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は3,703.44億円(同+4.7%)となった。国内保険の収益性改善が牽引した一方、海外保険は減収減益となり、地域間で明暗が分かれている。

業績変動要因

【売上高】経常収益は8兆3,207.58億円で前年同期比+6.1%増加した。セグメント別では国内保険事業が5兆8,720.02億円(構成比70.6%、YoY+3.9%)、海外保険事業が2兆6,032.90億円(構成比31.3%、YoY-1.6%)であり、国内の増収が海外の減収を上回った。

【損益】経常利益は5,977.12億円(YoY+7.2%)、純利益は3,703.44億円(YoY+4.7%)で増収増益となった。国内保険のセグメント利益は5,030.35億円(YoY+13.1%、利益率8.6%)と収益成長を上回る利益成長を示した一方、海外保険は1,258.34億円(YoY-4.5%、利益率4.8%)と減益であった。特別損益は特別利益215.13億円に対し特別損失309.73億円(うち減損損失94.15億円)で差引94.60億円の損失となり、経常利益から税引前利益への影響は軽微である。結論として増収増益。

セグメント別分析

国内保険事業は経常収益5兆8,720.02億円(YoY+3.9%)、セグメント利益5,030.35億円(YoY+13.1%)で、利益率は8.6%と前年同期の7.9%から改善した。増収率を上回る増益率であり、収益性を伴う成長となっている。海外保険事業は経常収益2兆6,032.90億円(YoY-1.6%)、セグメント利益1,258.34億円(YoY-4.5%)で、利益率は4.8%と前年同期の5.0%から低下した。連結経常収益の約7割を占める国内保険への依存度が高く、同事業の動向が連結業績を左右する構造にある。

主要財務指標

【収益性】経常利益率は7.18%で前年同期の7.11%から7bt改善したが、純利益率は4.45%で前年同期の4.51%から6bp低下した。ROEは9.1%である。【キャッシュ品質】包括利益は7,704.87億円で純利益3,703.44億円を大きく上回り、その差は主に有価証券評価差額金5,793.99億円の増加によるものであり、純利益と包括利益の乖離が大きい点は市場評価に依存した収益構造を示す。【投資効率】税引前利益から純利益への税負担係数は約71.7%で安定的な水準にある。【財務健全性】自己資本比率は5.6%で前年同期の5.0%から改善した。総資産72兆3,846.72億円に対し純資産4兆795.22億円で、負債の大宗は責任準備金60兆133.24億円であり、保険会社特有のバランスシート構造を反映している。

キャッシュフロー分析

CF計算書の個別開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を分析すると、現金及び預貯金は1兆9,371.32億円で前年同期の1兆8,892.28億円から482.04億円増加した。有価証券は54兆7,055.62億円、貸付金は4兆8,794.79億円であり、資産構成は運用資産が中心である。純資産は前年同期比6,098.15億円増加し、有価証券評価差額金の拡大と包括利益の計上が資本蓄積に寄与した。一方で自己株式は前年同期比636.53億円増加しており、株主還元の一部が純資産の控除要因となっている。

収益の質

経常的な収益は国内保険の保険引受・運用収益を中心に構成されており、増益の主因は国内保険の経常収益増加と利益率改善という経常的な要因である。特別損益は特別利益215.13億円、特別損失309.73億円(うち減損損失94.15億円、前年同期13.71億円から拡大)で、差引94.60億円の損失にとどまり、経常利益への影響は限定的である。包括利益7,704.87億円は純利益3,703.44億円を大きく上回っており、その差は有価証券評価差額金5,793.99億円の増加が主因である。この乖離は市場価格変動という非経常的な評価要素に依存しており、純利益ベースでの収益の質を評価する際には評価差額の反動リスクを考慮する必要がある。デリバティブ金融商品損失は883.90億円で前年同期の590.57億円から増加しており、金利・為替変動時の損益変動要因として注視が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は経常利益7,180.00億円(YoY-0.1%)、親会社株主帰属純利益4,080億円、EPS予想112.42円である。第3四半期累計の進捗率は経常利益83.2%、純利益90.8%であり、標準的な進捗(75%)を上回っている。第4四半期に必要な利益は経常利益1,202.88億円、純利益376.56億円であり、通期予想達成には特段の下振れ要因がない限り追加の負担は大きくない水準にある。なお当四半期において業績予想・配当予想ともに修正が行われている。

株主還元

年間配当予想は1株当たり52円(中間配当24円、期末配当予想28円)である。前年同期の年間配当61円から減少しているが、2025年4月に1株を4株に分割しており、単純な額面比較はできない点に留意が必要である。予想親会社株主帰属純利益4,080億円に対する予想配当性向は約46%と試算される。自己株式は前年同期比636.53億円増加しており、配当のほかに自己株式の取得も株主還元の要素として存在する。配当と自己株式取得を合わせた総還元性向は、配当性向単独よりも高い水準となる可能性がある。

リスク要因

  1. 国内保険事業への集中: 国内保険の経常収益は連結経常収益の約70.6%を占め、主力市場の保険販売・解約・保険金支払動向が連結業績に与える影響度は高い。

  2. 海外保険事業の減益: 海外保険は経常収益YoY-1.6%、セグメント利益YoY-4.5%であり、現地の市場環境・金利・為替・規制変化が収益回復の不確実性を高めている。

  3. 市場価格変動リスク: 有価証券54兆7,055.62億円を保有し、有価証券評価差額金は前年同期比5,734.85億円増加した。金利・株価・信用スプレッドの変化は運用損益と純資産に大きく影響し得る。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマークデータなし

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 経常利益はYoY+7.2%、純利益はYoY+4.7%と、国内保険事業の増益が連結業績を牽引した。国内保険のセグメント利益率は8.6%へ改善しており、増収を上回る増益となっている点は収益構造の質的改善を示す。

  2. 通期予想に対する純利益進捗率は90.8%と標準進捗を上回るが、包括利益の大幅増は有価証券評価差額金の拡大に依存しており、純利益と包括利益の乖離幅は市場変動への感応度を示す指標として注視が必要である。

  3. 海外保険事業は経常収益・利益ともに減少しており、国内偏重の収益構造が続く中で海外事業の回復動向が今後の構造変化を測る上でのポイントとなる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。