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83932026 第3四半期プライムJGAAP

宮崎銀行(8393) 2026年度第3四半期決算 増収・経常益27%増

2026年度第3四半期の売上高は666.8億円(前年同期比+11.6%)、経常利益は146.6億円(同+27.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社宮崎銀行

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥666.8億¥597.4億+11.6%
営業利益---
経常利益¥146.6億¥115.2億+27.2%
純利益¥104.0億¥80.9億+28.6%
ROE(年換算)6.4%5.7%-

Executive Summary

資金収益の拡大を主因に増収増益となり、経常利益の伸びが経常収益の伸びを大きく上回る質の高い増益となった。経常収益は666.8億円(前年同期597.4億円、+11.6%)、経常利益は146.6億円(同115.2億円、+27.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は104.0億円(同80.9億円、+28.6%)となった。銀行業セグメントの経常収益が同13.0%増となる一方、一般管理費の増加は1.6%にとどまり、営業レバレッジが利益率改善を支えた。通期予想に対する経常利益進捗率は74.4%、純利益進捗率は76.5%で、第3四半期時点の標準的な進捗率75%と概ね整合している。

業績変動要因

【売上高】経常収益は666.8億円で前年同期比+11.6%。主力の銀行業が624.8億円(同+13.0%)と伸長し連結収益の94%を占める一方、リース業は37.6億円(同-6.6%)と減収した。資金運用収益は471.3億円(同+15.6%)で、貸出金利息265.3億円(同+18.2%)の増加が牽引した。

【損益】経常利益は146.6億円(同+27.2%)、純利益は104.0億円(同+28.6%)。経常収益の伸び11.6%に対し一般管理費の増加は1.6%にとどまり、経費規律が利益成長を後押しした。銀行業のセグメント利益は141.3億円(同+26.8%、利益率22.6%)で連結利益の96.4%を占め、リース業も利益率10.0%(前年同期6.8%程度から改善)と採算性が向上した。特別損益は特別損失0.3億円のみで純利益への影響は軽微であり、増収増益の結論となる。

セグメント別分析

銀行業は経常収益624.8億円(同+13.0%)、セグメント利益141.3億円(同+26.8%)で、利益率は22.6%と前年同期の約20.1%から改善し、連結利益の中核を担う。リース業は経常収益37.6億円(同-6.6%)と減収したが、セグメント利益3.8億円(同+29.2%)で利益率は10.0%に上昇し、規模縮小下でも収益性は改善している。その他事業は経常収益4.4億円(同+1.4%)、利益1.5億円(同+76.7%)だが、利益率は34.7%と前年同期から低下しており、非中核事業の採算動向は注視点となる。

主要財務指標

【収益性】純利益率は15.6%で前年同期の約13.5%から改善し、経常利益率も22.0%へ約2.7pt上昇した。年換算ROEは6.4%で、預金を主な調達源とする高レバレッジ構造を踏まえて解釈する必要がある。【キャッシュ品質】特別利益0.0億円・特別損失0.3億円と一時的要因はごく小さく、税引前利益146.3億円と経常利益146.6億円の差も僅少で、利益の大部分は経常的な収益力に基づく。【投資効率】純金利マージン(NIM)は1.32%で、1.5%を下回る水準は資金収益力の面で相対的に低い。貸出金は2兆4,466.6億円(前年同期比+2.3%)、預金は3兆917.9億円(同-1.0%)で、預貸率は79.1%(前年同期76.6%)に上昇したが70〜90%の一般的な適正レンジ内にある。【財務健全性】総資産は4兆1,160.4億円(同+1.1%)、純資産は2,165.4億円(同+14.2%)、自己資本比率は5.2%で銀行業の規制体系下での評価が必要である。譲渡性預金が前年同期比+208.2%と大きく増加し、調達構成の変化がみられる。

