四半期決算短信の開示範囲について
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 61.37億円 | 45.45億円 | +35.0% |
| 経常利益 | 9.87億円 | 7.69億円 | +28.3% |
| 税引前利益 | 9.75億円 | 7.69億円 | +26.8% |
| 法人税等 | 3.42億円 | 2.20億円 | +55.5% |
| 当期純利益 | 6.27億円 | 5.23億円 | +19.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6.29億円 | 5.37億円 | +17.1% |
| 包括利益 | 21.26億円 | -6.47億円 | +428.6% |
| 1株当たり当期純利益 | 118.16円 | 99.15円 | +19.2% |
| 1株当たり配当金 | 25.00円 | 25.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 有形固定資産 | 84.94億円 | 84.48億円 | +46百万円 |
| 無形資産 | 3.83億円 | 3.45億円 | +38百万円 |
| 総資産 | 5,754.40億円 | 5,484.18億円 | +270.22億円 |
| 負債合計 | 5,440.83億円 | 5,190.66億円 | +250.17億円 |
| 純資産 | 313.57億円 | 293.52億円 | +20.05億円 |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 純利益率 | 10.2% |
| 負債資本倍率 | 17.35倍 |
| 実効税率 | 35.1% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|---|
| 売上高前年同期比 | +35.0% |
| 経常利益前年同期比 | +28.2% |
| 当期純利益前年同期比 | +19.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +17.1% |
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 5.44百万株 |
| 自己株式数 | 109千株 |
| 期中平均株式数 | 5.33百万株 |
| 1株当たり純資産 | 5,876.96円 |
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 第2四半期配当 | 25.00円 |
| 期末配当 | 25.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|---|
| 経常利益予想 | 10.00億円 |
| 当期純利益予想 | 7.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 7.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 139.32円 |
| 1株当たり配当金予想 | 25.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2の富山銀行は、貸出・有価証券運用を含む収益が拡大し、増収・増益で着地した四半期と評価する。売上高は61.37億円で前年比+35.0%、経常利益は9.87億円で+28.2%、当期純利益は6.29億円で+17.1%と増益を確保した。EPSは118.16円で、期中平均株式数5,330,501株との整合も良好である。デュポン分解に基づくROEは2.0%で、総資産回転率0.011倍、純利益率10.2%、財務レバレッジ18.35倍の積として整合している。営業効率面ではコスト・インカム比率(CIR)が45.0%と良好で、費用規律が効いている。資金利鞘は純金利マージン(NIM)0.7%と非常に低く、構造的な収益性の重石である。預貸率(LDR)は72.8%と適正レンジ内(70-90%)で、流動性管理は堅実に見える。包括利益は21.26億円と当期純利益を大きく上回り、有価証券の評価益(その他包括利益)の寄与が大きかった可能性が高い。税負担は法人税等3.42億円で実効税率は35.1%と標準水準。自己資本は313.57億円、総資産は5,754.40億円で、会計上の負債資本倍率は17.35倍と高いが、銀行ビジネス特性(預金を負債として調達)によるものである。販売費及び一般管理費などの詳細内訳は未記載だが、CIRが示す通り費用対売上は健全な範囲にある。営業CF、投資CF等のキャッシュフロー情報は未記載で、利益の現金回収力を直接検証できない点は留意が必要である。NIMの低位安定により、今後の増益は貸出残高の質的拡大、手数料・役務収益の強化、有価証券ポートフォリオの再構築に依存する。ROEは2%と資本コストを下回る公算が高く、資本効率の改善余地が大きい。配当性向は計算値で43.3%と無理のない水準だが、キャッシュフローと自己資本規制(CET1等、未記載)との整合が確認できない点はリスク。総じて、費用規律と流動性は良好だが、低NIM・低ROEという構造的な課題を抱えており、金利環境や有価証券評価の変動に対する感応度が高い決算である。将来は金利上昇局面での資産・負債再価格設定の速度差、信用コストのトレンド、非金利収益の拡充が鍵となる。
ステップ1(ROE分解): ROE 2.0% ≒ 純利益率10.2% × 総資産回転率0.011 × 財務レバレッジ18.35倍。ステップ2(変化の特定): 本期は総資産回転率が0.011倍と低位で横ばい圏にある一方、純利益率が10.2%まで改善し、レバレッジは銀行業特性として高水準を維持。ROEに寄与したのは主に純利益率の改善で、売上高+35%に対し経常利益+28%・純利益+17%と、スケール拡大で固定費吸収が進んだ可能性がある。ステップ3(ビジネス上の理由): CIR 45%から費用効率は良好で、資金運用収益31.72億円−資金調達費用4.82億円=純金利収益約26.90億円が基盤。一方NIM0.7%と利鞘は薄く、収益成長は貸出・有価証券残高の量的拡大や評価損益の改善(包括利益の増加が示唆)に依存したと解釈される。ステップ4(持続性評価): NIMの構造的低位は短期に大幅改善しにくく、純利益率の改善は有価証券の含み益や一過性要因の影響もありうるため、持続性は中立〜やや脆弱。費用規律の継続は期待できるが、トップラインが鈍化すればマージンは圧迫される。ステップ5(懸念トレンド): 売上高成長が高い一方、NIMは0.7%に留まり、量的拡大依存が強い。販管費の明細は未記載だが、手数料等非金利収益の情報も不足しており、金利収益偏重の可能性が懸念される。
売上高は61.37億円で前年比+35.0%と高成長。経常利益+28.2%、純利益+17.1%と、増収率に対して利益成長は鈍いがプラスを確保。NIMは0.7%と低く、貸出利回りと調達コストのスプレッド改善は限定的。LDRは72.8%で、預金受入に余裕があり、貸出伸長余地はあるが、信用リスク管理と価格付けのバランスが鍵。包括利益21.26億円は金利低下やスプレッド変動に伴う有価証券評価益の可能性が高く、翌期の反動減に注意。費用面はCIR 45%で効率的だが、さらなる規模拡大なしでは固定費負担がマージンを圧迫し得る。見通しとしては、金利正常化局面での資産再価格設定が進めばNIM改善余地がある一方、評価益の反転・信用コスト上振れがリスク。非金利収益(手数料・役務)の拡充が成長の持続性を高める重要なドライバー。
警告: 会計上のD/Eが17.35倍と高いが、銀行モデルに起因するため単純比較は不適切。流動性はLDR 72.8%で健全域。満期ミスマッチは評価不可(デュレーション未記載)。オフバランス債務は未記載。
営業CF/純利益、FCFとも算出不能。包括利益に評価要素が大きい可能性があり、現金創出力の裏付けは弱い。運転資本操作の兆候は特定不可。
配当性向43.3%は持続可能圏。DPSは約51円と推定(参考)。CFと規制資本未記載のため、完全な持続可能性判定は留保。
ビジネスリスク:
財務リスク:
主な懸念事項:
重要ポイント:
注視すべき指標:
セクター内ポジション: 費用効率(CIR)は業界内で相対的に良好だが、収益性(NIM・ROE)は業界平均でも低位。流動性(LDR)は健全でバランスは保たれている一方、金利・評価差益への感応度が高い守り重視のポジショニング。
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
| 資本金 | 67.30億円 | 67.30億円 | 0円 |
| 資本剰余金 | 62.44億円 | 62.44億円 | 0円 |
| 利益剰余金 | 150.94億円 | 145.99億円 | +4.95億円 |
| 自己株式 | -1.81億円 | -1.95億円 | +14百万円 |
| 株主資本 | 304.42億円 | 284.46億円 | +19.96億円 |