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83342026 第3四半期プライムJGAAP

群馬銀行(8334) 2026年度第3四半期決算 増収・経常益45%増

2026年度第3四半期の売上高は1,993億円(前年同期比+19.8%)、経常利益は651.1億円(同+44.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1993.0億¥1663.2億+19.8%
営業利益---
経常利益¥651.1億¥450.6億+44.5%
純利益¥447.9億¥318.7億+40.5%
ROE(年換算)9.9%7.5%-

Executive Summary

資金運用収益の拡大と経費抑制を主因に増収増益となり、通期計画に対しても順調な進捗を示した決算である。経常収益は1,993.0億円(前年同期比+19.8%)、経常利益は651.1億円(同+44.5%)、純利益は447.9億円(同+40.5%)となった。貸出金利息と有価証券利息配当金の増加に役務収益の伸びが加わる一方、営業経費の増加は+8.4%にとどまり、経常利益率は32.7%と前年同期の27.1%から改善した。

業績変動要因

【売上高】経常収益は1,993.0億円で前年同期比+19.8%。セグメント別では銀行業が1,683.5億円(構成比84.5%、YoY+20.5%)と全体を牽引し、リース業は259.7億円(同13.0%、YoY+14.8%)、その他業務は49.8億円(同2.5%、YoY+22.9%)となった。銀行業では貸出金利息が746.5億円(YoY+26.5%)、資金証券利息配当金が421.7億円(YoY+18.1%)と伸び、貸出残高増(+4.4%)を上回るペースで利息収入が拡大しており、貸出・運用利回りの改善が寄与したとみられる。

【損益】経常利益は651.1億円(YoY+44.5%)で、セグメント利益は銀行業608.5億円(利益率36.1%、YoY+45.7%)が牽引し、その他業務は30.6億円(利益率61.5%、YoY+35.8%)、リース業は12.6億円(利益率4.8%、YoY+15.2%)となった。銀行業の利益成長率が全体を上回り、収益構造の中心を担う。特別損失は7.6億円(うち減損損失1.0億円)にとどまり税引前利益への影響は限定的である。純利益は447.9億円(YoY+40.5%)と経常利益の伸びをやや下回るが、これは実効税率30.4%相当の税負担によるもので特段の乖離要因はない。増収増益であり、営業経費の伸び(+8.4%)が収益の伸び(+19.8%)を下回ったことが利益率改善に寄与した。

セグメント別分析

銀行業が経常収益の84.5%、経常利益の93.4%を占める主力事業であり、貸出金利息・資金証券利息配当金の増加が利益成長の中心となった。リース業は経常収益259.7億円(YoY+14.8%)に対し利益率4.8%と銀行業(36.1%)を大きく下回り、収益構造上の位置づけは補完的である。その他業務は経常収益49.8億円と規模は小さいが利益率61.5%と高水準で、証券・保証・コンサルティング等の手数料関連業務が収益性に寄与しているとみられる。

主要財務指標

【収益性】経常利益率は32.7%で前年同期27.1%から約560bp改善し、純利益率は22.5%で同19.2%から約330bp改善した。年換算ROEは9.9%であり、純利益率の改善と銀行業特有の高い財務レバレッジが収益力を支えている。【キャッシュ品質】包括利益は694.1億円と純利益447.9億円を246.2億円上回り、その他有価証券評価差額金が270.5億円(前年同期△210.9億円)と改善したことが主因であり、一部は市場変動に左右される未実現性の利益である。【投資効率】貸出金残高は7兆648.3億円(前年同期比+4.4%)、有価証券残高は2兆22.1億円(同△8.6%)となり、貸出中心の資産構成へのシフトが進む。NIM(推計)は1.10%と一般的な健全目安である2%を下回る水準にある。【財務健全性】自己資本比率は5.6%で前年同期5.3%から0.3pt改善した。純資産は6,055.4億円(前年同期比+7.6%)に増加し、負債資本倍率は約16.8倍と一般事業会社基準では高水準だが、預金を主要調達源とする銀行業のビジネスモデルに内在する特性である。