キャッシュフロー分析

CF計算書に基づく開示は限定的だが、BS変動から資金動向を分析すると、貸出金が560.1億円増加(+2.3%)する一方、預金は減少(-1.0%)し、その差を譲渡性預金(+855.6億円、+208.2%)や現先取引負債(+24.2%)などの市場性調達で補う構図がみられる。借用金は前年同期比-11.5%と減少しており、伝統的な借入への依存は低下した。有価証券は7,836.4億円と前年同期から増加し、現金預け金と合わせた流動性資産は1兆6,024.9億円に達している。純利益104.0億円に対し包括利益は302.5億円と大幅に上回り、有価証券評価差額金の改善(+174.3億円)が資本の押し上げ要因となっている。

収益の質

純利益104.0億円のうち、特別損益の影響は特別損失0.3億円のみで、税引前利益146.3億円と経常利益146.6億円の差は0.2億円程度に過ぎず、利益は経常的な収益活動に基づく質の高いものと評価できる。営業外収益に相当する資金運用収益は471.3億円(同+15.6%)と拡大したが、資金調達費用も同+21.7%で伸びており、収益と費用の伸び率の差はNIMの伸び悩みという形でアクルーアルに反映されている。包括利益302.5億円は純利益を大きく上回るが、その主因は有価証券評価差額金174.3億円の改善であり、市場価格変動に伴う一時的な資本変動であって経常的な収益力の改善とは区別して捉える必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期予想は経常利益197.0億円(前年比+41.2%)、純利益136.0億円、EPS807.26円である。第3四半期累計の経常利益進捗率は74.4%、純利益進捗率は76.5%で、四半期進捗の標準値である75%とほぼ整合しており、計画達成に向けて順調な進捗を示している。当四半期において業績予想および配当予想の修正が行われており、第4四半期の金利動向・有価証券評価・信用コストが最終業績を左右する要素となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり90.00円で、通期配当予想は200.00円である。累計純利益104.0億円に対する配当性向は単純計算で14.8%だが、通期純利益予想136.0億円と通期配当予想を用いた予想配当性向は約24.8%となり、いずれも60%を大きく下回る保守的な水準である。自己株式は352千株、控除額は13.15億円で前年同期の4.73億円から拡大しており、配当に加えた資本還元姿勢の強化が見て取れる。利益剰余金は1,537.9億円まで積み上がっており、資本蓄積の面からも配当の持続性を支える基盤がある。

リスク要因

  1. 純金利マージン(NIM)の低さ: NIMは1.32%で1.5%を下回る水準にある。資金運用収益が前年同期比+15.6%増加した一方、資金調達費用は+21.7%増と伸びがより大きく、金利上昇局面での調達コスト管理がマージンの方向性を左右する。

  2. 調達構成の変化: 預金は前年同期比-1.0%と減少する一方、貸出金は+2.3%増加し預貸率は79.1%(前年同期76.6%)に上昇した。この差を補う形で譲渡性預金が+208.2%、現先取引負債が+24.2%増加しており、市場性・短期性調達への依存度上昇が続くか監視が必要である。

  3. 有価証券評価差額の資本変動性: その他の包括利益累計額は364.4億円で純資産の16.8%を占め、有価証券評価差額金の改善(+174.3億円)が包括利益302.5億円の主因となっている。金利・株価変動が今後の自己資本に与える影響は相応に大きい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(bank)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率15.6%

比較データが限定的であり、業種内での相対位置づけの確定的な評価はできない。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)11.6%

比較データが限定的であり、業種内での相対位置づけの確定的な評価はできない。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 経常利益は前年同期比+27.2%、純利益は+28.6%で、経常収益の伸び+11.6%を大きく上回る増益となった。一般管理費の増加率が+1.6%にとどまったことが営業レバレッジを生み、利益率改善の主要因となっている。

  2. 主力の銀行業セグメントが連結セグメント利益の96.4%を占め、同セグメントの利益率が22.6%(前年同期比+約2.5pt)に改善したことが、全社的な収益性向上を主導した。

  3. 通期予想に対する進捗率は経常利益74.4%、純利益76.5%と標準的な進捗にある一方、NIM1.32%という相対的に低い水準は、金利上昇局面における資金収益構造の質を評価する上での構造的な観察点となる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。