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83642026 第3四半期プライムJGAAP

清水銀行(8364) 2026年度第3四半期決算 増収・経常益43%増

2026年度第3四半期の売上高は247.1億円(前年同期比+15.4%)、経常利益は32.3億円(同+43.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥247.1億¥214.1億+15.4%
営業利益---
経常利益¥32.3億¥22.6億+43.3%
純利益¥24.4億¥18.6億+31.2%
ROE3.1%2.5%-

Executive Summary

経常収益・経常利益・純利益がそろって増加し、増収増益となった決算である。売上高(経常収益)は247.1億円(前年比+15.4%)、経常利益は32.3億円(同+43.3%)、純利益は24.4億円(同+31.2%、親会社株主帰属純利益は23.8億円、同+32.2%)となった。主因は銀行業セグメントの資金運用収益拡大と経費抑制であり、増収を上回るペースで増益を実現した点が特徴である。

業績変動要因

【売上高】経常収益は247.1億円、前年比+15.4%増となった。銀行業が196.0億円(同+19.9%)で全体の79.3%を占め、成長の中心となった。リース・クレジットカード業は47.8億円(同+0.7%)とほぼ横ばい、その他事業は3.3億円(同+1.9%)で、銀行業以外の伸びは限定的である。資金運用収益は151.8億円、前年比+29.1%増と大きく拡大したが、貸出金利息119.6億円(+24.1%)に対し預金利息が27.8億円(+272.1%)と急増しており、調達コストの上昇が収益拡大の裏側で進行している。

【損益】経常利益は32.3億円、前年比+43.3%増と増収率を上回るペースで拡大した。銀行業のセグメント利益は31.3億円(同+48.9%)、利益率16.0%(前年12.9%)と改善が主因である。経費は111.6億円、前年比-4.6%と抑制が効き、営業レバレッジの改善に寄与した。一方、役務取引等利益は36.9億円、前年比-3.5%減であり非金利収益はやや弱含みである。純利益(親会社株主帰属)は23.8億円、前年比+32.2%増、特別損失は減損損失0.1億円にとどまり一時的要因の影響は小さい。増収増益であり、金利収益の拡大と経費抑制が利益成長を牽引した。

セグメント別分析

銀行業は経常収益196.0億円(前年比+19.9%)、セグメント利益31.3億円(同+48.9%)と全社利益の中心を担う。リース・クレジットカード業は経常収益47.8億円(同+0.7%)、セグメント利益2.1億円(同-5.4%)と減益であり、非銀行事業の成長は限定的である。その他事業(信用保証業務等)は経常収益3.3億円(同+1.9%)、セグメント利益0.9億円(同-50.3%)と大幅減益となった。銀行業の利益率16.0%は前年の12.9%から改善しており、セグメント間の増益ギャップが顕著である。

主要財務指標

【収益性】経常利益率は13.1%で前年同期の10.5%から改善し、純利益率は9.6%(親会社株主帰属純利益ベース)と前年の8.4%を上回った。ROEは3.1%、年換算ベースでは3.0%程度と、銀行業の高い財務レバレッジの下でも資本効率は低位にある。【キャッシュ品質】税引前利益32.2億円と経常利益32.3億円の差はほぼなく、特別損失は減損損失0.1億円のみで、利益の質は経常収益に基づくものであり一時的要因の影響は限定的である。【投資効率】ROICは4.1%と5%を下回り、総資産回転率も低く、資産規模に対する収益創出力には改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率は4.4%、預貸率は78.3%と一般的な目安の範囲内にあるが、規制上の自己資本水準としては相対的に低く、資本の厚みは継続的な確認が必要な項目である。

キャッシュフロー分析

本決算ではキャッシュフロー計算書の開示がないため、バランスシートの推移から資金動向を分析する。預金は1兆6,210.6億円と前年同期比+260.4億円(+1.6%)増加し、貸出金は1兆2,687.7億円と同+155.4億円(+1.2%)増加した。預金増加が貸出金増加を上回っており、預貸率は78.3%と安定的な水準を維持している。有価証券は2,726.7億円と同+93.2億円(+3.5%)増加し、運用資産の積み増しが進んだ。借用金は1,062.8億円と同-117.6億円(-10.0%)減少しており、外部借入への依存を低下させ、預金中心の安定的な調達構造への移行が進んでいる。

収益の質

当期の利益は主として経常収益の拡大に基づくものであり、特別損益は減損損失0.1億円のみと小さく、一時的要因による押上げはほとんど見られない。経常利益から税引前利益への乖離も0.1億円と僅少で、利益の質は良好である。一方、資金調達費用が前年比+247.2%と急増しており、資金運用収益の伸び(+29.1%)が調達コストの急伸によって一部相殺されている点は収益構造上の留意点である。純金利マージンは0.96%と低水準にあり、金利上昇が続く場合、資金利益の伸びが鈍化する可能性がある。包括利益は71.7億円と前年同期のマイナス18.2億円から大幅に改善し、有価証券評価差額金の改善(マイナス122.5億円→マイナス88.2億円)が主因であるが、これは市場要因に依存するため、純利益と包括利益の乖離要因として区別して捉える必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期経常利益予想25.0億円に対し、第3四半期累計の経常利益は32.3億円に達し、進捗率は129.3%と標準的な進捗率(75%目安)を大きく上回っている。通期純利益予想20.0億円に対する累計純利益23.8億円(親会社株主帰属)の進捗率は119.0%である。会社は業績予想・配当予想のいずれも修正していないため、第4四半期には市場関連損益や資金調達費用、信用コストなどについて保守的な前提を置いている可能性がある。

株主還元

中間配当は1株当たり30.00円、通期配当予想は1株当たり60.00円である。通期純利益予想20.0億円と期中平均株式数11,278千株から算出される年間配当総額は約6.8億円であり、配当性向は約33.9%と60%未満の目安に収まる。第3四半期累計の親会社株主帰属純利益23.8億円は既に通期予想を上回っており、現時点の利益水準からみた配当負担は抑制的である。自社株買いに関するデータはないため、配当性向のみで評価している。

リスク要因

  1. 金利再価格付けリスク: 資金調達費用は前年比+247.2%増と急伸し、純金利マージンは0.96%と低水準にある。預金利息の増加率(+272.1%)が貸出金利息の増加率(+24.1%)を上回っており、金利上昇局面での調達コスト管理が今後の利益率を左右する。

  2. 銀行業への事業集中: 銀行業は経常収益の79.3%、セグメント利益の大半を占める。同事業の金利収益・与信動向・地域経済の変動が連結業績に直接的に波及する構造である。

  3. 資本水準に関するモニタリング: 自己資本比率は4.4%であり、預貸率78.3%や借用金減少といった調達構造の安定要因はあるものの、資産成長や市場価格変動に対する資本の耐性は継続的な確認が必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率9.9%
中央値データがないため、絶対水準としての位置づけの評価は限定的である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)15.4%
中央値データがないため、絶対水準としての位置づけの評価は限定的である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 経常利益は前年比+43.3%増と増収率を上回るペースで拡大し、銀行業の増収増益と経費削減(-4.6%)が業績改善を牽引した。通期経常利益進捗率は129.3%に達しており、累計実績は会社計画を上回っている。

  2. 資金運用収益は+29.1%増加した一方、資金調達費用は+247.2%増と急伸しており、純金利マージン0.96%の低さは今後の利益率に対する構造的な制約となり得る。

  3. 純資産は798.3億円(前年比+9.0%)に拡大したが、自己資本比率4.4%、ROE3.1%、ROIC4.1%は資本の量と効率の両面で継続的な観察対象である。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。