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83612026 第3四半期プライムJGAAP

大垣共立銀行(8361) 2026年度第3四半期決算 増収・経常益62%増

2026年度第3四半期の売上高は1,124億円(前年同期比+18.2%)、経常利益は187.6億円(同+62.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1123.5億¥949.9億+18.2%
営業利益---
経常利益¥187.6億¥115.5億+62.3%
純利益¥127.9億¥83.3億+53.5%
ROE3.5%2.6%-

Executive Summary

当第3四半期累計は、銀行業の資金利益拡大を主因に増収増益となり、経常利益は前年比+62.3%と大幅な伸びを記録した。経常収益は1,123.5億円(前年949.9億円、+18.2%)、経常利益は187.6億円(同115.5億円、+62.3%)、親会社株主帰属純利益は127.9億円(同83.3億円、+53.5%)となった。経常利益率は12.2%から16.7%へ約4.5pt改善し、利益成長のスピードが増収率を上回る点が特徴である。増益の中心は銀行業セグメントで、貸出金・有価証券の増加に伴う資金運用収益の拡大が寄与した一方、資金調達費用も前年比+96.5%と急増しており、今後の利ざや動向が注視点となる。

業績変動要因

【売上高】経常収益は1,123.5億円(前年比+18.2%)で、銀行業セグメント(構成比65.9%、740.1億円、+29.2%)が牽引した。リース業は320.0億円(+1.7%)とほぼ横ばい、信用保証業は11.9億円(△21.4%)と縮小した。銀行業では貸出金残高が4兆6,280.9億円(+3.5%)、有価証券が1兆1,450.1億円(+7.7%)に拡大し、資金運用収益は533.4億円(+34.9%)となった。

【損益】経常利益は187.6億円(+62.3%)で、銀行業セグメント利益が183.5億円(+81.6%、利益率24.8%)と全社増益を主導した。一般管理費は326.6億円(+6.3%)と経常収益の伸びを下回り、正の営業レバレッジが確認できる。一方、資金調達費用は134.4億円と前年比+96.5%で資金運用収益の伸びを上回っており、利ざや圧縮の兆しがある。特別損失8.6億円(うち減損損失6.2億円)を差し引いた税引前利益は179.0億円、純利益は127.9億円(+53.5%)となった。増収増益であり、収益改善の質は銀行業の金利収益拡大に支えられている。

セグメント別分析

銀行業は経常収益740.1億円(+29.2%)、セグメント利益183.5億円(+81.6%)、利益率24.8%(前年17.7%)と大幅に改善し、連結増益の中心を担った。リース業は経常収益320.0億円(+1.7%)に対しセグメント利益15.5億円(△0.6%)と減益で、利益率4.8%は他セグメントより低い。信用保証業は経常収益11.9億円(△21.4%)、セグメント利益10.2億円(△44.3%)と縮小したが、利益率85.8%と収益性自体は最も高い。その他事業は経常収益51.6億円(+8.8%)、セグメント利益17.1億円(+1.1%)とほぼ前年並みである。銀行業以外のセグメントは総じて低調で、収益源の分散効果は限定的である。

主要財務指標

【収益性】経常利益率は16.7%(前年12.2%)、純利益率は11.4%(前年8.8%)といずれも改善し、増収率18.2%を上回る利益成長を実現した。【キャッシュ品質】包括利益は523.4億円と純利益127.9億円を大きく上回り、その差は有価証券評価差額金338.9億円と繰延ヘッジ損益64.4億円に起因する市場変動要因であり、恒常的な収益力とは区別して評価する必要がある。【投資効率】ROEは3.5%(四半期累計値、年換算約4.7%)、自己資本比率は5.5%であり、銀行業のバランスシート特性を反映して一般事業会社基準との単純比較は適さない。【財務健全性】総資産6兆6,216.3億円、純資産3,662.9億円(前年比+15.0%)で、預金残高5兆7,284.3億円が貸出金4兆6,280.9億円を上回る安定的な調達基盤を維持している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書は開示されていないため、BS推移から資金動向を分析する。現金預け金は6,002.6億円で前年同期比△22.5%減少し、貸出金(+3.5%)や有価証券(+7.7%)への資産配分転換がうかがえる。借用金は1,965.1億円(△24.7%)と外部借入への依存が低下する一方、有価証券貸借取引受入担保金は1,352.3億円(+41.1%)と市場性調達が拡大しており、資金調達構成の変化が続いている。純資産は3,662.9億円(+15.0%)に増加したが、その大半は利益剰余金の積み上げに加え、有価証券評価差額金など市場変動要因によるその他包括利益累計額の拡大であり、資本増加のすべてを恒常的な収益力とみなすことは適切でない。