キャッシュフロー分析

CF計算書データの開示はないため、BS動向から資金の流れを分析する。現金預け金は1兆3,624.3億円と前年同期比+6.8%増加し、流動性バッファーが拡大した。貸出金は7兆648.3億円(同+4.4%)に増加した一方、有価証券は2兆22.1億円(同△8.6%)に減少しており、運用資産を有価証券から貸出へシフトさせる動きがうかがえる。調達面では預金が8兆6,014.3億円(同+1.8%)と緩やかに増加した一方、借入金は9,356.2億円(同△10.2%)に減少し、社債は600.0億円(同+50.0%)に増加した。預金・社債を中心とした調達構成への移行が進んでおり、短期市場性調達への依存度は限定的とみられる。

収益の質

今期の利益成長は貸出金利息・資金証券利息配当金・役務取引等収益といった経常的な資金運用・手数料収益の拡大によるものであり、特別利益の計上はなく特別損失も7.6億円(うち減損損失1.0億円)と小規模で、一時的要因の寄与は限定的である。営業経費の伸び(+8.4%)が経常収益の伸び(+19.8%)を下回ったことが利益率改善に寄与しており、コスト構造面からも収益の質は良好といえる。一方、包括利益694.1億円は純利益447.9億円を246.2億円上回っており、この差はその他有価証券評価差額金の改善(前年同期△210.9億円から当期+270.5億円)に起因する未実現の評価益であるため、金利・市場環境の反転時には純資産への影響が生じ得る点に留意が必要である。また預金利息が前年同期比+115.3%と急増しており、資金調達コストの上昇が今後の資金利益の伸びを圧迫する可能性がある点は、収益の持続性を評価する上での重要な観察点である。

業績予想・ガイダンス

通期経常利益予想780.0億円に対する第3四半期累計の進捗率は83.5%、通期純利益予想550.0億円(親会社株主帰属)に対しては447.9億円で進捗率81.4%となり、いずれも標準進捗率75%を上回る。業績予想・配当予想ともに期中の修正はなく据え置かれている。予想EPSは144.70円で、第3四半期累計EPS117.69円は進捗率81.3%相当である。金利環境や資金調達コストの動向が第4四半期の計画達成度を左右する要素となる。

株主還元

第2四半期配当は1株当たり30.00円で、通期予想配当は60.00円である。第3四半期累計純利益447.9億円に対する配当性向(累計配当ベースの参考値)は26.5%だが、通期予想EPS144.70円と予想配当60.00円から算出される通期予想配当性向は約41.5%であり、60%未満の水準で配当余力を維持している。自社株買いに関する開示はないため、総還元性向としてではなく配当性向として評価する。利益剰余金は4,888.3億円と前年同期比+166.5億円増加しており、内部留保の蓄積も続いている。

リスク要因

  1. NIM水準の低さ: 推計NIMは1.10%と銀行業の一般的な健全目安である2%を下回る。預金利息は前年同期比+115.3%と急増しており、預金金利上昇が貸出・運用利回りの改善を上回れば資金利益・経常利益率が圧迫される可能性がある。

  2. 有価証券評価変動リスク: その他有価証券評価差額金は270.5億円(前年同期△210.9億円)と大きく改善し包括利益を押し上げたが、金利上昇や市場価格の反転時には純資産の変動要因となり得る。有価証券残高は2兆22.1億円(前年同期比△8.6%)とポートフォリオ調整も進んでいる。

  3. 高レバレッジ構造: 負債資本倍率は約16.8倍で、預金調達に依存する銀行業の構造的特性であるが、資産評価損や信用コストが発生した場合は利益・純資産への影響が増幅されやすい。借入金9,356.2億円、社債600.0億円に加え短期市場性負債も存在し、調達環境の変化に対する感応度がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率22.5%

業種内での相対比較データは限定的であり、絶対水準としては前年同期比+330bpの改善が確認される。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)19.8%

業種中央値データは未整備だが、自社の経常収益成長率+19.8%は前年からの大幅な伸びを示す。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 経常利益は前年同期比+44.5%、純利益は+40.5%と高い伸びを示し、経常利益率は約560bp改善した。銀行業が経常利益の93.4%を占め、貸出・有価証券運用収益の改善が全社利益成長の中心となっている。

  2. 通期計画に対する進捗率は経常利益83.5%、純利益81.4%と標準進捗率を上回り、会社予想・配当予想はともに据え置かれている。

  3. 包括利益は純利益を246.2億円上回り、その他有価証券評価差額金の改善が主因である。この差分は市場環境に左右される未実現性の要素を含むため、収益の持続性を評価する際にはNIM水準(推計1.10%)や預金コスト上昇のペースが構造的な監視点となる。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。