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84112026 第3四半期プライムJGAAP

みずほフィナンシャルグループ(8411) 2026年度第3四半期決算

2026年度第3四半期の売上高は6兆6,134億円(前年同期比-6.5%)、経常利益は1兆2,547億円(同+11.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥66134.2億¥70735.2億−6.5%
営業利益---
経常利益¥12546.6億¥11265.4億+11.3%
純利益¥10238.7億¥8583.3億+19.3%
ROE(年換算)12.1%10.9%-

Executive Summary

経常利益と純利益の増益は費用抑制と一時的要因が主因であり、トップラインは減少している点に留意が必要な決算である。経常収益(売上高相当)は6兆6,134.2億円で前年同期比6.5%減少したが、経常利益は1兆2,546.6億円で同11.3%増、純利益は1兆238.7億円で同19.2%増となった。経常費用の減少と資金利益・役務取引等収益の増加が増益を支えたが、特別損益の純額685.6億円の押上げも純利益成長に寄与している。

業績変動要因

【売上高】経常収益は6兆6,134.2億円で前年同期比6.5%減少した。内訳では資金運用収益が同7.2%減の4兆3,880.9億円となった一方、役務取引等収益は同14.3%増の9,393.1億円と手数料ビジネスが拡大した。特定取引収益は同20.1%減の6,573.3億円であり、市場関連収益の変動が減収の一因となっている。

【損益】経常費用は5兆9,469.8億円から5兆3,587.6億円へ9.9%減少し、資金調達費用の減少(同14.9%減)が主因である。一般管理費は同11.1%増の1兆5,091.7億円と経常収益の減少に反して増加しており、コスト効率の観点で注視が必要である。経常利益は同11.3%増の1兆2,546.6億円、純利益は同19.2%増の1兆238.7億円となり、特別利益800.5億円・特別損失115.0億円の純額685.6億円も押上げに寄与した。全体としては減収増益の決算である。

主要財務指標

【収益性】経常利益率は19.0%で前年同期の15.9%から改善し、純利益率は15.5%と高水準を維持している。年換算ROEは12.1%であり、銀行業特有の高い財務レバレッジ(総資産/純資産で約26.4倍)がROEを増幅する構造にある。【キャッシュ品質】特別損益の純額685.6億円が純利益に寄与しており、経常的な収益力とは区別して評価する必要がある。【投資効率】総資産は297兆5,701.7億円で前年同期比5.0%増加した一方、経常収益は6.5%減少しており、資産規模の拡大が収益に直結していない。【財務健全性】純資産は11兆2,587.5億円で前年同期比7.0%増加し、自己資本比率は3.8%である。預貸率は62.0%程度と推計され、預金基盤に対する貸出拡大余地を残す水準にある。

キャッシュフロー分析

本データにはキャッシュフロー計算書の営業CF・投資CF・財務CFの数値は含まれていない。銀行業では預金・貸出金・現先取引・トレーディング資産負債の増減が資金フローの主要構成要素となる。貸出金は98兆6,690.3億円で前年同期比4.8%増加し、預金は159兆388.99億円で同0.2%増にとどまった。有価証券は41兆5,847.96億円で同21.2%増加し、運用資産が拡大している。純資産は前年同期比7,349.9億円増加し、有価証券評価差額金の改善が資本蓄積に寄与している。

収益の質

純利益の増加には経常的な収益改善と一時的要因が混在している。資金利益は差引9,903.7億円で同4.2%増加し、役務取引等収益も同14.3%増と、経常的な収益源の拡大がみられる。一方で特定取引収益は同20.1%減少し、市場関連収益の再現性には不確実性が残る。特別利益800.5億円と特別損失115.0億円により、税引前利益への純額685.6億円の押上げがあり、これは前年同期の406.99億円から増加している。純利益の前年同期比19.2%増のうち一定部分はこの一時的要因によるものであり、経常的な利益成長率はそれよりも緩やかである点を踏まえた評価が望ましい。包括利益は1兆2,934.9億円で前年同期の6,370.0億円から103.0%増加し、有価証券評価差額金の改善が純利益を上回る資本増加をもたらしている。

業績予想・ガイダンス

通期の親会社株主帰属純利益予想は1兆1,300億円であり、Q3累計の1兆198.9億円(当該純利益は親会社株主帰属分)に対する進捗率は90.3%である。標準的な75%水準を15.3ポイント上回り、進捗は堅調である。第4四半期に約1,101億円の利益を確保すれば予想を達成する計算となる。通期予想EPSは454.39円であり、Q3累計の基本EPS409.21円との整合性も確認できる。

株主還元

通期の1株当たり配当予想は145.0円であり、第2四半期配当72.5円に対し期末配当も72.5円を想定する構成である。通期予想EPS454.39円に対する予想配当性向は31.9%であり、配当のみで見れば保守的な水準にある。発行済株式数から自己株式を控除した約24.70億株を基準とすると、予想年間配当総額は概算3,582億円となる。自己株式は前年同期の94.6億円から960.3億円へ865.7億円増加しており、資本配分における自己株式取得または処分の動きがみられるが、当期の実行額を確定できないため、配当と自社株買いを合算した総還元性向は算定していない。

リスク要因

  1. 金利・スプレッドリスク: 資金利益は前年同期比4.2%増加したものの、預金金利の上昇が資産利回りの改善を上回る場合、資金利益の持続的拡大を圧迫する可能性がある。

  2. 市場関連収益の変動リスク: 特定取引収益は前年同期比20.1%減の6,573.3億円であり、相場環境や顧客フローの変化が四半期利益に影響を与えやすい。

  3. 経費上昇リスク: 一般管理費は前年同期比11.1%増加し、経常収益の6.5%減少を上回るペースで推移している。この傾向が続く場合、利益率改善の持続性に影響する可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(bank)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率15.5%
純利益率は開示された中央値データがなく、単独での位置づけ評価は行えない。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−6.5%
売上高成長率も業種中央値データが未整備であり、経年での自社推移との比較を中心に評価する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. Q3累計の親会社株主帰属純利益は前年同期比19.2%増、通期予想に対する進捗率は90.3%と堅調に推移している。ただし特別損益の純額685.6億円が純利益成長の一部を構成している点は、経常的な収益力の評価において考慮すべき事実である。

  2. 資金利益と役務取引等収益が増加した一方、特定取引収益は20.1%減少し、収益構成には濃淡がある。一般管理費が経常収益の減少幅を上回るペースで増加している点も、コスト構造上の注目ポイントである。

  3. 予想配当性向は約32%であり、配当のみでみると利益に対して保守的な水準にある。自己株式は前年同期比865.7億円増加しており、資本政策の動向が今後の株主還元方針を読み解く上での注目材料となる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。