収益の質

経常利益187.6億円のうち、銀行業セグメントの資金利益拡大が主因であり、貸出金利息(+27.7%)と有価証券利息配当金(+51.3%)の増加が中心である一方、預金利息を含む資金調達費用は+96.5%と急増しており、収益の伸びの一部は調達コスト上昇によって将来的に圧縮される可能性がある。特別損失8.6億円(うち減損損失6.2億円、前年0.7億円から増加)は非経常的要因として税引前利益を押し下げた。包括利益は523.4億円で純利益を395.4億円上回り、その差は有価証券評価差額金や繰延ヘッジ損益に起因する市場価格変動要因であり、経常的な収益力とは区別して捉える必要がある。全体として、収益改善の中心はコアである金利収益の拡大にあるが、調達コストの伸びと市場変動要因への感応度には留意が必要である。

業績予想・ガイダンス

通期経常利益予想249.0億円に対する第3四半期累計実績187.6億円の進捗率は75.3%、通期純利益予想171.0億円に対する累計実績127.9億円の進捗率は74.8%と、いずれも標準的な進捗率75%とほぼ一致する。通期EPS予想410.72円に対し累計EPSは307.27円(進捗率74.8%)である。業績予想・配当予想の修正はなく、現時点での計画進捗は会社計画と概ね整合的である。第4四半期は資金調達費用の上昇度合いや有価証券関連損益の動向が計画達成の変動要因となる。

株主還元

第2四半期配当は1株55.00円で、通期配当予想は1株110.00円である。通期純利益予想171.0億円と発行済株式数4,183万株を基にした予想配当性向は約26.9%であり、60%基準と比較して保守的な還元水準にある。第3四半期時点の利益進捗率74.8%は通期配当計画と整合的であり、配当予想の修正も行われていない。自社株買いに関するデータは開示されていないため、配当性向のみで評価している。

リスク要因

  1. 利ざや圧縮リスク: NIMは0.86%と1.5%の警告水準を下回る。資金調達費用が前年比+96.5%と資金運用収益の+34.9%を上回るペースで増加しており、金利上昇局面の継続によって利ざや拡大が抑制される可能性がある。

  2. セグメント収益の集中リスク: 銀行業が連結経常収益の65.9%を占め、同セグメント利益も183.5億円と連結増益の大半を占める。リース業(セグメント利益△0.6%)と信用保証業(△44.3%)は低調で、収益源の分散効果が限定的である。

  3. 資本効率・資本バッファーの課題: 年換算ROEは約4.7%、ROICは4.9%と資本効率面での改善余地がある。報告自己資本比率5.5%は8%基準との単純比較では低位であり、負債資本倍率17.08倍は預金取扱業の構造を反映するものの、資産価値変動の資本への影響度は大きい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(bank)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率11.4%

純利益率11.4%は業種中央値データが不足しており、絶対水準としての評価に留まる。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)18.2%

売上高成長率18.2%は銀行業として高い伸びだが、業種中央値との比較データが不足しており相対評価は限定的である。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 経常利益は前年比+62.3%、純利益は+53.5%となり、経常利益率は16.7%(前年12.2%)へ改善した。一般管理費の伸び(+6.3%)が経常収益の伸び(+18.2%)を下回る正の営業レバレッジが確認でき、増益の質は銀行業の金利収益拡大に支えられている。

  2. NIM0.86%は低水準にあり、資金調達費用の伸び率(+96.5%)が資金運用収益の伸び率(+34.9%)を上回っている点は、今後の利益率の持続性を判断する上での構造的な観察点である。

  3. 通期進捗率は経常利益75.3%、純利益74.8%と標準的な75%にほぼ一致し、現時点で会社計画との大きな乖離は見られない。包括利益523.4億円は純利益を大きく上回るが、その主因は有価証券評価差額金など市場変動要因であり、恒常的な収益力とは区別して捉える必要がある。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。